(23.2.9) 健康にかげりが見えてきた その2
前月の半ば頃から左足のひざの周辺が痛み、マラソンの練習に支障をきたしていたことは前のブログ(23.1.29)に記した。
ありがたいことに私の健康を心配してくださってコメントをしてくださった方が3名いて、その中の一人のフランクさんがコンドロイチンを飲むと効果があると書いてあったので、その後毎日飲んでいる。
あれからほぼ10日たったが、痛みは抜けたり抜けなかったりだ。
数日休むと痛みがなくなるので「やれうれしや」と、私のジョギングコース(おゆみ野からちはら台を1周するほぼ13kmのコース)を走って、調子に乗って少しでもスピードを上げると翌日はひざの周りが痛い。
「困ったな、こんなことでは萩往還に出られないじゃないか・・・」
思い余って自身が世界的なウルトラランナーの小野木(おのき)先生の診察を受けに出かけた。
小野木医院は私の家から自転車で40分ぐらいの場所にあるのだが、町と田舎(正直言えば田舎)が混在している一角にある山小屋のような建物の診療所だ。
通常医者はできるだけ町の真ん中で人口の多い場所に医院を作るのだが、小野木先生はわざわざ田舎に、それもログハウスぽい医院を立てている。
「そうか、小野木先生は病院経営より自身のウルトラランナーとしての練習場所を大事にしているんだな」笑ってしまった。この周辺はいくらでも練習コースになる森や林が残っている。
小野木先生のウルトラランナーとしての戦歴は実にすばらしい。
スパルタスロンといえばギリシャで行われている世界的に有名なウルトラマラソンの競技だが、そこに過去8回も参加して常に上位入賞を果し、最高は3位だ。
またアメリカ横断4700kmのトランスアメリカフットレースに1995年に参加し,14名中7位で完走している。
そして最近は私が出場を予定している萩往還250kmで過去3回も優勝をしているのだから、私から見ると雲の上の存在のような人だ。
年齢は40歳台前半に見えるがランナーは通常10歳は若く見えるのでもう少し高齢かも知れない。
診察の結果は非常に意外なものだった。
「左足のひざが若干変形しているが、この程度は問題になるようなものではないですね」
「私もひざの関節をいつもいためています。静かにしていたら治りますがそうするとランナーとしての練習ができませんから練習をしながら直すことにしています」
「走った後の十分なマッサージとストレッチが大事で、ウルトラの後にはアイシングをするようにします。また風呂に入った後のマッサージとストレッチを常時してください」
「足はひざだけでなく大腿部とふくろははぎも十分にストレッチするのが大事で、こうした筋肉の硬直がひざの周りの筋を引っ張り痛みを発生しているのです」
小野木先生の場合も萩往還の直前までひざが痛んでいたが、幸いなことに傷みが取れて優勝したと言われていた。
「まず、萩往還で完走を目指すなら、3月の段階で500km程度の練習をこなすのがいいでしょう。それと休憩所であまり休まないことです」
萩往還では170km程度の場所にムネトウ(漢字は忘れた)と言う休憩所があり、私は過去3回ここでリタイアしたのだが、そうしたランナーはここで寝込んでしまう。
「先生はムネトウで1時間ぐらい休まれるのですか?」
「いや、15分ぐらいですね、場合によってはよらずに走ります。休んでいたらきりがないですから」
うーん、さすがに世界的なウルトラランナーは違う
こんな近くに医者でかつ世界を代表するランナーがいるなんて夢のような話だ。
すっかり小野木先生のファンになって帰って来た。
「よっしあ、マッサージと柔軟とコンドロイチンで3月に500km走って萩往還を完走しよう」すっかり気持ちがハイになってしまった。
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