(22.6.12) 泉谷公園の蛍は守れるのだろうか?

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(竹でできたキャンドル

 泉谷公園の「ほたるの道しるべ」という行事が今年も6月5日、6日の両日にかけて行われた。
この行事は地域の団体が中心になって、ほたる生育園から菖蒲園までの間の坂道に竹で作ったろうそく立てにろうそくを灯す行事で、この道しるべにしたがって坂を下りるとの飛び交う滝と菖蒲園に到着する。

 この催しのメインはだが、この蛍はほたる成育園で飼育された蛍をこの行事にあわせて放出しているので、自然に孵化して飛んでいるわけでない。
ほたる生育園では木村さんと言う技術者を中心に6名程度のスタッフでこの蛍の人工飼育を行っている。

注)放出された蛍は交尾し卵を産むはずだが、泉谷公園一帯の池や公園の環境ではえさのカワニナが不足して育たないようだ。

 私たちは蛍が飛ぶ様を見て「ああ綺麗」と感動しているだけだが、実はここほたる生育園は、毎年のようにその存立の是非について市で議論されているようだ。
いわゆる事業仕分の対象になっており、「果たしてこのような生育園を市が今後も維持管理していく意義があるかどうか」問われている。

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ここが菖蒲園でその奥が滝、この一帯に蛍が放出される

 木村さんはじめスタッフの孤軍奮闘でこのほたる園が維持されていると言うのが実態で、人件費以外の設備更新をする費用の確保は非常に難しいらしい。
ポンプが故障しても修理がなかなかできない」と前に木村さんが言っていた。

 こうした現状を見て、市民ネットの福谷さんが「近隣の小中学校と連携してなんとか地域ぐるみでこの生態園を守っていけないか」と提案している。
このまま推移すればほたる生態園が閉鎖され、ほたるが飛び交う里が消滅してしまうかもしれない危機感を持っての提案だ。。

注)小谷小学校の校歌の中に「ほたるの里の小学校」という一節があるが、歌詞を変えなければならなくなるかもしれない。

 蛍の飼育は非常にデリケートな作業で、専門家が心血を注いでかろうじて飼育に成功するというような代物だから、簡単に小中学生ができるとは思われない。
しかし一方地域の小中学校の生きた教材の実習機関として位置づけられれば、毎年のように事業仕分けの対象になるようなことはないだろう。

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これがほたるの道しるべ

 木村さんは来年は市役所を定年になるが、幸いに定年後も蛍の飼育に熱意と情熱を持っておられるので、木村さんを中心にそうした運動が定着したらすばらしいと思う。

 今の時代は行政も資金がなく青息吐息だ。こうした時はいわゆる市民活動が行政に変わって事業を支えていく以外に方法がなく、支えなければ消滅するだけだ。
だから福谷さんの提案はとても大事な提案だと思う。

注)福谷さんの提案は以下のURLをクリックすれば読むことができます。
http://fukutani.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/05/post_9a3a.html


 
 

 

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(21.6.9) 泉谷公園の「蛍のみちしるべ」

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 今年も泉谷公園で「蛍のみちしるべ」という行事が6日7日の夜半に行なわれた。
蛍のみちしるべ」とはこの時期に泉谷公園の「蛍の生態園」で飼育している蛍を泉谷公園の菖蒲園一帯に放出するのだが、それにあわせて生態園から泉谷公園に降りる下降路に竹のキャンドルスタンドを設置する行事である。

 かつてはここ泉谷公園でUR都市機構がバックアップして大々的な蛍祭りが開催されていたが、いつの頃か取りやめになり、代わりにこの「蛍のみちしるべ」と言う地味だが楽しい行事が行なわれている。
竹のキャンドルスタンドに火がともり、蛍が舞う幻想的な行事だ。

 地区の人たちもこの時ばかりは、7時ごろから泉谷公園の菖蒲園に集まり、子供たちは蛍を追いかけてはしゃぐ。
6日の夜に蛍を見に行った散歩おじさんから聞いた話では、300名程度の人が集まっていたという。
私は6日の夜は都合があったので、7日の夜に出かける予定でいた。

 この祭りの準備のために1週間前から竹のキャンドル作りが始まる。今年は約350個用意したのだが、竹の手当てはおゆみ野の森Nさんが用意してくれた。
Nさんはこうした行事の裏方としては欠かせない人で、大きな孟宗竹を10本程度切って運んできてくれた。

 この行事は「おゆみ野子どもまちづくりクラブ」が主体的に行なっているのだが、今回は私もキャンドル作りに参加してみた。
行ってみると顔見知りのお母さんやお父さんが多い。

2168_003  太い孟宗竹を切るのはなかなか骨の折れる作業で、子供たちは悪戦苦闘していた。
みんなで機械とのこぎりでキャンドルを約350個作ったのだが、私は最後はクタクタになったほどだ。

 今回は竹キャンドルを作る作業も手伝ったので、どのような状況か「蛍のみちしるべ」を見ようと7日の夜、泉谷公園に出かけてみた。
竹のキャンドルはクラブの子供たちが道沿いに設置してくれる。

 蛍が舞うのは7時半頃から9時ごろまでだが、私は7時半ごろには眠くなって家に帰ってしまったので、蛍が舞っている場面は見ていない。
最近は夜の8時ごろには寝てしまうので、夜の行事はことのほかつらいのだ(一番上の写真はキャンドルをカメラを動かして撮ったもので、蛍ではない。蛍と思われた方もいたのではなかろうか)。

 なお蛍の成育は泉谷公園生態園で行なっているのだが、そこの責任者の木村さんに1年前に話をきいている。とても参考になる話で以下のURLをクリックすれば読むことができる。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/20619_3caf.html

 


 

 

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(20.6.19) おゆみ野 泉谷公園の蛍

 私は15年以上おゆみ野に住んでいるので、近所の泉谷(いずみや)公園蛍まつり大々的に行なわれていたことは知っていたし、最近は規模を縮小して「蛍の道しるべ」という行事が行なわれていることも知っていた。

蛍の道しるべ」とは竹を輪切りにし、その中にろうそくを立てて300個のろうそく立てを作り、泉谷公園の坂道に設置して蛍を楽しむ行事である。

 しかしその蛍をどのようにして飼育し、どのくらいの数の蛍を蛍まつりに合わせて放なつのかは知らなかった。
誰かがなにかをやってるのだろう

 私が急に蛍に興味を持ったのは、おゆみ野の森のインストラクターの齋藤さんから「ここのゲンジボタルはオスだけしか放出しないはずだ。ただし確認は生態園にしてほしい」と言われたからである。
泉谷公園の一角に「蛍の生態園」があり、ここで蛍を飼育している。

いくらなんでもオスだけでは、蛍もかわいそうだ。何のために光っているのだか分からないじゃないか」疑問がふつふつとわいて来た。
友達のNさんが、生態園の近くに住んでいるので、「一度確認してもらえないか」と依頼しておいたところ、17日にタイミングよく生態園木村さんから説明してもらえることになった。

 木村さんはここの生態園ができた当初から勤めている蛍のプロフェッショナルで、あと2年で定年を迎えると言う。
以下は木村さんの説明をまとめたものである。

・ この生態園は元々公団(UR)が作ったもので、URとしてはここおゆみ野を蛍の里として一種の観光名所にしたいとの希望を持っていた。
過去に大々的な
ほたる祭りをしたのはその一環である。

・ その後公社公団の経営統合問題等が発生し、URとしても仕事の見直しをせざるを得なくなって、ここ生態園を千葉市に譲ることにした。
木村さんは以来20年にわたり、(一時期のブランクはあるが)ここで
蛍の飼育をしている

・ 人口飼育している蛍は
ゲンジボタルで、これは日本では一番大きく、よく発光するので日本人に愛されている。

・ ゲンジボタルは清流を好み、エサはカワニナであるが、完全な井戸水だけではゲンジボタルもカワニナも育たない。そのため生態園では川の水と井戸水を混ぜて使用している。

・ 成虫のオスとメスを交尾させ卵をとって孵化させるのであるが、卵が1万個以上あっても成虫まで成長するのは1000匹内外である。

・ 今年は1100匹の蛍の飼育に成功したが、昨年度は350匹だった。最大では5000匹の飼育に成功したことがある。ただしなぜ個体数が多くなったり少なくなったりするのかの原因は分からない。

・ 成長した蛍の約半数を泉谷公園に放出している。残りの半数は翌年用の蛍の卵を生ませるため放出できない。
最初はオスを中心に放出するが、産卵した後のメスも時期を見計らって放出している。
蛍はメスがいないとオスが発光しないので、
オスだけということはない

・ 祭りの6月上旬に合わせて蛍を放出するが、昨年のように個体数が少ない場合は木村さんが自宅で育てている蛍を持ってきて放出した。子供達に蛍がいなくて寂しい思いをさせたくないからだそうだ

・ 来年からは
ゲンジボタルだけでなくヘイケボタルも生育する計画を立てている。ヘイケボタルゲンジボタルと異なり、田んぼのような環境でモノアラガイ等を食べて勝手に生育する強い蛍。
このため菖蒲園の一部に
ヘイケボタルの生育環境を作るつもり。

・ 生態園の設備は20年近くたち、いたるところで故障が発生している。たとえば井戸水を汲み上げるポンプが故障すると1基50万円程度補修にかかるが、最近は予算措置に苦慮している。

・ 千葉市としてもこのような施設を何時まで維持すべきか悩んでいるようだ。財政再建のためには取りやめたいが、一方蛍の育成のような自然環境保全運動に資する設備を取りやめてよいものかジレンマにたたされている。

・ 後継者問題は難しい。木村さんが退職したあとの適切な人材確保策はされていない。

 だいたい以上のような話を聞くことができた。私としては蛍に関する知識が皆無だったが、ここで説明を聞き、施設を案内してもらって始めて蛍の人工飼育と言うものを知った。

 特に木村さんは、おゆみ野の蛍のために半生をささげているような人であり、蛍祭りで子供達をがっかりさせないために、休みもとらずに蛍の健康管理に心を砕いている。
従業員は6名いて、3人交代で蛍の世話をしているが、本当の意味の技術者は木村さん一人で、実質的に木村さんがこの施設を維持しているようだった。
こんな人がいたんだ」感激してしまった。

 私たちはこうした縁の下の力持ちのような人に支えられて生活しているのだが、通常はそのことに気づかない。
わー、蛍だ、綺麗だ」と言って喜んでいるだけだ。
私自身もそうした人の一員だったが、人知れず努力されている木村さんに深く頭を下げて帰ってきた。


 写真も撮らせて頂きました。写真を見ると蛍の人工飼育というものがよく分かると思います。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20617?authkey=16iwMXSpmIA

 

   

 

 

 

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