(22.2.8) パラボナアンテナが破れてしまった
(このように皮膜がはがれて破けてしまった)
信じられないことにBSとCSを受信しているパラボナアンテナが破れてしまった。私は反射鏡はすべて金属でできているのだと思っていたが、薄い膜が金属面を覆っており、その皮膜がちょうど繊維が古くなって破れるような具合に破れている。
よく見ると皮膜が劣化で金属表面から離れているようだ。
パラボナアンテナをチェックしたのは衛星放送が見えなくなったからだが、当初は電磁波や大雨や大雪のせいだと思っていた。
「またかよ、我が家のパラボナアンテナは感度が悪くて仕方がないな」
このアンテナは15年以上使用しているが、まさか破れるとは思ってもみなかった。
(テープで破れた箇所を補修したら又見えるようになった)
私は過去何回もこのアンテナを調整しては使用し続けてきた。固定されているネジが緩んで、方向と角度が微妙にずれてしまうからだが、やってみるとこの調整はかなり難しい。
ほんのちょっと動かしただけで電波を補足できなくなる。
注)前回の経緯は「テレビが映らない」を参照
通常はアンテナを調整する人とテレビ画面をモニターする人が必要で、「どう、これで旨く写った」「ダメダメ、写らないわ。あ、今写ったのに動かすからダメなのよ」なんて具合で調整をする。
これを一人で行うときはテレビのボリュームをいっぱいにあげて音声を聞きながら調節する。うまく電波を捉えられると音声が出るがそうでないとうんともすんとも言わない。
ちょっとしたソナー担当の兵士のような気分だ。
注)アンテナは二階のベランダ、テレビは一階にあるので直接テレビを見て調節することができない。
しかし今回は物理的に破けてしまい、電波の反射ができなくなっている。
「そうか、ならばガムテープで反射板を補修すれば再び電波を補足できるのではないだろうか」
やってみると信じられないことに再びテレビが映った。「すごい、ガムテープが反射板の代わりになる」
だがいくらなんでもガムテープで補強しなければならないアンテナは寿命と言える。k’S電気でアンテナを購入してきて取り替えることにした。
(耐用年数が来たのでパラボナアンテナを交換した。このアンテナは少々方向が違っても電波を補足してくれた)
東芝のBS、CS対応アンテナだが約7000円だった。ほぼ1年半前にアンテナを新しいものにしようとしたら、本体が15000円、取り付け作業に10000円かかるといわれて止めた経緯がある。
「しかし、たった1年半で半額か!!!! これでは電気メーカーも大変だろう」同情してしまった。
私は定年退職者だから、アンテナの取り付けは自分ですることにしている。時間が十分にあるのと収入が固定されていて無駄な経費をかけられないからだ。
ただ私は本来不器用なたちなので、こうした工事は涙ぐましい努力と熱意を必要とする。
「がんばれ、工事費を浮かすためだ」叱咤激励だ。
工事を始めたらベランダの笠木が太すぎて、今回購入したパラボナアンテナの止め具は使用できないことが分かった。
「それなら、今まで使用してきたアンテナの止め具をそのまま使おう」
止め具も同軸ケーブルも今までのものを使用したが、うまい具合にばっちりBSもCSも映ってくれる。
「俺の作業員としての能力もなかなかのものじゃないか」すっかり嬉しくなった。これで又15年程度は持ちそうだが、次回は自分で工事ができるかどうかはかなり怪しい。
「見よ、カメゴン、俺はパラボナアンテナの設置のプロだ」
「作業をはじめる前は、解説書を前にウンウンうなっていましたよ」
「まあ、そうだが、この横に長いパラボナアンテナは方向を合わせるのに実に楽だ。だいたい合せたらOKなんだからすごい」
「前の丸いアンテナは1mm単位の調整が必要でしたから、確かにすごい進歩ですね。私も驚きました」
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