(22.6.28) 我が家の「光の道」 光回線に変えてみて
(記事とはまったく関係有りませんがオオムラサキの幼虫です)
我が家の「光の道」構想が悪評だ。
昨年の11月に従来のADSL回線から光回線に変更したのだが、その後電話料金が急激に上がって、かみさんからクレームをつけられている。
「おかしいじゃない。料金は高くなるし、コンピュータは早くならないし、前のADSLに戻したら」
料金が高くなったのは、従来のメタル回線をそのまま残しておいたためと、光回線の利用料がメタルに比較して約倍の値段になったためである。
注)メタル回線の利用料は約2500円、一方光回線の利用料は約5200円。
「なぜ、回線料がADSLに比較して倍にもなるのだろうか? しかもADSL 8Mに比較してさほど回線速度が上がったという実感がない・・・・・」
新しい技術は前の技術に比較して安価になる方が多いのに、確かに不思議だ。
私がADSLを光に変えた理由は、YouTubeのアップロードが遅すぎてやたらと時間がかかるのがつらかったからだが、最近はYou Tube熱がまったく冷めてしまった。
「うぅーん、You Tubeも利用しないのに光に変える必要があったのだろうか・・・・・」自問し始めた。
考えてみればアメリカではメタル回線のADSLが主流で、それでも情報革命の最先端にいるのだから、あえて光回線にかえなくても問題はなさそうだ。
隣の韓国が国策として光回線網を整備したので、日本もそれをまねているだけなのだろうか。
日本では原口総務相が成長戦略の柱として、2015年までに光回線網を100%整備する「光の道」構想を掲げて激を飛ばしている。
現状は約90%の世帯が利用可能な状態になっているが、実際に光回線を利用しているのは約30%の世帯だそうだ。
一番の問題は光に変えることに伴うメリットが、通信速度がやや早くなるだけでは、魅力がないからだろう。
(おゆみ野の森に放ったオオムラサキの成虫)
実際に我が家ではADSLよりは早くはなったが、料金を倍にしてまで導入する価値のあるものとは思われない。
「なぜこの程度のものを、国策として導入する必要があるのだろうか」不思議な気がする。
そう思っていたらソフトバンクの孫社長が、「NTT東西が光回線のインフラ部分を別会社にして、平等な条件で通信会社が利用するようにならなければ、光回線の料金は下がらない」と主張していた。
「そうか、光回線をNTTが独占しているために料金が高いのか・・・・料金がメタルと同じ程度だったら積極的に光に変えるのに・・・・・」
孫社長を応援する気になった。
料金の高さはそれで分かったが、一方でこの光にするメリットのほうはどうもよく分からない。
早いだけならADSL100Mだって十分早いし、私が使用していたADSL8MでもYou Tubeのアップロード以外は支障なかった。
何かイメージは高速道路網の整備と同じで、不必要な回線網を無理やり敷設しているようにも見えるが、果たしてこの光回線に将来を託すだけのメリットがあるのだろうか。
注)利用目的として電子教科書や電子カルテの利用があげられていたが、いま一つ説得力がない。なにか特別なブレイクスルーがないと、本当に無駄な高速道路の建設と同じになってしまう。
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