(21.10.12) おゆみ野守り人 最近の活動
おゆみ野守り人が新たな活動を始めた。地区の青少年の育成や、防犯に努力している組織の長や担当者に直接会って、インタビューをするという試みである。
こうした組織にいて努力されている方々は、一般に守秘義務があったりして表に出ることが無い。いきおいそこに住む住民はそうした活動や努力があることも知らないし、そもそもそうした組織自体があることも知らない。
今回の試みは守秘義務の範囲内で、一般の人に知らせたほうがよいことについてインタビューをして、ブログ「おゆみ野守り人」に掲載している。
http://yamazakijirou1.cocolog-nifty.com/mamoribito/2009/09/post-ce50.html
第一回目掲載は、家庭相談員のKさんだった。緑保健福祉センターにTさん達と伺って話を聞いたのだが、そもそも私たちは家庭相談員なるものが存在していることすら知らなかった。
Kさんによると家庭相談員とは「緑区の0から18才未満の児童への虐待、親子関係、児童の障害、非行、不登校、さらには健康の問題まで、児童に関する相談は何でも聴きます」とのことで、イメージとしては児童にかかる何でも相談員と言うような役割に思えた。
家庭相談員は「千葉市の非常勤職員です。緑保健福祉センター1階にある家庭児童相談室で働いています。千葉市では各区に一人配置しています」ということで、必ずしも人数は多くないが、相談件数は年間100件から150件程度あり、ほとんどがお母さんからの電話相談だという。
直接緑保健福祉センターに出向くことがはばかられるお母さんが電話で相談してくるケースが多いと言う。
そしてそうしたお母さんの多くが「“私”は凄く頑張っている。でも子育ては思い通りにならないし、とても大変。私が困っていることは誰かが助けてくれるのが当然でしょう!?ただ私が困っていることを他の人に知られたくない・・・」という気持ちになっているのだそうだ。
実際おゆみ野地区は新興住宅地であるため、人間関係が希薄で相談する相手が存在しない場合が多く、多くのお母さん方が孤立しているのだそうだ。
注)つい最近、障害を持ったお子さんを殺害して、自分も自殺をしたお母さんのことが新聞で報道されたばかりだ。
Kさんによれば「子育てに一生懸命であるが故に学校への不信感をあらわにしてしまう。不安や疑問を共有したり確認し合ったり、という人間関係が希薄なため、全て自分で抱え込まなければならなくなってしまう。せっかく子ども達のことを真剣に考えて何かしなければ、と思っているのにうまく進まない。こんな状況があちこちで繰り返されている」のだそうだ。
そうしたお母さん方の相談に乗るのが、家庭相談員の仕事のようだ。
今回のインタビューをしてみて、私たちの知らない仕事が熱心になされている実情を知った。
おゆみ野守り人では毎月1回のペースでインタビューを行い、それをブログ「おゆみ野守り人」に掲載していくことにしている。
おゆみ野地区に住んでいる方たちがこのブログを見て、そうした地味だが重要な活動の実態を知っていただければ幸いだ。
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