(21.11.4) 花牟礼祐一さんの葦ペン水彩画展
花牟礼(はなむれ)祐一さんの葦ペン水彩画展が、土気の梟(ふくろう)画廊で開催されている。
花牟礼さんはサラリーマンだから普段の日は画廊に出てこれないが、休日は画廊に出ていると思って、今日(31日の土曜日)かみさんと見学に行った。
梟画廊はあすみが丘の住宅街の一角にあるほとんど民家のような建物で、看板がないとそこが画廊だと言うことがわからない。
また画廊と言っても喫茶店と兼ねていて、コーヒーやピザを食べることもできる。
11時ごろ行ったのだが、私たち以外に見学者はいなかった。どうやら土曜日の午前中は人が少ないらしく、梟画廊の奥さんが相手をしてくれた。
この画廊に花牟礼さんの水彩画およそ60点近く展示されており、それとは別に花牟礼さんの全作品がファイルされていた。
原画はインターネットで見るときよりも大きく、A4判ぐらいの大きさだった。
「あれ、原画はかなり大きいんだ」意外な感じがした。
花牟礼さんの水彩画は通常の水彩画とは異なり、水彩ストーリーといい、絵と文章と物語が一体化された独自の形式を持っている。
イメージ的には紙芝居に一番近いので、花牟礼さん自身も「電子紙芝居」と言う表現を使っているが、内容は重厚で見ごたえがある。
私は花牟礼さんの作品の中で、「逆井(さかさい)の鐘」が一番すきなのだが、その作品も多く出品されていた。「逆井(さかさい)の鐘」は戦国時代、関東の覇権を争った北条氏と古河公方(こがくぼう)の戦いを、古河公方側の武将、逆井城主逆井常繁を通して描いたとてもユニークな作品だ。
何より戦闘場面の緻密な描き方にはびっくりするが、花牟礼さんの時代考証は確かで、当時の状況がビジュアルに分かる。
1時ごろになって花牟礼さんも画廊に現れたのでしばらく談笑したが、見学客も来はじめたので帰宅することにした。
この展示会は3回目だそうだが、このようなユニークな水彩画はあまりないので、時間がある方には是非見学を薦めたい。
第3回水彩画展の日程は10月27日から11月8日までで、詳しい情報は以下のURLをクリックすると見ることができます。
http://8760.y.mepage.jp/index.html
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