(21.7.23) [六通神社が再建された」 および「A君のお父さんからの手紙」

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 六通神社が倒壊したのは2007年9月の台風によってだから、それから早2年が経過したことになる。
六通神社がいつ創建されたのかは正確には不明だそうだが、江戸時代の新田開発に携わった農民が、それを記念して創建したというのが言い伝えになっている。

 倒壊する前の六通神社は鬱蒼とした樹木が茂り、とても静かな雰囲気のいい神社だった。それだけに社殿が倒れてきた木の下敷きになって倒壊し、周りの大木も切り払われた時、とてもさびしい気持ちがしたものだ。

 あれから2年、嬉しいことに六通神社が再建された。千葉日報によると「約40世帯の氏子と住民が協力、約6千万円をかけて再建した」のだそうだ。昨年11月に着工して、この7月19日に落成式を行なった。
私は落成式を見に行ったが、氏子で知り合いのSさんがとても嬉しそうにしていたのが印象的だ。

 参道も整備され、狛犬も社殿を守っており、昔の面影が復活した。いつかまた鬱蒼とした森になり、静かな趣のある神社になってくれるだろう。
おゆみ野の住民の一人として喜びたいと思う。


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(別件) 息子さんが暴行に会われたお父さんからの最後の手紙

20.6.14にお子さんが暴行に会われたお父さんから継続的にこのブログでお父さんの気持ちを報告していただいておりましたが、本件をもって最終にいたしたいとのメールをいただきました。
最終稿をそのまま掲載いたします


 山崎さん、お帰りなさい。フランスからの無事の帰還、何よりです。巡礼日記を楽しみに拝読しています。巡礼者としての日々の心象スケッチを時に微笑み、時にはらはらと心配しながら読み進んでいます。残りの旅程のスケッチを楽しみにしています。

 さて本日は、息子の治療が経過観察を終えたことをお知らせします。この5月には、事件で破折し接合した下顎前歯の1本がたこ焼きを食していた最中に欠け、接合のやり直しを行うトラブルがありました。

 それでも、6月15日の診察で経過観察終了の判断が下りました。今後は、加療部分に不具合が生じた場合のみに病院に行くことになります。
また、この経過も踏まえ本事件に係わるほとんどの処置に区切りをつけました。
山崎さんはじめ、多くの方々のご支援により区切りを迎えることができました。実に多くの方々に出会い、支えていただいた1年でした。山崎さんのブログをお借りして心より、お礼申し上げます。ありがとうございました。

 誠に勝手ながら、私の報告も今回で区切りといたします。息子の事件を通じて私自身が背負ってしまった違和感、それは簡単に消えるものではありません。

同様の事件が無くならない以上、被害者家族としての不満、不安に黙する気持にはなれません。被害者とその家族は、なぜこんな傷を受けねばならなかったのか。その怒りと、加害者もまた自分の姿であり得たこと。怒りだけでは同じ被害は無くならない事への苛立ち。加害者を思いやる気持ち。実に多様で複雑でやっかいなものを背負ってしまったことに気付きました。

 同じような被害に遭われた方々の想いの傍らに居たい。この地域が同じ過ちを繰り返さないための取り組みを続けます。
但し、「Aの父親」として山崎さんのブログをお借りする事は、一先ず終わりといたします。何らかの形で、私も気持を整理する必要があると感じました。

 最後に、重ねて山崎さんから賜ったご支援に心よりお礼申し上げ、筆を置きます。巡礼の旅の疲れを癒し、夏本番に備えてください。また、お会いすることを心待ちにしております。では、また。
                                                         Aの父親

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(21.5.6) 恐喝暴行事件にあわれたA君のお父さんからメールをいただきました

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「20年6月14日 高校生に対する恐喝暴行事件」
の被害に会われたA君のお父さんからメールをいただいたので、そのメール全文を掲載いたします(本件の恐喝暴行事件の内容は、このブログのカテゴリー「おゆみ野 恐喝事件」を参照してください

拝啓 山崎様、ご無沙汰しております。息子が遭遇した事件から、間もなく1年が経過します。息子はこの春から高校3年になり、あたりまえの高校生活を送っています。
2、3ヶ月間隔で通院し怪我の経過観察を続けています。歯根膜の吸収は静かに進んでいます。いつの日か歯が脱落するリスクは否定できないようです。

さて、本日は近頃おゆみ野地区で不穏な出来事が連続しており、恐喝傷害事件がまたしても発生したことを憂い連絡しました。
おゆみ野四季の道」「みどりのさんぽみち」「おゆみ野守り人」などのブログで次の記事を拝見しました。

・4月27日午後5時20分頃、大百池公園で県立高校3年生男子が、4人組の男に殴る蹴るの暴行を受け、現金1万4千円を奪われた。南署が犯人を探している。(千葉日報)

・どうのうしろ公園に爆竹の残骸、タバコの吸殻、オイルライターの焼けた残骸などが散乱していた。(5月1日みどりのさんぽみち掲載)

・5月2日おゆみ野の森にたき火の跡、使い終わった消化器放置。おゆみ野の森を育てる会の備品が紛失していた。

・いけのいり公園の東屋にタバコの吸殻と空箱、食事後のおにぎりの包み、カップ麺の容器が散乱していた。(5月4日みどりのさんぽみち掲載)

この1年間、同じ事が繰り返し続いている。いい加減、大人が毅然とした対応を取るべきだ。
警察、学校、地域など、あらゆる関係者がお互いの垣根を越えて行動すべきだ。自分たちの組織の限界を言い訳にする事は止めるべきだ。
おゆみ野の安全を守るために行動すべきだ。

私の考えは次のとおりです。

① 被害者は泣き寝入りしない。被害届を出す。

② 被害の相談を次の窓口にする。tel 043-227-9110 千葉県警相談サポートコーナー

③ 「おゆみ野守り人」にmailを送ることも、一つの手段だと思います。「守り人」のプロフィールを見ると、相談に乗ってくれそうです。また、mailは管理人で一度チェックを受けるので不特定多数に流失する心配はないようです。

④ 悪事の目撃者は見過ごさない。直接注意するか、警察や学校などに連絡する。


たくさんの組織、たくさんの人々が、この地域の安全を守るために活動しています。では、なぜ事件が後を絶たないか。組織を横断し、力を合わせて悪事を戒める術がない。             

悪事に至る状況を掘り下げ、ドロップアウトしたり、しかけた子どもを受け入れる場所がない。

青少年、児童の教育と、それを支援する活動に千葉市は予算を使うべきだ。将来を担う若者の育成を活発にさせるべきだ。しかし、行政組織こそ社会から乖離し内向きの議論に終始し、あてにならない。

思いを同じくする大人が、各自の良識と裁量で行動し、その真価を社会に問うしかないと感じています。

青少年犯罪の被害者の親として、事実を知らされない苦しみ。加害者保護はあっても、被害者は権利を制限される現実。その大義は「青少年の健全育成と更生」。

しかし、加害者が更生した姿を誰も教えてくれない。被害者は受けた傷を背負い、何を支えとしたら良いのか。被害者の健全育成は必要ないのか。
それらの問いに対する答えは見つからない。また、皆様と対話し歩き続けるしかないと覚悟しています。

山崎様、何か言わなければと思い書き出しましたが、まとまりません。この辺で筆を置きます。これからも、よろしくお願いします。お体、ご自愛ください。

敬具

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(20.11.00) おゆみ野恐喝事件 Aさんのメールに対するF姉さんからのメール

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 先日(11月12日)掲載した「おゆみ野恐喝事件 その後 Aさんからのメール」(リンクが張ってあります)に対してF姉さんから長い感想のメールをいただいた。
大変興味深い内容で、一読して読者にも読んでいただきたい内容だったので、全文をそのまま掲載することにした(若干読みやすいようにレイアウトを変更しています)。

Aさまへ

19年度の千葉県での刑法犯として検挙された少年は、5186人

 殺人、強盗、強姦などの凶悪犯で検挙された少年は70人で、その中の強盗52人中、路上強盗33人


② 粗暴犯で検挙された少年は380人、そのうち傷害が245人、恐喝73人

③ 窃盗犯で検挙された少年は2860人、そのうち万引きが1670人。

検挙された少年5186人のうち、窃盗犯と占有離脱物横領(放置自転車の持ち去り)で全体の8割以上を占めていて、その多くは中学生と高校生で全体の7割以上を占めているのです。

南警察の少年犯罪に関するホームページを見ると、こういった県警のデーターが毎年出ています。Aさんのお子さんの場合も20年度のデーターとしていずれ上がってくるでしょう。

千葉県で検挙された少年、5186人のうち8割を占めるといわれる万引きや自転車泥棒といった犯罪はざっと考えても、4000人はいます。
おゆみ野では、日常的に乗り捨ての放置自転車が多いことがパトロールをしていてもわかりますし、店舗まわりから万引きを見逃すケースも多いことから、動機が単純で手段が容易で、軽く思われがちなこれら犯罪の見過ごしや見逃しの積み重ねが、やがて重大な犯罪である傷害や恐喝に移行していくであろう非行少年たちにつながるのではないかと思います。

万引きの疑いをもたれるような仕草をする子や(カバンの口を開けている)学校帰りの制服姿の子も店ではマークしていますから帰るように促したり、遊歩道にある放置自転車の撤去を迅速に行うなど、育成環境部としても地域のおとなの立場としても、犯罪につながる小さなきっかけをなくすように努力しています。

学校行事で校内に入った折や登下校の挨拶運動でのふれあい、買い物中などに地域のおとなとして「早く帰りなさいよ」程度の言葉を交わす関わり、公園やたまり場の状況を常に気にして回っている、そういった自分たちにできる範囲のことはやろうと思っています。こういったことを常に気にかける地域のおとなが増えればと日々願っています。

Aさんのお子さんが犯行にあった時間帯の少し前くらいに、タバコを吸っている少年グループが中学近くの遊歩道の階段付近に溜まっていたので、「お宝」に自転車泥棒の件で来ていた警察官にあとでもいいので、その周辺を見回ってくださるようにお願いしたこともありました。

そういうことも必要なことですよね。

私は、刑法犯として検挙された少年の家庭環境や心の闇について、深くは関わったことがないですし、被害にあった人の心の痛みもそれぞれ体験した人にしか分かり得ない苦しみがあって、体験していない人がそういう苦しみを持つことはありません。

それでもできることは、苦しみを聴くことで、そういった気持ちを共有することぐらいです。

我慢せずに苦しい気持ちを吐いて救われることがあります。

中学が荒れていた頃、不登校になった息子のことで初めて不登校という現実に親が直面し、この苦しさをいくら周りの人に訴えても、解決せず、苦しい思いだけをしたことがありました。友人にいくら悩みを聞いてもらっても、“あなたのお子さんは学校に行けているからわからないことがある”そういう気持ちがむなしく襲ってくるのです。

そういう日々のあと、考えたのが「不登校の親の会」を学校の中に作って、同じように学校に行けなくなった子を行かせようする苦しみやそこから抜け出す術を共に同じ境遇の親と考えようとした会です。

運良く、集まった不登校経験者や不登校中の親で、進路のこと、子への扱いのこと、薬のこと、行けなくなった原因や荒れている子のことなど、真剣に話し合いました。ただ、学校は荒れている子達に手一杯だったので親だけの会になってしまいましたし、学校は、ひとりひとりの生徒と学校の問題という解釈であったと思います。

・・・学校が荒れて行けなくなった生徒の親も一人で悩んでいては行き止まりの毎日でした。そこから学んだのは、会に参加した不登校の子は家に安心の場を求めたということ、親も真剣に問題に向き合う姿勢を持ったこと、同じ境遇の親と悩みや喜びが分かち合えたことです。


学校や地域で荒れた子たちのこと、その親の無責任さや境遇などを垣間見たり、知ることもあり、非行や犯罪を犯した子の親たちこそ、こういった場が必要だと思います。自分が変わらなければいけないということを学ぶ機会はそうはありません。

親も子も人のせいにして逃げたり、自分のせいだと自己評価を下げて自暴自棄になったりします。非行少年の多くが学校でさらに落ちこぼれていく状況、おとなに突き放されていく状況などが一冊の本と出会ったことで見えてきたものがありました。

まずは、「こころからのごめんなさいへ品川裕香:著/中央法規、宇治少年院で取組んだ矯正教育のあり方をお読みになることをオススメします。

今の学校教育にこそ、必要な取り組みではないかと思うのですが・・・小さな非行の芽だけでなく、多くの子どもたちに言える問題だと思います。

取り留めなくなりましたが、被害者の家族としての意見や考えというものを前面に出された文面は、苦しさと闘いに満ちた姿、乗り越えようとする父親の勇気と優しさを感じます。
まずは、同じような少年事件の被害者の方々とスクラムを組まれる場所を作られたほうが、おひとりで苦しみ取組まれるよりも大きな何かを得られるのではないかと思いました。

 私も、自分にできる範囲で少年犯罪の芽を摘む努力をしていきたいと思います。

F姉さん

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(20.11.12) おゆみ野恐喝事件 その後 Aさんからのメール

20128_008_2   この6月にご子息が暴行を受けたAさんからメールをいただいた。Aさんのその後の行動を見ていると、このおゆみ野から青少年の犯罪をなくすためにどのような活動が必要かが具体的に分かる。

 私は青少年犯罪を防ぐためには、これと言った特効薬があるわけでなく色々な対策の積み重ねが必要だと思っている。
人間は完全に悪人でもなく、また完全に善人でもないのだから、100%完全な警察国家的な取締りも、また100%完全な教育による善導も間違いだ。

 悪質な児童の警察の逮捕は当然だし、また一方学校教育や社会教育の場で懸命な指導も必要だ。
だから泉谷中の親父の会のように、子供達と触れ合いながら、子供達に範をたれようとする対応はとても有効だと思っている。
最近泉谷中の評判がとてもよくなってきているが、こうした父親達の活動もそうした評判に役立っていると思う。

 またAさんのメールにある福谷市議スクールソーシャルワーカーの創設提案については、地域の有徳の氏がボランティアで参加するのが効果的と思われる。
私自身は小学校の特別講師としての経験しかないが、全体の一員として教育することが不可能な児童は確かにいる。

 こうした児童に正式な教員を一人一人配置することは予算措置としてほとんど不可能だろうが、地域の有徳の士やお母さん方が個別にマンツーマンとして対応するのがよさそうだ。
この活動はかなり実際に行なわれてはいるのだが、見ていると十分とはいえない。まだまだ多くの地域の人々の参加がほしいところだ。

 Aさんからのメールはかなりの長文なので下記に一部抜粋して掲載する(なお原文を読みたい方は「全文」をクリックすると見ることが出来ます)。

 御世話になっております。

息子の治療は一段落しましたが、痛みなどの自覚症状が残っているため12月に診察を受けることになりました。6月から5ヶ月が経過しようとしています。10月3日の貴兄のブログを拝読し、思うことがありましたので投稿します。

四季の道にある公園などでの悪質な破壊活動がほとんど見なくなった。警察が悪質な中学生を逮捕するようになってからだ。ところが、何者かによるゴミの放棄が増え出した」と10月31日の記事は伝えている。

 悪質な中学生などの勢力分散で一時的に治まっているが、根本的な解決に向かっているのだろうか。ゴミ放棄にせよ大人のモラルの低さは依然として改善していない。子どもはその姿を見ている。大人の変化なくして、子どもの変化はあり得ない。そんな中、大人たちの動きを幾つか知ったので紹介したい。

 
①泉谷中おやじの会

 なかなか学校の活動に参加することのないおやじ達。強制なし、都合のつくメンバーで3年前から活動を再開した。校内の清掃や補修、おゆみ野夏祭りでの模擬店など着実に活動を積み重ねている。

 10月18日打ち合わせと草刈りを行った。打ち合わせの中で育成委員会の夜間パトロールへの参加や、日々最寄駅から帰宅する際セーフティウォッチャーの腕章を付けるなど一人一人が小さくても何か変化して行こうと話し合っている。

 草刈りも実施。遊歩道沿いの斜面をおやじ+先生18名、生徒(バスケ部)23名、計41名で行った。私も過去何回か草刈りに参加したことがある。生徒と共に汗を掻いての環境整備は、本当に心地良い。生徒達も実に良く働く。共に体を動かし、お互いの姿に触れあう事は時として年齢を超え理屈を超えた共鳴があると感じる。

 12月20日には、おやじvs先生のソフトボール大会を予定している。2回目の企画である。前回は先生チームが勝利した。おやじチームのリベンジなるか。腕に自信がある方は、おやじの会に参加されたい。お子さんの担任に連絡してもらえれば、詳細を知ることができるはずだ。

②福谷さんの市議会での一般質問

 しかし、中にはより深刻な状況がある。家庭が出来る範囲で精一杯躾をしたつもりでも、子どもの中に暴行を受けた相手の痛みや恐喝そのものの善悪に対する価値観が発達していないケースがあるのだ。子どもも、その親も、被害を受けた側も皆救われない。

被害者の立場になってみろ。親の責任だ」私も随分憤り、加害者の親やその弁護士などに感情をぶつけた。加害者に痛みを知ってほしかった。少しは伝わったと思う。でも、ふと思った。自分が逆の立場であったならと。個々の家庭には、いろいろな事情がある。子どもの道徳感の一部が育っていなかったり、親も躾け方に間違いはないと信じていても、犯罪を起こしてしまったら・・・。

福谷市議は10月市議会の一般質問で「
犯罪に巻き込まれた子どもに向き合ってとことん面倒を見るには誰か、家族をサポートするのは誰か」を問い、スクールソーシャルワーカーの重要性を訴えている。それに対する市側の回答は言い訳に終始している。

 「それは、市としての責任権限を越えている。やりたくても、できません」今社会で起こっている問題の解決を目指す時、既存の行政組織や関係団体の活動では限界があると感じる。
毎年の予算を消化することが目的となっていないか。なぜ、今起こっている少年犯罪とそこでもがいている被害者、加害者に寄り添い、耳を傾けようとしないのか。

③関係機関の連携

 おゆみ野周辺の中学校、南警察署、青少年補導センターなど少年犯罪に関係する機関での事件情報共有を推進する動きがあると聞いた。誰か具体的な取組をご存じであれば教えてほしい。

 おゆみ野で少年犯罪が頻発した。その反省から、いろいろな改善への取り組みが始まっている。紹介した取り組みの他にも、いろいろな取り組みがあるはずだ。ご存じの方は山崎さんのブログに投稿又はコメントしてほしい。既存でも、新規でも何でも良い。情報を共有しよう新しい発見、新しい発想があるはずだ。少年犯罪を個別の罪として特別扱いするのでなく、加害者も被害者も居場所が在るおゆみ野を作れないか。この思いが真の解決へのスタートになるのではと感じています。

息子に申し訳ないと思う。無力である。被害者側が自ら動かなければ、ほとんど情報は入ってこない。来たとしても、それを理解し事件との、加害者に対する怒りと憎しみとの折り合いを付けることは至難の業である。

少年犯罪による不幸を少しでも失くすためには、お互いが望むのであれば千葉市も被害者と加害者の声を聞き、当事者たちが何を必要としているのかを知ることも大切ではないのか。私たちも一人一人普通の千葉市民なのだから。

(注)なお、本件と関連する記事は、カテゴリー「おゆみ野 恐喝事件」に入っております。

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(20.10.6) 「警察は断固逮捕に踏み切った」の記事に対するA君のお父さんからの回答

2093_022 「6月14日 高校生に対する恐喝暴行事件」の被害に会われたA君のお父さんからメールをいただいた。

 私は警察は断固逮捕に踏み切った」(
リンクが張ってあります)という記事で、今まで警察は器物が損壊されても厳しい対応をとってこなかったが、「さすがに人にまで被害が及べば千葉南警察署としても放置するわけにはいかなくなったのだろう、たとえ相手が中学生であっても悪質な場合は逮捕に踏み切るようになった」と記載した。

 私の感度としては「ようやく警察も動いてくれたか、やれやれだ」という認識だったが、実際に被害に会われた息子さんを持つA君のお父さんの感度はそれよりももっと深く、厳しく受け止めておられる。

 お父さんのメールを読んで、やはりこうしたことは当事者でないと分からない心の苦しみや、憤りがあることがよく分かった。
A君のお父さんのメールを全文掲載するので、みなさんにも読んでいただきたい。

山崎様、貴兄のブログ10月2日付「警察は断固逮捕に踏み切った」を拝読して、感じたことをお伝えします。

 6月14日息子が被害に遭った事件以来、毎月中高校生の少年犯罪による逮捕者がこの地域で出ています。
これは非常事態です。この様な少年たちを黙認してきた、私たち大人の責任は甚大です。

 社会のルールを犯し、他人に迷惑をかけることに罪の意識を持たない子どもや親がいます。暴行、窃盗をスリリングなゲームと感じ、愚行に快感を感じる子どもがいます。我が子の犯した罪に気付かない親がいます。逮捕されてもその事実を受け入れない親がいます。
特に父親が無責任なケースが散見されます。息子の加害者家族の中で、被害者である私たちの前に一度も姿を見せなかった父親がいます。謝罪を奥さんや弁護士に任せた父親がいます。私は絶対に許しません。

 このような子どもたちのグループが、おゆみ野を中心とした周辺地域にたくさんあります。グループ同士の接触も当然あります。今回逮捕に至った事件は、極一部です。私は息子の事件の経過の中で出会った人々に問い掛けてきました。警察官、学校や青少年補導センターの先生、加害者の弁護士たち、家庭裁判所の調査官、知人たち、そして私自身に。

子どもたちの悪い情報、少年犯罪であっても個人情報はいらない。事件の事実を共有し、悪いことは悪いと子どもたちに、地域社会に警告を早く発信する仕組みを持とう」
何か少しでも変わってくれることを祈ります。でも、既存の組織、方法ではきっと動き辛いのでしょう。一つの方法として、このブログに期待しています。

 少年審判では少年院送致が言い渡されることは少ないようです。保護観察として家庭に戻り、地域の保護観察員の指導のもと原則として20歳の誕生日を迎える日まで更生に努めます。少年院から戻ってきた子どもたちも同じです。緑区にも数人の保護観察官がいらっしゃると聞きました。
多くの人はその存在すら知ることは稀でしょう。
 
 結局は家庭が、地域が子どもの心に善悪を判断する価値観を育んで行くべきです。個人の自由や権利ばかりの主張を認めるばかりではダメです。
時には子どもとの戦いです。子どもも成長するにつれ、自分の意見を持ち、親に反発します。でも、合理的でなくてもダメはダメと言い切るのです。
社会に出れば理不尽なことはたくさんあります。それもまた受け止めて生きて行く力を育まねばならないのです。
 
 家庭裁判所には調査官がいます。警察と検察が立件した少年犯罪が家裁に送致されると、審判の日まで調査官が少年やその家族、申請があれば私のような被害者の家族とも会い、事件の詳細を調べ裁判官が審判を決するための情報を収集します。審判保留と言う決定もあります。

 その場合、試験観察となり時間を掛けて、処分を見極めます。そうなると調査官の仕事は膨らみます。詳しい数字は忘れましたが、千葉県を担当している調査官の人数は驚くほど少ないのです。少年審判ばかりでなく、離婚などの調停も仕事なのです。私がお会いした調査官も大変忙しくお仕事をしていました。

 物腰の穏やかな方で、少年犯罪を小さな芽の段階で是正したい。予算が削減され活動も厳しいが、予防措置に力を入れたいと静かに、でも思いを込めて話してくれました。息子の事件と向き合うほど、虚しくなることが多かったのですが、調査官との対話に安堵し、少し希望を持つ事ができました。

 知らない所で、いろいろな方々が少年犯罪と向き合っていることも事実です。でも、それが連携することはないようです。ここにも問題があります。一人一人は精一杯取り組んでいます。でも、少年犯罪は低年齢化し、悪質に複雑になっています。どうして行けば良いのか。分断された輪を繋ぎ合わせる必要があるのではないか?私の考え過ぎなら良いのですが・・・・。

 では、またご連絡いたします』

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(20.10.2) 警察は断固逮捕に踏み切った

2093_006  最近の千葉南警察署の対応を見てみると、人に危害が加えられた事件については、加害者が中学生や高校生であっても、断固逮捕する方針に変えたことが分かる。

 従来ここおゆみ野周辺では街路灯や公園のベンチやトイレの破壊が頻繁に起こり、私は大変憤慨していたのだが、そうした器物の破壊行為については逮捕者が出たという話は聞かなかった。

 思い余って「やはり言っておこう」(リンクが張ってあります)という記事を書いて「いまのまま放置されると、きっとより重大な事件が発生する可能性が高い。器物の損壊だけでなく、人的被害だって予想される。特に夜は危ない」と警告を発しておいたが、実際そのとおりの経緯をたどってしまった。

 さすがに人にまで被害が及べば千葉南警察署としても放置するわけにはいかなくなったのだろう、たとえ相手が中学生であっても悪質な場合は逮捕に踏み切るようになった。

 千葉南警察署管内で私が認識している人的被害が伴った事件は3件でいづれも逮捕者が出ている。

① 6月14日 高校生に対する恐喝暴行事件

 『6月14日(土)の午後7時過ぎごろ、部活を終えて鎌取駅から帰宅途中のA君とB君(高校1年生)が、鎌取駅駐輪場から移動し始めた直後、見知らぬ15歳から16歳程度と思われる4人組にあとをつけられ、鎌取変電所横で「金を出せ」と恐喝された。

 A君は所持金1000円を脅し取られ、B君は運よく逃げ切ることができたが、A君はさらに恐喝にあい「もっと金があるだろう」と脅されたため、隙を見て逃げたが逃げおおせることができず、殴るけるの暴行を受けた。
その結果、前歯2本が脱臼、1本を折られ、さらに上唇が切れて全治4週間の重症をおった。

 たまたま通りがかった南警察署警察官に見つかり、4人組は現行犯逮捕された

 本件についてはこのブログで継続的に掲載しており(カテゴリー「おゆみ野 恐喝事件」)、詳細はそれを読んでほしいが、すでに加害者の少年達には少年審判が下っている。

 本件については被害に会われたA君のお父さんから最新のコメントをいただいているのでそれを再掲する。

山崎様、ご無沙汰しました。

息子の治療は続いています。結局は元には戻りません。将来へのリスクを背負うことになります。外見は元気ですが・・・。
加害者である少年たちに審判が下り、成人犯罪で言う刑事処分は決まりました。

治療が一段落した時点で、治療費や慰謝料などの民事処分を巡る交渉に移ります。加害者側の誠意ある対応を期待します。
6月14日から3ヶ月以上が経過し、予想以上に長い治療期間となりました。

審判が終わると、被害者への情報はまた一段と減ります。被害者側が自ら行動を起こさないと何も知らされない状態に逆戻りです。
さて、おゆみ野で少年がまた逮捕されたことを貴兄のブログで知りました。残念です。

被害に遭われた方に怪我はなかったと記載されていました。少し安堵しました。まだまだ、おゆみ野の再発防止策は不十分です。
警察が、学校が、家庭裁判所か、保護観察官が、私たちが連携しているでしょうか。事件発生の事実を共有できていません。
リスク管理が機能していない。ネガティブ情報に対峙する仕組みさえありません。私たち大人が反省し、具体策を立て再出発したのでしょうか。

なぜ少年の犯罪がおゆみ野で再発するのか?
被害者はやられ損です。怪我は元には戻らない、この現実を変えることは出来ない。無力です。事件と向き合うことに少し疲れていました。
でも、虚しさに流されていてはダメですね。また、少しずつ思いを発信することにします。

では、またご連絡します


② 7月2日 同級生に対する暴行事件

『 (読売新聞 8月27日の記事)
 千葉南署は26日、いづれも千葉市緑区の市立中学3年の男子生徒5人を傷害容疑で逮捕した。
発表によると5人は7月2日午後9時30分頃から約40分間、千葉市緑区高田町の歩道で、同じ中学に通う緑区内の中学3年男子生徒(15)を殴ったりけったりした後、近くの調節池に投げ入れ顔や腹に軽症を負わせた疑い。

調べに対し5人は「呼び出そうとして電話をかけたが無視され腹がたった」と供述しているという』

 
私はこの事件のことは全く知らなかったが、男気の大将から事件のあらましを聞いて知った。それによると「加害者の少年達にはすでに少年審判が下り、少年院に送致された」とのことである。

   

③ 8月25日 障害者に対する暴行事件

『 (産経新聞、9月24日の記事)
 電動車椅子(いす)の男性にお笑い芸人のまねをしながら暴行したとして、千葉県警千葉南署は24日までに、暴力行為等処罰に関する法律違反の疑いで、千葉市緑区の市立中学3年の男子生徒2人=ともに(15)=を逮捕した。

 調べによると、2人は8月25日
午後2時ごろ、千葉市緑区おゆみ野の歩道で、電動車椅子に乗っていた同区の男性(53)の頭を、「欧米か」などと言いながら、履いていたサンダルで数回たたいた疑い。男性にけがはなかった。男性は足腰が弱く、1人で外出中だったらしい。

 生徒のうち1人は「面白半分にたたいた」と容疑を認め、もう1人は「やっていない」と否認している。「欧米か」はお笑い芸人、タカアンドトシの突っ込みのせりふ


 
本件についてはなぜ二人の中学生が逮捕されたのかが当初分からなかった。やや処罰が重過ぎるのではないかと思ったからである。
その後、この事件の聞き取りを行なう過程で、なぜ警察が逮捕に踏み切ったかが分かった。


・二人は過去に窃盗事件を起こし、1ヶ月間少年鑑別所に入っていたこと
・出てきてからも中学でしばしば問題事件を起こしていたこと
・否認している少年はもっぱら暴力行為等をあおり、自分では手を下さないのが常習化していたこと
・そうした実態を警察も把握していたこと

 これなら確かに警察も逮捕するだろう。
  

 

  

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(20.8.5) 6.14恐喝暴行事件の続報(その3)

シナリオシリーズを掲載中ですが、6.14恐喝暴行事件に合われたA君のお父さんからメールをいただきましたので、その記事を先に掲載いたします

 このブログでは6月14日恐喝・暴行事件(高校1年生のA君が、15、16才と思われる高校生の4人組から恐喝を受け、現金を脅し取られた上暴行を受けた事件)について、引き続き掲載していくことにしている。その最大の理由はこのような事件が多発しているにもかかわらず、一般メディアには全くといっていいほど掲載されないからだ


 今回被害に会われたA君のお父さんから、加害者の少年達に審判が下ったことを機に、お父さんの心情を述べられたメールが送付されてきたので、全文を掲載したい。
このお父さんのメールを読めば、日本の法律が少年の更生という名目で加害者だけを守り、被害者は全くと言っていいほど法律に守られていないことが分かります。

刑事裁判は少年の更生を図るのが目的だから被害者は関係ない。必要があれば民事裁判で損害賠償を請求すればいい」と言うのが日本の実情です。
ですから私達住民がA君やA君のお父さんを支援していかなければ、被害者は精神的にも実質的にも孤立してしまいます。
今後もこのブログでは被害者の家族を支援するために、記事の掲載を続けます。



山崎 次郎 様

 少年たちに審判が下った。

しかし、その内容をお伝えすることはできない少年法の精神に反していると言う。

被害者は申請すれば家庭裁判所で調査官などに意見陳述し、審判結果通知を受けることができる。知り得た情報は誰にも明かさないことを求められる。

 少年審判当日は全て非公開被害者は傍聴すらできない。申請しなければ公には審判結果の内容を知ることはできない。

少年法において少年犯罪は罪を処罰すること以上に、少年の更生、健全な育成と社会への復帰を優先させている。加害者はもちろん、その家族を含めプライバシーの侵害を受け、この少年法の精神を被害者であれ、何人も阻害してはならないのだ。
ところが、被害者とその家族に対するケアーは極端に少ない。

 少年たちの刑事罰は決まった。良識ある裁判官が下した罰であると信じる。

民事処分はこれから。息子の脱臼した上顎前歯の神経は壊死した。今は歯根膜をこれ以上傷付けないよう、時間をかけて少しずつ壊死した神経を摘出している。折れた下顎前歯は元には戻らない。前歯を使っての食事はまだできない。心の傷も受けた。前歯が全部抜け落ちる夢を見ている。

 息子が受けた心身の傷は元には戻らない。ところが、加害者たちにはやり直すチャンスが与えられる。法律は犯罪を起こした少年を守る。このアンフェアーは酷過ぎる。損害賠償でこの喪失感、法律の不条理への憤りを静めることができるのか。

多くは期待していない。しかし、614日以降、被害者家族として受けた冷遇は忘れられない。くやしい。許せない。

 是非、被害者に刑事罰がどんな手続きで進むのか。刑事と民事の違いは。健康保険は使えるのかなど相談に乗ってくれる仕組み(機関)を作ってほしい

 被害者の立場になって寄り添ってくれる人がほしい。私はなりふり構わず多くの人に助けを求めた。仕事を休んでも自分の足で歩き、突然襲い掛かった悲劇と向き合う術を求めた。自分の気持ちを整理しようとしてきた。とんでもなく、しんどい。なぜ、被害を受けた者がこんな思いをしなければならないのか。おかしい。間違っている。

 第二、第三の被害者を産み出さないために何が必要か。

加害者の親の教育が絶対必要である。審判を受けた後も、「今までの子どもの育て方に間違いなかった。我が子がした事とは信じられない。ショックを受けている」と平然と私の前で言い切る親がいる。

 私の息子を襲撃するまでの我が子の振舞いを知らない?知らないふりをする親がいる。未だに姿を現さない父親がいる。被害者の痛みを受け入れない、事実と向き合う事を避け、弁護士に全てを任せ名前と連絡先さえ言わない親がいる。こんな無責任な親たちの姿勢を敏感に子どもは感じ取る。親に甘えがある以上、子どもがほんとうに更生できるとは思えない。

親を教育する仕組みがあるのか。これから確認したい。なければ作るべきである。

 息子の治療が一段落付いた時点で損害賠償を請求する。戦いはまだまだ続く。

皆様からのご厚情にこの場を借りてお礼を申し上げます。これからも、変わらぬご支援をお願いいたします。

 表に出ていないカツアゲなど少年犯罪が身近でたくさん起こっています。カツアゲは昼間も起こっています。ゲームを楽しむ感覚、親からもらっているこずかい以上に飲食、遊興したいが故に罪の意識なく、どこにでもいる一見普通の子どもが犯罪を起こします。カツアゲに応じない気持ちを持ってください。被害届を警察に出す勇気を持ってください。悪い事を悪いと言い、許さないおゆみ野を作りましょう。
 

 罪は厳粛に償い、真にやり直そうとする少年とその家族を受け入れ、見守る街を作りたいと願います。

そうでなければ、被害者とその家族はどうしたら報われるのでしょうか。

私は考え、私の思いを発信し続けたいと思います。

では、またご連絡します。よろしくお願いいたします。

平成2083日 父親

(20.8.10追加)この記事にコメントをしてくださった、yokuyaさんがA君の記事を書いておられました。以下のURLをクリックすると見ることが出来ます
http://biomass.exblog.jp/8812762/    

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(20.7.15) 6.14恐喝事件の続報(その2)

 このブログでは6月14日恐喝・暴行事件(高校1年生のA君が、15、16才と思われる高校生の4人組から恐喝を受け、現金を脅し取られた上暴行を受けた事件)について、引き続き掲載していくことにしている。その最大の理由はこのような事件が多発しているにもかかわらず、一般メディアには全くといっていいほど掲載されないからだ

 これでは恐喝・暴行と言うような犯罪は微罪であり、「いくらやってもお咎めなしなのだからやり放題だ」という風潮が蔓延してしまう。
実際、この事件では暴行を受けたA君は、口や歯に全治4週間の傷をおっており、まだ病院通いが続いている

 しかしおゆみ野地区に住むほとんどの人がこうした事件があったことすら知らない。
A君のお父さんや、泉谷中おやじの会のメンバーはこうした事件の再発防止にどのような取り組みをしたらよいか真剣に考えているが、今のところ取り組みはその粋をでない。

 今回A君のお父さんからその後の経緯について連絡を受けたので、できるだけ原文に近い形で掲載する。

 お父さんが弁護士から聞いた話によると、加害者の少年達は犯行当時自分たちのしたことについてほとんど罪の意識がなかったようだ
単なるカツアゲ位で、ゲーム感覚」という意識だったらしい。その後警察の取調べや、弁護士との接見等を通じて始めて自分達がしたことの罪の重大さを認識し始めたのだと言う。

 A君のお父さんの話は、被害を会われた家族がその後どのような対応をせざるを得ないかがわかる貴重な証言です。

(7月4日)
・加害者少年4人は検察から家庭裁判所に送致、身柄は少年鑑別所に移された。


(7月12日)
・私たちの元に家庭裁判所から被害者への通知が速達郵便で届く。
・家裁での審判に向けての調査が開始された。審判は7月29日に行う。
・被害者は申請すれば
①事件記録の閲覧・コピー、
②審判結果の通知、
③被害者としての
心情などを裁判官又は調査官への意見陳述ができる制度がある。


加害者サイドの動き
・少年一人の保護者から直接連絡あり、面会し謝罪を受けた。(6月29日)
・強盗致傷罪の少年の弁護士と面会、保護者も面会し謝罪したい意思を知る。
 この少年は高校を自主退学した。(7月4日)
・もう一人の少年の弁護士と面会、少年に代わっての謝罪受け、保護者も面会し謝罪したい意思を知る。(7月10日)
・この3人とも治療費など賠償請求には誠意をもって対応することを明言。
・最後の一人の少年からは、未だに何の連絡もない。


ようやく事件の全容(事実)を知ることができそうです。
事件後、何を置いても連絡を取り謝罪してくれた保護者は一人。この保護者は友人など地域とのつながりがあり、少年を更生させるプログラムを作れそうでした。


他の3保護者は初期の謝罪対応が欠如しています(弁護士を立てて始めて謝罪したいといってきました)。(心からの謝罪では到底なく)どんな理由があっても許されないと思っています。
 審判に向けての調査が開始された今、単なる謝罪を受ける段階ではないと感じております。
これらの保護者に更生を責任を持って行う姿勢、力量はないと感じざるを得ません。
 とはいえ弁護士と伴に、少年の猛省を促し更生に真剣に取り組む計画を明確にしてほしいのですが、更生計画というものの具体的内容が分かりません。


息子の7月11日診療では上顎前歯歯牙脱臼箇所の神経回復遅く、他にも異常の心配あり7月14日再検査となりました。
これから何が起こるかわからないので、まだまだ賠償請求できる状態ではないと思っています。


被害者が受けることができる上記①②③を申請し、事実を知り、少年らには厳しい処罰を下すことを家裁に陳述したいと思っています。


少年らが通っている(いた)高校は何をしているのでしょうか?自主退学させておしまいなのでしょうか?ここにも問題あるのではと思わざる得ません???


本件ブログと関係する記事は以下の通り
*(20.6.24) 6.14 恐喝事件の続報
*(20.6.20) おゆみ野で恐喝事件が多発し始めた



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(20.6.24) 6.14恐喝事件の続報

 6月14日おゆみ野に住んでいるY君高校一年生)が、4人組の少年から恐喝されて所持金1000円を強奪され、さらに殴るけるの暴行を受けて全治4週間の重症をおった事件については、先に以下のブログで報告している。

 「おゆみ野で恐喝事件が多発し始めた

 今回は、Y君のお父さんが、本事件の内容を「泉谷中おやじの会」で報告されているので、その続報について記載したい。


6月16日 
4人組のうち一人が強盗致傷罪、3人が恐喝罪で検察庁に書類送検される。 10日間拘留し捜査継続。

6月19日
被害にあったY君は、学校に登校したが右腕から掌に力が入らなくなり、頭の違和感を訴えて帰宅

6月20日
お父さんが千葉南警察署生活安全課長と面談して、捜査等の進展を聞こうとしたが、警察からは加害者に関する十分な情報を得ることができなかった。

 ・犯人の様子、捜査経過、処罰、謝罪、治療費の支払い等について


 日本の現状は加害者の少年の人権は十分に保護されるのが実態であり、こおした現状にお父さんは憤りを感じ、以下のように述べている(一部文章を修正してある)。

危険はいつでも身近にある。4年前の親父狩り、荒れたA中、泉谷公園東屋の放火など。

 また最近では13日、ちはら台地区で5人の少年による恐喝強盗事件が発生し、14日にはA中周辺で、A中生徒どおしの恐喝未遂事件が起こっている。

 未然にこのような事件を防ぐには何をすべきか。我が街は自らの手で守り、悪いことは悪いと言える、そうしたことを許さない街の雰囲気を作る必要がある。

 おやじの会にお願いしたい。パトロールへの参加、南署生活安全課や他校おやじの会等との情報交換会を広げよう


 残念なことに、日本では加害者の人権は保護されるが、被害者の人権は保護されない。その原因は憲法を初めとする法律で加害者の人権のみ保護する規定があり、被害者を保護する規定がないからだ。
たとえば少年法第61条では以下のように規定されている。

家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない

(注)加害者についてはプライバシーが守られるが、一方被害者のプライバシーを守る規定はない。このため事件が起こると被害者が未成年でも顔写真や過去はいくらでも報道されるが、加害者が未成年の場合は法律に守られ報道されない

 さらに最高裁判所の1990年の判決では「刑事裁判は社会秩序維持を守るためにあるので、被害者のためにするものでない」と言っており、被害者は捜査や裁判に一切関与させてもらえない。
被害者は法体系からは蚊帳の外なのだ。

 しかも刑事裁判では被害者がこうむった傷害の医療費、介護費、生活費等はすべて自己負担(一定の条件が満たされると給付金が国から出る)で、別途民事訴訟を起こして損害賠償の請求をしなくてはならない

 ひどい話だ。これでは日本の法律は加害者のためにのみあると言われても仕方がない。
だから被害に会われた家族は、Y君のお父さんのように途方にくれてしまうのだ。

 私たちは知り合いの家族がこうした被害者になった場合、友達として、地域として支えていかなければ、被害者は精神的にも経済的にも追い詰められてしまう

 この日本の現状は海外の先進国からは20年遅れているといわれており、たとえばイギリスでは10歳以上の少年に刑事責任を課しており、さらに加害者少年の親にもカウンセリングの参加を義務付けている。
少年本人には外出禁止令が出され、非行防止の徹底が図られている。また刑事裁判で賠償命令の制度があり、被害者が別途民事訴訟をしないでもすむようになっている。

 一刻もはやくイギリス並みになってほしいと思うが、それまでは私たち住民が被害者およびその家族の方を支援していくことが必要だと思う。、

 

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(20.6.20) おゆみ野で恐喝事件が多発し始めた

 私が常に心配していたことが現実になってきたようだ。ここおゆみ野地区では日頃から公共物の破壊行動が頻繁に起こり、公園のベンチや四季の道の街路灯が壊されていた。

 私は破壊活動が頻繁に発生する場所には防犯カメラを設置して、犯人の特定をすべきだと主張してきた。
今は公共物の破壊行為だが、だんだんとエスカレートしていき人的被害が発生すると思っていたからである

 不幸にもその予測は的中し、最近2つの非常に相似た傷害事件が発生した。内容が余りに似ていたため、私は同じ事件ではないかと思ったほどである。

 1件は散歩仲間のAさんから聞いた話である

・ 6月14日(土)の午後7時過ぎごろ、部活を終えて鎌取駅から帰宅途中のB君とC君(高校1年生)が、鎌取駅駐輪場から移動し始めた直後、見知らぬ15歳から16歳程度と思われる4人組にあとをつけられ、鎌取変電所横で「金を出せ」と恐喝された。

 B君は所持金1000円を脅し取られ、C君は運よく逃げ切ることができたが、B君はさらに恐喝にあい「もっと金があるだろう」と脅されたため、隙を見て逃げたが逃げおおせることができず、殴るけるの暴行を受けた。
その結果、前歯2本が脱臼、1本を折られ、さらに上唇が切れて全治4週間の重症をおった。

 たまたま通りがかった南警察署警察官に見つかり、4人組は現行犯逮捕された。

 2件目はマラソン仲間のDさんから聞いた話である
内容が非常に似ているのでもしかしたら同じ事件の内容が一部変形して伝えられているのかも知れないが、そのまま掲載する

・ 1~2週間前、イオンおゆみ野SCで、高校1年生の4人組からE君が恐喝にあい、所持金2万円を脅し取られた。

4人組は2万円を脅し取ったことに味を占め、さらにF君を恐喝したが、F君は所持金がなかったため殴るけるの暴行にあい、前歯をおる重傷をおった。

 この事件も警察官に見つかり現行犯逮捕され、現在も留置所で取調べを受けている

(20.6.25注) その後の情報を総合するとイオンおゆみ野の事件も、鎌取駅の事件も同一の4人組の犯行と思われる。現在4人組は2週間の拘留期間を延長されて取調べを受けているが、これは4人組による余罪がかなりあるためと思われる。

 こおした事件が起こることは容易に予想できる。私のように四季の道やその公園を毎日チェックしていると、そこでおこなわれる破壊行為や落書きから、危険水域に近づいていたことが分かっていた

 今回の事件は不幸なことだが、これを契機に父親達も立ち上がる機運になってきたことは喜ばしい。
それとともに、ちはら台と同様におゆみ野にも防犯カメラを設置して、犯人特定がすぐできる体制をとるべきだ。

 恐喝事件は年齢が若い場合、被害者も加害者も不幸なことになる。被害者が不幸なのは当然だが、加害者が不幸になるのは今回のように逮捕され、学校からは退学処分を言い渡される可能性が高く、将来を棒に振るからだ

 青少年が恐喝事件の加害者にも被害者にもならないように見守ってやるのが大人の役目であり、その手段の一つが防犯カメラの設置であることを理解してほしい。

 本件と関連するブログは以下のとおりです

やはり言っておこう
これはひどすぎる
悪がきの饗宴
・バンパイアが暴れている




 

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