(20.6.10) 娘の結婚式

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 娘の結婚式が昨日(8日)、明治神宮御社殿で行なわれた。娘は大学を卒業後、しばらく祖母と一緒に暮らしていたが、少しも結婚するそぶりがない。
そんな娘を心配して祖母が「早く嫁に行くように親として心配しなさい」と我が家に送り返してきた。

 しかしそれから7年たち、「どうも娘は結婚しないのではなかろうか」と心配していたのだが、ようやく結婚をしてくれた。やれやれである。
しかし本音を言えば娘との生活は悪くはなかった。なにしろ娘と私は非常に趣味が合ったからだ。

 娘はある大手のディーラーのウェブデザイナーをしており、システムに関する話題には事欠かない。かみさんはパソコンの利用専門で、技術には興味を示さないので、システムの技術談義はもっぱら娘とすることになる。
私、マック専門でしょう。ウィンドウズは苦手なのよ。ところが私は何でも知っていると思われて、エクセルの難しい関数式の修正なんかたのまれるの。汗だくよ

 また、娘は我が家の園芸を引き受けてくれて、春先から庭はたいそう美しかったのだが、私も小谷小学校の周りを松葉菊通りにしようと悪戦苦闘している。園芸仲間だ。
お父さんの植えた松葉菊はすぐ分かるわよ」笑っている。

 旅行にも一緒によく行ったのは、娘が貧乏旅行を苦にしないからだ。最低の料金でよく海外旅行をすると、個人旅行の場合は宿を見つけるのに汗だくになったり、パック旅行の場合は無理やりつれてかれる特約店で、皮ジャンバーや絨毯を買わされそうになる。
こうした場合も、二人で連携して対応したものだ。

 また、互いに陸ガメフリークで、亀ゴンの面倒を競い合うようにしてみていた。娘が私の部屋をいつも掃除してくれたのは「亀ゴンがゴミ箱のようなところにいるのはたえられない」ためだからだ。

 したがって、娘は気の合った友達のようなものだったので、何か友達を失ったような寂しさがある。おかげで今日は失敗ばかりだ。
パパさん、パパさんは水道は出しっぱなしだし、清掃用具を入れたザックを外に出しっぱなしで、雨でびっしょりよ。
少しおかしいんじゃない。それにトースターにパンが残ってたわよ
かみさんに言われている。

 娘は経済観念もとてもしっかりしていて、結婚式の費用はすべて自分で出して、親のすねをかじらない。
私の好きなような結婚式をするの
明治神宮で結婚式を挙げ、明治記念館で披露宴をあげることにしたのは娘だ。

 私は結婚式場についての知識は皆無だったが、明治記念館で披露宴をしてみて、結婚式場についても技術力や挙式の方法にレベル差あることがよく分かった。
なにしろかみさんは着付けをここでしたのだが、信じられないような変身で、髪形と着物がばっちり合っており、かみさんが美しく見えた。
二人がかりで着付けをしてくれたけど、帯が少しもきつくないの。それに上品に見えるでしょう」自信満々だ。

 娘は普段は眼鏡をしていて、キャリアウーマンそのものだが、眼鏡を取り結婚衣装をまとった姿は、どこかの女優のように美しかった。
なんという着付けと、メークの技術だ」親の私が腰を抜かさんばかりに驚いてしまった。

 また明治神宮では社殿から社殿の間を、神主や巫女さんを先頭に、傘をさす付け人までついて、挙式に参加した人全員で5分間程度境内を歩くのだが、観光客の注目の的だ。
特に外国人からは「まあ、これが日本の結婚式だわ、実にビューティフル」とばかり目いっぱい写真を撮られてしまった。

 披露宴に付き物の娘からのメッセージもいいものだ。
私はお父さんの肩車で育ちました。週末には必ずどこかに連れて行ってくれて、小学校の夏休みには、毎年山へ家族で登山に行きましたね。4人分の食糧とテント、それに大型カメラと三脚まで担いで登るお父さんの姿に、なんであんなに重そうなカメラをわざわざ持っていくのだろうと、当時は不思議に思ったものです。

 今、改めて楽しそうな家族の登山の写真を見ると、その時の美しい風景と家族の様子を収めておきたかったと言うお父さんの思いを、つくづく感じます・・・・・・・

 これでようやく我が家の子供達もすべて結婚をしてくれた。あとはかみさん亀ゴンとの3人での暮らしになった。



 

 

 

 

 

 

 

 

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(20.5.24) 娘には頭があがらない

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 私はにはまったく頭があがらない。実は娘には住居問題で大恩があるためだ。
現在私はおゆみ野に住居を構えているが、1990年前後バブルの真っ最中のころ「おゆみ野に住むか、東京の京王堀の内に住むか」悩んでいた。

 当時私は杉並の会社の寮に暮らしていたが、一定年齢になると寮をでなくてはならない。そのために現在のおゆみ野の場所に土地の手当てをしていたのだが、かみさんがこの場所に住むことを嫌がった。

 20年以上も前のことだが、当時は宅地整備が一部で始まっていたものの、私の住む場所はほとんどのような場所で草が生い茂っていた。
ジャスコもまだできておらず、駅前はただ広い空き地だったころである。

こんな田舎に住むのはいやよ。私は仕事をしているのだから京王線沿線じゃないと困るの

 私自身は田舎でもなんともないのだが、かみさんの希望もあり懸命に京王線沿線の物件を探した。そして契約したのが、あの裁判にもなっている京王堀の内都住宅供給公社が販売したマンションである。

 私が契約したのは93㎡で経費を含め7000万円の物件だったが、周りのマンションよりやや高めの価格設定だったため、競争率が低かった。
このマンションでは住民組合が組織され、周りの環境については「住民組合の意向にそって整備していく」のが売りだった。当時はそおした住民主体の環境整備がはやっていた。

 当初からやや高めだと思っていたが、当時は資金手当てになんら心配しなかった。
会社や、住宅公庫から金は借りられるし、おゆみ野の土地を売れば問題ないだろう
今から考えると信じられないが、当時は約7000万円の借り入れでも簡単に返済できると思っていたのだ。
 
 しかしそれからしばらくしてバブルがはじけた。マンションは建設中だったが、周りの物件の価格はどんどん下がっていく。
私は都の住宅公社に掛け合った。
周りの住宅価格が下がっているのだから、販売価格を下げるべきではないですか
いえ、都公社は一切お下げすることはいたしません。この価格ですべて売ります

 私は諦めてこの価格で住むつもりでいた。
かみさんが京王沿線じゃないと困るといっているし、都公社も価格を下げないといっているのだから、仕方ない

 このときかみさんを説得してくれたのがだ。
おかあさん、いままでずっとアパート暮らしだったのだから、今度は一軒家に住むほうがいいわよ。園芸もできるしきっと楽しいわ
そうね、そうかもしれないわね

 娘の言葉で、かみさんおゆみ野に住む決心をしてくれた。ちょうどジャスコもでき買い物に困らなくなったころである。
私はこのマンションをキャンセルしおゆみ野に住居を構えた。今から約15年程前のことである。

 それから数年たったある日、新聞を見てびっくりした。京王堀の内のその物件は半分以上が売れ残り、約25%値引きして販売するのだと言う。
そうかあの物件は5250万円が相場だったのか

 しかし驚きは続いた。また数年たち、残った住宅を当初価格の50%値引きをして販売したのだ。
何だ、あのマンションは3500万円だったのか

 驚きはこれに留まらなかった。2003年7月、なんと残りのマンションを7割引きで販売したのだ。
なんだ、絶対に値引きしないなって言ってたのに、7000万が2100万円じゃないか。もし購入していたら含み損は4900万円だ

 これには当初から住んでいた住民が怒った。都住宅公社を相手取り、集団訴訟を起こしたが、裁判では他の同様な訴訟同様敗訴している。
私は都の公社職員が「絶対に価格を下げることはしません」と言ったのをじかに聞いているので複雑な気持ちだった。

 現在私はボランティア人生を送っているが、もしそこにすんでいたら、約5千万含み損を抱えて、集団訴訟に明け暮れなくてはならなかったはずだ。

 だからのあの一言が天と地の分かれ目で、このように静かな人生がおくれるのもすべてのせいである。
だから私はにまったく頭があがらないのだ。

 

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(20.2.6)私だけが知っている

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 「私だけが知っている」というテレビ番組を覚えておられる方がいるだろうか。
1957年から約6年間に渡って放送されたNHKの看板番組で、放送を見ながら、徳川無声を中心とする探偵が犯人を推理すると言う番組だ。
私が中学生から高校生の頃の番組である。

 最後に「私だけが知っている」から始まるナレーションが謎解きをして、探偵の推理が正しかったかどうかが分かる仕組みになっていた。

 実は先日我が家で「ボケはだれか」が論争になった。
ことの発端はかみさんが、溶けたチーズに野菜やパンやソーセージをつけた食べるチーズフォンジュと言う料理を作ったことに始まる。

 かみさんは最近盛んに料理番組を見ては新しい料理に挑戦しており「最近のママさんは、料理のバラエティーが豊かだな」なんて和気あいあいと食事が進んだ。
食卓を囲んだのは、かみさんの3名である。

 問題が発生したのは、ほとんど食べるものがなくなってきた頃だ。
見るとチーズを溶かしたボールの中に、食べかけのブロッコリーが入っていた。

お父さんはまたぼけちゃって、ブロッコリーにチーズをつけたのをわすれてるよ」かみさんがすかさず言った。
私じゃないよ、第一私はブロッコリーは食べない
私がブロッコリー嫌いなのは我が家では周知の事実だったので、かみさんは娘に向かって言った。

Aちゃん、若いのにぼけちゃって。ブロッコリーがボールに入ったままよ
これに娘が反論した。
おかあさん、私は自分のしたことをすぐ忘れるようなことはしません。お母さんが残したのじゃないの

かみさんがカチンと来た。
ブロッコリーの置いてある方向を見てごらん。茎の部分がAちゃんのほうをむいてるじゃない。Aちゃんがチーズをつけようとして置いたのよ

娘がカチンときた。
お母さんは最近物忘れが激しいから自分のしたことを忘れてるのよ

すっかり楽しい食事の雰囲気が一変してしまった。
しかしいったい誰が置いたのだろう。

推理1 おとうさん
しょっちゅう物忘れをする。ただしブロッコリーは嫌いだから通常は食べない。ブロッコリーを嫌いなことを忘れて食べようとして、そのままボールに置いたと言うことは考えられる。

推理2 おかあさん
最近物忘れが始まったが、お父さんほどではない。自分はいつも正しいと思っているので、何か問題があると他人のせいにする傾向がある。

推理3 娘
基本的にしっかりものだが、ブロッコリーの茎が娘のほうを向いていたのは痛い。あたかも娘がチーズをつけようとして忘れたような状態になっている。

さて、犯人は誰だと思いますか。
私だけが知っている。ぼけたのは誰か

     

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