(22.11.1) 大学の同窓会と帰宅RUN  鬼怒川温泉

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 この26日、27日のかけて大学のクラスの同窓会が3年ぶりに鬼怒川温泉で開かれた。鬼怒川温泉になったのは幹事のA君が栃木市に住んでいるからである。

 私たちが大学生だったのは今から40年も前になるので、集まった顔ぶれはすべておじいさんだ。
クラスは全員でほぼ30名ほどだったが、当時は学生運動の真っ盛りでクラスのメンバーはほぼ3分割されていた。

 学生運動の急進派穏健派、それにバイトとスポーツだけに専念するノンポリ派である。
私たちのグループは穏健派約10名程度だったが、今回集まったのはそのうちの6名である。

 同窓会だからクラス全員が集まってもよさそうだが、当時のしこりのようなものがあり、会って再び「おまえたちがー、ひよったことによってー、我々ノー、闘争がー、崩壊したー。したがって総括しろー」なんて酔った勢いで言われたらかなわないので、特に急進派の人たちとは会わないことにしている。

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 泊まったホテルは鬼怒川の断崖絶壁に建設された「あさや」と言うホテルだったが、地上からの入口が6階にあり、5階以下は鬼怒川の断崖に這いつくばるように下に向かって建設されていた。
こんな無理な建て方はしないでもよさそうなものに」と思ったが何とも不思議な構造で、なにか中世の修道院のような建設方法だ。

 会った全員は昔の仲間だからすぐに40年前に回帰してしまい、すっかり楽しい時間が過ぎ、翌日はA君の案内で日塩もみじラインを抜けて塩原温泉方面に出て秋の紅葉を楽しんだ。
帰りはA君が住んでいる栃木市の近くの小山駅まで送ってもらった。

 友達はここから新幹線等で帰宅したのだが、私は小山市から東京の葛西臨海公園まで走って帰ることにしていた。
どこか遠くに行ったときの帰宅方法はRUNと決めていたからだ。

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 当初は鬼怒川温泉から葛西臨海公園まで走ろうかと思っていたが、それだと200km近くあり、とても1日では走れないので小山市からの約90kmを走って帰ることに変更した。

まあ90km程度は何てことなかろう」そう思ったがこれがひどい過信だったことが分かった。
今回のJOGは非常にきついのだ。一番の理由は旅行とJOGの両方の衣類や観光案内書などがあり、通常のJOG時に比較して約2kg程度荷物が重かったからである。
2kgなんて何と言うこともなさそうだが、距離が長い場合はこれがこたえる。

 途中で不要なものはすべて捨てようとしたが、友達が作った栃木県の旅行案内書やパンツや下着、途中まで読んでいた野口悠紀雄氏の「日本を破滅から救うための経済学」は捨てがたい。
つい持って走ったため加重が足に来た。

 昔読んだマラソンの指南書に「体重を1kg落とすと、フルマラソンの記録が3分短縮できる」と言うのがあり、練習を強化するより体重を落とすほうが簡単に思えたほどだが、その教訓をすっかり忘れていた。

 小山市から4号線の利根川橋まで来るまではルンルン気分だったが、利根川橋を過ぎて利根川の堤に入った頃から足が重たくなってきた。
今回のルートはこの利根川を関宿まで下り、そこから江戸川を下って葛西臨海公園までの約90kmである。

 友達と3時頃別れて走り出し、翌日の朝には葛西臨海公園に着く予定にした。この日は台風14号が関東地方にも接近すると予想されていたので、台風が来る前に家に着きたかったからである。

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 しかし今回の足の重たさはどうだろう。関宿についた頃から亀の歩みに近くなってきた。足がまったく開かず、老人特有のチョコチョコ走りがやっとだ。
まずいな、これじゃ、台風につかまってしまうかもしれない・・・・

もう止めようかしら・・・・・」いつものように弱気虫が顔を出したが、友達が「葛西臨海公園まで走るなんて大変だろう」と言った時「いやなんて事もない」と大見栄をきった手前、やめることもできない。

 朝方になると台風の影響と見られる雨がかなり強く降ってきて、止まると寒気がする。
雨が降っていない間は疲れると道路の脇の芝生の上で寝ていたが、芝生がびしょびしょで寝ることもできなくなってきた。
おいおい、寝ることもダメなのかい・・・・・・・

 最後はいつものように歩いたり走ったりしながら朝の6時ごろ葛西臨海公園にたどり着いたが、約15時間のJOGだった。
このとき体力はほぼゼロになってしまい、家にはほうほうの態でたどり着いた。
あまりに疲労が強かったので、ここ2日間(28日、29日)は一日中家でゴロゴロしている。本当はブログを書くのも億劫なのだ。

 

 
 

 

 

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(21.9.2) マリコ姉さんのプレゼント

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 今日(1日)は台風一過だ。空は青空とはいえないが晴れていて昨日のように寒くはない。昨日は台風の風雨で一日中家の中に閉じ込められた。
当然四季の道の清掃活動はしていないから、今日は台風の後の後片付けに出かけた。

 幸い倒木は少なかったが(都川の調節池の側のねむの木が根こそぎ倒れていた)、壊れた傘の放置は相変わらずだ。
実は台風の後、この傘の後始末にてんてこ舞いになる。たいていの場合は軸や骨が折れ曲がっていたりしてたたむことができず、ちょうど白鳥が羽を痛めて倒れているような状況になっている。

今日は何本回収することになるのかな・・・・・
傘はたためない場合は、骨とビニール部分を分離して、とりあえずビニールだけ回収し後で一括して骨を回収をすることにしている。
雨にぬれてびしょびしょになっているので、骨とビニール部分を分離するのも一苦労だ。

 今では傘はダイソーなどで100円で買えるので、壊れたらすぐに捨てられる。何でも物が安くなると消耗品になってしまい、その結果四季の道に放置された傘の回収は私の仕事になってしまった。

注)昔は傘は耐久消費財だった。傘屋さんという商売があって、折れた骨の骨接ぎなどをしていたものだ。

 今日も傘を拾っていたら「山崎さん」と声をかけられた。声の主はマリコ姉さんで、私に山形のお土産の「冷やしラーメン」を渡そうとしていたらしい
「山崎さんに会おうとしていたのだけれど、なかなか会えなくて・・・・・

賞味期限が近づいていたので気がきでなかったらしい。

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 実はマリコ姉さんは私の家が貧しく食べ物にも事欠いているのを知っている。何しろ我が家のテーマソングはバッハの「飢餓線上のアリア」で、食べ物がないときは妻とカメゴンと三人で大声でこの曲を歌うことで空腹から免れている。
回り近所からは陽気な家族と思われているが実情は厳しい。

まあまあ、山崎さん、こんなに傘を拾ってくれて・・・・
山崎さんが空腹なのに懸命に清掃してくれているので、私のできることは山形のお土産を山崎さんに渡すことだけね・・・・
・」

 このようにして我が家はマリコ姉さんに助けられて今日まで生き延びてきた。

 ちょうど私の立場は最近見た映画「剣岳 点の記」の行者みたいなもので、マリコ姉さんはさしずめ長次郎というところだ。
お坊様、どうぞお受け取りください
これは、これはご奇特な・・・・・ありがたくちょうだいいたします

 この冷やしラーメンは山形では名物らしく、秘伝のスープがついた一品だそうだから、今日は数日振りにまともな食事にありつけることになった。

主よ、このロドリゴと妻とカメゴンに今日の糧をおあたえ下されたことに感謝いたします
カメゴンがおいしそうにラーメンを食べていた。

 

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(21.1.14) 男気の大将の悩み

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 男気の大将が悩んでいる。男気の大将はこのおゆみ野地区で理髪店を営んでいる40歳台のスポーツマンで、毎朝四季の道をJOGで一周している。
雨が降ろうが雪になろうが、何があってもJOGを欠かしたことがない。昨年は大雨で視界がほとんどなくなっている四季の道を一人で走っていた。

 おかげで私とはほぼ毎日顔を合わせる仲になった。男気の大将はこの地区に早くから根を下ろしており、またお客との会話等からこの地区の情勢に非常に詳しい。

 この男気の大将が悩んでいることに、A中のある生徒が時の経過とともに精神が荒れてきたことがある。
山崎さん、これはダメだ。だんだんひどくなる。前はタバコをすっていたのを注意したら止めていたのに、最近はふてくされて言うことを聞かない。ズボンもお尻丸出しの状態までさげて歩いている

 男気の大将はこの中学生がタバコを吸っているのを見るたびに注意してきた。私の場合は相手が強そうだと見てみぬふりをするのだが、男気の大将は絶対にそうしたことをしない。

 中学生がタバコを四季の道に無造作に捨てたりすると「拾え」と厳しく言う。前回はこの中学生が居直ってしまい反抗しそうになったので、身体を押さえて中学校の担当者に引き渡したそうだ。

学校でうまく対処してくれるといいんだが、どうもそうはならないだろうな。私は見れば必ず注意するが学校ではもてあましてるんじゃないかな

 私は男気の大将が心配になった。
危なくないですか。中学生が本気になって反抗したらたらどうします
優しさ気合だ。優しい気持ちで接して、気合で負けなければ中学生に負けることはない
男気の大将である。

しかし、山崎さん。本当のことを言うとかわいそうでね。中学生ぐらいでもう世間から無視されて、本人は気持ちがすさんでいく。本当は何とかしてやりたいのだが、会うたびに心の荒れがひどくなり、もうどうしようもない状態だ

 男気の大将が定点観測のように見てきた中学生が、ほぼ一線を越えつつあるのだそうだ。例年卒業が近づいてくるとこうした児童が出てくる。

 私は小学校で子供達にパソコンを教えているが、小学生の段階でもすでに授業についていけず、授業中ふてくされている子供がいる。
せめて小学校や中学校程度までは、最低限授業についていけて、学校がいやにならない生徒にしてあげたいものだ。
心の荒れは学業についていけないことから始まることが多い。

 明日からは小学校でボランティアの特別授業を始めることになった。国語や算数の授業についていけない児童をマンツーマンで教えるボランティアだ。

 私は男気の大将のように直接中学生をしかるようなことはできないので、せめてこうしたことで子供の心が荒れないようにしてあげよう。

 

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(20.8.1) 散歩おじさんからの便り

 私のところに散歩おじさんから定期的にメールが届く。
散歩おじさんは毎日早朝、四季の道2周しているので必ず私とは会っている。

何か良いことは有りませんか」私の口癖だ。
そんなに、いいことはありませんよ散歩おじさんはいつもそう答えていたが、先日のメールで宗旨替えをしたことが分かった。

 散歩おじさんは友達から年賀状で言われたそうだ。
毎日のニュースは、・・・悪い記事ばかり目に付きますが、勇気が持てるような一日一つ『よいこと日記』を書き続ける年にしたいです

今日から良いことを毎日一つ見つけよう散歩おじさんは決心した。

 さっそくよく四季の道で会うカモシカ姉さんに言ったそうだ。
今朝は美男でもないし、ちょっと頼りない散歩おじさんですが、また会えてよかったと思いましょう。そうすれば元気でいつも清掃活動できますよ

 実際は会えてよかったのは散歩おじさんの方だったようで「今日は元気なカモシカ姉さんに会えた」ことが「良いこと日記」だったらしい。

 また散歩おじさんのメールにあった花形賃貸住宅の話は示唆に富む話だ。
1950年代、日本住宅公団が当時の花形賃貸住宅として建設した団地があった。

 足立区だが埼玉県との県境にあり、2DKタイプ、洋風トイレに風呂付の当時としては最新鋭の団地だったそうだ。
そこに散歩おじさんも16回も抽選に応募し、ようやっとのことで入居できたと言う。
これで俺も、都市住民として憧れの生活ができる」25年間そこで過ごしたそうだ。

 ところが最近新聞を見てびっくりした。
築44年、足立区の旧公団住宅で、孤独死」と見出しが躍っている。
そこは紛れもなく散歩おじさんが若き日を過ごしたあの団地だ。

 1998年、団地の老朽化による立替計画が出来て、新規の入居が停止されたため若い人の入居がなくなり、現在は総戸数2725戸のうち、約1000戸が空き家になっているという。

 散歩おじさんは書いている。
44年の時間の経過と共に、我が故郷ははやあこがれの住まいではなく、人も団地も老い孤独死を生む集落に変貌してしまった。
憧れの公団団地は今や、世帯主の65%が65歳以上になり街としての機能をうしないつつあるという。

20歳代から過ごした、憧れの団地にも老いが迫り消えていくのは悲しい

 街を活性化させるためには若い新たな住民が入ってこないとダメと言う事例だ。そのためにはこの街に住んでみたいという気持ちにさせるような努力が必要だ。
ほっておくと街は老い、そして荒廃する。

 私たちクリーンクラブはこの街を少しでも美しくし保つことによって、この街を見た人が「こんな美しい遊歩道がある街に一度住んでみたい」という気持ちを起こさせるために活動している。

 地味だけれど重要な活動だと散歩おじさん花形賃貸住宅のメールを見て再認識した。

 

 

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(20.7.2) 友達 その2

 最近は信じられないことばかり起こる。友達が何かと支援してくれるのだ。

 男気の大将は毎日早朝、四季の道をJOGで一周しており私が清掃活動をしている時に必ず会う。フォームはとても綺麗で速さもなかなかのものだ。
私は大将がレースにも出ているものと思っていたが、健康維持のために走っており競技には興味がないとのことだった。

 男気の大将は、四季の道で未成年者がタバコを吸っていたり、空き缶をポイ捨てしているのを見つけると厳しく叱責して止めさせる。
あんた、空き缶を道に捨てるなんて常識がないじゃないか。ちゃんと拾っていきなさい
未成年者がタバコを吸うなんてダメだ。止めなさい
見てみぬふりを絶対にしない。

 男気の大将は私のブログのファンでもあり、私がユニクロのマラソン用スポーツウェアを探していることを知っていた。
「使ってないユニクロのスポーツウェアがあるけど、使う?」
ここ1年以上もユニクロのマラソン用スポーツウェアを探していたので、飛びついてしまった。
ぜひ使わせてください」喜んで着ている。身体にぴったりだ。

 このマラソン用スポーツウェアはユニクロが慶応大学と共同で開発したもので、上下で6000円程度するのだが、大将は「使用していないので代金はいらない」と言う。これまた夢ではなかろかと思っている。

 これも先日のことだが、金沢小学校の近くに住んでいる有徳の女性がいて、私の貧しい生活を知って何かと支援してくれる。この人も私のブログのファンだ。
お坊様が毎日四季の道を清掃して下さっているおかげで、毎日気持ちよく過ごすことができます。これは些少ではありますが、山形のサクランボをお召し上がりください
いや、このような高価なものはいただくわけにはいきません

お坊様、功徳と思っておうけとりください
されば、我が家には餓死寸前の妻がおりますので二人でありがたくいただくことにいたしましょう
ここ数日サクランボで飢えをしのいでいる。

 有徳の女性は、私が花を街のあちこちに植え、この街をフラワータウンにしようとしていることも知っている。
もしよろしければ、我が家にありますアジサイの苗木をお使いください」プランターに植えてあった苗木を分けてくれた。
 これを小谷小学校の周りの、植栽が枯れて裸状態になっているところに植えるつもりだ。

 新都市ライフOさんも、私が乏しい年金でペンキを購入し、落書きを消しているのを見かねた一人だ。
山崎さん、新都市ライフがおゆみ野の市民活動の助成をしていますので、応募されたらいかがですか」情報を教えてくれた。
応募し審査をうけたら、適切な活動だと評価され5万円の助成金をいただいた。おかげで落書き消しを心置きなくできるようになった。

 なぜこのような僥倖が次々に起こるのかはわからないが、ありがたいことだとしみじみ思っている。
おかげで毎日にこやかに清掃活動ができるのだが、先日四季の道でよく会う女性から「山崎さんの笑顔を見ていると、とても幸せな気持ちになる」と言われた。

 私は私を支援してくださる方に感謝して笑顔になっているのだが、さらに私の笑顔で幸せにな人がいるのなら、これは信じられないような好循環だ。
私の笑顔程度で喜んでくれるなら、これからもいつもにこやかにしていよう」そう思っている。 

 

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(20.6.29) 教養のある人

20627  時々四季の道で会うAさんは、いつも手に摘んできた野草を持っており、それを私に見せて説明してくれる。
今回は写真にあるネジバナを見せてくれた。ネジバナは野草ではあるが、栽培している花のように美しい。

 私自身はネジバナという名前は知らなかったが、この花が道端に咲いているのはよく知っていた。

この花、ネジバナというのよ。ねじれているでしょ。一名『もじずり

みちのくの しのぶもじずり たれゆえに みだれそめにし われならなくに
の『もじずり』よ。百人一首にあるでしょ、じゃあね、バーイ
私があっけにとられているうちに行ってしまった。

うーん、教養ある」驚いた。
Aさんは私より年配の女性だが、そおいえばこの年代の女性は正月の遊びとして百人一首を良くやっていた。
だから子供の頃から素養として身についているものらしい。しかし話の途中で和歌がすらすらとでてくるのにはびっくりだ。

 一方私の素養は高校までの国語でならった和歌がせいぜいだから、この歌の意味がさっぱり分からない。帰ってから百人一首の解説本を開いてみた。
作者は源融(みなもとのとおる)で、紫式部光源氏のモデルとした人だと言うことが分かった。

 歌の意味は「陸奥のしのぶもじずりの乱れ模様のように、私の心は乱れているが、誰のせいで乱れてしまったのか。みんなあなたのせいだ」という恋の歌である。
昔だったら恋文だから、「Aさんはもしかしたら、私に対し恋心を打ち明けたのかしら」なんて一瞬思ってしまった。

 実はかつて私もうん蓄のあるところを見せようとして、懸命に和歌を記憶しようとしたことがある。
私の記憶力だからせいぜい二首が限界だと思い、作者は最も有名な紫式部清少納言にした。

 紫式部は『めぐりあいて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かげ』
(意味:
久しぶりにめぐりあったのに、その人かどうか判別がつかないうちに雲に隠れた夜半の月のように、友達があわただしく帰ってしまった』という歌で、女性の友達との別離を歌った歌で、恋の歌ではない。

 一方清少納言は『夜おこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ
意味:夜の明けきらないうちに、鶏の一番声をまねて函谷関(中国の有名な関)をあけることはできても、私のような固い女を口説こうとしても無駄よと言う歌で、当時はこおした即妙の社交の歌がはやっていた。

 私はこの2首だけを記憶し、話の途中でこの歌を挟んで「まあ、山崎さんたらなんて和歌の素養があるのでしょう。すてきだわ」と言われようと機会を待っていたが、いざそのチャンスがやってきてもすぐに思い出すことができない。
えーと、あのー、なんだっけ。ほら紫式部が歌っていた、鳥の空音の歌は・・・・

 私の記憶力ではAさんのような教養あるところは金輪際見せることはできないらしい。

  

 

 

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(20.6.22) Shall We Dance

 世の中長く生きていると何が起こるかわからない。友達のWさんから社交ダンスに誘われた。Wさんおゆみ野クリーンクラブみやこ会の会員で、一緒にボランティアをしている仲だ。

 Wさんは浴衣がとても似合う女性で、社交ダンスをするよりも日本画のモデルになった方がよさそうな人だったので、社交ダンスと聞いてびっくりした。

山崎さん、土曜日に鎌取コミュニティーセンターで社交ダンスの教室があるのですが、見学にきませんか
社交ダンスですか
躊躇した。なにしろ最近は坐骨神経痛で腰がまともに曲がらない。特に後に曲げようとすると極度に痛む。
意識して腰を伸ばさないとモンキーウォークそのものだ。とてもダンスができるような状態ではない。

 考え込んでいたら言われてしまった。
ブログの記事にもなりますよ
これは殺し文句だ。なにしろ毎日ブログを書いているためネタ探しに四苦八苦している。新聞の連載漫画の作者みたいで、何とかブログの記事を埋めないと寝ることもできない。
女性からの誘いでもあるし、体験学習として出かけることにした。

 社交ダンスといってもいくつかの種類があるらしい。このダンススクールは「千葉東ダンススクール」と言うのだが、スポーツとしての社交ダンスを目指しているらしい。基礎練習をみっちりやって基礎が身についてから本格的なダンスを教えるようだ。
柔道で言えば受身と打ち込みの練習が主で、剣道で言えば素振りばかりだと思えばよい。
毎週土曜日の11時半から12時半までがレッスン時間だ。月謝は2000円とすこぶる安い

Wさんが前もって知識を授けてくれた。
全くの初心者向けレッスンですので、大丈夫です。ただ、先生のおっしゃることが理解できるようになるには1年かかるかも知れません。
ですから1回だけでは何が何だか分からずに終わるものと思ってください

 全くそのとおりだった。先生は何かしゃべっていたが、私にとっては異国の言葉みたいにさっぱり分からない。

 さらに問題なのは、こちらの身体は61年に渡って酷使してきた身体だ。
何を言われようとコチコチで全くダンスの動きができない。腰が落ちて前かがみになっている。大きな鏡があるので自分の動きを見て驚いた。
ここは猿の惑星か!!」

 先生からは「あなたは本当にダンスがはじめてですね」としみじみ言われてしまった。

 Wさんは夫婦で華麗なワルツのステップを踏んでいる。私も挑戦したがこちらは阿波踊りのようなステップだ。先輩の男性が見かねてステップを教えてくれた。
先生の教え方は初歩の人には難しいのですよ。私が教えてあげましょう。ワルツのステップが身につくまで1ヶ月程度はかかりますよ」親切な人だ。

 助手の女性が私の相手をしてくれたが、まともにステップが踏めない。女性と相撲を取っているみたいになってしまった。
はやくレッスンが終わらないかしら」神に祈った。

 レッスンは1時間程度の時間だったが、汗だくになり緊張感でへとへとだ。
是非入会してください」助手の女性から言われたが、さすがに即答しかねた。
さて、どうしたら良いだろか。そもそも私が今後ソーシャルダンスをするような機会があるのだろうか。しばらく悩むことにしよう。

 ダンス教室の写真です。
ダンスをしている時の写真はビデオモードになっていて写真がありません。緊張してて分からなかったみたいです。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20621?authkey=aaxjPF_IGFc

 

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(20.3.22)散歩おじさんからの便り

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
 「pianotokurarinetto.mid」をダウンロード



 四季の道を毎日2周散歩していた散歩おじさん、ふくろはぎに軽い肉離れを起こして散歩を取りやめたのは1月の下旬だ。
その後、1ヶ月以上リハビリをしていたが、ようやく3月になって散歩に復帰した。

 その間私は多くの人から散歩おじさん消息について聞かれたものだ。散歩おじさん四季の道ではなかなかの人気者なのだ。

Aさんを最近見ないけど、山崎さん、消息を知りませんか
今、ふくろはぎに肉離れをおこして散歩を中止しているのですよ。でもそのうち復帰するはずです
そうか、あの人の散歩は半端じゃないから、身体に負荷をかけすぎたのかな

 3月に入って復帰した散歩おじさんからメールが入った。復帰挨拶だ。
散歩を取りやめていた間は)遅寝・遅起きの習慣がつき、7時前に起床するのが、とても辛く感じております。

 (
散歩をしていない間は)空腹感を感じる時がなくなったせいか、食事があまり美味しくなくなってきました


 そして元気に歩き出してからいつもの鶯の便りをくれた。散歩おじさんは四季の道の季節の移り変わりに敏感だ。

3月6日、我が家の前の泉谷公園で、ウグイスの初鳴きを聞きました。
昨年の日記を調べてみたところ、3月2日に小谷小学校の前の藪から聞こえてきたという記録が残っていました。

 驚くことに、昨年は2月26日に通称「富士見台」の辺りでヒバリの初音を聞いたとあることです。
 ウグイスよりヒバリの方が早く鳴き始めるという現象も、意外でした。
 寒さが厳しかった今冬、それだけに春は遅いと思っていましたが、ウグイスの初音は例年通りだったということがわかりました。

彼らは、寒暖よりも、日の出に春を感じているのかも知れません


 散歩おじさんから鶯の初音を聞いたと言うので、気をつけていたら昨日(20日)、私も小谷小学校の前の都川源流の里山で鶯の声を聞くことができた。

 この声を聞くと生命の息吹を実感できる。

 実は、私事ではあるが私の1年は正月から始まるのではない。
毎年、1月下旬から2月の上旬の最も寒い時期を越すと、新しい年が始まると思い、鶯の初音を聞くと今年1年、また生きていけると実感する。

よかった、今年もまたブログが書けるぞ」そう思うのだ


四季の道のさくらの開花状況の写真を撮ってきました。扇田小学校の前のさくらが咲き始めました。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/203?authkey=ELO53xpWMAg

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(20.3.20)筆談

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
 「pianotokurarinetto.mid」をダウンロード



 おゆみ野春の道公園で不思議な人を見かけるようになったのは、2ヶ月ほど前からである。かなり年配の女性だが、いつも春の道公園の遊具を使用して、懸垂腹筋バランス運動腕立て伏せを行なっている。
とても熱心にしているので感心して声をかけた。、私はスポーツ好きな人を見るとどうしても声をかけたくなる。

ずいぶん、熱心にトレーニングしてるのですね
相手の女性はきょとんとして、しばらくしてから「ワタシハ チュウゴクジンデス」と言う。どうも日本語はそれ以外知らないらしい。
私も若干驚いたが、唯一知っている中国語で「ニー ハオ」と挨拶してその時は別れた。

 ところがこの女性Aさんの運動時間と私の清掃活動の時間がぴったりとあうらしく、ほぼ毎日顔をあわせることになった。
そうなると「ニーハオ」だけでは物足らない。Aさんは中国語で何か言っているのだが、こちらはさっぱり分からない。仕方ないのでこちらは日本語でとりあえずしゃべることにした。
今日は、本当に暖かですね。もうすぐさくらも咲きそうだ。あなたもお元気そうで何よりだ

 互いに何をしゃべっているのかはちっとも分からなかったが、最後はハイタッチをして別れることが続いた。
言葉が分からない時はボディーランゲッジしか手はない。

 ある日、クリーンクラブカモシカ姉さん四季の道で立ち話をしていたら、ちょうどAさんが散歩しているところにであった。

 互いに精一杯の笑顔で挨拶をかわす。言葉が分からなければ笑顔が武器だ。
この方は中国の方なんですよ」とカモシカ姉さんに紹介したら、カモシカ姉さんは私よりはるかに多い中国語の単語を並べた。
カモシカ姉さんのご主人は中国との商取引のために中国にしばしば訪れており、カモシカ姉さんも同伴することがある。
だからカモシカ姉さんは簡単な中国語を数語知っている。

 Aさんは会話の取っ掛かりができたとすっかり喜んで、地面の上に私の持っていたゴミバサミで文字を書き始めた。
そうだった。中国人とは漢字で意思が通じるんだ
明治時代、宮崎滔天(とうてん)と日本に亡命中の孫文筆談で会話を交わしていたことを思い出した。
しかし明治人は正確な漢文の素養があったが、残念ながら昭和人の私はそれほどの素養はない。かろうじて分かると言う程度だ。

 ようやく「Aさんは中国の東北部瀋陽から来ているのだが、娘さんが日本人の男性と結婚し、このおゆみ野に住んでいる。
Aさんは日本にはほぼ3ヶ月間滞在し、また中国に帰る
」ということが分かった。

 正直言うと筆談している時はこのように明確に分かったのではない。たまたまカモシカ姉さんがこの女性に誘われて自宅まで行き、そこで娘さんにあって詳細な内容が分かった。
この娘さんは高校で中国語を教えているが、実に流暢な日本語をしゃべる。

 Aさん20日には日本を去ると聞いて、カモシカ姉さんと3人で送別会をしようと計画したのだが、具体的な話はさっぱり通じないのでこの計画は諦めた。
仕方なくちょっとした餞別をあげることにした。

 今日(19日)、カモシカ姉さんかみさんの3人で、Aさんの娘さんの家を訪れた。
とても瀟洒で家で、内部は中国風の置き物が飾られおり、一般の日本人の住宅とは一味違っている。

 実はAさんに今日の早朝会ったとき、午後訪れることを筆談で伝えたつもりだったが、理解されていなかった。
家に来るのか、家に来いと言うのか分からなかったが、分かったふりをしたの」と言われた。動詞が明確でなかったらしい。
やはり、俺の漢文の知識はその程度か」納得した。

 しかしAさんも娘さんも大変喜んでくれて、実に楽しいひと時を過ごせた。またAさんは瀋陽ではマイナス20度のなかで寒中水泳をしており、それをパソコンで見せてくれた。なかなかのものだ。

 ときどきこうした国際交流をするのはいいものだとしみじみ思った。

 

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(20.1.7)友達はありがたい

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
 「pianotokurarinetto.mid」をダウンロード

 友達は実にありがたいものだと思う。自分ひとりではとても入手できそうもない情報を教えてくれる。

 ちはら台に住んでいるKさんは、私をちはら台走友会に誘ってくれたり、周辺のベストなジョギングロードを教えてくれたりしてとても感謝をしているのだが、今度はすてきな水彩画を教えてくれた。

 Kさんの親戚筋にあたる人に「辺田に住む花牟礼(はなむれ)祐一さん」という方がいて、「数年前から趣味で都川の葦を筆にしてスケッチ画を描き、一昨年には、土気で個展」を開いたのだそうだ。

さらに「昨日は、カレンダーをもらったのですが、ブログを見たら山崎さんの愛する四季の道の絵も描いていました。私は、彼の人柄のとおり、優しい癒される絵とおもいます」ということで、花牟礼さんのホームページのURLを教えてくれた。
HPの題名は「絵はがきにならない風景スケッチ」という。

 四季の道と聞いてはほっておくわけにはいかない。さっそく花牟礼さんのHPを開いてみたら、見知っている四季の道のスケッチがあった。

おゆみ野スケッチ」といい、「私の住む町の近所、千葉市緑区のニュータウン「おゆみ野」の住環境に深く溶け込んだ四季の姿を描いていきます」と記載してある。作品数は22点だった。

 見てみると私がよく写真をとる場所でスケッチしている。
だれでも残しておきたい情景は同じなんだ」うれしくなった。

 正直に言うと私にはスケッチをみてその技術的優劣を評価できる能力はない。しかしKさんの言うとおり「優しい癒される絵」ということは確かだ。
見ているだけで、楽しくなる。

 花牟礼さんはこの「おゆみ野スケッチ」をふくめて722点のスケッチを公開されており、また水彩画によるストーリーという「水彩画の紙芝居」のようなものも作られている。
このストーリーを作られるセンスはなかなかのものだ。

 水彩画のスケッチに興味をもたれる方は、是非以下のURLをクリックして、花牟礼さんのHPを開いて見られることを進める。
きっと気に入られるのではなかろうか。

http://8760.y.mepage.jp/






 

 

 

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