(23.2.13) 千葉大園芸学部 O君の発表会
ヒョンなことから千葉大学園芸学部のキャンパスを訪問することになった。
2月8日のことである。
私達はここおゆみ野の森でボランティア活動をしているのだが、その活動に千葉大学の学生がフィールドコラボレーションという授業の一環として参加してきた。O君といいほぼ1年間に渡って私達の活動と共にしている。
大学では社会との接点を求めており、実際に社会活動をしている団体に学生を派遣してそこでの経験を積ませようということらしい。
O君は毎月のおゆみ野の森の活動に参加してきたが、その成果発表会がこの8日に行われた。
「ぜひ、受け入れ母体としてのおゆみ野の森からも発表会に参加して、学生の発表についてコメントを述べてもらいたい」との要請があったので、森のメンバー3名で出かけていった。
森のコンサルタントで自身も千葉大園芸学部出身のSさん、それとメンバーのTさんと私である。
園芸学部の有る松戸市ははじめて訪問した市だが、江戸川沿いに発達した旧水戸街道沿いの宿場町である。
水戸藩から分家した松戸徳川家のあった場所で徳川最後の将軍慶喜の弟の別邸がある。
戸定(とじょう)邸という立派な邸宅で松戸の高台にあり、庭園が美しく書斎と称する場所からは江戸川の流れが見える。
Sさんが「せっかく松戸に来たのだから」といってこの戸定邸と千葉大の園芸学部を案内してくれた。
園芸学部はとてもユニークな学部で、国立大学でこの学部を設置しているのは千葉大学だけだ。
私も昔「園芸学部なんて素敵じゃないか」とおもって受験しようと思ったが、私の住んでいた八王子からは通学ができそうもなかったので諦めた経緯がある。ここに進学していたらまた違った人生が歩めたかもしれない。
行って見るとこの発表会は緑地環境学科の学生の研究成果を発表する場だった。
おゆみ野の森を含めて8団体に学生が派遣されており、派遣された学生数は約20名、そして受け入れ団体から40名近い人が教室に集まっていた。
「大学の教室で、成果発表を聞くなんて40年ぶりだ!!」気持ちが若やぐ。
学生はパワーポイントを使用して手際よく説明を行い、それに対して参加者が質問をするという形式だった。全体で約2時間程度で、1団体の持ち時間は質問を含めて10分程度だった。
おゆみ野の森に参加したOさんもなかなか立派な発表をしていたので、先輩にあたるSさんが「O君はなかなかやるじゃないか」とことのほか喜んでいた。
私はOさんとおゆみ野の森でトトロの張りぼて(ネブタのようなもの)を一緒に作っている。
Oさんが張りぼての設計図を作ってきて、それにしたがってOさんと森のメンバーが手伝ったのだが、最初はどのようにして張りぼての枠組みを作るかさっぱり分からなかった。
「Oさん、どうやって枠組みを組み立てるんだい?」聞いたがOさんも始めてらしく設計図を見てウンウンうなっている。
私も仕方ないから隣でウンウンうなっていたら、見かねた森のクラフトマンが、電気ドリルの使い方や、適切な釘の選択法、およびどこに釘を打てばよいかを教えてくれた。
「はは、こうすればよいのか・・・」一旦分かればそれからの作業ははかどった。張りぼては白紙のままで、そこに森の活動の時に子供達にトトロの画を書いてもらうつもりが、私達の予想とは裏腹に一面マジックで塗りたくられてしまった。
「うぅ-ん、とてもトトロには見えないな・・・」
しかしこの千葉大のO君との共同作業は楽しいものだった。
なにせ学生と一緒になって張りぼてを作るなんて経験はそうざらにあるものでない。
またこの発表会の派遣先団体の一つに袖ヶ浦市の里山を歩く会と称するボランティア団体が参加しており、私達の活動とよく似た活動をしていたので、3月にも訪問して情報交換をすることにした。
当初はこの発表会の性格が分からなかったが、千葉大の学生や他の団体の人々とも知り合いになれ、なかなか得がたい経験だったといえる。
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