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(23.1.8) 総理大臣を代えるのはもう止めよう

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 私を含め日本国民は大きな勘違いをしているのではないかと思うようになってきた。
総理大臣を代えれば日本が良くなる」という思い込みについてである。

 小泉内閣が約5年の長期政権を維持した後は、毎年のように総理大臣が代わり、そのたびに国民は新総理に期待したが、実際に起こったのは経済のますますの縮小と財政赤字の拡大、そして外交政策での失敗の連続だった。

 しかも悪化速度は最近さらに加速化され、誰の目にも日本の将来はないと映っている。
なにしろ大学生も高校生も就職先がなくなって、若い労働力が失業者になり、老人がますます増えて社会保障費の増大に歯止めがかからない。

 不要不急の公共投資は止めると民主党政権は公約したが、実際は 八ツ場ダムの取りやめひとつできない。
外交政策では日米安保の空洞化が進み、その間隙を縫って尖閣諸島では中国が揺さぶりをかけ、北方領土ではロシアが日本の足元を見ても、菅政権のできたことは中国漁船の違法行為の映像を国民の目から隠すことだけだ。

 それも愛国的な海上保安庁の職員がYou Tubeに映像を公開した為世界的な恥をかくだけの不始末に終わってしまった。
国民はすっかり菅政権と民主党に愛想をつかし、後はいつ菅政権が崩壊するかを指折り数えている状態だ。

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 だが、しかしもう一度冷静になって考えてみてほしい。
総理大臣を代えれば日本が良くなるか?」
かつて選挙権を行使しない国民の言い訳の代表的な意見は「誰がなっても日本は変わらない」だった。
それなら今でも同じことが言えるのではないか。
誰が総理大臣になっても日本は変わらない・・・・・

 私を含め日本人の最大の誤解は、「総理になる人はなる前から総理としての判断力や決断力を持っている」と思っていることだ。
だがいつ私達は安倍氏福田氏麻生氏鳩山氏菅氏に総理大臣としての十分な教育をしてきただろうか。

 単に党内闘争や他党との闘争だけに精神をすり減らし、やっと総理大臣になれたとしたら、今まで考えたこともなかった外交問題で百戦錬磨のオバマ氏胡錦濤氏や、イ・ミョンバク氏キム・ジョンイル氏と丁々発止と渡り合わなければならない。

 相手は何年にもわたって外交を担当しているベテランで、こちらはまったくのルーキーであり外務官僚を使うすべも知らない。
これで外交に勝てると思うほうがどうかしている。

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 先日のNHKが放送したプロジェクト ウィズダムを見て外国の識者が異口同音に指摘したのは、「日本は政権交代が激しすぎて政策の継続性がなく、長期間政権を維持できる中国や韓国に政治力で圧倒されている」と言うことだった。

 1990年以前のように日本が経済面で世界をリードしていた時期は、確かに政治力が劣っていても経済力で十分カバーすることができた。
経済一流、政治三流でもやっていけたのは、お金を出してやればそれで満足する国はいくらでもあったからだ。

 しかし経済が二流になった今は、政治が三流のままではどうにもならない。何とか政治をせめて二流の水準にまで戻さないと日本の将来はない。
そのためには総理大臣を弱いサッカーチームの監督のように次々に代えるのは止める必要がある。

 総理大臣は始めからその資質があるわけでなく、経験によって資質を積み重ねていく。そのためには時間とある程度の失敗は止む終えない
自分と同じような人が懸命に総理を務めているのだから、海外の大統領と同じにせめて4年間程度は総理を勤めさせるべきだ。

 そうすれば中曽根氏小泉氏のように最後は大宰相の風格が出てきて、G8やG20の記念撮影でひな壇の隅に自信なく立たなくても済むようになるはずだ。
政治が弱いのは国民にも責任があると私は今は思っている。

 

 

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