(23.1.4) 樹木医の見習い その2 ケヤキを守ろう
(防腐剤を切り口に塗っているところ)
ここおゆみ野四季の道のケヤキが3年前に強剪定されて以来、私の心が休まることがない。
毎年毎年樹勢が弱まっていくので、このままでは四季の道のケヤキが絶えてしまうのではないかと心配していた。
幸いにもここおゆみ野では土木事務所の所長さんやこの地の住民が立ち上がって、ケヤキ並木を守ろうと会議を持つことになった。
千葉市のみどりの協会も参加してくれて、先日は樹勢が完全に弱まっていたケヤキの木2本の治療をしてくれた。
(治療済みの1本。中がスカスカになっているため木の棒で補強した)
私はそのとき始めて木の治療なるものを見せてもらったのだが、表面は何でもなくても木の中が腐ってしまって、スポンジのようになってしまうことを知った。
「こりゃ、まずい。腐朽菌が入り込むと木が内部から朽ちてしまう。人間の癌と同じじゃないか・・・・・・」
以来おゆみ野四季の道(夏の道)のケヤキの木が朽ちないように、強剪定された切り口に防腐剤を塗ることにしている。
今日は夏の道の中心部、太鼓橋からNASおゆみ野の前の道への曲がり角までのケヤキのチェックと防腐剤の塗布を行った。
この間のケヤキの本数は153本、そのうち内部まで腐朽菌が入り込んでいるもの11本、防腐剤の塗布が必要なもの51本、すでに伐採されたもの4本だった。
私が今回行った防腐剤の塗布は51本についてだが、問題は腐朽菌が中まで入り込んで空洞化しているケヤキである。
うち2本についてはみどりの協会が樹木医に依頼して手当て済みだが、まだ9本は未処理だ。
(内部が腐っており本格的な治療が必要)
こうしたケヤキの治療は樹木医の桜田さんのホームページを見てみたら、かつては腐った部分を取り除いてその後にコンクリートやセメントをつめていたが、その後はウレタンをつめるようになり、現在では補修材としては異物なので使用されていないと書いてあった。
注)人間の身体の中に異物を入れると免疫作用で異物を攻撃するがそれと同じようなものらしい。
現在は腐朽部を取り除いた後は自己再生機能に期待して放置するか、または桜田さんの場合は人工樹皮(ウッドドクター)で外科治療をしているのだと言う。
日本では比較的雨が多いため、木の自己再生機能より腐朽の方が早く進んでしまう傾向があるため、放置すると結局は腐ってしまうので桜田さんは外科治療が必要だと言う。
注)人工樹皮とは珪藻土を焼き上げたケイソウセラミック粉が主成分で、雨水は通さず一方水蒸気や空気は発散・吸収する性質を持っている。
実際に内部が腐ってしまっているケヤキについては私の手に負えない。
この9本の処理についてはケヤキを守る会の会議にかけてみたいと思っている。
注)なお本日、空洞のある木には赤いテープ、防腐剤を塗布する必要のある木には黄色いテープを貼っておいた。
(木に目印をつけておいた)
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