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(22.12.21) 樹木の守り人 素人樹木医開業

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 深く決心するところがあった。
私は引退してから近所の小谷小学校ツツジの植栽の再生に取り組んだり、四季の道の低木の上に蔓草がはびこるのを防いだり、夏の道ケヤキの剪定問題で、木が枯れてしまうのを防ごうとしてきたが、こうした樹木の維持・再生活動がことのほか好きなことが分かった。

 思い出してみれば近くの都川源流の調整池周辺の森の蔓草の除去をしたのも、おゆみ野の森の下草刈をしてきたのも、そうした作業が好きだからであり、何かようやく最後の仕事に遭遇した感じだ。
人生回り道をしたが、本当にしたいことが分かった

 実は先日夏の道のケヤキの治療を樹木医がするのを約半日付き合ってみたが、表面はなんでないケヤキが内部が腐朽菌で犯されていて、木部がスカスカになっていたのには驚いた。
また表面の樹皮が剥がれている場合の手当ての仕方をじっくり見せてもらった。
そうか、樹木の中まで腐ってしまった場合は樹木医でも手当てが難しいが、初期の段階で手当てをすれば、ケヤキはいつまでも生命を維持できそうだ」悟るところがあった。

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(傷口を樹皮が覆い、完全に回復しているケヤキ)

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傷口が腐りかけており手当てが必要なケヤキ

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(傷口から腐朽菌が入って内部が腐っている。こうなると樹木医でも手当てが難しくなる

 私はほぼ毎日四季の道を清掃作業をしながら歩いているので、樹木の健康具合を日次でチェックできる。
四季の道の樹木は定期的に剪定されているが、その剪定状態が悪いと樹木が枯れてしまう。
せめて剪定後の養生ぐらいは私がやってやろう

注)強剪定のあとを観察していると、100本に1本程度の割合で、大木が枯死している

 樹木が枯れるのは剪定後の処置が悪くそこから腐朽菌が入り込んで、内部を空洞化して枯れる場合がほとんどだと知った。
したがって定期的に切り具合をチェックして、腐りそうだったらすぐにその部分を除去して防腐剤を塗っておけばよい。

注)業者が剪定した場合はそのときに防腐剤を塗っているが、その後の措置はしない。一回の防腐剤では問題が発生しそうな場合に私が対処することにした。

 当面は夏の道のケヤキと、小谷小学校のツツジ、それと四季の道の植栽が対象だが、天気がよければ毎日1時間程度の時間を割いて、樹木の守り人の活動をすることにした。

221210_003 (ようやく復活してきた小谷小学校のツツジ。かつては死に絶えそうだった

 すべてボランティアだから気持ちの維持だけが支えだ。
こうした活動は一人ですると病気になったり他に問題が発生したりするとそれで活動が終わりになってしまうことが多い。

 私は普通の人よりは健康で病気になる確率は低いが、それでも一人で行うにはリスクはありそうだ。
おゆみ野地区に住んでおられる方で、この地区の樹木を維持・再生する活動に賛同願える方がいれば一緒に立ち上げたいものだと思っている。

注)私には斎藤さんとか佐々木さんという植物や樹木の専門家の友達がいるので、教えを請うことにしている。
 

 

 

 

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ボランティア ケヤキ剪定問題」カテゴリの記事

コメント

おゆみ野にあるたくさんの樹木を愛でているひとりとして、樹木医見習いさん(?)が毎日見て歩いてくださることは、とても頼もしい限りです。

強風や、時にはいたずらなどで、枝が折れたままの痛々しい木や朽ちている木など、都度、土木事務所に連絡をしていましたが、場合によっては山崎さんの目にとまり治療をしてくださることも期待できますネ。

ところで、さっそくですが、冬の道のいけのいり公園前にある冬の道に「ハナノキ」という樹木が11本あります。そのうちのクスノキに一番近い木が悲鳴をあげています。春にいつものように花を咲かせて問題はなかったのですが、なんと8月に紅葉が始まってしまい、そのあと葉が枯れてしまったのです。異常な暑さで感知できなくなったのでしょうね。冬芽も枯れているようで、もう来春の花は期待できそうにありません。

この木は大丈夫なのでしょうか?大好きな木たちの一本が回復すように毎日祈っています。
山崎さんの目から見て、いかがでしょうか?

(山崎)実はこの木は前から気になっていました。今年は異状に早い紅葉が始まっていましたが、内部に異状が発生している可能性が大です。
先日根元を調べてみたのですが、根元から虫が入ったのではないかと思われる跡がありました。
来年の1月に四季の道の並木についての打ち合わせがありますので、そのときにみどりの協会の方に相談してみます。

投稿: あずき | 2010年12月24日 (金) 08時25分

山崎さんのすごいところは、専門だとかそういうのに関わらず、ものごとをよく観察されてそして、ご自分の頭で考え、ご自分の言葉で語ることだと思います。

こないだみんなで歩いたときに印象的だったのですが、「言われてみるまで木のことなんて目に入っていなかった」
という感想が何人かの方から聞こえてきました。
もっと、木のことが知られていけば自ずと同志が増えていきそうな感じがします。

あと、ボランティアなのですが、少額の寄付とか、野菜などの現物とか、地域通貨とか、義務感に変わっていかない程度の見返りがある仕組みだといいかもしれません。
(みんなが山崎さんのような贈与の心を持っていたらよいのですが・・・)
ぜひ、こんどお会いした時にゆっくりと


投稿: ささき | 2010年12月22日 (水) 15時58分

うれしいお話ですね。その昔、緑区内の公園の管理を担当した者として、山崎さんの働きに感謝しております。
  現役時代、緑区内のとある公園で、この時季、公園周りの道路に落ちた枯れ葉を吐き集めてくれる方がおりました。
 時々、出会った折りなどにお礼を言うと、「いやいや、落ち葉掃きができるのも健康の証と思えば」。

 ある時、その近所の人から苦情が公園事務所にありました。
今年は落ち葉が散乱している。事務所が手抜きをしているのか?。

 驚いて公園を見に行くと、確かに。 後で分かったことだけれど、掃除をしてくださったお爺さん。亡くなったそうで、けれど、近所の人達は誰もその方の働きを知らなかった。皆が知らない時間にご奉仕くださっていたから。

 やはり、同士は必要です。 今日は、水戸市民にお手伝いをお願いに行ってきます。         斎藤

投稿: 斎藤 | 2010年12月21日 (火) 08時55分

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