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(22.11.12) 海上保安庁の不思議な情報管理 情報漏洩者は神戸海保保安官

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 え、嘘だろう」思わず声が出たほど驚いた。
尖閣諸島の中国漁船当て逃げ事件の動画の流失者が神戸海上保安部の保安官だったからだ。

 今までの海上保安庁の説明では、44分間に編集された映像は、「石垣海上保安部の10名ほどの保安官しか見ることができなかった」と説明されていた。
実際海上保安庁の内部調査は、もっぱら石垣海上保安部に限定されていて、誰もが情報を流失させたのは「石垣海上保安部の保安官の誰か」の可能性が高いと思っていた。
ところが流失先は神戸海上保安部だという。

 今回動画を流失させた保安官は「国民の誰もが見る権利がある。誰もやっていないなら自分が見せるしかない」と数日前に読売テレビのインタビューに応じていたと言う。

 さらに「この44分間に編集された映像はほぼすべての海上保安官が見ようと思えば見える状態になっていた」と述べたと言う。

話がまったく違うじゃないか

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 海上保安庁神戸海上保安部の保安官のいったいどっちが正しい説明なのだろうか。

 私はこの情報を流失させた海上保安官の言葉が正しいと思っている
石垣海上保安部で編集された44分間の映像は 海上保安庁本庁に送られ、それが海上保安大学校に再送されたと言う。
それを海上保安大学校が教育資材として各官区に映像を配布したらしい。神戸海上保安部の保安官が見た映像とはこの海上保安大学校から送られてきた映像のようだ(どうも普段からそのように教育資材を取り扱っていたようだ)。

注)この映像の送付形態が伝送なのか、DVD形式なのか今は分からない。

 ところが急に官邸筋からこれを極秘情報にするように指示が出て、ことがややこしくなってしまった。すでに配送された情報が伝送であれば抹消しなければならず、DVDであれば破棄になるがそれが十分に行われないまま今に至っているらしい。

注)官邸筋が極秘情報にすると決定したのは、仙谷官房長官の特使が中国の戴秉国国務委員と接触し、以下の日中間の和解条件を示されたかだと言う。
① 衝突映像を非公開にする
② 沖縄県知事による尖閣諸島の視察を中止させる

 情報が錯綜するのは、海上保安庁のトップ層が、このように教育資材として衝突情報が送られる道筋を理解していないからだと思われる。
私はながいことシステム部門にいたから知っているのだが、いわゆる情報リテラシーの能力は地位の高い人ほど劣る。
第一パスワードが何であったかすぐに忘れるし、端末の操作方法なんかは真面目に聞いていないから実際に操作してみると、何がなんだか分からなくなる。
情報がどこまで流れるかは、始めから考えたこともない

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 だから情報リテラシーという意味では地位の高さに応じて猿に近くなる
こうした人達が一旦漏洩問題などが起こると、完全にパニックになり自分が都合のいいようにセキュリティーを解釈しがちだ。
これは石垣海上保安部以外には出るはずがないな、絶対だな。そう報告するぞ」なんて部下の詳細説明を聞かずに報告しがちだ。

 部下は仕方ないから上司の報告にあわせるように回答するが、そのため今回の場合のように海上保安大学校と言う思わぬところから情報漏れが発生することになる。
今回の海上保安庁の官邸への報告が間違うのは、情報の操作について日頃まったく考えてことのない幹部が報告しているからで、猿が報告していると思えばいい

注)一方海上保安庁の説明が正しければ、石垣海上保安部の誰かが、神戸海上保安部の保安官に情報を流したことになる。

 情報を流失させた保安官は「罪の意識はない」といっているが当然だろう。
中国に脅されて衝突映像を隠そうとした仙谷官房長官よりはるかに日本の利益を考えている人だ。
何度も言うがもともと隠す必要のない映像を中国に脅されて隠した菅政権の判断ミスがこの流失事件につながった。

 今回のことを教訓に、菅政権は中国の脅しに強くなって日本の国益について真面目に考えてもらいたいものだ。

 

 

 

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評論 中国問題 尖閣諸島問題」カテゴリの記事

コメント

拿捕した時点での最高責任者(とされる)の国交相は、保安庁内部での情報伝播体制をどこまで報告されていたかも気になる所です。1年近く勤めていたのなら、「現場視察」の機会がなかったとは考えにくいです。

投稿: 横田 | 2010年11月14日 (日) 00時43分

システムのセキュリティ管理についての指摘は、リアルですね。
時代により、勿論企業風土により、トップのこの方面の技能により、実態は様々でしょうが、海上保安庁のようなお役所組織だと、なるほどそうかもしれませんね。
もし複製が配布されていたのだとすれば、今回の事件を誘発したも同然です。
もとより、今回の海上での出来事には、本来毅然として職務に当たるべき方々(と信じたい)ですから、義憤に駆られた人も多かったのではないでしょうか。

投稿: yokuya | 2010年11月12日 (金) 07時05分

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