(22.11.1) 大学の同窓会と帰宅RUN 鬼怒川温泉
この26日、27日のかけて大学のクラスの同窓会が3年ぶりに鬼怒川温泉で開かれた。鬼怒川温泉になったのは幹事のA君が栃木市に住んでいるからである。
私たちが大学生だったのは今から40年も前になるので、集まった顔ぶれはすべておじいさんだ。
クラスは全員でほぼ30名ほどだったが、当時は学生運動の真っ盛りでクラスのメンバーはほぼ3分割されていた。
学生運動の急進派と穏健派、それにバイトとスポーツだけに専念するノンポリ派である。
私たちのグループは穏健派で約10名程度だったが、今回集まったのはそのうちの6名である。
同窓会だからクラス全員が集まってもよさそうだが、当時のしこりのようなものがあり、会って再び「おまえたちがー、ひよったことによってー、我々ノー、闘争がー、崩壊したー。したがって総括しろー」なんて酔った勢いで言われたらかなわないので、特に急進派の人たちとは会わないことにしている。
泊まったホテルは鬼怒川の断崖絶壁に建設された「あさや」と言うホテルだったが、地上からの入口が6階にあり、5階以下は鬼怒川の断崖に這いつくばるように下に向かって建設されていた。
「こんな無理な建て方はしないでもよさそうなものに」と思ったが何とも不思議な構造で、なにか中世の修道院のような建設方法だ。
会った全員は昔の仲間だからすぐに40年前に回帰してしまい、すっかり楽しい時間が過ぎ、翌日はA君の案内で日塩もみじラインを抜けて塩原温泉方面に出て秋の紅葉を楽しんだ。
帰りはA君が住んでいる栃木市の近くの小山駅まで送ってもらった。
友達はここから新幹線等で帰宅したのだが、私は小山市から東京の葛西臨海公園まで走って帰ることにしていた。
どこか遠くに行ったときの帰宅方法はRUNと決めていたからだ。
当初は鬼怒川温泉から葛西臨海公園まで走ろうかと思っていたが、それだと200km近くあり、とても1日では走れないので小山市からの約90kmを走って帰ることに変更した。
「まあ、90km程度は何てことなかろう」そう思ったがこれがひどい過信だったことが分かった。
今回のJOGは非常にきついのだ。一番の理由は旅行とJOGの両方の衣類や観光案内書などがあり、通常のJOG時に比較して約2kg程度荷物が重かったからである。
2kgなんて何と言うこともなさそうだが、距離が長い場合はこれがこたえる。
途中で不要なものはすべて捨てようとしたが、友達が作った栃木県の旅行案内書やパンツや下着、途中まで読んでいた野口悠紀雄氏の「日本を破滅から救うための経済学」は捨てがたい。
つい持って走ったため加重が足に来た。
昔読んだマラソンの指南書に「体重を1kg落とすと、フルマラソンの記録が3分短縮できる」と言うのがあり、練習を強化するより体重を落とすほうが簡単に思えたほどだが、その教訓をすっかり忘れていた。
小山市から4号線の利根川橋まで来るまではルンルン気分だったが、利根川橋を過ぎて利根川の堤に入った頃から足が重たくなってきた。
今回のルートはこの利根川を関宿まで下り、そこから江戸川を下って葛西臨海公園までの約90kmである。
友達と3時頃別れて走り出し、翌日の朝には葛西臨海公園に着く予定にした。この日は台風14号が関東地方にも接近すると予想されていたので、台風が来る前に家に着きたかったからである。
しかし今回の足の重たさはどうだろう。関宿についた頃から亀の歩みに近くなってきた。足がまったく開かず、老人特有のチョコチョコ走りがやっとだ。
「まずいな、これじゃ、台風につかまってしまうかもしれない・・・・」
「もう止めようかしら・・・・・」いつものように弱気虫が顔を出したが、友達が「葛西臨海公園まで走るなんて大変だろう」と言った時「いやなんて事もない」と大見栄をきった手前、やめることもできない。
朝方になると台風の影響と見られる雨がかなり強く降ってきて、止まると寒気がする。
雨が降っていない間は疲れると道路の脇の芝生の上で寝ていたが、芝生がびしょびしょで寝ることもできなくなってきた。
「おいおい、寝ることもダメなのかい・・・・・・・」
最後はいつものように歩いたり走ったりしながら朝の6時ごろ葛西臨海公園にたどり着いたが、約15時間のJOGだった。
このとき体力はほぼゼロになってしまい、家にはほうほうの態でたどり着いた。
あまりに疲労が強かったので、ここ2日間(28日、29日)は一日中家でゴロゴロしている。本当はブログを書くのも億劫なのだ。
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