(22.10.10) 120km走 再開
(この地点ですっかりくたびれ本音は止めようとしていた)
再び120km走を再開することにした。
120km走とは江戸川の河口の葛西臨海公園から川を遡り、利根川との分岐点の関宿まで行き、そこから引き返してくるコースである。
片道約60km、往復で120kmになる。
私がこのコースが好きなのは堤防の上に自転車と人の専用ロードが敷設しているからで、基本的には自動車道と交わらない(一部自動車道を横切る場所はある)。
とても安全で、その上堤防の上から見る景色が何ともいい。荒川の場合は回りに住宅が建て込んでいるが、江戸川には色濃く農村地帯が残っている。
途中、寅さんの柴又もあり、観光名所にも事欠かない。
120km走をする時のコツは、途中でリタイアする場所が少ないことで、江戸川のコースは三郷と川間以外にはリタイアする場所がない。
私はいつも川間(45km地点)まで来ると走るのがいやになるのだが、「ここさえ越せば120kmは必ず走ることができる」と心を奮い立たせている。
(柴又付近)
前回このコースを22時間かけて走ったので、今回は20時間を目標にすえることにした。
なぜ20時間かというと、24時間(1日)で150km走る能力を身につけたいからだ。
私は来年の5月に萩往還250km(2日間)のレースにエントリーしている。この萩往還は過去3回挑戦していずれも失敗している。
今度こそ完走しなければ年齢の関係で一生完走は不可能になりそうだ。
「1日目に150km程度走ることができれば、2日目の100kmは確実にこなせるだろう・・・・・、でなければ萩往還は完走できない・・・」
そのための120km、20時間のトレーニングである。
朝8時に葛西臨海公園をスタートしたが、この日(5日)は、10月なのに気温が30度近くに上がって、何とも暑い夏日だった。
長距離走の場合は暑さは大敵だ。
実際魔の45km地点まで来ると、すっかりへたばってしまい気力がなえてきた。
「今日はここで止めて帰ろうかしら・・・・・・」
(江戸川浄水場)
悶々としていたら散歩の主婦が通りかかったので、記念写真を撮ってもらうことにした。45kmまでは走った記念撮影だ。
「どこから来たのですか?」
「葛西臨海公園からです」
「まー、そんな遠くから・・・これからどこへ?」
「関宿まで行って、そこから又折り返して葛西臨海公園まで行きます」つい見栄を張った。
「まー、そんなことできるんですか」
「ええ、夜中も走ります」さらに見栄を張った。
主婦がすっかり尊敬した目で見ていたため、川間でリタイアすることができなくなってしまった。
「仕方ない、関宿まで行くか・・・・・」
(夜の総武鉄橋付近)
しかし昼間の暑さのためにすっかり消耗し、後半はひどい失速状態になってしまった。だんだんと20時間の目標が遠ざかる。
さらに悪いことに綿のパンツをはいていたため股ずれが始まった。
こすれたところに汗の塩がしみこむ。
「いてー、もう我慢ならん。パンツを脱ぐ」
夜中のロードでパンツを脱いで、股を水で洗い塩を流れおとした。
これでようやく痛さから解放される。
旧江戸川に入ってからはまったく走れなくなり、100mおきに走ったり歩いたりしてようやく葛西臨海公園に戻った時は朝の5時で、21時間経過していた。
「今回は失速して20時間はダメだったか・・・・・」なかなか思い通りには走れないものだ。
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