« (22.9.15) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その11 | トップページ | (22.9.17) 単独の為替介入は政府のパフォーマンス   円高は止まらない »

(22.9.16) 終わりの始まり 菅総理の勝利と民主党の崩壊

18_051

 14日行われた民主党の代表選は菅総理の完勝に終わり、続投が決定した。
国会議員地方議員サポーターも菅総理を支持したのだから、菅総理としては満足のいく結果だろう。
敗れた小沢氏は「今後は一兵卒として民主党を支えていく」とコメントしたが、実際は言葉通りになるかかなり怪しい。

 今回の代表選でサポーターが菅氏を圧倒的に支持することは予想されたので、小沢氏としては国会議員の得票で大きく水をあけなければ勝てない状況ではあった。

注)小沢氏が腹黒い政治家だとのネガティブキャンペーンが盛んに行われた結果、一般市民は小沢氏を嫌っている。しかしこれは意図的な小沢氏追い落とし作戦が行われているためと私は思っている。
詳細は「ネガティブキャンペーンが始まった」参照


 私は当初今回の代表選は国会議員だけの投票で行うものと思っていたため、国会議員の過半数以上が菅総理を見限ると予想した。
しかし実際はサポーターを含めた選挙で、サポーターが圧倒的に菅氏を支持する動向をみて、かなりの国会議員が菅氏に投票したようだ。
勝ち馬に乗ろう」と言うことだろう。

18_009

 今回管総理は小沢氏とのバトルに勝利したものの、先に行われた参議院選挙で敗退し、参議院では過半数割れをおこし、衆議院では社民党が離反したため3分の2の再議決が必要な議員数を割っている。
国会は最後は数で勝負する場だから、民主党政権が完全にレ-ムダックになっていることを意味する。

 菅総理が勝利しても民主党政権を取り巻く環境はなんら変わっておらず、23年度の予算審議が始まる来年始めには解散総選挙に追い込まれる可能性がたかい。
予算案は衆議院が先決権限を持っているとはいえ、法律を改正しなければならない予算は、法律改正ができなければ執行できないからだ。

注)過去の例では21年度の道路特定財源を担保する揮発油税暫定措置法が期限切れになり、約2カ月間ガソリン価格が低下した。予算不足になったがこのときは3分の2の再可決で自民党政権は乗り切った。

 今回国会議員の約過半数が小沢氏を押したのは、現状を打開して政界の再編成をすることができるのは小沢氏しかいないと思っているからである。
実際小沢氏は自民党を飛び出してからは、新生党、新進党、自由党、民主党と政党を作っては壊してきたデストロイヤーで、その豪腕はつとに知られている。

18_041

 小沢氏の懐刀の山岡氏が「このままでは来年の予算国会を乗り切れないので、小沢氏を支持する」と公言していたのがそれで、参議院で過半数を確保できなければ菅内閣の未来はない。
しかし菅総理に小沢氏のような辣腕を期待するのは無理と言うものだろう。

 現在の政党と政策が完全にアンマッチになってから久しい
冷戦時代は民主主義と社会主義の戦いで、自民党と社会党はその反映だったが、ソビエトが崩壊した後は、アメリカ支持か反アメリカかの構図になってきた。

 アメリカの言うグローバルスタンダードを認めるか認めないかの戦いだが、小泉総理と竹中大臣はアメリカ派の筆頭であり、一方鳩山総理と亀井大臣はアンチアメリカ派の筆頭だったと言える。

 菅総理は鳩山総理の失政の後、親アメリカ、親財務省の路線で鳩山首相の座を奪ったのだが、今回の小沢前幹事長の立候補は、反アメリカ、反財務省の巻き返し作戦であったといえる。
小沢氏は普天間の再見直しを図ると言ってアメリカの心を逆なでし、さらに消費税に反対して財務省の心を逆なでした。

注)小沢氏はかつては国連中心主義を主張したり、民主党の議員団を引き連れて胡錦濤国家主席に面接している。
こうした行動はすべてアメリカの一国支配に対抗しようとしたもの。

18_047

 小沢氏が目指している政界の再編成はこの反アメリカの再結集で、具体的には自民党右派と小沢氏を支持する民主党議員による国家主義的な政権による国政の奪取である。

 今回小沢氏は敗れたが、来年初めの予算国会が行き詰ることを見越して政界再編に乗り出すことは確実で、菅総理の民主党政権の余命はその時までだろう。

 菅総理は代表選に勝利したが、行く手にはクレパスが大きく口を開けて待っている。

 

 

 

|

« (22.9.15) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その11 | トップページ | (22.9.17) 単独の為替介入は政府のパフォーマンス   円高は止まらない »

評論 日本の政治・経済 菅内閣」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (22.9.15) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その11 | トップページ | (22.9.17) 単独の為替介入は政府のパフォーマンス   円高は止まらない »