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(22.9.27) 覇権国家中国外交の勝利と日本の惨敗 尖閣諸島漁船衝突事件

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(ブログは1日に1件と決めていましたが、緊急情勢なので2件目を作成しました)

 今回ほど日本外交稚拙さを感じたことはない。
一方中国の覇権外交については実に教訓になった。中国が外交とはこのようにして行うものだと実地訓練で教えてくれている。

 領土問題では弱気になったほうが負けだと私はこのブログで何度か指摘したが、その懸念が早くも火を吹いてしまった。
日本政府は24日に中国人の船長を処分保留で釈放し、これで問題が解決したと思ったようだが、そうは問屋が卸さなかった。
さっそく中国は「謝罪と賠償」を要求してきたからだ。

 日本側は大騒ぎで、「せっかく誠意を見せて友好関係を演出したのに、この中国の態度は何だ」と言うことだが、これは中国として当然の態度と言える。
なにしろ「日本政府が処分保留で船長を釈放し、起訴もしなかったのは日本に誤りがあると認めた」からだと解釈されるからだ。

ほれ、見てみろ。日本は尖閣諸島で中国漁民が操業するのは正しい行為で海上保安庁が取締りをするのは間違いだと認めたじゃないか。
なにしろ那覇地検は法的に逮捕拘留することを認めず、政治的判断で船長を釈放している。
しかし地検幹部が政治判断するなんて馬鹿な国だ

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 菅総理としては驚天動地だろう。
中国が邦人4名を中国国内法(軍事施設を無断で撮影したスパイ法違反らしい)にしたがって拘束したり、レアアースといった戦略物質の日本向け輸出を差し止めたり、日本への観光旅行を自粛させたりしたのですっかり弱気になり船長の釈放を決めたのだが、これは対日戦略の始めだったとは気がつかなかったようだ。

 日本人は世界でまれに見るほど優しい国民だから、こちらが誠意を示せば相手も誠意を示すと考えるが、それは日本国内だけの話で、世界を相手にその論理は通用しない。

 今回中国の示している態度がそれで、「水に落ちた犬は棒でたたけ」と言うのが国際外交の常識で、日本が処分保留で船長を釈放し自ら非を認めた以上、それに対してとことん追求するのが国際外交の常道である。

注)菅総理は平和運動出身者だから、こちらが友好と言えば相手も友好になると思っているようだが、中国の言う友好とは実力国同士の握手で、弱い国に対しては恫喝になることを実地に教えてもらっている

よし、この機会に尖閣諸島を中国領に実質的にしてしまおう。海上保安庁は取締りが間違いだと菅政権に言われて腐っているから、今後は取り締まりなんかしっこない。中国漁船は大手を振って尖閣諸島周辺で漁業ができる

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 領土問題はどこの国でも同じで、弱気になった国が負ける。日本が領土問題で腰が引けているのを見て、ロシアも韓国も強気に出ることは間違いない。
これでクナシリ・エトロフも竹島も日本に返還されることはなくなった。

注)インドはあきれて「領土など国益を左右する問題で弱い姿勢を見せる国などない」とコメントした。

 日本は日本大使館が暴徒に襲われても、また毒入り餃子事件で食中毒を起こされても「謝罪と賠償」を得ることができないのに、中国は日本の領海内で中国船が故意にぶつけて「謝罪と賠償を」要求してきた。

注)中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突させているビデオ画像を一刻も早く世界に発信すべきで、なぜそうしないのかは不思議だ。
漁船が故意に衝突させているなら明確に問題だし、かりに巡視船の方が反対に衝突させているにしても領海内で逃げ惑う漁船を補足するためなら当然の行為だ。

 日本が弱気になった最大の原因はアメリカが「本件は日本と中国の問題でアメリカは関与しない」と表明したからで、尖閣諸島が日米安保条約の範囲に属するとしてきた従来の立場を変更したからだ。
アメリカが中立的立場を表明した以上、軍事力で劣る日本が中国に一国で対抗する手段はない。

 安保条約が空洞化したのは民主党政権にも責任があり、普天間であれほどアメリカの心を逆撫ですれば、アメリカが日本を見捨てるのも当然だ。
その結果日本は中国に負けて、尖閣諸島を中国領とみなす第一歩を踏み出してしまった。

 尖閣諸島はイラク並みの石油資源が眠っていると推定された場所だが、日本が石油産出国になる機会はこれで失われた思ってよい。

注)ただし海底油田を中国が問題をおこさず掘削できるか否かは又別問題である。アメリカのメキシコ湾での石油流失事故を見ても分かるように、海底油田の掘削は危険が多い。

 何度も言って恐縮だが、日本人のやさしさは日本国内だけしか通用しない。中国の態度こそ世界の標準だと認識して、日本外交を展開しなければ日本は世界の草刈場になってしまう。

 

 

 

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評論 中国問題 尖閣諸島問題」カテゴリの記事

コメント

先日’はやぶさ’で突然ですが投稿させていただきました。今回の記事に、また賛同して投稿させていただきます。
私が知らなかっただけなのかもしれないのですが、さる政府関係者から聞いた話なので確実な話なのですが、中国には「海洋覇権計画」というものがあり、現在「第一列島線」にて着実に覇権を握りつつあり、ベトナム、フィリピンは中国の軍艦の威嚇にあうのでもうすでに脅しをかけられた状態です。日本の尖閣諸島の件はこの線を確実に沖縄に向けていくための着実に計画されたものです。機会をうかがって実行されたものです。中国が折れる事は無いと思います。
中国政府がチベットやウイグルにしてきた事はyoutubeでも見れますが、外国人地方参政権にむけて日本に入ってくる中国人はチベットやウイグルにしてきたことを、おとなしく、歯向かう軍備のない優しい日本人にもかならずや行うでしょう。

投稿: さくらもち | 2010年9月27日 (月) 18時34分

今こそ、日本は、もっと地方出身の票取り政治屋ばかりでなく、国際舞台で活躍して来た、自動車やIT、商社で国際交渉の経験者を、戦略的に育成し海外との交渉に起用すべきではと思います。
また、どんな国でも、バックドアがあるはず、もっと優秀な人材が必要なのでは?

投稿: T | 2010年9月27日 (月) 14時54分

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