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(22.9.22) 覇権国家中国の真髄 尖閣諸島での漁船衝突事件対応

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 さすが覇権国家中国だと感心してしまった。
9月7日に発生した海上保安庁巡視船と中国のトロール漁船との衝突は、漁船が意図的に巡視船に衝突させたため、已む無く漁船を拿捕し船長を逮捕したものだ。
しかしこれを奇貨として中国の日本政府に対する揺さぶりはほとんどヤクザの因縁のようだ。
この落とし前をどうつけてくれる、おい、にーちゃん

 本件の事件そのものは偶発的なものだと私は判断し尖閣諸島の中国漁船衝突事件は偶発的事故という記事を記載したが、その後の経緯は恫喝外交になっている。

 閣僚級以上の首脳往来を停止し、航空路線増便に関する政府間協議を中止し、東シナ海のガス田開発に関する条約締結交渉も一方的に延期すると通告してきた。
そしてこんどは鳩山前首相温家宝首相との間で取り交わしていた「日本青年上海万博訪問団」の受け入れを19日夜にキャンセルしてきた(訪問は21日の予定だった)。

中国は怒っているぞ。てめーら、はやく船長を解放しろ。この程度の措置で済むと思っていると泣きを見るぞ」と言うことらしい。

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 しかし日本政府としては船長を絶対に解放できない理由がある。
もし中国の恫喝に屈して船長を解放すれば海上保安庁の巡視船の拿捕は不当なものだったということになり、日本が領海内での取り締まりをすることが間違っていたと言うことになる。

尖閣諸島は中国領土であり、そこを日本が実効支配しているのは間違いで、海上保安庁の巡視船は即時撤退させ、これからは中国がこの島を実効支配する」ということになるからだ。

 領土問題で実効支配がなされている場合、弱気になった方が負けで、実際クナシリやエトロフ周辺の海域で日本漁船が操業しようものならロシアの警備艇に即時逮捕され、場合によっては銃撃される。
韓国が実効支配している竹島も同じだ。

 日本の巡視船は紳士だから従来は追いかけるだけで、中国漁船が領海の外に出ればそれで良しとしてきた。
今回は船長が意図的に漁船を巡視船にぶつけてきたため、已む無く逮捕したものだが、中国政府は日本の暴挙を怒るふりをして、あわよくばこれを機会に尖閣諸島を中国領にしようということのようだ。

 なにかヤクザと喧嘩をしているようなものだが、国と国の関係は本来はこうしたもので、一方で友好を説き、一方でテーブルの下で足蹴りしているのが常態だから、特に驚くにはあたらない。

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 アメリカや西欧や日本のようなソフィストケートされた国の外交は、もっぱらテーブルの下の足蹴りだが、中国のような野蛮な覇権国家はそれを堂々と白昼で行うのでヤクザの喧嘩になってしまう。

 現在中国は国内の世論が沸騰して05年のような日本大使館襲撃事件のようなことは避けようとしているものの、段々とエスカレートしてきて05年の再来もあるかもしれない。

注)中国には本当の意味の世論はなく、常に政府によって操作された世論があるだけ。

 しかしこの事件は日本としても一歩も後に引けない事件なのだ。
中国は「日本は弱小国家だから脅せばいうことを聞く」と思っているので目一杯のブラフを仕掛けている。
が、そうでないことを見せないと、今後半永久的に日本は中国の衛星国家になってしまうのだから、ここは毅然とした対応以外に取るべき道はない。

 日本政府も高倉健のように男であることを示さなければならない場面なのだ。

(22.9.24追加)日本政府は中国人の船長を処分保留で24日釈放した。これは明確に日本外交の敗北で、今後尖閣諸島での中国漁船の取締りができなくなる事を意味する。

尖閣諸島は中国領土と認めたのと同じで、将来大きな禍根を残すことになった。

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評論 中国問題 尖閣諸島問題」カテゴリの記事

コメント

分かりやすくて良かったです。普段政治に余り興味はないのですが今回は凄く気になっていました。領土問題に無関心でいたらこの調子で沖縄まで中国領土になりかねない怖さがありますね。

投稿: nikumi | 2010年9月25日 (土) 18時38分

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