« (22.8.26) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その1 | トップページ | (22.8.28) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その2 »

(22.8.27) 菅総理の不思議な戦略 参議院選挙でも代表選でも負けよう!!

22824_036

 なぜこんなに早く菅政権が落日を迎えたのか、なんど考えても分からない。外から見ていると菅総理は好んで落日を演出しており、総理大臣を辞めるために総理大臣をしているようなものだ。

 今日(26日)、小沢前幹事長が民主党の代表選に立候補するとの表明をしたため、菅総理の命運も風前の灯になった。
総裁になって3ヶ月、ただ消費税を上げると言ったことが唯一の存在証明のような総理になっている。

 落日の直接の原因は消費税のアップを参議院選の争点に据えて過半数割れを起こしたことだが、私がどうしても不思議に思うのは「なぜ選挙をわざわざ負けるように演出したか」ということだ。

 民主党の選挙基盤は自民党のように厚くはなく、せいぜい旧社会党や旧民社党を支持してきた労働組合の組織票をあてにするぐらいで、後は個人的人気とムードによって勝ってきた。

 民主党にとって国民の人気取りが最大の眼目であり、だからこそ鳩山前首相は「自分が総裁の間は消費税は一切上げない」と言明していたし、それが民主党の党是であった。

22824_031

 ところが菅総理はそうした民主党の党是をいとも簡単に破って「消費税を10%程度上げることを検討しよう」とこれを選挙の争点にしたのである。
今まで「各省庁には約200兆円の隠し財産があり、これを一般会計に繰り入れれば民主党の言ってきたこども手当ての財源はいとも簡単に捻出できる」との主張は嘘だったといったわけだ。

 これでは常時約30%とはいる無党派層がそっぽを向くのは当たり前だ。
無党派層が民主党を支持したのは、自分の懐が痛まない改革だったからである。
200兆円の隠し財産を利用して天下りを享受しているのは高級公務員であり、改革が実行されても一般の無党派層の懐が痛むわけでない。

 しかし消費税アップは違う。5%といえども自分の懐が痛む。
私はよくジャスコを利用しているが月に一回行われる感謝デイこの時は消費税相当分の5%程度価格が安い)には、ジャスコのカウンターが長蛇の列になっている。
消費者は厳しいのだ。

 だから何度も言うが「消費税を10%アップする」なんて政権政党がいえば選挙に敗北することは確実だ。

注)野党の場合は何を言っても実行能力がないから、この場合は消費税アップを言っても直接選挙結果に影響しない。

 管総理はなぜ消費税アップを選挙の争点に据えたのだろうか。いくつかの仮説が考えられる。

① 消費税アップを訴えても選挙に勝てると誤解した。

② 参議院選挙は敗北すると想定して、選挙後の自民党との大連立を模索した。

③ 菅総理が首相に就任する条件が消費税のアップだった。

22824_037

はかなりありうる。菅氏は長い間野党政治家だったため、政権維持のノウハウを学んでおらず、小沢前幹事長のような「選挙で勝つためには何でもする」という強さがない。
これはいわば、おぼっちゃん政治家で無能という評価になる。
ただし、なぜ消費税を取り上げたか」の疑問は残る。

は想定できない。事前に民主党の敗北を予想していたなら、自民党との間の下工作が必要だが、そうしたことをしていたとの兆候はない。
どう見てもただ負けたというようにしか見えない。

は専門家の間でささやかれている仮説で、財務省とその裏にいるアメリカに取り込まれたという説だ。
財務省が隠し財産の取り崩しに反対するのは当然で、明治政府以来営々と築いてきた既得権を子供手当てというばら撒き政策で取り崩されてはたまらない。
平素安月給に甘んじているのは、天下りによって高給と再度の退職金が保障されているからで、これで大企業の役員クラスと同じ所得水準になる」というのが本音だ。

 だから「埋蔵金などはなく、あってもほとんど取り崩しは不可能だ」と菅総理が財務相だった頃から洗脳していた。

 一方アメリカにとっては鳩山反米政権(裏に小沢氏がいるは目の上のこぶであり、何とかして排除しようと画策してきた。
小沢前幹事長に対するしつこいまでの政治と金の追求と、鳩山前総理辺野古で行き倒れるようにメディアを使って誘導した。

 またアメリカ政府の日本政府に対する要望の一つにアメリカ国債の購入があり、消費税がアップされて国に余裕が出れば、さらなるアメリカ国債の購入を指示することができる。

注)IMF(アメリカ政府の別働隊)が、選挙直後に日本の消費税は15%にすべきだと言って、菅総理の消費税アップを応援した。

 消費税をアップしなければ埋蔵金を取り崩される財務省と、反米政権に手を焼いたアメリカが手を結んで、鳩山前首相と小沢幹事長の追い落としのキャンペーンをしてきたという。
そしてその後釜に消費税アップを飲み、アメリカとの修復改善を約束した菅氏を総理にすることにした

菅さん、あなたを次期の総裁にしてやる。その代わり財政再建の一環として消費税のアップを言明しなさい」と財務省がささやいたという説だ。

 さてどうだろうか。私は③の説は大いにありうると思っているが、それに加えて①の政治家としての自己保身能力の欠如が消費税増税を言ったのだと推定している。

 しかし「最も成功した謀略は何も証拠を残さない謀略」だから、「菅総理がなぜ参議院選挙を負けるように演出したかは」政治史のなぞとして永遠に残りそうだ。

注)参議院選挙で大敗した菅総理の継投の目はなくなっている。こうして菅親米・親財務省政権は3ヶ月で崩壊し、再び小沢反米・反財務省政権が復活しようとしている。

(22.9.16追加)間総理は4日の代表選で小沢氏を破って再選された。このため小沢政権は発足しなかったが、菅政権がレ-ムダックなのは変わりがない。

 

  
 

|

« (22.8.26) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その1 | トップページ | (22.8.28) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その2 »

評論 日本の政治・経済 菅内閣」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (22.8.26) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その1 | トップページ | (22.8.28) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その2 »