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(22.7.3) 名門東京ヴェルディの倒産 明日はわが身

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(記事とはまったく関係有りませんが東京湾フェリーの千葉側の乗り場、浜金谷の近くにいた猿です

 ワールドカップが岡田ジャパンで沸きあがっている最中の6月29日Jリーグの名門チームだった東京ヴェルディが倒産した。

 J2に所属する東京ヴェルディ昨年の9月、それまでスポンサーだった日本テレビが手を引くことになって、その後をヴェルディOB東京ヴェルディホールディングス東京VH)が経営を引き継いだ。

 引継ぎの条件は東京VHがスポンサー収入5億4千万円を自力で集めることだったが、実際はその半分も集めることができず、Jリーグに経営継続の不可を伝えてきたため、急遽Jリーグが経営を引き継ぐことになった。

注)Jリーグの子会社、ジェイリーグエンタープライズに株式を譲渡した。なお東京ヴェルディは広告料収入も入場料収入も浦和レッズの6分の1以下(08年度)で、スポンサーからの支援で経営を維持していた。

 Jリーグの引継ぎ条件は10年9月までに、新たなスポンサーを確保することであり、それまでの繋ぎ資金4億6千万円Jリーグは融資することにした。
しかしスポンサー探しはかなり難航が予想され、Jリーグが手を引けばかつての横浜フリューゲルスベルマーレ平塚と同様に、クラブが解散することになる。

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(ヒカリゴケが見える神社)

 東京ヴェルディといえば、Jリーグ発足当時の93年は実力NO1のチームで、三浦知良、ラモス瑠偉、柱谷哲二といった日本を代表する選手を輩出し、当時は2回もJリーグチャンピオンになっていた。

 しかし東京ヴェルディほどJリーグのチェアマンと対立してきたチームはない。当初は読売新聞社(とよみうりランド)がスポンサーだったが、社長の渡邉 恒雄氏読売ヴェルディをプロ野球の読売ジャイアンツと同じような読売新聞の広告塔にしようとして、地域密着を主張するJリーグの当時の川淵チェアマンと鋭く対立した。

 この争いは結局は川淵チェアマンの勝利に終わったものの、読売新聞社はすっかりサッカーに対する興味を失い、98年にはサッカーから手を引いた。
その後は系列の日本テレビにスポンサーを押し付けたものの、日本テレビがまともな支援をしなかったため、ヴェルディJ1の下位チームで低迷し、05年にはJ2に降格07年にはJ1に復帰したものの、再びJ2に降格して、現在はJ2の半ばで低迷している。

注)日本テレビがまともにヴェルディを支援しなかったのは、読売グループのドン、渡邉恒雄氏に遠慮したためで、サラリーマン社会では当然の対応と言える。

 地域密着と言うことでもヴェルディは失敗し、当初は川崎市の等々力競技場をホームタウンにしたが、その川崎市から01年に急遽東京の味の素スタジアムにホームタウンを移した。
この移設は川崎市の意向を完全に無視したため川崎のサポーターからそっぽをむかれ、一方東京でのサポーターはほとんど育っていない。

注)現在の味の素スタジアムでの観客動員数は5000名程度。

 倒産した東京ヴェルディを今回Jリーグが直接経営にタッチすることになったが、これは引き継ぐスポンサーが見つからないためである。
横浜フリューゲルスの場合は横浜マリノスが吸収合併し、ベルマーレ平塚平塚市等が新たなスポンサーになって経営を引き継いだので、今回のように引き受け先がまったくなくなったのははじめてのケースになる。

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 Jリーグの08年度の各チームの経営状況を見てみると、J1で約半分、J2ではほとんどのチームが営業利益が赤字で、赤字分はスポンサーが支援するか借り入れによって補填する以外に方法はない。
黒字のチームもスポンサーの支援で黒字になっているのが実態で、スポンサーなしに自力(
広告収入や入場料だけ)で運営できるチームは存在しない。

 09年度はチーム数の増加により総入場者数は順調に伸びてはいるものの、1試合あたりの入場者数は、J1、J2も減少しており、テレビ放映も激減している。

 Jリーグのサッカー人気が頭打ちとなり、支援スポンサーの経営状況に余裕がなくなっているため、広告料収入や入場料収入が少ないチームはスポンサーが撤退すれば即経営危機に陥る。
東京ヴェルディはそうしたチームの第一号と言えるが、今後多くの同じ体質を持つチームがヴェルディと同じ経営危機に陥る可能性が出てきた。
明日はわが身のチームがJ2を中心に多数存在している。


 

 


 

 

 

 

 

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