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(22.7.11) 数学教育のイメージング

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 世の中には何が起こるか分からないものだ。先日「最後のご奉公  数学のコンサルタント」(リンクが張ってあります)という記事を書き、そうした取り組みをしたいとブログに掲載したところ、読者のMさんから一緒に活動に参加したいとのメールをいただいた。

 Mさんは予備校で数学の講師をされていた経験もあり、大学院で素粒子物理学を専攻されており、私のように高校時代数学に悩んだ劣等生ではない。

 Mさんは私のブログを見て「私としましてはなんとか私自身の知識・経験を社会に活かし貢献したいと考えています。
また柔道の創始者の加納治五郎先生の「
金を取っては本当の教育はできない」という考えを支持しています。
金銭的な利益を求めず本当の意味でより良い教育とは何かを志を同じにする方と勉強したいというのが私のこの度の目的です
」とおっしゃている。

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 世の中には同じようなことを考えている人がいるのだとしみじみ感じてしまった。
そこでこの「数学コンサルタント」という試みのより具体的なイメージを作成してみることにした。

 Mさんは現在新宿に住んでおられると言うことなので、ここおゆみ野からは一定の距離がある。
私の当初のイメージはここおゆみ野で面談をしながらコンサルタントをするイメージだったが、ネットを使用したコンサルタントならば特に場所をこだわらないことに気がついた。

 いわば人生相談の数学版のようなものをネット上で行うというイメージで、私とMさんが答えると言うような方式が考えられる。
そのためには別個に「数学コンサルタント専用のブログ」を立ち上げて、そこに質問をしてもらって、それに回答をしていくと言う方式が適当でないかと思うようになった。

 当然近くに住んでいて直接面接が可能であれば、それも取り入れることにするが、基本はネット上で行って、それが集積していくことで数学嫌いの学生が数学好きになっていくようになればそれにこしたことがない。

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 それにもしかしたらこの活動にMさんのようなプロの人が多く参加して援助してくれることも考えられ、こうした運動が一つの力になっていくかもしれない。
キャッチフレーズは「日本人は世界一数学が好き」だ。

 この試みは何か私が現在やっている小学生相手のマラソン教室と同じようになってきた。
マラソン教室は当初は一人でやっていたが、ここ四季の道やちはら台のランナーが協力してくれるようになり、小栗さんのように日本のトップクラスだったランナーまで協力してくれるようになった。
私自身は単なるマラソン愛好家でしかないのに、こうして取り組みの輪が広がっている。

 具体的な「数学コンサルタント」のイメージングは以下のとおり。

① 数学コンサルタントの専用ブログを立ち上げる。
② ここに一種の人生相談のような形式で「数学相談」をしてもらう。
③ この相談内容は匿名にしてブログ上で公開する。
④ 直接の面談が可能な場合は会ってさらに詳細なコンサルタントを行う。
⑤ このコンサルタントは無料で、数学に悩んでいる学生の心のケアと再出発を支援することを目的とする。したがって予備校のような数学の指導をするものでない

 どうだろうか。Mさんのご意見を伺いたいものだ。

 

 

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個人生活 数学」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、SZKと申します。
若輩ながら学習塾をおゆみ野で経営しております。
部分的な引用のみで申し訳ないのですが

  「金を取っては本当の教育はできない」

ということを痛感させられる状況がしばしば発生してしまいます。
本気で叱れない、信頼度の問題など様々ですが金をとらずに教育出来ていたらもっと良い説教が出来るのにな・・・
と自分の立場に歯痒い思いをしております。
加納先生のように武道をされていたらなおの事でしょう。

数学コンサルタント、ある意味商売敵になるのでしょうがそういった活動を個人的にすごく応援しております。
子ども達が数学を恐れず取り組める様に手取り足取りではなく、精神的に引っ張っていって
自分で考察と検証、発見を繰り返してくれたらそれが一番ですから。

(山崎)ご連絡ありがとうございます。まだ活動が軌道に乗ってはいませんが、少しでも社会のために役立てば幸いと思っています。

投稿: SZK | 2010年10月 2日 (土) 23時12分

御連絡遅くなりまして申し訳ございません。
具体的な構想を拝見しまして私にとって参加しやすい形であると感じました。
それに加えて、ウェブ上で実施する意義としては、知識の集積につながる、つまり相談事例のケーススタディとして利用可能であること、予備的に信頼関係をきずくことができること等メリットもかなりあり直接対面コンサルと併用という形で成果を上げると考えました。
私としましてはまずはウェブでの活動をサポートさせていただくことが現実的かなと考えております。
添付しましたURLは私のライブストリーミングサイドでのアカウントです、もしよろしければご覧いただければ幸いです。

(山崎)システムの用意ができましたら連絡いたします。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: 水澤 勇気 | 2010年7月16日 (金) 14時27分

なるほど、ネットですよね。その手がありました。有意義な企画だと思います。
しかし気になる点が一つあります。数学の式です。
式をテキスト文字で表すのはなかなか難しいです。質問も、その回答も、なかなかテキストでは上げにくいと思います。
PC画面に数式を表示する方法論を統一しておく必要があると思います。
所謂「数式エディタ」と言うやつです。

私の息子が、ブログで数式をTeXやPDFで貼り付けています。ご参考まで。
http://blog.goo.ne.jp/kawazu1147/e/f7601d25bb964cc61233eb7b5baebf29
PDFは、別に用意したサイトに置いてあるファイルにリンクさせているようです。
ちなみに、ご存知かもしれませんがブログのほとんどはPDFのアップロードに対応していません。
重すぎるからなのでしょうか。

投稿: yokuya | 2010年7月11日 (日) 10時48分

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