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(22.6.24) 落ちた三色旗 フランスのワールドカップ予選敗退

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 ワールドカップで信じられないような状況が発生している。
前回準優勝国フランスがA組最下位ではやばやと予選落ちしてしまった。
誰もがフランスの予選通過は確実だと思っていたので、フランス人をはじめ世界が驚いた。

 私などは日本が入っているE組の結果だけに注目し、他の組の状況についてはほとんど関心がなかったが、A組のフランス敗退の原因は内紛だと言う。
フランスは最初の試合でウルグアイ0-0で引き分けたのだが、このあたりまではさして問題がなかった。
後の2試合を勝てば予選通過と思っていたからだ。

 ところが第2戦のメキシコ0-2で負けると内紛の火がついた。
この試合のハーフタイム時に交代を命じられたFWアネルカ選手ドメネク監督に暴言を吐いたことで、フランスサッカー協会はアネルカ選手のチームからの追放と帰国を命じた。

 暴言内容の詳細は不明だが、アネルカ選手が交代を潔しとしなかったであろうことは容易に想像できる。
俺がいないで勝てると思っているのか、監督はバカか!!」そんなところだろう。

6024051_2  ところがこのアネルカ選手の追放措置に怒った他の選手が、今度は練習をボイコットし、主将のエブラ選手がコーチと口論したりして、最終戦の南アフリカとの試合ではメキシコ戦のメンバーからエブラ選手を含め6人が入れ替わった。

 もはやフランスは一体となってワールドカップを戦うことができなくなり、サルコジ大統領まで乗り出したが、南アフリカ2-1で負け、予選最下位でフランスのワールドカップは終わった。
フランスが1勝もできず、あげた得点が1点だけなのだから驚かないほうがおかしい。

 このフランスの思わぬ敗退に世界とフランスのメディアは酷評しており、中国メディアは「W杯史上最大の笑い話」というし、フランスのスポーツ紙は「地獄の底への旅」と見出しを付け、公共ラジオは「恥辱と破局の代表チーム」と散々な評価を下している。
フランス人は口をきくのも、サッカーの話をするのもいやだと言う雰囲気だ。

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 しかし今回のワールドカップではフランスだけでなく、ヨーロッパの強豪チームが軒並み苦戦している。
イングランド、ドイツ、イタリア、スペインが予選通過に苦しんでおり、まったく問題なく予選通過したのはオランダだけだ。

注)イングランドとドイツは最終戦で勝利して予選を通過した。

 私などは西ヨーロッパのサッカーが世界の最高レベルにあると思っていたが、この4年間に地殻変動が発生したらしい。
特に今回は中南米諸国が快調で、ウルグアイ、メキシコ、アルゼンチン、ブラジルと次々に決勝トーナメント進出を決めている。
それ以外でもパラグアイとチリがグループ1位になっているので、決勝進出の可能性が高い。

 いったい世界のサッカー界に何が起こったのだろうか?
ヨーロッパ経済の停滞と、ブラジルを筆頭とする新興国経済の影響がサッカーにも現れているのだろうか。
世界をリードしてきた西ヨーロッパのサッカーの凋落は何か西洋の没落を意味しているようにも見え、非常に示唆的だ。

注)写真の選手はエブラ主将

 

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