(22.4.27) チャレンジ富士五湖100kmを走ってきた
「走った、疲れた、寝た」ローマの伝令のような報告だが、これがすべてだ。
この25日の日曜日にチャレンジ富士五湖の長距離レースが開催された。
種目は112km、100km、72kmの3種類で、112kmは五湖すべてを回り、100kmは本栖湖を回らず、72kmは本栖湖と山中湖を回らない。
私は今回100kmに出場したのだが参加人員の多さに驚いてしまった。
この種のレースはせいぜい1000名程度が普通なのだが、昨年は1931名、そして今年は2604名の参加だという。
マラソンブームが再来してきた。
私が出場した100kmでも1264名だというのだからすごい。
このチャレンジ富士五湖レースは他の100kmレースと異なり、警察による交通規制がされない。そのため走者はいたるところで信号で止められるが、超長距離では記録狙いの人の他はいたってのんびりしており、信号待ちをさして苦にしない。
このレースが交通規制がされないのは理由があって、元々は間寛平氏がギリシャで開催されているスパルタスロンの練習コースとして、坂本雄次氏と相談して走った個人レースだからだ。坂本氏はコースつくりが上手で、この世界ではレースプロデューサーと言われている。
最初の参加人員は13名だったそうで、それから20年経ち全国規模の大会まで成長した。
実際競技を開催する主催者になってみると分かるが、交通規制の問題は大変厄介で、警察はよほどの理由がない限り交通規制に応じない。
それも当然で4月末の行楽シーズンに交通規制などしたら地元の業者からどんなクレームが付けられるか分からない。
従って主催者側としては已む無く、この種の競技を個人的なマラソンとして実施することが多い。私のよく知っている例ではトランスエゾを毎年開催している御園生さんのレースでは、「遠足」という言葉を使い、通常の交通ルールを守って走り、信号で停止する。
「個人が勝手に遠足をしているのです。走る遠足です」
注)一方交通量が多くないサロマや秋田リゾートカップでは交通規制がされていて信号で待たされることはない。こうした競技は地方の町おこしの一環として開催されているため、行政が積極的に手助けする。
今年の富士五湖は晴天に恵まれ富士山がくっきりと見え、気温もさほど高くなく走りやすかった。
私の今回の目標タイムは12時間で、前半と後半をイーブンで走るつもりだったが、前半の50kmは5時間21分と速く、後半は大失速して6時間45分かかってしまった。
合計タイムは12時間6分で、予定より6分遅かったが、まあ誤差の範囲内としよう。
後半は5kmごとに設置されているエイドステーションで仰向けになって4分前後ずつ寝ていたが、そうでもしないと足の疲労感が強く走れなかった。
ゴールに着いたのは午後5時6分(スタートは朝の5時)で、太陽がかげりはじめて薄ら寒くなっていた。私はしばらく陸上競技場の芝の上に寝転がって後から入ってくる走者を見ていたのだが、急激に悪寒に襲われ、震えが止まらなくなった。
「まずい、体温が低下している」すぐに荷物を取って着替えた。
また喉の奥が切れてしまったらしく、物を食べると非常に痛んで食事もできなくなっていた。走っているときはエイドでチョコや甘納豆やスープをかき込むように食べるのでよく喉の奥が切れてしまう。
しかし、疲れた。その日は近くのキャンプ場に張っておいたテントで寝込んでしまったが、身体を洗わずに寝たので汗で夜中中痒かった。それでも身体を洗う気がしなかったのだからよほど疲れていたのだろう。
でも、まあ、富士五湖100kmを完走したのだから良しとしよう。
注)私と一緒に参加したOさんはトップ争いをしていたが70km手前で足に激痛がでてリタイアした。走りきれれば優勝をしたのではないかと思われるのでとても残念だ。
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コメント
毎日ブログを投稿されて、ごくろうさまです。富士山を見ながら走るのは気持ちがいいでしょうね。羨ましく思います。私も毎日家の周りを走っています。年齢とともに足の衰えが感じられるからです。家の前を走るまでは駅の階段がえらく疲れる感じがしましたが、少し走るようになって疲れがかじなくなりました。
ところで、警察による交通規制については、私は賛成できません。今年の2月に名古屋女子マラソンが環状線を使ってありました。そのため、道路が横断できず大変迷惑を受けたことがあります。1時間ぐらい横断できなかったことがあります。
(山崎)コメントありがとうございます。確かに毎日ブログを書いているのは大変で、今回のように家を開けるときは事前に溜め込みをしなければならないのでとても苦労します。しかし元気な間は続けるつもりです。
投稿: Sadao | 2010年4月27日 (火) 21時53分
100キロですか!
なかなか、過酷なものですね。
それでも走破してしまうのはスゴイです。
それにしても集まるものですね。さすが首都圏は人口が多い。壮年ランナーも多かったのでしょうね。
人の少ない北海道の田舎町で生まれ育った小生としては、この年になっても都会の人の多さに違和感を感じております。
(山崎)60歳以上を壮年ランナーとすると、全体の7%でした。最高年齢は77歳で100kmに出場しています。
腰をかがめながら、しかも右に傾きながら走っているランナーがいましたので、この人かもしれません。
「こんな人でも走るんだ」驚きでした。
投稿: yokuya | 2010年4月27日 (火) 07時30分