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(22.3.29) 鳩山内閣の最後の晩餐

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 鳩山内閣最後の晩餐が近づいている。昨年の九月衆議院選挙で圧勝し、国民の期待を一身に背負って発足した鳩山政権は、半年でダッチロールを繰り返し、今支持率はジェットコースター並みに落ち込んでいる。

 鳩山総理はこの支持率の低下を「真摯に受け止めている」と神妙な顔つきでコメントしたが人心はすでに離れ、後はいつ鳩山総理退陣するかにかかってきた。

 国民が鳩山総理を見限ったのには訳がある。普天間基地移設問題での迷走、郵政国有化への逆行、そして政治と金の問題3点セットがそろえば、人心が離れないほうがおかしい。

 鳩山総理自身は、「政治と金の問題が一番大きい」と言っていたが、私の見るところ普天間基地の移設問題と、郵政国有化への逆行の方がはるかに問題も影響も大きい

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 普天間基地移設は基本的には外交・防衛問題であるのに沖縄県の負担軽減という住民問題にスポットを当ててしまったため、混迷の度を増している。
沖縄県の知事や名護市の市長から「沖縄県内移設は絶対認められない」と釘を刺され、鹿児島県の徳之島を訓練場にしようとする案は、鹿児島県知事からクレームが付いている。

 米軍基地の移設に地方自治体の長が反対するのは当然で、誰も基地が住宅地の近くに建設されることを好まない。
一方外交・防衛は国政の専担事項で、ある特定地域の反対がどのようなものであったとしても、外交・防衛面から押し切らなくてはならないこともある。

 日本が外国に占領されたり攻撃されれば、そもそも住民生活などは成り立たないのだから、国全体の立場からそうしたことがないように防衛力を強化しなければならないからだ。
だから国政と地方政治はそうした意味で鋭く対立しており、両者が満足する結論などあるはずがない。

 鳩山総理の不決断は、自分が外交・防衛の責任者であることを忘れて住民の代表だと思っていることから来ている。
歴代首相の中でこれほど無責任な首相は、他に阪神・淡路大震災で多くの人命と財産を失わせながら何もできず、ただ呆然としていた村山元首相がいるだけだ。

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 郵政国有化も罪が重い。亀井金融・郵政担当相の勝手な国有化路線を許し、国民新党があたかも鳩山内閣の最大与党かと思わせている。
亀井氏の豪腕ぶりはつとに有名で、元大蔵事務次官斎藤次郎氏を郵政の社長に据えて、民主党がマニフェストで反対していた「霞ヶ関主導の政治」を復活させ、10年度予算では赤字国債の増発を声高に叫び、今度は郵貯と簡保の限度額を大幅に拡大して、世界最大の国営銀行と保険会社を作り出そうとしている。

 亀井氏のもくろみは明確で、国有銀行と国有保険から吸い上げた資金をすべて国債購入に回し、その資金で全国で公共工事を復活させ、日本に土建国家を復活させることにある。
景気対策にはさらに11兆円の補正予算が必要で、そのために赤字国債の増発は止む終えない」と言うのがそれで、亀井氏は故田中角栄氏の後継者を狙っており、あわよくば総理の椅子を手に入れようと野心満々だ。

注)さすがにこれには民主党の幹部が頭に来て、亀井氏の独断専行を阻止しようと立ち上がったため、亀井氏は限度額引き上げは絶対に譲れないが、国債運用は抑制的にするとの妥協案を出している

 鳩山総理亀井氏の半分でも決断力があれば、この国の未来も開けるのだが、亀井氏のような日本の最も保守的で土建屋気質丸出しの人だけが決断力を持っているのはまことに不幸だ。

 幸いに最後の晩餐は近づいており、鳩山政権普天間基地移設で何も決められず退陣を余儀なくされるだろう。
そのときは民主党は右の国民新党・左の社民党と手を切り、新たに発足しそうな自民党改革派みんなの党と連立して、中道右派政権として生まれ変わることを願うばかりだ。 

 

 

 

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評論 日本の政治・経済 郵政民営化」カテゴリの記事

コメント

日本の公共事業はつくづく、土建頼みになるのだろうか? 
特に、作る為には、何とでも理由を付け、着工してしまえば此方の物的に、既成事実で押切りだす。
日本中に構築された、飛行機の飛ばない空港、農道空港がこれからじわじわと地方と国の財政を締付け始める状況が来ています。
日本人はもう少し、自分の払った税金の使い道に責任を持って監視して行く必要があるのではないでしょうか?

役人の友人曰く、「公共事業は、民間で赤字になるが、サービスしなくてはいけない事業をするから赤字でも仕方が無い」との話を聞いた事があるが、???? 彼の言動を疑った。 その赤字を出さずに、運用する事を考えサービスを構築するのが、高給を取り、実務を握る、官僚の仕事ではないのだろうか?

亀井氏の考えは、今までの改革をすべて壊す事になりそうですね。

(山崎)役人の友達が言っている言葉は「役所のする仕事はすべて赤字になる」という意味だと思いますが、もう一つの前提は「金があれば役所は仕事をせざるえない」だと思います。
この二つが組み合わさると、「赤字国債を発行して無駄な仕事をしよう」と言うことになります。

投稿: T | 2010年3月29日 (月) 20時15分

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