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(22.3.27) ギリシャはギリシャ

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 ギリシャギリシャだとつくづく思う。
ドイツフランスが口角泡を飛ばしてギリシャ支援策を検討しているときに、当のギリシャは馬耳東風で、パパンドレウ首相は「ギリシャはいかなる金融支援を求めていない」と言い切った。

 さすがにこれにはドイツのメルケル首相が切れて「ギリシャが金融支援を求めていない以上、支援会議など無駄だから止めよう」とけつをまくった。
しかし実際はユーロの信任はますます地に落ちてきて、ポルトガルの格付引下げの影響もあったが、今日(25日)は対ドル相場で10ヶ月ぶりの最安値をつけている。

 それでもギリシャは実に落ち着いたものだが、一方市場の見方は厳しく4月から5月にかけて約2兆円の資金不足に陥るのではないかと見ている。
ギリシャ国債のレートは6.5%となってドイツ国債3.1%の2倍を越え、さらに上昇しそうだ。

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いくらなんでもギリシャ支援策を策定しないとユーロが持たない
フランスのサルコジ大統領が騒ぎだしたが、いつものようにフランスはケチで、実際に金を出すのはEUの金持ち国ドイツだから、メルケル首相はおいそれと同意するわけにはいかない。

ドイツだけの支援では限界がある。IMFの支援を仰ごう」と言い返した。
これにはフランスが驚いた。
ダメだ。IMFはアメリカの手先だ。ユーロをドルに対抗する基軸通貨にしたいのに、再びドルにユーロが牛耳られてしまう。絶対にダメだ

なら、ドイツは金を一銭も出さないメルケル首相の言葉にテンヤワンヤの大騒ぎになってしまった。

 日本人の感覚としてはギリシャがドイツやフランスに頭を下げて、金融支援を仰ぐのが普通なのだが、ギリシャは絶対に頭を下げたくないらしい。

お前らの文明は元はと言えばこのギリシャが作ったのだ。哲学だってソクラテスやプラトンのおかげだし、数学はアルキメデスの亜流じゃないか。ギリシャ彫刻は世界の美の極致で、その証拠にルーブル美術館の至宝はミロのビーナスだ

だから、いざとなったらギリシャに恩返しとして金融支援をする義務がある」というところだろう。

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 しかしこの論理はドイツ人には通じない。
嘘つきのギリシャ人をユーロに入れたのが失敗だった。南国の太陽の下で遊んで暮らしているやつらに、悪天候の中でもくもくと働き、67歳になってようやく年金がもらえるドイツ人のお金をおいそれと渡すわけにはかない

それにフランスの野郎は、口だけ出して金融支援はドイツにさせようとは不逞やろうだ

注)ギリシャはユーロ加盟時もまた最近までも経済指標を改竄していた。

 一度は散開になるかと思ったが、結局ドイツとフランスが折れて、総額2兆6000億円の融資枠を設定することになった。
3分の2がユーロ加盟国、残りの3分の1がIMFの支援となる。

 ギリシャのパパンドレウ首相は「満足している」と平然と延べたが、それまで「一銭も支援を必要としない」と言っていたのだから、えらい変わり様だ。
ほれ見ろ、ギリシャが何もしなくてもドイツが金を出してくれる」と読んでいたのだろうか。

 ギリシャは実に食えない国だ。

 

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