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(22.3.22) 海の男になった

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(海は大荒れで波しぶきが立っていた

 私は間違いなく海の男になってしまった。この道30年のベテランで、伊豆七島を往復し5mの荒波を走破したヨットマンTさんが言うのだから確かだ。
この日(20日)、海は荒れていた。

 Tさんクルーザー館山の修理場で補修が完了したので、母港にしている富浦まで、曳航していくことになっていた。
山崎さん、修理場の親方Yさんの話だと、午後から天候が大荒れになるらしい。早朝にヨットを海に戻すので午前中に富浦まで運んで行きたいんですが、山崎さん、手伝ってくれますか

 私はTさんに、前に一緒に行くことを約束していたので、「はい、何を手伝うのか分かりませんが、参りましょう」と答え、朝の4時半に起きて館山に向かった。
ここからは高速道路を使用すれば館山まで1時間半程度でいける。

 Yさんの修理場では修理が終わったTさんのヨットと、もう一艘が海に戻され、代わりに新たに修理するヨットが修理場に陸揚げされるのだという。
ヨットを上げ下げするクレーン代が高いので、こうして一時に実施して、みんなでクレーン代を按分するのですTさんの話だ。

 私は知らなかったがこの日は北海道の北に強烈な低気圧が発生して、時間がたつにつれて風雨が強まると天気予報が言っていたそうだ。
見ると沖合いが波立ち、館山の岸壁にも強風が吹きまくっている。

山崎さん、ちょっと風が強いけど富浦まで1時間半程度の航海です。もし危険だと思ったら陸で待っていてもいいですよ

 私は昔から一旦いくと決めたら嵐だろうが雪だろうが登山も、マラソンもしてきた男だ。波が少々高いぐらいで怖気づいては男が廃る。
連れって行ってください

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この波をヨットでサーフィンした

 私は海を知らない。ましてヨットとの関係など何のことか分からなかったが、この日始めて海というものを知った。
館山港を少し離れると、波が逆立ち2m~3m程度の波頭が押し寄せてくる。風の強さは半端でなくブロウという強風が吹いたときなどは風速20m程度ありそうだった。

 Tさんはまことに豪胆なヨットマンで私に舵を任せて平然としている。進路と波の乗り方だけ教えてくれた。

大きな波が来たときはへさきをその波に向けるのです。ちょうど頂上付近に来たとき舵を押して、サーファーが波乗りをするように、波を斜めに下るのがコツです。そうしないとヨットが波に向かって真っ直ぐに落ちて行き、2階から落ちたようにヨットと人間にダメージを与えます

 見ると大波が次から次に襲い掛かってくる。後ろを見ると鯨の大群が背中を出して襲い掛かってくるような感じだ。
私は精一杯舵を操作してヨットを波に乗せてサーフィンをした。
山崎さんは、素質がある。実に上手だ
うまくサーフィンができるとTさんに褒められた。

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ここが大房岬

 ヨットは大房岬だいぶさみさき)という場所を迂回して富浦漁港に入るのだが、ここは定置網岩礁が多く、さすがにこの場所はTさんが舵を握った。
定置網を切断してしまうと、漁業補償で1億円程度のペナルティーを取られるのです

 この大房岬を過ぎると、波が急速に和らいだ。この岬が風を遮って、富浦港はほとんど凪状態だった。
信じられないでしょう。これだから富浦は天然の漁港なのです

 この日は午後になるにしたがって風が強くなり、富浦でも波立ち始めた。
午前中に曳航できてよかったですね。山崎さん、山崎さんはこれで確実に海の男です。2~3mの高波の中でヨットを操縦できれば本物です」また褒められた。

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Tさんがロープでしっかりヨットを係留している

 実際は大房岬に近づいたあたりから船酔いに悩まされていたのだが、今日はTさんの言葉を素直に信じよう。

 娘はヨットマンなのだが、この話をしたら「私はこんな強風だったら絶対に海に出ない。Tさんはよくお父さんに舵を握らせたわね。私だったら怖くて握らせないわ」と言っていた。
実際今日の強風は半端ではなく、御殿場の演習場の野焼きでは火の周りが早く3名が逃げ遅れて死亡したほどだ。

俺もとうとう海の男になった」なんとなくうれしくなってしまった。

注)Tさんは相当な冒険家で中学3年生の夏休みに自転車で日本縦断をしたそうだ。

 

 

 

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コメント

Tです。 
富浦までの回航ご協力有難う御座いました。 荒天の中沈着冷静な操船お見事でした。
登山とマラソンで鍛えられた強人な精神力の賜物ですね。これは、お世辞でも無く本当にお見事でした。

安全に関する補足として、
ハーネスとライフジャケットを装着しE-PIRB(衛星非常用位置指示無線標識)を、装備しての出航ですので、
いざと言う時の装備は万全です。 
出航に際しては、地元のY親方と相談し、十分対処可能な天候と判断し、出航しました。
又、外洋クルーザーの場合、一旦外洋に出てしまえば、多少の荒天でも、自力で乗切り母港に帰る必要が有りますので、
近場海域での荒天(3~5m)の波は、艇の状況把握とトレーニンには、必要不可欠です。

安全航行の為の準備とは、状況の急激な変化に如何に、迅速且つ、安全な対処法を冷静に導き、行動するかを鍛えるには、
良いトレーニングになると考えて出航しました。 実際に過去、大島沖では、今回の3倍以上の大波の中の帆走経験が有りますので、
本艇での限界値的には、余裕です。 因みに、蛇足ですが、現在アースマラソンをしている、間 寛平さんの船(ヨット)Aeolus号(エオラス号)は、
このヨットより1回り小さいヨットです。


投稿: T | 2010年3月26日 (金) 17時10分

荒天帆走での実感が、写真ではなかなか表せないのですが、よく、ここまで撮影できましたね。大したものです。 撮影する時、片手はカメラ。もう片手は自分の安全のために、が原則です。

(山崎) この時は登山と同様の確保(ロープで私と船体を結んでいた)をしていました。

写真は普通のデジタルカメラで通常に写したものですが、編集処理を行っています。私はPicasaでの編集が慣れていて、雰囲気を出すことがすぐにできます。

投稿: okame | 2010年3月23日 (火) 00時13分

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