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(22.2.26) ギリシャの今日は明日の日本  ギリシャのゼネスト

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 皮肉なことにギリシャパパンドレウ左派政権の元で、全土を巻き込んだゼネストが24日、一日中吹き荒れた。
政府が先月EUに約束した財政再建計画が、あまりにも労働者に対して厳しすぎるとして公務員・民間合わせて250万人の労働者が参加したのだという。
人口約1100万人の中の250万人だから半端な数ではない。

 おかげで交通機関、官庁、民間企業、銀行、商店など軒並み休業になり、アテネ国際空港も管制官がストに参加したため全面閉鎖に追い込まれた。
観光立国アテネに観光客が来れなくなったわけだ。

 事の起こりはギリシャの財政赤字がGDP対比12.7%とユーロ加盟国中最悪になったからだが、この数字は改竄されていて本来はもっと悪いと他のEU各国は見ている。

 おかげでユーロの信任は地に落ちてしまい、一頃140円近くあったユーロが今では120円近くになってしまった。
このままではユーロ圏が崩壊してしまう。ギリシャは財政再建に取り組み、EUの約束であるGDP対比3%まで財政赤字を圧縮しろ」フランスやドイツから責められた。

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 パパンドレウ政権EUに対し、社会保証費の1割削減、民間銀行の賞与に対する9割課税、脱税の徹底的な取り締まり、増税等を約束したが、これに対しパパンドレウ政権の支持基盤労働組合が大反発してしまった。
俺たちを苦しめるために左派政権を誕生させたのではない。政府がわれわれの暮らしの実情を理解するまでストを続ける

 対応策の一つの脱税の取締りとは不思議な政策だが、実はギリシャは脱税天国で、それで市民生活が維持できたようなところがある。
脱税の取り締まりなどとは、左派政権はとんでもない政権だ」これには右派支持の商店も反対に回って大騒ぎになってしまった。

 フランスやドイツの指示に従えば国内から総反発され、一方国内に顔を向ければEUから「ユーロの恥さらし」と罵られる。
はたしてギリシャはユーロ圏に留まれるのかと世界が注目し始めた。

 従来ギリシャ政府は統計数字の改竄で財政赤字の規模をごまかし、内には手厚い社会保障、外には健全財政のふりをしてきたが、その方法もバレてしまい使えない。
残された道は財政再建に取り組むよりほかに手はないのだが、政府の苦しみに対し、国民はまったく聞く耳を持たない。
前の右派政権の方が国民に優しかった。なにしろ統計数字を改竄して国民に尽くしてくれたじゃないか

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 このギリシャの今はおそらく日本の将来の姿だろう

現状日本は幸いにも個人預金1400兆円や外貨100兆円があるため、国債を好き勝手に増発しても平気だ。ギリシャ並みの財政赤字でも亀井金融・郵政担当相は「ばんばん赤字国債を増発しろ」とハッパをかけている。
しかしいつかは貯金を使い果たす日は来る。

 その時の日本の姿はどうなっているのだろうか
日本はEUのような連合国家ではないから、ギリシャのように他の国から直接縛りを受けることはない。
しかし格付機関からは債の格付を引き下げられ、誰も日本国債を購入しなくなるだろう。

 最後はどの国も同じだ。日本も社会保証費の削減や、増税を提案する日が来る。
民主党は弱いものの味方ではないのか」大騒ぎになりそうだ。

 ギリシャのように国民が騒ぎ出し、社会保証費も削減できず、増税もできなければ日本は信頼を失い、円は大幅に低下する。
そうなると輸入物価が上昇し、結局国民はインフレという形でコストを負担することになる。

注)ギリシャはユーロ圏なので、自国通貨の切り下げという手段がとれず財政再建しか方法はない。一方日本は円安という国家そのものを安売りする手段が残っている。


 やはりギリシャの今日は明日の日本となる可能性が高い。
そう思ってギリシャの推移を見守る必要がありそうだ。

 

 

 
 

 

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