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(22.2.18) アメリカの罠にはまったトヨタ リコール問題

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 トヨタアメリカの罠にはまったのではなかろうか。そう思わないと理解できないことが多すぎる。

 特に米道路安全交通局によるアクセルペダルに対する異常なまでの追求、それと歩調を合せたラフード運輸長官の「トヨタの車は乗らないほうがいい」という悪意あるトヨタ批判、さらにマスコミによる批判の大合唱、豊田社長の公聴会への召喚等、アメリカあげてトヨタバッシングが吹き荒れている。

 私は当初とトヨタ品質管理に問題があり、そのために欠陥車が続出しているのかと思ったが、どうもそうではないらしい。
このようなトヨタバッシングは実はいつか来た道であり、1990年代の日本の金融機関に対するバッシングと酷似していることに気がついた。

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 1980年代までは日本の金融機関は同時に世界の金融機関であり、向かうところ敵なしという状況だった。
当時の総資金量での世界ランクはベストテンがほとんど日本の金融機関が占めており、日本企業に対し不動産購入資金を湯水のごとく貸し与えていた。
あのマンハッタンの主要なビルが日本企業に買い占められていた頃である。

注)この頃私が勤務していた金融機関でも資金量世界100というような表が配布され、自分が所属していた金融機関が世界で6番目にランクされていた。

 これに対するアメリカの逆襲は日本の金融機関の弱点だった自己資本の僅少さをつくものだった。いわゆるBISの自己資本規制で海外で活動する金融機関の自己資本は総資産の8%が必要だとの縛りをかけた。
これによって日本の金融機関は海外での融資活動を大幅に縮小せざる得なくなった。

注)日本の金融機関は常にオーバーローンの状態で自己資本は2%前後しかなかった。

 こうして金融機関の融資活動を封じてバブルを崩壊させ、不調になった金融機関に追い討ちをかけたのがアメリカ流の検査の導入だった。
これは当時グローバルスタンダードと言われ、詳細なチェックリストに基づくリスク管理の検査で、当初日本の金融機関はアメリカ人の言っているリスクなるものが理解できなかった。

リスク管理が不徹底だから経営が傾くのです。リスクを洗い出し評価しなさい。それができない金融機関はアメリカから撤退しなさい
あのー、リスクって何でしょうか?」

注)本当はアメリカの金融機関もリスク管理などしていなかったのはリーマン・ショックで次々に倒産したことで分かる。これは日本の金融機関が活動できないようにするための第2の罠だった。

 
このリスクの計測のため、アメリカに支店を置く日本の金融機関は検査対応に追われ業務をすることがまともにできない状況になった。
なにしろ評価が低いとアメリカから追い出されてしまう。
1年のほぼ半分は検査対応です」駐在員がぼやいていたものだ。

 アメリカは日本の金融機関の活動を自己資本比率過剰な検査付けで身動きできないようにし、追い落としに成功したのである。
その結果アメリカの金融機関が世界の金融機関に再び返り咲くことができた。1990年代の事である。

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 さて今回のトヨタバッシングトヨタGMを抜いて世界のNO1になったために起こった。GMクライスラーは倒産し、フォードも青息吐息だったが、アメリカはその復活のプログラムをかつて日本の銀行の追い落としに成功した方法を採用したようだ。

 GMを再生させるにはライバルを蹴落とすのが一番だ。GMの最大の株主はアメリカ政府で、GMの社員は公務員のようなものだし、民主党の最も大事な地盤だ。
アメリカ政府の逆襲が始まった。

 今回はトヨタを品質管理でけちをつけ身動きが取れないようにすることにした。
まず「トヨタのアクセルペダルに欠陥がある」という嫌疑をかけ、たまたま09年8月にレクサスで4人の死亡事故が発生すると、米道路交通安全局が徹底的な調査を始めた。
よし、トヨタが網にかかった。あとは絶対に逃さないことだ

 最初は、「フロアマットに問題がある」と言ってフロアマットを代えさせると、次は「アクセルペダルの形態に問題がある」といちゃもんをつけて約426万台のアクセルペダルを変えさせ、さらに「自主回収では適切でないのでリコールをしろ」と圧力をかけた。
どんどん要求をあげていくのがポイントで、そのたびにトヨタのイメージは悪くなっていく。

 トヨタの社長は若く経験のない豊田章男氏だ。右往左往しているうちに、ラフード運輸長官から「トヨタの対応は遅すぎる」とクレームを付けられ、米議会の公聴会に召喚されるということになってしまった。

 公聴会では「トヨタは長年にわたって欠陥を隠蔽していた」と強引に結論付けられるだろう。
GMを復活させるにはトヨタ車をアメリカで売れないようにすればいい。

 すべてはトヨタを追い落としてGMを復活させるためのアメリカ政府と議員、およびその意向を受けたマスコミの大芝居だと思えば理解できる。
かつてこの方法で日本の金融機関はアメリカから放逐された。

 豊田章男氏はよってたかって無能の経営者の烙印を押されて、さらし者にされるだろう。
これは確信犯的行為だから、どのように弁明しても悪者にされてしまう。

 トヨタの生き延びる道があるだろうか
① GMを再び世界のNO1にして、トヨタはNO2の位置に甘んずることが一つ。
② アメリカから撤退して主としてアジアで生き残る道が一つ。
③ アメリカ政府とけんかして徹底的に戦う道が一つ。

 
いづれにしてもイバラの道が続きそうだ。

 

 

 

 

 

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評論 日本の政治・経済 トヨタ自動車」カテゴリの記事

コメント

小生も薄々そうではないかと感じていましたが、やることなすこと全くユダヤ資本の手先の人間達の実践がどんなにごり押しを得意として、アホ見たいに誠実なこの瑞穂の国の住人達を好いように、貶めようとしているか、最近各ブログを拝見、実感出来るようになりました、特に前政権の清和会を筆頭として、戦後徹底的に米国の植民地化を図ってきた政治家達を徹底的に駆逐し、真にこの日本国の独立独歩を図っていくべきと益々感じています、有難ふ御座います。

投稿: Shinzan | 2010年2月28日 (日) 15時51分

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