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(22.2.16) 日本国債のデットライン CDSの上昇は何を意味するか

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 最近日本国債のデットラインが近づいてきているのではないかという議論がかまびすしくなっている。
直接のきっかけは鳩山政権が組んだ10年度当初予算が税収入より国債発行の方が多く、国債残高だけでも10年度末には637兆円GDP比134%)、国と地方の借金を合せると863兆円GDP対比181%)と先進国の中では断トツに大きくなるからである。

注)イタリアが150%程度、アメリカ、イギリス、フランスは100%以下

いくらなんでも限界を越えているのではなかろうか?」格付機関が一斉に疑問を呈し始めた。

 格付機関は過去何回も日本国債の格付を引き下げてみたが、実際は日本国債が1.5%程度10年債)の低利回りで完売できてしまい世界の7不思議になっていた。
いくら格付を下げてもびくともしない。日本だけ特殊なのだろうか?」

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 他の先進各国の10年債利回りは大体3.5%前後で、これが普通であり高金利政策をとって資金導入を図っているオーストラリアニュージーランドは6%前後、財政赤字に苦しむギリシャ7%前後だから、日本国債の低金利は際立っている。
なぜ財政赤字NO1の国の国債が1.5%というような低利回りで売れるのだ?」グリーンスパンさえ驚いていた。

 この最大の理由は国内にそれでも国債を購入してくれる機関投資家がいることで、実質的に政府の支配下に入った郵貯簡保が最大の顧客で約3割相当を購入してくれる。
財務省は他に金融機関、保険会社を抑えているので無言の圧力で国内でほぼ全額国債を購入させることができる。

 その見返りは世界でもまれに見る低金利政策の継続であり、指標金利が0.1%なのだから1.5%でも十分に利ざやを確保できる構造だ。

注)金融機関は極端に言えば0.1%で日銀から資金を調達し国債で1.5%で運用するだけで収益を上げることができる。
なお、外国人の国債購入額は6%程度。


 こうした構造があるために、日本国債の利回りは1.5%程度でも完売していたし、日本国債の保証料CDS:日本国債が焦げ付いた場合に備えてAIGのような保険会社に保証してもらう仕組み)は0.5%以下という低利率で推移していた。

 今問題になっているのはその日本国債のCDSが昨年の11月頃から急激に上昇し始め、1%近くに成り中国国債のCDSとほぼ同じになったためである。

注)格付最上位の国の国債のCDSは0.5%以下が普通で、1%を越えるとかなり怪しくなる。現在ギリシャは3%程度。

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 もともとCDSは格付と連動するから、格付機関S&Pが上から3番目の日本国債の格付を4番目に引き下げる可能性があると発表したため、CDSが急上昇した。
しかし問題は本当に日本国債の信用が揺らいでいるかどうかである。

 揺らぎの数字的根拠は国内の純資産額約1050兆円金融資産1400兆円-金融負債約350兆円=約1050兆円)対し、国と地方の公的債務863兆円との差はほぼ200兆円しかなく、毎年50兆円規模の国債増発をすれば4年程度で底をつくと計算されることからきている。
ほれ見ろ、日本国債の寿命はあと4年程度で、その後はギリシャ並だ
格付機関が今度こそ日本国債が売れなくなると予想し始めた。

 確かに民主党のばら撒き政策が継続すれば、いつかは国内の資金も底をつく。国内資金が枯渇すれば最後に残るのは外貨準備高約100兆円だけで、これはほとんどがアメリカ国債かそれに準じた公的な債券である。
仕方がない、アメリカ国債を売ろう」背に腹は変えられない。しかしそうなるとアメリカ国債が暴落する。

 こうした経緯をたどって日本はアメリカと心中するのだろうか。また米国債の最大の保有国は中国だから、中国が営々と蓄えてきた資産も一瞬のうちに消えそうだ。
なにか世界的なカタストロフィーを日本が引いてしまいそうな話だが、その前に財政再建に日本が乗り出し、第2のリーマンショックを回避できるのだろうか。

 どうもこの問題は相当複雑そうだから、すぐに予測をしないでもう少し考えてみることにした。

 

 

 

 

 

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評論 日本の政治・経済 国債」カテゴリの記事

コメント

はじめまして

いわき市の須藤と申します。

メール送信がうまくいかず

こちらに送信いたします。

いつもブログを読ませて

いただきまして

大変勉強になっています。

感謝

今回はカンパが大変そうなので

協力させて頂きます。

これからも体調に気を付けて

頑張ってください。

投稿: すどうとしつぐ | 2016年4月11日 (月) 21時34分

ついに来たか 財政破綻! その日がいつ来るか?
今の日本人 ノンキなんだよな! いつまで携帯握りしめて電車に乗っているつもり?
その日の為に日々語学も学んできたし あとは こんな国家ともさよなら! です

投稿: free finance auditor | 2011年1月21日 (金) 22時30分

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