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(22.1.13) 地球の寒冷化が始まったのか?

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 世の中にこれほど皮肉というものはない。昨年12月すったもんだの挙句にCOP15が決裂し、温暖化防止に失敗し失意のうちにアメリカに帰国したオバマ大統領を迎えたのは大恐慌以来といわれる大寒波だった。

 12月18日から20日にかけて米国東部とヨーロッパ全域を襲った寒波は記録的なもので、軒並み50~60cmの積雪に襲われ、空港や学校は閉鎖があいつぎ、交通が麻痺して軍隊が出動していた。

 オバマ大統領は積雪のため、空港からヘリコプターでホワイトハウスに帰ることができず自動車で帰ったという。
こんなにアメリカは寒いのに、地球は温暖化しているのだろうかオバマ大統領でなくとも疑問に思っただろう。

 またヨーロッパでは東部を中心に路上生活者の死亡が相次ぎ、ポーランドでは18日から20日の間に42人が凍死したという。
気温は氷点下20度になっていたそうだ。
ドイツでも氷点下33度を記録するし、イギリスでは全国的に雪で覆われ、ユーロスターはドーバー海峡のトンネルの途中で故障して止まってしまった。

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 一体何が起こっているのだろうか。通常こうした大寒波は異常気象と位置づけられ、地球温暖化現象の一つの現れと説明されるが本当だろうか。

 寒波はアメリカ東部ヨーロッパだけかと思っていたら、1月に入り隣の韓国では4日26cmの積雪があり、これは100年ぶりだという。
北京では5日に大雪が降り、これも59年ぶりだそうだ。

 当初気象専門家は「赤道付近の東太平洋に海水の温度を高めるエルニーニョが残っているため、今年の冬は寒くない」といっていたが、まったく予想が外れてしまった。
仕方なく「今年の冬の寒波は極地方を中心に回るジェット気流が弱まったため、南に押し出され寒気が南下した」と説明を変えたが、「なぜジェット気流が弱まった」のかの説明はなかった。

 私などは「もしかしたら温暖化にストップがかかったのではないか」と思ってしまうが、「(決して温暖化が終わったのではなく今年だけの一時的な現象」と発表している。

 COP15で盛んに議論されたことは経済活動の活発化によって二酸化炭素の排出量が増加し、これが温暖化の原因なので二酸化炭素の削減を世界的な規模でしようというものだった。

 二酸化炭素排出量と温暖化の関係はほぼ確実なものと説明されており、一部の人を除いては異議を唱える人はいない。
だとすれば経済活動が後退すれば、当然二酸化炭素の排出量が減るので、地球は今度は寒冷化しなければおかしい。
実際09年度の全世界のGDP1~2%減少すると予測されている。

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 もっとも二酸化炭素の排出量と気温の変化にはタイムラグがあるようなので、若干遅れてその影響が出てくる。
09年の1月から11月までの世界の平均気温は+0.311971年から2000年までの平均気温対比)だったから、温暖化は進んでいたのだが、12月になって急激に冷え込み始めた

 なにしろワシントンの積雪は前世紀の大恐慌以来というのだから、気象のリーマン・ショックと言える。
10年度も先進国の経済は前年並みか二番底が予想されており、全世界のGDPの伸びは期待できない。
二酸化炭素排出量と温暖化に相関関係が有るならば、経済活動が弱まれば寒冷化が始まらないとつじつまがあわない。

 皮肉なことだ。COP15であんなに大騒ぎをした温暖化対策が、全世界のGDPが減少したことで寒冷化が始まってしまい、対応が不必要になるのだろうか。

注)一方で温暖化と二酸化炭素排出量は無関係であり、地球のサイクルに過ぎないという説もある。どちらが正しいかとても興味があり、気象変動の推移に注目しておくことにした。

 

 

 

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コメント

http://www.youtube.com/watch?v=wvpcOmTZo5w&feature=PlayList&p=0094571F240B0B42&index=0&playnext=1

もう見たかもしれませんがどうぞ。

(山崎)見てみました。番組はうるさいコメンテーターのおしゃべりがあるので、ゲスト出演した東工大学大学院教授の著書を直接読んだほうがよさそうだと気づきました。
読んでからコメントします。

投稿: tako | 2010年1月21日 (木) 16時49分

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