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(22.1.31) ヨーロッパ経済はもぐらたたき ギリシャの深い闇 その2

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 「ギリシャ人は嘘つきだと、ギリシャ人が言った」というのは有名なパラドックスだが、「ギリシャ人は嘘つきだと、EUが言った」というのは本当だ。

 ギリシャ2001年にユーロ圏の一員となったのだが、ユーロに加入するための基準である「財政赤字をGDPの3%以内・政府債務残高をGDPの60%以内」を満たすことができず、実際はこの基準を大幅に上回っていたのに統計数字を改竄することでユーロの一員になれた。

注)実際はギリシャの改竄に他のEU諸国は気付いていたが、目をつぶってユーロ加盟を了承した。

 その後ギリシャは2002年から2007年まで年率4%前後GDPが拡大をしたので、他の加盟各国はほっと胸をなぜ下ろしていたがそれもリーマン・ショックまでだった。
投資ファンドが一斉に引き上げてしまうと、後に残ったのは相も変わらない財政赤字・高失業国家ギリシャだった。

注)ギリシャには海運、観光、金融、公務員以外にまともな職業がなく、コネのない若者は失業者となって暴れまわっている。

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 現在世界の市場がギリシャに注目しているのは、ギリシャの財政赤字がユーロ加盟国の中で最悪の12.7%(対GDP対比)だからだが、この数字は改竄されているとEUの各国は見ている。
ギリシャの統計数字は嘘ばかりだ。実際はこれよりはるかに悪くデフォルト寸前のはずだ。失業率も最近まで10%程度だといっていたのに、実際は18%だと修正するし、何のことかさっぱり分からん

 ギリシャは国債を発行してこの急場を切り抜けようとしているが10年物国債の利回りは7.1%と急騰し、最もレートの低いドイツ国債とは約4%も差が付いてしまった。しかもこの先ますます国債レートは高くなりそうだ。

 ギリシャ経済は、昨年12月フィッチ・レーティングスがギリシャ国債の格付をAーからBBB+に一段階引き下げた頃から急激に暗雲が立ちこめ始めた。
ギリシャは日本と異なり、国債の購入者に外国人が多い。格付が下がればすぐに影響が出て国債利回りは急騰してしまう。

注)日本の場合は購入者は国内が約95%で、特に郵貯・簡保が大口購入者。したがって格付が何であろうと国債を購入してくれる。

 現在のパパンドレウ政権は昨年10月に発足した左派政権で、日本の民主党政権とよく似ている。
前政権の経済情勢悪化の責任を追及し、ギリシャ最大の山火事対応の遅れを突き、閣僚の汚職を追及して晴れて政権を担当することになったが、さりとて自身に的確な経済対策があるわけではない。

 政権をとるまでの口当たりの良さが、今は自身に降りかかってきた。
本来経済が急激に悪化したパパンドレウ政権が取り組まなければならなかったことは、以下のような内容であり、これは政権をとるまで国民にばら撒いていたイメージと180度反対の内容だ。

① 社会支出、医療支出の大幅な削減
② 増税
③ 余剰公務員の首切り
④ 公共部門と民間部門の賃金引下げ

注)EUは金融危機で財政規律の3%基準を緩和したが、大幅な逸脱を許容した訳ではない。

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 パパンドレウ政権の支持基盤は公務員を中心とする労働者だ。左派政権はこのジレンマを解決するために、経済指標の改竄で切り抜けようとした。
国民生活維持のために財政赤字を増大させたが、対外的には財政赤字を隠蔽するという方法だ。
財政赤字はせいぜい12%程度です

注)この数字は日本、アメリカ、イギリスと同じ程度。なお経済指標の改竄は前政権から行っていた。

 今、「ギリシャ人は嘘つきだ」とEUが騒いでいる。もともとユーロ加盟も嘘の数字で加入したのだからいまさら言っても仕方ないが、ユーロの最も弱い輪の統計数字が改竄されているため、市場の信頼を失ってしまった。

 一頃130円をゆうに越えていたユーロが今は125円前後に急速にユーロ安になっている。
市場はギリシャがデフォルトになれば次はポルトガルだとユーロを狙い始めた。
ヨーロッパ経済はアイスランド、アイルランド、ラトビア、ウクライナと弱い輪が次々にほころびを見せ、今はギリシャでまるでモグラたたきのようになっている。

 EU各国はさっそくギリシャ支援を約束したが、「その前に本当の赤字を教えてくれ」というのが支援国の偽らざる気持ちのようだ。

 

  

 

 

 

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(22.1.30) きみちゃんの扇田堤

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完成したきみちゃんの扇田堤)

 信玄公があの暴れ川として有名だった笛吹川に堤を築かれ、甲府盆地の民百姓から洪水の苦難を取り除いてくださいましたのは今から450年以上も前のことでございます。
以来、甲府盆地は豊穣の地となり、民と武田家の繁栄の礎になったのでございます。

 ここおゆみ野四季の道は普段は何事もなく老若男女が散策を楽しむ道でございますが、一旦大雨が降りますと扇田小の四季の道に面した斜面から土砂が大量に流れ込み、その場所は泥濘の道になってしまうのでございます。

 特に川の道四季の道が交差する場所は流れ落ちた濁流が行き場を失い、湖となりそこを通学路にしている扇田小学校の児童は難儀を極めておりました。

 ここのセイフティー・ウォッチャーを長年にわたってしていましたきみちゃんは大雨が降るたび子供たちが迂回路を通らねばならなくなる現状を何とかして解決したいと思っておりました。
斜面から泥が流れ落ち、それが四季の道に積もるからいけないんだわ。なんとか泥をせき止めることはできないかしら

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斜面の土砂が大雨のとき削られて四季の道をふさいでいた。堤が完成前は四季の道が泥で覆われていた

 きみちゃん扇田小学校の打ち合わせ会議でも何回か解決策がないか提案してみましたが、うまい解決策を見出すことができませんでした。
きみちゃんは途方にくれていましたが、あるときひらめいたのでございます。

これは、ここの御領主様に直接窮状を訴えて、泥濘を止める堤を作っていただくのが一番だ

 昨年の12月に思い余ったきみちゃんは、緑土木事務所の御領主、弾正様に、「どうか子供たちのために斜面から流れ落ちてくる土砂を止めるための堤を作っていただきたい」とたった一人で訴えたのでございます。

 弾正様はとても心根の広い方で、しかもこの場所が来月行われる四季の道駅伝のコースであることも知っておりましたので、「それほどまでに民百姓や児童が困っているのでは、放って置くわけにはいくまい。すぐさま土塁を築き泥濘が四季の道に流れ込まないように対策を打とう」といってくださいました。

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排水溝が泥で詰まってしまうためこの場所が湖のようになる

 そしてこの1月の半ばから終わりごろまでにかけて、実にすばやい工事をなされ、ありがたいことに土砂が四季の道に流れ込まないように堤を築いてくださいました。
信玄公信玄堤約20年の歳月をかけて築いたのと比較すると、何と約2週間でここ扇田に堤を築いてしまったのでございます。

 きみちゃんの喜びはひとしおでございました。
よかった、これで扇田小学校に通う児童が濁流に足をとられて横転することがなくなった
きみちゃんは完成した扇田の堤の前を子供たちが嬉々として通学している姿を見て一人涙をこぼしておりました。

 土地の人はこの堤がきみちゃんのそうした献身的な努力によってできたのを知っておりますので、誰言うともなく「きみちゃんの扇田堤」と言うようになったそうでございます。

 

 

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(22.1.29) 確定申告の季節 21年版

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 今年もまったく気乗りのしない確定申告の季節がやってきた。定年退職してから確定申告をすることになり、今回で3回目なのだがまったく苦痛だ。
もっとも私の場合は完全年金生活者で、年金以外の所得はほぼ皆無なのだから、作業そのものはいたって簡単だ。

 作業はコンピュータで確定申告書の画面を呼び出してインプットすればよい。
いくつかの年金支払い先からの書類をインプットし、健康保険保険料をインプットすれば、後は自動的に計算してくれるのだから何と言うこともない作業だ。
だがまったく気乗りがしない。

確定申告など止めてしまおうか」と思ってしまうが、確定申告をすれば若干の還付金があり、またそれによって来年の国税や地方税が確定するのだからしないわけにはいかない。
仕方がないのでいつものように風呂に入り、潔斎(けっさい)して気合を入れて作業することにした。

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 国税庁の「確定申告書作成コーナーという画面を呼び出す。
申告書の作成を開始」をクリックすると、今年もあの魔か不可思議な画面が出てきた。
ウィンドウは表示中のWebページにより、閉じられようとしています。このウィンドウを閉じますか

 何を言っているのか分かるだろうか。通常の感覚ではせっかく見つけた画面が閉じられたら大変なので「いいえ」と答える。
そうする画面は動かない隠れた画面e-Tax(コンピュータによる直接申告書面提出(コンピュータで計算して紙で打ち出し、それを郵送するを選択する画面が出ている。
普通の感覚の人は隠れた裏画面に気づかず、画面が動かないと思ってしまう
何でだろう、何回やっても画面が移動しない」途方にくれる。

 一方「はい」と答えると「e-Tax」「書面提出」の選択画面が出てくる。
毎回のことで私はなれてしまったが、一体この画面は何のためにあるのかさっぱり分からない。


 おそらくインターネット・エックスプローラを使用することからどうしても出てしまうシステム画面のように見えるが、誰か解説してくれないだろうか。

 今年も私は郵送で書類提出をするのでその作業に入った。Googleおじさんによると
e-Taxはなかなか便利で、当初あった証拠書類の郵送もなくなったので、「山崎さんもe-Taxを利用したら」といわれたが、そうする気にならない。

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 なにしろ電子証明書の発行をしてもらわないとe-Taxは利用できないのだが、その発行がなんとも面倒だ。


注)区役所に行って申請すれば発行してくれるのだが、電子証明書を読むためのICカードリーダー家電店で別途3000円程度で購入しなければならない。
その後、ソフトのインストールが必要になる。

 
1時間もすれば印刷も終わるので、後は証拠書類を貼り付けて郵送すればお終いだ。
やりだせば何と言うこともない作業なのだが、今年もやるまでにぐずぐずとブルーな時間を過ごしてしまった。







 

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(22.1.28) バブルの清算 かずさアカデミアパークの破綻

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 第3セクターのかずさアカデミアパーク約58億円の負債を抱えて倒産した。すでに05年以降債務超過に陥っていたため金融機関からは見放されており、県が唯一の支援先だったが森田知事の決断で支援を中止することになった。

県が来年度以降貸付を行なわないことになったので、民事再生法の適用に至った」と自身が県出身の相原社長が苦渋のコメントをしたが、誰も相手にしてくれなくなれば倒産はやむ終えない。

 かずさアカデミアパークは国際会議が十分に開催できるホールや、飛び切り立派なホテルスポーツ施設を運営してきたが、毎年の赤字が3~5億で出血が止まりそうもない。

 堂本前知事はこの状況を見て見ぬふりをしてきたが、森田知事は矢継ぎ早に前県政の膿を出すことを決心したらしい。
当初、八ツ場ダムでは継続を主張し「森田知事も土建屋知事か!!」と思ったが、不正経理では徹底的な調査を行い、今回は赤字垂れ流し第3セクターの整理を決断したのだからたいしたものだ。
やるじゃないか」思わず手をたたいてしまった。

注)横田さんからコメントをいただき、不正経理について「徹底的な調査」をしたとは言いがたいとの野党議員の評価を読ませていただきました。この件については別途ブログでまとめることにします。

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 かずさアカデミアパークの構想ができたのは1984年だからバブル真っ最中のときで、県も企業も計画の成功を疑わなかったのはよく分かる。
あの頃は誰しもジャパン・アズ・NO1と自他共に認識し、アメリカに代わるヘゲモニー国家になるつもりだったのだから、こうした景気のいい計画ができたのだろう。

 しかし、なんとも間の悪いことに、かずさアカデミアパークが設立された91年は日本のバブルが崩壊したその年だ。
その後失われた10年が始まり、進出を予定していた大企業は富士通を除いてすべて撤退してしまった。

 本来ならばこの段階でかずさアカデミアパークも縮小体制に入れば、こうまでひどく損失は膨らまなかったはずだ。
しかし実際はますます拡大方針をとり、97年にはホテルやスポーツ施設の運営を始めてしまった。
日本経済は必ず立ち直り、かつてのバブル経済が再現するはずだ」そう思っていたのだろうか。

 企業はかずさアカデミアパークに見切りをつけたが、一方県は前のめりになっており、このあたりが企業体と役所とのセンスの相違だ。
第3セクターとは県や市町村と金融機関、企業が一体となって事業を行う形式だが、誰が社長でもうまくいくのは経済が右肩上がりの時だけで、不況になれば経営者の能力がその組織の浮沈を左右する。

注)4代続いた社長はすべて県のお偉方だった。なお第3セクター方式の場合はほとんどが県や市町村が運営の責任を負っている。
地方公共団体が企業のまねごとをしたと考えるとイメージがわく。


 99年に策定した長期計画では「パークを中心に研究機関の集積ネットワークが進み、国際的水準の研究開発がされる」とばら色の夢をこの段階でも追っていたことが分かる。
長銀や日債銀や北拓や山一證券が倒産しても、かずさアカデミアパークはいささかも影響がないと思っていたとは信じられないような見通しだが、それが役所というものだろう。

注)企業は失敗したら倒産するから甘い見通しを立てないが、役所は絶対につぶれないのでどうしても自分にとって都合の良い見通しを立てようとする。

 しかしその後は01年から企業の協力金は得られなくなり、金融機関からの借り入れも04年、05年を最後に融資を受けられなくなった。
債務超過の事業に金融機関は融資するわけにはいかないからだ。

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 その後は県だけが頼りで、毎年3~5億円の赤字を埋めてもらってきたが、森田知事に代わってからはそれも万事窮すになった。
この問題は俺の責任でないから、これ以上赤字資金は出さない」ということだろう。

 今思えば99年の段階で、まじめな経済予測さえしていればその後発生した金融機関からの借入金約9億、県のパークへの損失補償分の貸出金約17億計26億円は不要だったことが分かる。
いつものいい加減な需要予測で失敗を糊塗してきたつけが26億円だが、今ようやくバブル計画のつけを払うことになったようだ。

注)県が最終的に負担する金額は約60億円。内訳は出資金35億、貸出金17億、損失補償9億。

なお、かずさアカデミアパークの他の出資者は、木更津市5億、君津市2億、袖ヶ浦市1億、富津市1億、その他は金融機関と企業。
出資金合計は約98億円。

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(22.1.27) 草刈隊長奮闘記 おゆみ野の森

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 私が活動に参加している「おゆみ野の森」では、私は草刈隊長と呼ばれている。なにしろ草刈が好きでここおゆみ野の森の活動に参加したのだから、この名前は名誉だ。


 実はここは
市民緑地といって市民が管理運営する公園で、市町村が管理をする一般の公園と異なる。
今まではUR都市機構の子会社新都市ライフがこのおゆみ野の森をほとんど管理してくれていたのだが、この4月から完全に市民の手に委ねられることになっている。

 そのための準備としてほぼ1年間をかけて、管理の主体を新都市ライフから主としておゆみ野地区の住民に移してきた。
山崎さん、山崎さんは草刈隊長だから、草刈機作業者研修を受けてきてくれませんか。誰か一人は正式な草刈機の操作研修を受けた人がほしいのです新都市ライフUさんから頼まれてしまった。

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 私はここおゆみ野の森草刈機(正式には刈払機という)の操作を覚えたのだが、見よう見まねで行っているだけで、何が安全で何が安全でないかまったく知らない。
それでも草を刈るには支障なかったのでちょっと面倒な気持ちもした。
どうしても行かなくてはいけませんか
市民が管理しているといっても、安全教育を受けた人がしているということが望ましいのです
仕方なく大網からさらにタクシーで15分程度行った、千葉県材木振興協会の研修を受けることにした。26日のことである。

 しかし結論から言うと研修を受けてよかったと思う。
私の操作方法はかなり危うく、一歩間違うと事故につながる可能性があることをはじめて知った。

 私は草刈機を操作するとき左右に約180度回転させて草を刈っていたが、これは特に問題があり危険だという。
実は草を刈る歯の場所は時計の針で9時から12時の間で刈り、しかも右利きならば12時から9時の方向一方通行で刈るのが正式な刈り方なのだそうだ。

もしそれを、12時から3時の歯まで使用すると、木の根っこや硬いものにあたった時に、キックバックが発生するのです」という。
このキックバックというのは草刈機を操作した人が一様に驚く草刈機の跳ね返りで、草刈機が真後ろの方向に非常なスピードで飛んでいくので危険なことこの上ない。
うわー」思わず声が出るほどだ。

注)肩掛けでとめているので、完全に飛んでいくわけではないが、イメージはそんな感じだ。

 そばに人が居れば確実に事故につながるような草刈機の突発的な動きだ
そうか、私は草刈機を往復運動で操作し、12時から3時の間の歯を使用していたため、キックバックが起こっていたのか」はじめて納得した。

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 午前中は「刈払機取扱作業者必携」という教科書での講習、午後は草刈機のメンテナンスの実習だった。
昔自動車教習所に通ったときに運転以外に整備の基礎を学んだが、メンテナンスはそれと同じような講習だった。

 空気吸入口のフィルターのゴミの清掃と、燃料吸入口のフィルターの清掃、それに歯を回す部分にグリースを塗る方法を習得した。
私は今まで草刈機の操作はしていたものの、整備などまったく知らなかったのでこれは勉強になった。
よし、これで俺も草刈隊長として自信を持っていい

注)整備さえしっかりと行っていればスタータは一発でかかるが、そうでないと何回スタータの紐を引っ張ってもかからない。

 一日がかりではあったが、振りかえって見れば有意義な研修だったといえる。

 

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(22.1.26) 宇宙人鳩山首相にウルトラCはあるか? 普天間基地問題

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 さすがの鳩山首相も窮地に陥ったのではなかろうか。24日の沖縄県名護市長選で、名護市辺野古への移設に反対して県外移設を主張し、民主党も推薦した稲嶺進氏が当選したからである。

 鳩山首相は先に「普天間基地問題は5月までに決着させるが、その際名護市長選の結果を考慮したい」と言っていたが、これで辺野古への移設は困難になった。
民意を尊重すれば「辺野古へはNO」だが、問題はアメリカが「辺野古だけYES」で、民意と外交が水と油のような関係にあることだ。

 鳩山首相の判断が待たれるところだが、私の予想は「鳩山首相は判断を留保する」である。
鳩山首相の指導力・決断力のなさはほとんど危機的で、特に10年度予算作成では亀井金融・郵政担当相にあたかも総理大臣のような指導力を発揮されてしまっていたが、普天間基地問題でも同様だった。

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 北澤防衛相がさかんに辺野古への移設しか選択肢のないことを強調すれば、岡田外相が嘉手納基地への移設を強調し、社民党の福島党首からは「県外・国外移設が3党連立の確約だった」と詰め寄られ、切羽詰って5月まで結論を先延ばしをした。
さりとて名案があるわけではなく「ぼく、決断できないや」というのが本音だろう。

 名護市長選の結果が「辺野古へはNO」となっても、だからといって他県に移設先などあろうはずがなく、グアムに帰ってもらうといってもアメリカがおいそれと応ずる気配がない。

 もともと民主党が普天間基地の県外・国外を主張したのは自民党政権を揺さぶるためで、社民党のように本音ではない。
政権を担当すれば、外交はそれまでの国と国との約束の積み重ねだからおいそれと覆すことはできないのは当然のことだ。

 この段階で鳩山首相がとれる選択肢はほとんど存在しないが、そのことが鳩山首相の選択肢になる可能性が高い。
5月段階になっても再び結論を先送りして、現行の普天間基地をアメリカ軍にそのまま使用させ続ける」という案である。

 普天間基地は周りを住宅街が取り囲み、事故が実際に発生したことから移設を検討することになったのだが、辺野古もダメ、県外もダメ、グアムもダメなら他に選択肢などあるはずがない。

 考えてみれば回りに住宅が密集している飛行場などは他にいくらでも存在し、大阪国際空港などはその最たるものだ。
危険な飛行場が許されないなら、大阪国際空港は真っ先に閉鎖しなければならない。

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 だから「まあ、問題はあるけれどそれなら普天間基地をこのまま使ってもらおう」ということで、「ゴルディアスの結び目」のような話になりそうだ。
アメリカとしても本音は基地の移設などという手間隙かかる話に応ずるよりは、現行の普天間基地を利用し続けることがベターなのだから、クレームをつけてもそれ以上のことはない。

注)ゴルディアスの結び目とは誰もほどくことのできなかった結び目をアレクサンダー大王が剣で一刀両断に切断したという故事

 鳩山首相は宇宙人で、不決断の人だ。結局この問題は鳩山首相の不決断によって、結果的に普天間基地存続に落ち着く可能性が高い。
鳩山首相の不決断こそがウルトラCだとはなんとも皮肉だが、どうにもならないことは時間の経過に任せるより仕方ないのも確かなことだ。






 

 

 

 

 

 

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(22.1.25) 日本の市場は飽和点  デパート・スーパーの苦戦

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 デパートスーパーの売上高減少に歯止めがかからない。
09年度のデパートの売上高は6兆6千億円で、対前年比10.1%の減少だった。
一方スーパー12兆8千億円で、これも4.3%の減少だった。

 デパートは24年前の水準に戻り、スーパーは21年前の水準だそうだ。
日本経済が最盛期を迎えたのがバブル絶頂期の1990年前後で、その後は長期停滞に入っている。
デパートもスーパーもその日本経済の足取りと歩調を合わせて縮小してきた。

 スーパーに比較してデパートの落ち込みが一層激しいが、これはデパートが高品質・高価格を売り物にしてきたからである。
デパートの主力は衣料品部門で、ここにはファッション性あふれる高価格商品が並んでいたが、低価格・高品質ユニクロにまったく太刀打ちできなくなってしまった。

 1990年代は日本経済の失われた10年といわれており、その間経済成長はなかったが、そうした中で企業が利益確保を図ろうとすれば無駄な経費を削減するほかに方法はない。
贈答品などは無駄の最たるもので、企業はお歳暮・お中元の単価を少しずつ削減し、最後はまったく止めてしまった。

 バブル期に贈答用として最も喜ばれたのが三越伊勢丹のしがみが付いた贈り物で、「いやいや、A企業は今年も三越から贈ってきたよ」なんて言って贈られた者は喜んだものだ。
重要なのはのしがみで、いわば高級品をわざわざ贈ってくれたというイメージだった。そうした贈答品需要もなくなっている。

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 2000年台に入ると実感なき経済成長期といわれ、1~2%の成長はしていたが、これは低金利政策で円安を誘導し、輸出企業にだけ成長機会を与えたものだった。
確かに輸出企業は儲かったが、こちらは儲けをもっぱら海外投資に向けたので、国内の消費に回らず個人レベルでは収入は停滞していた。

注)私は当時金融機関に勤務していたが、給与改革が行われ能力別給与体系が導入された。私の給与はさっそく下がってしまい「やはり能力はないのか」と思ったが、実はほとんどの人が下がる給与カットだった。

 デパートもスーパーも国内消費に依存する業界である。
ところが個人収入がほぼ一定なのだから、個人が少しでも裕福になろうとすれば、低価格・高品質商品を使用することで生活に余裕を持たせようとするのは当然だ。
こりゃダメだ。もうデパートなんか利用できない

注)所得一定の下で、満足度を極大にするには高品質・低価格品にシフトするのが経済行動として最も合理的な選択になる。

 私も衣料品を購入する場合は、まずユニクロに出向き、そこで目的とした商品がない場合はジャスコで探している。デパートは千葉市に行けばあるのだが、このおゆみ野の地に越して15年以上経つが、デパートで買い物をしたことはない。

 こうした状況にデパートもスーパーもただ手をこまねいているばかりではなく、デパートのデパ地下や、ジャスコのファッションショーPBブランド製品の開拓など懸命な努力をしているが、日本人の所得がこれ以上増加することはないのだから限界がある。

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 中国や東南アジアに行くと日本のデパートやスーパーがかつての日本と同様に人があふれかえっているのを見ることができる。特にデパートは高価格・高品質商品を販売するのだから、経済成長が著しい場所でないと購買者を増やすことができない。

注)高所得者層の増大がそのまま売上高増に結びつくのは日本と同じだ。

 デパートやスーパーにとって日本は飽和しきった市場で、中国や東南アジアといった成長市場に資源をシフトしない限り生き残ることは不可能だろう。

 毎回同じ事を言って恐縮だが、人間であれ経済であれ一種の飽和点のようなものがあり、そこに達すれば後は現状維持がせいぜいになるのは致し方ない。


 

 

 

 

 

 

 

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(22.1.24) オバマ大統領と強欲資本主義との戦い 「真昼の決闘」

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 オバマ大統領が21日に発表した金融規制強化案は、世界のどの国の指導者の規制強化案より徹底的でドラスティックだったので、市場は大騒ぎになってしまった。
これはニクソンショックに匹敵するオバマショックではないか
いや、単なるパフォーマンスで実施できっこない

オバマ大統領は強欲なウォール街の連中が我慢ならないんだ
しかし、アメリカはそのウォール街でもっているんじゃないか

国の資金で倒産を免れた連中が、こんどは国の資金を使ってぼろもうけをしてボーナスの大盤振る舞いじゃないか
それが資本主義というものだ。国が安い資金を提供してくれたら、それを使って利益をあげて何が悪い

 喧々諤々(けんけんがくがく)の議論になってしまった。

 今回オバマ大統領が発表した金融規制強化案の以下の3点である。

① 銀行によるヘッジファンドの所有の禁止
② 顧客から依頼のない自己資金を使った証券売買の禁止
③ 金融機関の規模拡大を抑えるための預金規模による制限


①の意味
 金融機関とヘッジファンドとの最大の相違は政府の規制を受けるか否かにかかっている。後者は税金さえ納めれば何をしても問題がなく、また財務の公開も必要としない。
しかもヘッジファンドの多くは本社をケイマン諸島のような無税の地域において、税金の支払いさえ免れることができる。

 アメリカの大手金融機関は、取引内容に問題があり政府の規制がかかりそうな案件(ヤバイ案件)を子会社のヘッジファンドで行ってきた。そうした抜け道を規制するということ。

②の意味
 規制緩和によって、現在金融機関は銀行業務と証券業務を兼営することができる。このうち銀行業務は斜陽産業でまったく儲からない(企業融資は設備投資が停滞して儒資がなく、個人融資は倒産確率が高い)。

 このため金融機関は証券業務に特化しており、それも自ら証券を組成してそれを売却したり、自己資金で証券取引をおこなう業務(自己取引という)がかせぎ頭になっている。
特に金融機関は今、政府からほぼゼロパーセントの金利で資金調達ができるので、その資金で金や石油や穀物や新興国の株式に投資をすれば絶対にもうけることができる。
このぼろもうけを止めさせ、証券業務を顧客からの注文だけに制限させようというもの。

③の意味
 業績が極度に悪いシティ・コープを倒産させられないのは、その影響が大きすぎるため。このため小さな金融機関にしていつでも倒産を容認できるような規模にしようというもの(アメリカでは小規模な金融機関の倒産は激しい)。


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(1987年のアメリカ

 今回の発表は基本的方向を指し示したものであり、その具体化は現在議会で検討されている金融規制強化法に反映されるため、そのままオバマ大統領の発表通りになるわけでない。

 しかし今回のオバマ大統領の方針は、従来アメリカが目指してきた金融資本主義の方向とは真っ向から対立し、アメリカという国のあり様を否定しようとしている。

注)1990年代の中ごろからアメリカは自動車産業に代表される産業資本に見切りをつけ、金融資本で国の運営を行うことにした。
このための戦略が金融の自由化とグローバリズムで、世界中から金を集めて、最後は踏み倒す戦略をとった(サブプライムローンの例)。

 現在はさすがにサブプライムローンではだませないので、今度は金や石油や穀物等の実態のあるものを証券化したり、市場で売買したりして収益を上げている。


 ウォール街などは当然大反対で「成長と活力を奪う非現実的な提案」とこき下ろしているが、オバマ大統領は「ウォール街が戦う気なら、受けて立つ用意がある」とまるで「真昼の決闘」みたいになってきた。

 実際アメリカは金融資本主義から決別すると、後に残されたのはIT産業航空機産業農業位しか競争力がないので、成長と活力からは確かに程遠い状況にはなりそうだ。

注)そのためGoogleを中心とするスマート・グリットという新戦略を考え出している。

 オバマ大統領は本気のようだが、ウォール街の抵抗は激しく、共和党を中心に巻き返しが行われるだろう。
一方オバマ大統領はこの先弱いドル政策を推進して国内産業の保護育成に努め、自らの支持基盤である工場労働者の職場確保に邁進しようとするだろう。
ウォール街にいくら儲けさせても、そこは金持ちの共和党の地盤だからだ。

 たとえばゴールドマン・サックスの従業員約3万人09年度の平均給与は約4500万円で、これはアメリカ大統領の給与とほぼ等しい
あの、強欲だけの連中が政府の低利資金を好き勝手に使って、そして給与はこの俺と同じか!!!」オバマ大統領ならずとも頭に血がのぼるはずだ。

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(1987年のアメリカ。この頃のアメリカがオバマ大統領のユートピアのようだ

 オバマ大統領1980年代日米経済摩擦が激しかった頃のアメリカに戻ろうとしている。
そこはまだ産業資本主義が残っていた時代だが、大幅なドル安になればたしかにアメリカの自動車産業や航空機産業には追い風になるだろう。

 そうなるかどうかは、今後のアメリカ議会(主として共和党)とオバマ大統領との「真昼の決闘」次第のようだ。

 

 

 

  

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(22.1.23) 軽佻浮薄とは俺のことだ その2 企画のたまご屋さん

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 やはり私は軽佻浮薄だとしみじみ思う。頼まれ事は基本的に断れない性格が災いしてだんだんと窮地に追い込まれていく。

 2日前のブログでJAL問題を取り上げ、「今思えばJALはもっと早くに、不採算航空路からの撤退、労務費の引下げ、ジャンボ機の売却等需要に見合った縮小路線をとるべきだったことが分かる」などとえらそうなことを言ったが、今やその言葉が自らに降りかかってきた。

 実は私はKさんの読書会に参加している。Kさんは自身が作家であると共に、「企画のたまご屋さん」というNPO法人の運営にも携わっている。
この「企画のたまご屋さん」という組織は本を出版したい人の情報を雑誌社に取り次いで出版にこぎつけることを目的に設立されており、Kさんは読書会のメンバーに企画書を作成することを勧めていた。
注)本を出版する場合はまず企画書を作るところから始まる。

 Kさんがとても熱心に勧めてくれるので「なら、私が書きましょう」なんて調子よく言って「ロドリゴ巡礼日誌」の企画書を書き上げてみた。
それをKさんに校正してもらい全国の雑誌社に配信してもらった。

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 Kさんの推薦文はとても親切で以下のように書かれていた。
日本では四国のお遍路さんが有名ですが、ヨーロッパにも巡礼の道があるのをご存知でしょうか?

 ルートは何本かあるようですが、フランスからスペインのサンチャゴにかけての巡礼道もその一つ。その昔、敬虔なキリスト教徒たちが辿ったというフランス古道やスペインの道を、いわば「人生のアカ落とし」のために自分の足で歩く中高年が近年とみに増えているようです。
 
 今回の企画「ロドリゴ巡礼日誌」は、熟年の日本人男性二人によるサンチャゴ巡礼の珍道中を日記形式で描いたもの。もともとはブログに連載されたもので、道中で撮影されたフランスの田舎やスペインの町の景色の写真も美しく、秀逸です・・・
・」

 さらにKさんから、「オファーがあったときに完成原稿があれば一番なので書いておくよう」に言われ、「はい」と答えたものの完成原稿を作る気力がどうしてもわかず、これはそのままにしておいた。

注) かつて私はシナリオを書いていた時期があり、日テレからオファーがあったのだが、結局1年間も日テレに通ったのに映像化することはできなかった。
そうした経験があったので、前もって努力をするのにどうしても躊躇してしまう。

 昨日Kさんから連絡が入り、K社から問い合わせが入ったので、完成原稿を持ってK社に出向こうとの知らせだ。
まじぃ、何も書いてない」慌てふためいた。

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   実際本を書くとなるとブログで楽しく書くような訳には行きそうもない。事実関係を何度も確かめたり、場合によったら再度巡礼の旅をして再確認が必要だ。

まずいな・・・やはり俺は軽佻浮薄だ。いつも安請け合いをしてしまう。はたして本にするだけの資料や内容があるのだろうか?」
すっかり弱気になってしまった。
正直言って自分でも判断できない。これから完成原稿の作成に取り掛からなければならず、しばらくナーバスな時間が過ぎそうだ。

注)本などは人が書いたものをあれこれと批評しているときが一番楽しくて、自分が書くとなると死ぬ思いだ。

  

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(22.1.22) 四季の道駅伝が迫ってきた

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(金澤小学校のマラソン教室、スキップでばねを鍛えている

 この頃になると四季の道駅伝のことで頭がいっぱいになる。開催されるのは2月14日(日)だから、まだ20日余りあるのだが気が落ち着かない。
この日のためにおゆみ野南小金澤小マラソン教室を開催し、また実行委員会主催で四季の道で出場者全員を対象とした駅伝講習会も開催している。

 今回は12月末の集計で88チーム約400名強の子供たちが走ってくれそうだ。前回までは小学生だけの大会だったが、今回からは中学生も対象にした。少しずつ規模が拡大されている。

 中学生が走ることになってコースが少し修正された。中学生には一人当たり2kmを走ってもらうために、ちはら台に向かう遊歩道を使用したり,都川の調節池を一周させたりする。
私はコース管理係の責任者の一人でもあるので、子供たちをうまく誘導するために多くのランナーやボランティアに協力してもらっている。

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小学校1年から3年生がほとんどだが、実によく走る

 今回一番難しそうなのは小学生と中学生のコースが別れる場所の誘導で、実際大きな大会でも油断すると間違ってしまう。中学生がそのまま小学生のコースを走ってしまう場合が起こりそうだ。
こうした場所はベテランのランナーが指導しないとだめで、素人だとあっけに取られている間にランナーが間違ったコースを走ってしまう。

注)若干内容が異なるがかつて千葉マリンマラソンのハーフで公園に入る入り口をコース担当が間違って誘導し、距離が3kmあまり足らなくなったことがあった。

 また調節池に入る場所も重要で、ここは覆いのない側溝があるので、子供たちが落ちないようにベニヤ版で覆いをしたり、大声で注意喚起が必要になる。
よく大きな大会のレースなどでしている「前方に段差がありますので注意してください」なんていうあれがそうだ。

 こうした管理体制を当日までに作り上げておく必要があり、そのための情報伝達手段としてメーリングリストを使用している。
最近私がメーリングリストにナーバスになったのは、これが有効に機能しないと連絡方法が極端に制限されてしまうからだ。
一人一人に電話をかけていたら、それだけで半日仕事になってしまう。

 メーリングリスト利用者の一人から「送ってもつかないことがある」といわれて、メーリングリストに障害が発生しているのかと危惧したが、どうやら操作方法の若干の工夫等で乗り切れることがわかった。

注)私のブログの読者でシステムにめっぽう強い横田さんから色々教えてもらった。

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そばでワンちゃんが感心してみていた

 今日(21日)はランナーやサポートの方に、前回と同様のGoogle地図情報を添付して確認を取る作業に入ろうと思っている。
この地図情報システムを使用するのは1年ぶりで、年賀状のソフトをいじくるときと同様に思い出すまでに若干時間がかかる。

注)私は何しろ記憶力が弱いので1年に一回の操作などはまったく新規の操作と変わりがない。

 いつものように風呂に入り潔斎(けっさい)して気合をいれ作業に入ることとした。
がんばれ、やまちゃん、もう少しだ

 

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(22.1.21) 日本のありようが変わる  JALの会社更生法申請

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(JALの倒産とは一体何だったのだろうか?)

 今日(20日)の新聞はJAL会社更生法申請のニュース一色だ。毎日新聞などは1面、2面、3面、5面、8面にかけてJALのニュースばかりで、いかにこの倒産が大きな社会的影響があるか分かる。

 確かに負債規模2.3兆円事業会社としては過去最大規模だから当然と言えば当然だが、一方でこの倒産は日本と言う国のありようを変えるインパクトを持っている。

 航空業界は1990年代の航空自由化によって格安航空会社が新規参入するようになり、いわゆるメガキャリアが軒並み経営悪化に見舞われた。
また航空機を狙った同時多発テロやインフルエンザの発生の都度需要減に悩まされていた。

 いまや航空業界は構造不況業種なのだが、一方でかつての華やかなイメージがあり、JALもナショナル・フラッグとしての誇りで経営を維持してきたといえる。

 今思えばJALはもっと早くに、不採算航空路からの撤退、労務費の引下げ、ジャンボ機の売却等需要に見合った縮小路線をとるべきだったことが分かる。
しかしそれがどんなに困難かは、つい最近まで国交省、金融団、JALの経営者と労組が縮小路線に反対し、政府資金政策投資銀行の融資)で何とか現状維持を図ろうとしたことでも分かる。

注)自民党政権下においても、また民主党政権下の国交省のタスクフォースにおいても合理化計画は検討されていたが、いづれも本気ではなく国から資金を引き出すためのパフォーマンスだった。

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この程度の影響が世の中にあるかしら??) 

 実際一旦大きくなった組織でかつJALのように栄光に包まれていた企業が自らの努力で縮小均衡を図ることは並大抵のことではない。
たとえば不採算航空路から撤退しようとすれば、JALあるいはその子会社)しか航空路をもたない地方空港にとっては死活問題だ。

 自治体の長やその地方の国会議員、空港会社に天下りをさせている国交省や地方自治体が大反対の合唱をあげることは確かで、JALが国交省の後押しでかろうじて生きながらえてきた時に、国交省の威光に逆らえないのは当然のことだ。

 前原国交相国交省のスポークスマンとして昨年までは何とか私的整理でごまかそうとしていたが、ようやくここにきて腹をくくったと見える。
国際線の2社体制が適切かどうかを検討する」と言いだし、また「国が無理やり公共性の名のもとにJALに不採算航空路を押し付けてきた」と反省の弁を述べたからである。

注)特に02年にJALは地方航空路中心で赤字に悩んでいたJASを統合したが、これは国交省の航空行政失敗の責任をJALに押し付けたものだ。

 前原国交相もことの本質が分かってきたらしい。
国際線2社体制が不可能なのは、現在世界中のメガキャリアが赤字に悩まされており、08年の国際航空運送協会加盟社(世界のメガキャリアがはいっている)の利益は1.5兆円の赤字、09年も1兆円の赤字が見込まれ、飛べば飛ぶほど赤字が膨らむ構造になっているからだ。

 また、地方空港が成り立たないのも当然で、ほとんどの地方空港が赤字に悩んでいる。
もともとありもしない需要をでっち上げて、かつ特別会計をいいことに空港整備をしてきたがこれで利益を上げたのは建設会社とそれにたかった政治家だけだ。
飛行機なんてどうでもいいんだ。滑走路と管制塔をつくれば俺たちの仕事は終わりだ。あとはカラスでも遊ばせておけ

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いや、こんなに大変なんだ!!!!)

 従来の日本のありようが今JALの倒産で変わろうとしている。
地方空港は閉鎖に追い込まれ、建設会社は飛行場の建設需要がなくなり、国交省や地方自治体は空港会社への天下りができず、政治家には企業献金が入ってこなくなる。

日本と言う組織は既得権益の集合体のようなものであり、それゆえ自らの改革はほとんど成功せず、倒産のようなドラスティックな事件がおきてはじめて改革ができる。

 JALの倒産は事業会社としては過去最大規模であり、かつJALは長い間日本の象徴でもあった。
そうした意味で日本最大規模の既得権益構造が崩壊したことになる。

 これからわれわれはJALに絡まる既得権が一つ一つ失われていくのを見て、「こうして社会のありようが変わるのか」とため息をつきながら歴史の変革期を認識することになるだろう。
JALの倒産は日本のありようの倒産でもあるのだ。

 


 

 

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(22.1.20) メーリングリストは難しい

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 私の最大の欠点は安請け合いだ。頼まれるとよほどのことがない限り断らないものだから、だんだんと深みにはまって行く。
今の最大の悩みはYahooのメーリングリストグループメール)の管理だ。
色々な団体に入っていて、そこの情報共有の手段としてグループメールを作成すると言う話が持ち上がると、その管理を引き受けてきた。
いいですよ。お安い御用だ

 調子に乗って引き受けていたら、現在7団体グループメールの管理を行うことになってしまった。
当初は至って順調で問題がなかったのだが、最近になって一部の会員にメールが届かなかったり、配信時間が1日遅れになったりすることが発生している。
届かない場合は再登録をするのだが、それでもうまくいかない場合がある(間違ったアドレスで登録した可能性もある)。
また、すぐに届くメールと時間がかなりかかるメールがあって、その原因も分からない。

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 一番私を悩ませているのは、絶対にNOでもYESでもなく、ある場合はYESで、ある場合はNOとなるからだ。
こんな非システム的な反応があっていいのだろうか

 またメールアドレスがパソコンの場合と携帯の場合があり、パソコンの場合はいつ送っても問題がないのだが、携帯の場合は「夜中に起こされてしまった」とクレームを付けられる場合がある。
メールが入るとブザーが鳴るためだろう。
したがって私の作業や配信はできるだけ昼間にしているのだが、私は朝4時には起きているため、どうしても早朝の作業が多い。時間のやりくりにも苦労するようになってきた。
メールぐらいいつ送ってもいいようにしてもらえないものだろうか」悩んでいる。

 今も昨日送ったグループメールが配信されていない。なんとも不安な気持ちで見守っている。
何が一体起こっているのだろうか」まったく原因分析ができない。

注)私はメールアドレスを3つ持っていて、これらがYahoo IDなっているため、どのIDで送ったかによって対応が異なる可能性があるが、そのメカニズムは分からない。

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 こうしたトラブルはシステム構成が分かっていたり、運用形態を知っているものには判断がつくのだが、そうでないとただ混乱するだけだ。
もし、Yahooのメーリングリストを管理している方で、以下のような状況についてご理解のある方は教えてください。

① なぜメールが1日遅れのような場合が発生するのだろうか昨日夜送付したメールが今日の朝配信されていた。遅れても不思議がないのだろうか

② 相手が携帯の場合、パソコンからの受信を拒否している設定をしている場合がある。私は携帯はまったく無知なので、うまく指導することができない。どう操作させればいいのだろうか(これが原因で受信できない場合が多い

③ 特定の個人についてメールが着く場合と着かない場合がある。Yahooグループの投稿用アドレスを使うと届くが、相手のメールを使って返信したりすると着かない場合がある。 なぜだろうか特に相手が携帯で送ってきた場合、それに返信すると着かないことが多い

 正直言ってメーリングリストのメカニズムが理解できないため、最近は管理者としての資質を問われている。

追加)テスト環境を作成してテストをした結果おおよそ以下のような状況が判明しました。

① 送付が拒否された場合は、他のメールアドレスからならば送付できるのでそちらから送付をやり直す。

② 特定の個人で着く場合と着かない場合があるというのは誤解で、着かないか着くかどちらかの可能性が高い。
着かない場合はメールアドレスを間違って登録していると思われる。

③ 投稿用アドレスならば必ず送ることができる。

④ メーリングリストは有効に機能しているので、問題はなさそう。送れたことを確認する手段は自分宛にもメールが返信されるのでそれで確認する。

 

 

 

 

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(22.1.19) おゆみ野の森の餅つき大会

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 昨日(17日おゆみ野の森餅つき大会が開かれた。おゆみ野の森では毎月1回定例活動があるのだが、今回はその34回目の活動日だった。
定例活動ではジュンジュン姉さんがいつも張り切り、今回は餅つき大会ということもあって、餅つき用の臼と杵の確保に奔走していた。

 現在では農家でも餅つきは行われておらず、臼も杵も倉庫に放って置かれることが多い。昨年はおゆみ野の森のメンバー、オータム兄さんの実家から借りてきたが、実家は養老渓谷なので遠い。
何とか近場で臼と杵を調達できないだろうか
幸いにここおゆみ野周辺には昔ながらの農家が点在し、古民家苅田郷から大型の臼と杵を借りることができた。

 とても大きな臼で運ぶのに大人数人でようやくおゆみ野の森まで持ってくることができた。
しばらく使用していなかったので、表面が汚れておりまた乾燥していたりしていたので、これも数日前から水洗いをしたり、もちをつく場所に水を張ったりして準備に余念がなかったようだ。

 今回は持ちつき大会がメーンだったが、正月明けと言うこともあってベーゴマやコマ回しなどのイベントも行ない、子供たちはずいぶん楽しんでくれたみたいだ。
もっともベーゴマなどはそれなりの訓練がいるので、実際に回していた人はかつて子供だった人ばかりだった。

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 この森の活動ではインストラクターの斎藤さんがなにかと自然観察の指導をしてくれる。事前に森にやってきては定期活動のためのネタ探しに余念がない。この様子は斎藤さんのブログちば公園のベンチから(リンクが張ってあります)に詳しい。

 ここおゆみ野の森は市民緑地といって、市民が管理運営する公園で、一般の公園と異なる。
実際はUR都市機構の子会社新都市ライフがこのおゆみ野の森をほとんど管理してくれていたのだが、この4月から完全に市民の手に委ねられることになっている。

 そのための第1回総会が定例活動の後に開催された。私も実行委員の一人に選出されたのだが、この森の草刈と会員へのイベントの通知等が私の役割になった。

 今までは会員への通知は郵送で、かつ色刷りの立派なパンフレットを作っていたが、これも新都市ライフの職員やバイトの方がいたからできた作業で、市民ボランティアだけになればかなり手抜きが必要だ。

 できるだけ合理化した中での活動になるが、実際どのようにして運営していくかはこれからの試行錯誤になりそうだ。

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 市民緑地とはあまり聴きなれない言葉だが、実際はここ千葉市にも数箇所ある。公園といえばかつては市町村が自ら管理運営していたのだが、予算的にも人員的にも対応が難しくなっている。

 そのためボランティアで市民が率先して公園管理をすることが期待されており、ここおゆみ野の森にもそうした人たちが約50名登録されている。
市民参加の一形態で、街も公園も自分たちで守り育てる時代が来たと言うことだ。
こうした市民の取り組みは今後の日本社会の大きな動きの一つになるのだろう。

 市民も行政に対する文句ばかり言っていても始まらないので、自分で行政サービスの一環を担うことが必要になってきており、ボランティアの時代と呼ばれる社会に変わってきたのだと思う。

注)一般に「税金を払っているから行政サービスは当然だ」と言う人がいるがそれは間違いだ。現在国家予算の税金割合は50%を切っており、残りは国債で財政がまかなわれている(市町村も同じようなもの)。
だからボランティアでの市民参加は、この借金割合を少しでも縮小するのに役立つことになる。

 

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(22.1.18) GDP神話の崩壊と「幸福度」の確立

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 GDPと生活の豊かさの間にはかなりのギャップがあることを私たちは経験的に知っている。
たとえば高度成長期といわれた1960年代より1980年代まで、経済成長率は10%前後で推移していたが、その時代がそれ以前の時代と比べても、また今と比べても特に幸せだったとの記憶がない。

 確かに就職は楽で給与は毎年上がっていたが、一方で朝から晩まで働いていたし、大気はよごれ騒音はすさまじく、なぜこれほどまでに働かなくてはならないかと自問したものだ。
遊びと言えばゴルフと決まっており、長期の休暇はほとんどとることができなかった。

 男性サラリーマンが海外旅行するのはほとんどが仕事関係で、女性社員がグアムに行って来た話を楽しげにしているのを聞いていただけだ。

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 GDPは一言でいって物の豊かさの指標だが、物が豊かになることだけが幸せと言うわけにはいかない。
物はあふれてしまえばおき場所に困り、金も時間的余裕がなければ使い道がない。

 GDPが極端に低い未開社会が必ずしも貧しいと思われず、一方日本にような豊かな社会のほうが不満が渦巻いている。
GDPがなんであれ、人の幸せとは関係ないようだ。

 日本は21世紀に入り、経済成長という意味ではほとんど停滞をする社会になっている。人間の成長と同じで時期が来れば経済成長は止まる。それでもGDP信仰は昔のままだ。
無理やり経済成長を図ろうと、赤字国債を増発し飛行機が飛ばない飛行場を作ったり、不必要な胆沢(いざわ)ダムを建設して政治資金をピンはねしている。

注)正確に言うと日本は1990年のバブル崩壊以降停滞期に入った。1990年代はリチャード・クー氏の言う「良い財政赤字」で無理やり経済規模を維持し、21世紀以降は低金利政策で円安誘導を行い輸出産業の振興で1~2%程度の経済成長を達成してきた。
前者で日本の財政規律は失われ、後者で浜矩子氏の言う「世界的バブルの引き金」になった。


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 経済政策はいまだにGDPを基準に策定されるが、実はGDPには技術的な欠点と本質的な欠点がある。

 技術的な欠点とは金に換算されない労働はGDPから外れると言うことで、家庭内の主婦(主夫)労働はお金のやり取りがないので含まれない。
またボランティアも同様で、私が行っている四季の道の清掃や小学生のマラソン教室は計測外だ。

 しかし実際は主婦労働もボランティアも重要な社会活動で、特に後者は成熟した社会ならばこその構成要素で、ボランティア活動が豊かな社会は安定したすみよい社会と言える。

 一方本質的な欠点は中国やアメリカに見られる欠点で、金儲けさえできれば(GDPさえ増加すれば)何をしてもかまわないと言う態度で、特に環境に対する配慮が皆無になることである。

 川には汚水を流しっぱなしにし、二酸化炭素の放出はすき放題だし、ゴミは山野にうずたかく放置される。
弱い動植物は死に絶えてしまうが、そんなことはお構いなしに利益の極大化GDPの極大化)だけに励み、恥じることがない。

 この環境経済学的には外部経済という)に対する無視は、そこに住んでいる人々にとって健康被害の元凶になるのだが、医療費が増加してかえってGDPは拡大したりする。
よかった。みんなが病気になってくれた」政策担当者は大喜びだ。

 だからGDPは強欲の指標だが、生活の真の豊かさ、幸福度の指標ではない
フランスではサルコジ大統領が音頭をとって、GDPに変わる幸福度を測る指標を作成しようとしている。
構成要素としては、物の豊かさの他に、① 医療サービス水準、② 休暇の日数、③ 平均期待寿命、④ 環境保全基準などを総合的に加えて、「幸福指数」を作成し、それを政策目標にしようとの提案だ。

 これは経済成長なき社会先進国はほとんどそうなっている)が無理やり経済成長をはかろうとするより、建設的な提案だ。
日本にはまだ十分な個人預金があるが、これを無駄な公共工事で使い切ってしまうより、国民の「幸福度向上」のために使用するほうがどんなに有効か計り知れない。

 豊かになった社会ではそれ以上物を増やしても何の意味もないのだから、「幸福指数」のような新たな政策目標を設定して、その向上を図るようにするのが政治と言うものだ。

 

 

 

 

 

 

 

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(22.1.17) おゆみ野南小学校のマラソン教室

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 おゆみ野南小3年、4年、5年生の児童約40名を対象にしたマラソン教室を指導してみてつくづく感じたのは「小学生の体力は思いの他ある」と言うことだ。

 当初は3年生などはまともに走れないのではないかと思っていたが、私より早い女の子がいたりして目を剥いた。
このままでは指導者として沽券にかかわる!!!」
あわてて女の子に負けないようにかつてやっていたスピードプレイを始めた。

 近くの調整池が一周1100mなので、そこで週に1回はスピード練習をしている。この周回コースを1分間の休憩を挟みながら10回走るのだが、1周5分前後かかる。
先日息せき切って走っていたら、Googleおじさんが散歩しているところに出会った。

 Googleおじさんは私のブログの読者で、かつかつてはランナーだったから、私が小学生3年生に負けないようにトレーニングしているのを知っている。
私の速度をみて「これで目いっぱいなら、かなり厳しいね」なんて冷たい評価を下されてしまった。

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 実際年をとると早く走ることができない。速筋がすっかり剥げ落ちているものだからカメの歩みのようなものだ。それでも毎日の努力で少しづつではあるが速度が回復してきた。
四季の道駅伝までがんばれ」叱咤激励だ。

注)マラソン教室はここおゆみ野で開催される四季の道駅伝の準備として実施している。

 先日四季の道駅伝の申し込み状況を見たら、小学校・中学校を通してもっとも申し込みが多いのがおゆみ野南小だった。
ここにはMさんという熱心なお母さんがいてコーディネートしてくれるのが大きいが、またマラソン教室で走ることに慣れているのも大きい。
マラソン教室はそれなりに効果があるんだ」うれしくなった。

 南小の目の前に古墳公園がある。運動場だけのトレーニングでは飽きてしまうのでここの古墳公園で走りまわることにしている。
1周500m程度のアップダウンの激しいコースや、森の中のマラニックができるのだが子供たちはこうした自然の場所を走るのが好きだ。

 子供たちもすっかり私になれて、「先生はフルマラソンを走ったことあるの?」とか「どうしたら早く走れるのかおしえて」とか気安く聞いてくる。
来週からはおゆみ野南小だけでなく金澤小でもマラソン教室をすることにしている。
何か冬場はマラソン教室一色だ

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マラソンは1時間もすれば十分だ。残った時間はこうしてフラフープなどをして遊んでいる



 

 


 

 

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(22.1.16) 小沢一郎氏は田中角栄になるのか?

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(小沢一郎氏と田中角栄氏のイメージ

 小沢一郎氏が元総理大臣田中角栄氏に似てきた。1月13日に東京地検特捜部強制捜査に乗り出したからである。強制捜査の直接の理由は小沢一郎氏が世田谷の土地代金疑惑にかかる任意捜査に協力しなかったからではあるが、これで小沢氏と東京地検は全面対決になった。

 もともと検察庁小沢氏犬猿の仲で、西松建設による献金偽装事件企業献金を個人献金として偽装したと言う事件)でも小沢氏の第一秘書大久保氏が逮捕起訴され、現在裁判で争われている。
したがって今回の強制捜査は小沢氏と検察庁の第2ラウンドと言うことになる。

 今回の小沢氏に対する疑惑は、陸山会04年10月に購入した世田谷の土地代金3億4千万円の資金がどのようにして捻出されたかにかかっており、東京地検はこの資金が鹿島等の建設会社からの闇献金ではなかったかと疑っている。

 この会計処理を担当した石川知裕衆議院議員当時は小沢氏の秘書だった)は当初「金融機関からの借入金で土地代金を支払った」と説明したが、借入以前に土地代金の支払いがあったことを指摘されると「小沢氏のタンス預金を使用した」と供述を変えた。

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(小沢氏と東京地検の対決のイメージ

 特捜部の狙いは小沢氏だったから、これで特捜部は色めきたった。
「小沢のタンス預金の実態を洗えば闇献金が明るみに出て、政治資金規正法違反で追い詰めることができる
それでも当初は任意での取調べをしようとしたが、小沢氏が応じないため強制捜査に乗り出したものだ。

 東京地検特捜部としてはよほどの自信があるのだろう。通常東京地検が強制捜査に乗り出すときは十分な証拠固めをした後に、最後の確認の意味で行う場合がほとんどだ。
注)ただし今回は十分な証拠固めがあったとは思われないと、元検事の一人がコメントを述べていた。

 なにしろ小沢氏は大物だから、失敗すると検察庁が手痛いしっぺ返しを食らう。長官の更迭担当検事の左遷は覚悟しなければならないだろうし、組織そのものも大幅に改編されてしまうだろう。
このような冤罪を生むような捜査が許される検察庁のあり方を見直す必要がある」小沢氏がほえることは確かだからだ。

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東京地検に登場せよとの達しのイメージ

 さて、小沢氏は田中氏になるだろうか?
かつて田中角栄氏はいわゆるロッキード事件1976年逮捕されたが、逮捕を容認した当時の首相は三木武夫氏だった。
田中氏三木氏は同じ自民党とは言え犬猿の仲で、田中氏の金にモノを言わせた党運営を三木氏は常に苦々しく思っていた。

 そして何よりも三木氏にとって我慢できなかったのは、選挙で三木派をことごとく冷遇したからである。田中氏は党の実力者として田中派の拡大のために、三木派の議員の追い落としを図ることも辞さなかった。
田中氏の逮捕は三木氏の怨念がさせたものだ。

注)ロッキード事件とは、ロッキード社による日本空輸に対する航空機売り込みで国際的リベート疑惑が浮上した事件。5億円の受託収賄罪と外国為替・外国貿易管理法違反の容疑により、田中角栄氏が秘書と共に逮捕された。

 さて今回の強制捜査に対する鳩山首相の対応は「自分からコメントする立場にない」というもので、三木氏の対応とはまったく違う。
なにしろ鳩山氏小沢氏がこの夏の選挙で民主党の参議院議員を過半数にしてくれることにかけている。

 そうしないと社民党からは普天間基地で突き上げられ、国民新党からは実質的な総理大臣の立場を亀井氏に奪われたような失態を演じている。
何としても小沢氏が健在であってくれることが一番で、小沢氏抜きで選挙を戦う気力など鳩山首相にはない。

 通常大物議員の逮捕に当たっては検察庁と官邸サイドのすりあわせが行なわれる。鳩山首相としては小沢氏の逮捕に同意するわけに行かないが一方検察庁にも面子がある。
両者の妥協としてこの事件は実質的な資金担当者だった石川知裕衆議院議員の逮捕起訴で終わるのではなかろうか。

注)石川知裕議員は1月15日に逮捕された。

 いわゆるトカゲの尻尾切りで、首の皮一枚残して小沢氏は田中氏にならないと私は思っている。

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(
お白洲のイメージ)

注) 検察庁のトップ検事総長は内閣が任命する認証官(
天皇の認証が必要)で法務大臣の指揮命令を受ける立場にある。
もっとも通常は法務大臣が指揮権を発動することはないが、政府の高官や大物議員が相手の場合は、検事総長は官邸サイドとの事前すりあわせを行なう。

 もし内閣が異をとなえて指揮権の発動をされては、検察庁の立場がなくなるからだ。
過去に1回、この指揮権が発動された事例がある。1954年のいわゆる造船疑獄で時の法務大臣犬養健が、時の自由党幹事長佐藤栄作の逮捕請求を無期限停止した。


 

 

 

 

 

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(22.1.15) 私のパソコンは安全なのだろうか?

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 最近私のパソコンの調子がおかしい。ハード的にもソフト的にも何か変なのだ。今一番悩んでいるのはOutlook Express6である。これはWindows XPに添付されているメールソフトなのだが、いわゆるジャンクメールに悩まされている。

 1日にほぼ50通程度のジャンクメールが入ってきて、そのほとんどが性関係のメールだ。私のように63歳にもなれば、いくらそうした勧誘があっても身体が動かないのだから無駄というものだが、お構いなしに入ってくる。

 もちろんこちらも手をこまねいているわけでなく、メッセージの「送信者を禁止する」とか「メッセージからルールを作成する」という機能を使用してブロックしようとしているのだが、相手は送付者のメールアドレスを毎回変えて送ってくるので、まったくのお手上げになってしまった。

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Outlook Express6のブロック機能ではジャンクメールを制御できないのだろうか」ため息が出てきた。
もっともジャンクメールだけならすぐさま消去すればいいので、手間隙を無視すれば何とか対応はできるのだが、最近信じられないようなジャンクメールが入ってきた。

 私はプロバイダーヤフーを使用しており、その電子メールアドレスは、本名@ybb.ne.jpであるが、本名@yahoo.co.jpというメールが私宛に送られてきており、その内容が性関係のジャンクメールなのだ。

なんということだ。これでは私がジャンクメールの送り手になっているようなものじゃないか」頭を抱えた。
気になったので私の知り合いにこうしたメールが送られていないかどうか確認したが、知り合いの人には送られていない(あるいはブロックされている)ようでほっとした。

しかし、俺の名前を性関係のメールに使用するとはふていやろうだ」憤っていたのだが、不思議なことに気がついた。
送付人も送付先も本名@yahoo.co.jpであるのに私宛そのメールが送られている
あれ・・・俺は 本名@ybb.ne.jpしか使っていないのに、なぜ 本名@yahoo.co.jpで俺のところにメールが届くのだろう??????」急に不安になってきた。

もしかしたら、本名@yahoo.co.jpも登録したことがあったのかもしれない。しかしその電子メールアドレスがジャンクメールに使用されているということは、私のパソコンがハックされて、知らないうちにジャンクメールの送り手になってしまったのだろうか・・・・・・・・・・

チェックしてみたら、私はヤフーのメールアドレスとしてyamazakijirou@yahoo.co.jp および 本名@yahoo.co.jp
を登録していた。

やはりだ。しかしなぜ、このうちの本名@yahoo.co.jpがジャンクメールに使用されているのだろうか???????」
私のセキュリティソフトはウィルスバスターだが、それをかいくぐって、さらに私のパソコンからジャンクメールを発信している可能性がある。

注)ウィニーに感染したことも考えられたのでチェックしたが、ウィニーには感染していなかった

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(私のことを心配してくれるワンちゃん

 今は何とかしてこの悪夢のような状況から回復したい気持ちであせっている。
① 本名@yahoo.co.jpのメールアドレスを抹消したいのだがどうすればできるのか?(今のところどのようにして抹消するのか分からない
② 私のパソコンは本当にハックされているかどうかをどうしたら確認できるのだろうか?

③ Outlook Express6でジャンクメールをうまくブロックする方法はないのだろうか?  

 なんとも気持ちがナーバスになってしまった。



 

 

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(22.1.14) 魁皇の偉業と大相撲人気の低迷

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 大相撲初場所3日目に、大関魁皇が幕内最多の808勝という金字塔を打ち立てた。横綱には今一歩のところでなることができなかったが、この記録は相撲史に残る快挙といってもいい。

 私は3日目の相撲を見ていたが、引退間際の千代大海を豪快に右手の送り投げで投げ飛ばしていた。
勝ったとたんどことなくうつろな目をしていたのが印象的だった。

200pxkaio_hiroyuki_2008_may1_2  私は小さい頃からの相撲ファンで、特に「巨人、大鵬、卵焼き」の頃は毎日のように取り組み結果に一喜一憂したものだ。
その後も千代の富士の連勝記録に胸をおどらせ、若貴時代の貴乃花の強さには目を見張った。

 今思えば若貴時代が大相撲人気の最盛期にあたり、満員御礼が当たり前の状況だった。
私は一度は国技館で相撲を見てみたいものだと思い、2階の椅子席のチケットを購入したのだが、そのチケットを購入することも大変だったのを覚えている。

 しかし最近の大相撲の人気低落現象は目を覆うばかりになってきた。魁皇が808勝した両国国技館の升席は、土俵際はともかく中ほどから後ろにかけては人がまばらで、2階の椅子席などは閑古鳥が鳴いていた。

 大相撲初場所といえば観客がもっとも多い場所であり、それがこの有様では力士も力が抜けてしまうだろう。
私は引退の身だからいつも時間が自由で相撲放送も良く見てきたが、地方場所、特に九州場所の不人気は群を抜いている。
升席もガラガラと言って良く、あまりのひどさにチャネルを変えてしまうことがある。
これでは力士がかわいそうで見ていられない」そんな気持ちだ。

 大相撲の人気が低迷し始めたのは、若貴時代が終わり日本人力士が横綱になれなくなってからである。
横綱の白鵬、朝青龍はモンゴル出身だし、大関で横綱を狙える日馬富琴欧州も外国人だ。当面日本人横綱は期待できない
ご当地の強い力士いなければ地方場所は沸かないのは当然だし、日本人横綱がいなければ国技館にも人は来ない。

 かつては野球と人気を二分していたのに、今は足元にも及ばない。私のように相撲好きでも力士の名前は上位力士と高見盛のようなパフォーマンス力士しか知らないのだから、一般の人が相撲に興味を持たないのも致し方ない。

 相撲協会も危機感を持ってそれなりの対応をしてきたが、観客増員に必ず結びつく興行時間の変更にはなぜか消極的だ。
なにしろ大相撲は6時で終わるのだが、休日を除きこの時間帯にテレビで観戦したり、国技館に来れるサラリーマンなどいない。

 サッカーなどは祭日を除いて7時から開始だがこれは観客の時間の都合を考えた時間設定をしているからだ。
大相撲が6時で終了しても観客が動員できたのは、かつては升席を企業が買い取り接待に使用していたからである。

 日本的慣習では接待は仕事の一部で接待するほうもされるほうも仕事と思って大相撲を見ていた。しかしそれも日本企業に余裕があった90年代半ばまでで、その後各企業は接待禁止を前面に打ち出し、無駄な費用の削減に乗り出した。
注)この頃から金融機関も旧大蔵省の役人を接待することをしなくなった。

 この影響をもろに受けたのが相撲協会で、収入は大幅に減少し回復のめどが立たない。
注)資料がちょっと古いが、00年82億円から04年55億円に相撲協会の収入は減少している。

 本来は接待顧客の減少を穴埋めするためには、一般のサラリーマンを対象としたスポーツに代わるべきなのだが、そのためにもっとも大事な時間帯の変更に消極的だ。
注)NHKが時間変更に反対していると聞いたが、本当のところは分からない。

 アントニオ猪木が「メインが18時より以前にあるスポーツがどこにあるんだ」と笑っていたが、至言である。
日本のGDPが縮小していく中で接待文化が衰えることは確かなので、新たな顧客層の開拓に乗り出さない限り観客数の減少は止まるところを知らないだろう。

 さすがに貴乃花親方が危機感を持って理事に立候補したが、この立候補を伝統に反するといって反対しているのが身内の親方たちであるので、改革はなかなか難しそうだ。
注)二所一門の理事の割り当ては3名だが、貴乃花が立候補したため4名になって、従来の無投票の慣習が崩れた。

画像はWikipediaより転写

 

 

 

 

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(22.1.13) 地球の寒冷化が始まったのか?

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 世の中にこれほど皮肉というものはない。昨年12月すったもんだの挙句にCOP15が決裂し、温暖化防止に失敗し失意のうちにアメリカに帰国したオバマ大統領を迎えたのは大恐慌以来といわれる大寒波だった。

 12月18日から20日にかけて米国東部とヨーロッパ全域を襲った寒波は記録的なもので、軒並み50~60cmの積雪に襲われ、空港や学校は閉鎖があいつぎ、交通が麻痺して軍隊が出動していた。

 オバマ大統領は積雪のため、空港からヘリコプターでホワイトハウスに帰ることができず自動車で帰ったという。
こんなにアメリカは寒いのに、地球は温暖化しているのだろうかオバマ大統領でなくとも疑問に思っただろう。

 またヨーロッパでは東部を中心に路上生活者の死亡が相次ぎ、ポーランドでは18日から20日の間に42人が凍死したという。
気温は氷点下20度になっていたそうだ。
ドイツでも氷点下33度を記録するし、イギリスでは全国的に雪で覆われ、ユーロスターはドーバー海峡のトンネルの途中で故障して止まってしまった。

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 一体何が起こっているのだろうか。通常こうした大寒波は異常気象と位置づけられ、地球温暖化現象の一つの現れと説明されるが本当だろうか。

 寒波はアメリカ東部ヨーロッパだけかと思っていたら、1月に入り隣の韓国では4日26cmの積雪があり、これは100年ぶりだという。
北京では5日に大雪が降り、これも59年ぶりだそうだ。

 当初気象専門家は「赤道付近の東太平洋に海水の温度を高めるエルニーニョが残っているため、今年の冬は寒くない」といっていたが、まったく予想が外れてしまった。
仕方なく「今年の冬の寒波は極地方を中心に回るジェット気流が弱まったため、南に押し出され寒気が南下した」と説明を変えたが、「なぜジェット気流が弱まった」のかの説明はなかった。

 私などは「もしかしたら温暖化にストップがかかったのではないか」と思ってしまうが、「(決して温暖化が終わったのではなく今年だけの一時的な現象」と発表している。

 COP15で盛んに議論されたことは経済活動の活発化によって二酸化炭素の排出量が増加し、これが温暖化の原因なので二酸化炭素の削減を世界的な規模でしようというものだった。

 二酸化炭素排出量と温暖化の関係はほぼ確実なものと説明されており、一部の人を除いては異議を唱える人はいない。
だとすれば経済活動が後退すれば、当然二酸化炭素の排出量が減るので、地球は今度は寒冷化しなければおかしい。
実際09年度の全世界のGDP1~2%減少すると予測されている。

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 もっとも二酸化炭素の排出量と気温の変化にはタイムラグがあるようなので、若干遅れてその影響が出てくる。
09年の1月から11月までの世界の平均気温は+0.311971年から2000年までの平均気温対比)だったから、温暖化は進んでいたのだが、12月になって急激に冷え込み始めた

 なにしろワシントンの積雪は前世紀の大恐慌以来というのだから、気象のリーマン・ショックと言える。
10年度も先進国の経済は前年並みか二番底が予想されており、全世界のGDPの伸びは期待できない。
二酸化炭素排出量と温暖化に相関関係が有るならば、経済活動が弱まれば寒冷化が始まらないとつじつまがあわない。

 皮肉なことだ。COP15であんなに大騒ぎをした温暖化対策が、全世界のGDPが減少したことで寒冷化が始まってしまい、対応が不必要になるのだろうか。

注)一方で温暖化と二酸化炭素排出量は無関係であり、地球のサイクルに過ぎないという説もある。どちらが正しいかとても興味があり、気象変動の推移に注目しておくことにした。

 

 

 

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(22.1.12) 投機マネーと農産物価格の高騰

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 世界の金余り現象が農産物価格高騰に反映し始めた。砂糖の価格28年ぶり、カカオ豆24年ぶりの高騰をしている。
こうした農産物の価格は実需が伸びたというより、生産が若干減ったことを狙った投機マネーの流入で、たとえば日本では砂糖の消費量は傾向的に減少してきており、昭和48年の318万トンから平成6年には220万トンとなっている。

 日本では砂糖は健康生活の大敵と見られており、私なども喫茶店でコーヒーに砂糖をたっぷり入れると、「おとうさん、入れすぎよ」なんてたしなめられている。
日本では今後とも砂糖消費量が減少していくことは確かだ。

 チョコレートも同じで、需要が一向に伸びない。明治製菓がミルクチョコレートを105円から120円に値上げをしたが、さっぱり売れなくなって仕方なくまた値段を引き下げた。

 砂糖やココア豆の価格が高騰すると、生産地の不作や新興国の需要増が必ず挙げられるが、こうした原因はトリガーであっても本当の理由でない。
本当の理由は世界各国が行っている金融緩和策で、低金利と量的緩和によって市場にあふれた資金が投資銀行やヘッジファンドに集まり、その資金が世界中を徘徊しているからだ。

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 こうした資金の向かっている先は、一頃まではもっぱらサブプライムローンを仕組んだ証券化商品だったが、リーマンショックでけちをつけ、今はまったく価格が付かない。
さすがに証券化商品は危ないということになって、今は安全確実で高利回りが期待できる実物に投機資金が集中している。
金、石油、そして農産物である。

 砂糖の価格は1年前の2倍以上になって29年ぶりの水準なのだが、これを受け国内大手の三井製糖は1kg当り価格を09年8月には6円09年10月には5円引き上げた。
このデフレ時代に価格アップとは信じられないような措置だ。

 もっとも日本を始めとする先進諸国では需要増は見込めないから、価格アップで更なる需要減少に見舞われることは確かだ。
日本においては価格をアップしても企業収益の増加にはならない。

 実需が増加するのは新興国だけであり、本来ならそれが先進国の需要減とどのようにバランスをとるかで価格動向は決まるはずだ。しかし実際は投機資金の量によって決められている。

 従って農産物価格の推移はアメリカや日本や西欧諸国が行っている金融緩和策がいつ中止になるかの出口戦略にかかっている。
現状では10年度上半期中は金融緩和策が継続されそうで、下期になって金や原油や農産物の価格上昇に国民が悲鳴をあげて政府を攻撃するようにならないと、金融引締め策はとられないだろう。

 それまではこうしたコモディティの価格が上昇しそうで、私のような年金生活者にとっては不安な日々が続きそうだ。

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注)日本での低金利政策や金融緩和はまったく日本経済の回復には役立たない。資金は国内ではなく海外で使用され、それももっぱら投機資金として利用される。
リーマンショック前まではこうした資金の供給国は日本だけだったが、今ではアメリカや西欧諸国も低金利政策をとって投機資金を供給している。

 金融が自由化されている国の資金はもっとも利益が上がる場所で使用される。
日本はもっとも利益があげにくい場所なので、国内投資に向けられることはほとんどない。
日本経済の振興の目的のためには金融政策はまったくの無駄なのだ。

 

 

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(22.1.11) ジュンジュン姉さんのカラオケ大賞21

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 おゆみ野の森ジュンジュン姉さんはことのほか歌がうまい。近くのアーサーというカラオケ店で腕を磨いていたら、千葉テレビが放映している「カラオケ大賞21」という番組の推薦を受けてしまった。

 私はこの番組のことはまったく知らなかったが、千葉テレビきっての長寿番組で今年で28年目を迎えるらしい。
山崎さん、千葉テレビの担当者から応援団を派遣するように言われたの。お願い、来てくれない」誘われてしまった。

 ジュンジュン姉さんにはおゆみ野の森でいつもお世話になっているので断るわけに行かない。幸いかみさんも顔見知りなので、かみさんと私、それにおゆみ野の森の友達のMさんとその娘さんとの4人で出かけた。
大応援団といっても4人でいいのだろうか」少し心配になった。

 千葉テレビ局に行ってみると、幸いにジュンジュン姉さんの友達が5名ほど来ていて、ジュンジュン姉さんの息子さんを含めると10名の応援団になった。
周りを見てみるとそれぞれの出場者ための応援者がわんさかいる。

 応援などは声を張り上げればいいのだと思ったがそうではなく、幟や旗などを持って局のディレクターの指導の下にあげたり下げたりすることが分かった。
ハイ」といわれてからすっと立ち、「ジュンちゃんがんばれ、フレーフレージュンちゃん」なんて声を合わせる必要があり、出演者と同じくらい緊張感に包まれた。

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真ん中が優勝者。左が2位のジュンジュン姉さん

 カラオケ大賞21に出てくるメンバーはさすがに推薦を受けた人たちだけなので上手だ。服装も本物の歌手のようにあでやかで、歌い方は堂々としている。
司会者はかなり著名な歌手なのだそうだが、私は知らなかった。
本番になると思いっきりテンションをあげてしゃべるので、カメラから外れると疲労困憊というような顔になる。

 しかしまたカメラが向けられると再びテンションのあがった会話で聴衆を引き付けるのはさすがだ。
この世界も大変なのだな」少し同情した。

 今回は6組の出場者だったが、ジュンジュン姉さんは惜しいところで2位だった。
審査員が「高い音が伸びなかったのが残念だった」といっていたが、ジュンジュン姉さんによると「本番では少し抑えすぎた」のだそうだ。

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 テレビのスタジオで生放送を見たのもはじめてなら、応援合戦をしたのもはじめての経験だった。
おかげで自身が出場したわけではないのに、帰ってからすっかり疲れてしまい一休みしないと何もする気が起こらなかった。

 しかし、まあ、不思議な経験だったといえる

 

 

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(22.1.10) JALの再建 国交省敗れたり

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 JALの再建はすったもんだした挙句に、法的整理で決着することになり、この19日にも会社更生法を申請して倒産すると言う。
国交省、JAL、金融機関の既得権益連合は最後まで私的整理で国から資金を引き出し、結果的には損失を最小限にして逃げるつもりだったが、財務省に首根っこをつかまれとうとう白旗を揚げた。

 国交省としては旧運輸省の時はもっとも華やかな天下り先だったし、JALはいかに経営が苦しくともナショナル・フラッグの名誉にかけて従業員には高給を保証し、赤字の地方航空路も維持したかったし、銀行団は今までの融資金の回収をなんとしても図りたかった。
それになにより国交省としてはJAL倒産の責任を追及されることがつらかった。

 だからこの3者が手を携えて、私的整理でなんとか自分たちの利益確保に走ったのは当然のことといえる。
国の資金で食い逃げをしよう

 峰崎副財務相前原国交相の怒鳴りあいがそのことを象徴的にあらわしている。
日航は法的整理をして、国際線は全日空に譲渡するのが一番だ

それはお前が決めることではないthunderthunder

金を出すものの責任で言ってるんだtyphoontyphoon

 さすがに財務省は、かつて官僚の中の官僚といわれていただけあって、個別の利益集団より国全体の利益で物事を判断している。
さらに菅副総理が最近財務相を兼任したことで法的整理は確定した。
昨年、菅副総理は前原国交相が、政策投資銀行からの融資約1000億円を受けるにあたって政府保障をつけようとしたときに、一喝して反対した。
中小企業ならば政府保証など受けられない。政策投資銀行は無保証で貸し出せばよい

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 これで、政策投資銀行を通して資金供給を受けようとした前原国交相の戦略は頓挫した。政投銀が無保証でこれ以上融資はできないと言い出したからだ。
後は昨年10月に発足したばかりの企業再生支援機構の援助を受けることしか方法がなくなった。
外堀が埋められたわけだ。

注)財務省は政投銀に融資を断らせ、再生機構からの支援しか残されないように国交省を追い込んだ。
政投銀も再生機構も財務省の別働部隊だ。


 なぜ財務省が企業再生機構を使おうとしたかは、再生機構による徹底的な財務内容の精査ができるからである。
日航には隠された負債がある。これを明確にしないで支援をすれば、数年後に同じ問題が再発する

 実際再生機構の精査で、実質的な債務超過が約8000億円と試算された。つい3ヶ月前の国交省のタスクフォースの債務超過の見積もりが約2500億円だったのだから、一変に3倍強も増えてしまった。
ほれ見ろ、国交省に任せておくと損失を隠蔽する

 財務省が再生機構を使う2つ目の理由は、「3年以内に支援した融資金や株式を売却して回収を図らなければならない」からである。
そのためには法益整理を行って、膿をすべて出してもらう。そうでなければ再建なんかできるはずがない

 少し考えてみれば法的整理以外方法がないことが分かる。
不採算路線国内・国外あわせて50路線の廃止や、金融機関に対する約7000億円の債権カット、従業員の1万人のリストラ、企業年金の約44%のカットなど私的整理でできるはずがない。

J ALが倒産することによって、こうした既得権益が一旦すべてチャラになり、裁判所の元で新生JALと再契約をしてはじめて実施可能な措置だ。
今までのJALはもうありません。新生JALは別会社です。経営者も代わりましたし既得権などというものはありません

 考えてみればJALも不幸な歴史をたどったものだ。なまじ国策会社だっただけに旧運輸省に格好の天下り先を提供し、地方空港ができるたびに政治家から無理やり不採算段路線を開設させられ、従業員は親方日の丸とナシャナル・フラッグ意識で高給を要求し、金融機関は倒産しない資金需要の多いいいお客として高金利での融資ができた。

 いわばみんなでJALを食い物にしていたのだが、それも日本経済が右肩上がりのときまでで、日本のGDPが停滞から低下し始めれば、いつまでもおしゃぶりはできない。
とうとうJALは約8000億円の債務超過に落ちいって倒産することになってしまった。

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 法的整理でJALはずいぶん身軽になるはずだが、それでも注意は怠れない。国際路線は競争が厳しくディスカウント・チケットが当たり前だから、国際路線で黒字を出すのは並大抵のことではない。
峰崎副財務相が「際航路は全日空に譲渡しろ」というのは、国内のディスカウントの少ない守られた採算のいい路線だけ残せば、JALが優良企業になることが確かだからだ。

 だがそれではナショナル・フラッグとしての誇りはなくなってしまう。国内のローカル路線だけでは、かつてのJASと同じになる。
国際線を残せば赤字が増え、国内線だけでは誇りが許さない。
法的整理でもJALの前途はかなり不透明だ。

 

 

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(22.1.9) 私のマラソン人生

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(これは私がまだ若かった頃の走り

 この年になってマラソンのスピード練習を始めたのは、小学校の3年生の女の子より遅くなってきたからである。
私は近所のおゆみ野南小学校でマラソンを教えているのだが、普段はコーチに徹していて子供たちとまともに競争することはない。

 しかし駅伝の練習などをするときは人数が足らないことがありメンバーの一員となって走るのだが、信じられないことに小学校3年生の女の子に負けてしまう。
注)正確にいうと3年生でとても足の早い女の子が一人いて、その子に負けてしまう。

 理由はここ10年余りまともなスピード練習をやめて、もっぱらJOGに徹していため、早く走る筋肉がすっかり剥げ落ちてしまったからだ。
いくらなんでも遅すぎないだろうか」反省した。

 今はほぼ毎日約13kmのコースを練習で走っているのだが、最後の1kmを全力で走ることにしている。
本当は1000mぐらいの距離を何本か走るのが効果的なのだが、この年になるとスピード練習は身体への負荷が大きすぎ、すぐに足首やアキレス腱を痛める。

 一番負荷がかからなくてラクなのが、この最後の距離だけ全力疾走をするという方法で、一般的にはビルドアップ走といい、身体が十分暖まった後なので怪我をすることが少ない。

 しかしこの練習でも相応の疲労があるらしく、帰ったら1時間ぐらい寝ないと何もする気が起こらない。ぐだぐだとカメゴンの横で寝ている。
自分では限界いっぱいに走っているのだが、蒸気機関車が坂道であえいでいるみたいで、息せき切って走っている割にはなんとも遅い。

 63歳にもなるとそもそも早く走ることなど不可能なのではないかとため息がでてしまう。
昔は何であんなに早く走れたのだろう」不思議な気がする。

 今私は長長距離走しか走れなくなった。この世界はほとんどが年寄りばかりだが、理由はこの世界では早く走る必要はなく、ただ耐えることだけが必要だからだ。
若い人は短い距離をハイスピードで走るのが好きで、100km以上の距離をひたすら我慢して走るようなものには向かない。

 かつては相応の選手だった人が、年をとっても走り続けようとすると必ずこの長長距離走になるのは、身体がそれしか対応できないからだと思う。

 スピードトレーニングは駅伝のためにしているので、2月に駅伝が終われば再び長長距離走の練習に戻るつもりだ。
今年は長い距離に再挑戦することにしたので、すでに100km2本24時間走1本エントリーした。

 他いくつかの長長距離走への出場を計画しているが、もしかしたらこうした長い距離を走れるのも今年が最後ではないかとの予感がするからだ。
実際坐骨神経痛を抱えながらの走りは楽でない。

注)坐骨神経痛は身体が暖まってくると痛さが消えるので、それまでは我慢して走らなければならない。走り始めはいつも「イテー」と悲鳴をあげている。

 

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(22.1.8) NHK新春討論 マネーの奔流はどこに向かうか その2 謝国忠

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 謝国忠氏の主張は昨日一部紹介し、金持ち政府から貧乏人国民に富を移転しなければ中国の未来はないという主張を紹介した。

 中国では現在北京派上海派の政治的、経済的対立があり、前者は胡錦濤国家主席、温家宝首相を中心とするグループで、一方後者は前国家主席江沢民を中心にするグループである。

 北京派の特色は大きな政府であり、富を国家に集中してそれを再配分する思想であり、遅れた農村部に対し投資を集中的に実施している。
一方上海派は小さな政府であり、国家の収奪はやめて富を国民に残し、消費水準の向上を図ろうとしている。

 謝国忠氏は上海派の理論的指導者で、小さな政府、消費水準の向上こそが中国の第一番の課題だと主張している。

注)中国では経済路線の論争については自由にすることができ、ちょうどアメリカのケインズ派とフリードマン派との論争のような論争が行われている。日本で言えばリチャード・クー氏と竹中平蔵氏との論争のようなもの。

 謝国忠氏はアメリカの投資銀行で働いた経験があって、アメリカ人と中国人の性格を良く理解しているようだ。
アメリカ人と中国人は同根といっていいほど良く似ているという。
に成長願望が強く、個人主義的で、投資機会があれば積極的に投資を行い、失敗を恐れない確かにこれは日本人とは対照的な性格だ。

だから、中国とアメリカは短期的には摩擦があるものの、密接な関係を保っていくことができる」という。日本とアメリカの2国間関係よりより親密になれるというわけだ。
これはG2謝国忠氏なりの別の表現だ。


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 ところで謝国忠氏によると現在は先進国と新興国は別々の種類の危機を抱えており、先進国のそれは国家財政危機で、赤字国債を増発しているために通貨が下落しインフレを誘発しやすい。
一方新興国は中国に見られるように労働賃金の上昇が急激に起こっており、コスト上昇に見舞われ、ここでもインフレが発生しているとする。
このことは5年から10年のタームで見ると世界経済に深刻な影響を与えるという。

注)現状は先進国ではデフレギャップに悩まされており、謝国忠氏が言うような通貨下落に伴うインフレは発生していない。一方新興国では不動産バブルが猛烈な勢いで発生しており、上海の不動産価格は09年上半期中に70%の値上がりをした。
ただし将来本当にインフレ懸念があるかについては私には疑問がある。少なくとも先進国ではデフレギャップは埋まらないのではないかと私は見ている。


 アメリカと中国の関係で言えば、アメリカは無制限といえるほどドルを市場に供給しており、これは通貨ドルの価値を下げてアメリカ商品の購買力を上げ、アメリカに工場を呼び戻す戦略だという。
一方中国はアメリカ企業の工場が中国から撤退することをおそれ、(げん)をドルに連動させて低下させる戦略をとっており、いわば通貨戦争が起こっているという。

注)現在隠れた通貨引下げ競争を行っているのは確かで、中国は政策的に通貨を引き下げることにより、世界の工場としての地位を保持しようとしている。
一方日本は直接的な為替介入は避けながらも低金利政策をとって、円の価値を引き下げようと為替戦争に参入している。


 謝国忠氏の経済分析で異色なのは過去20年間の先進国と新興国の実体経済の見方である。
「過去20年にわたり、工場は先進国から新興国に移転された結果、先進国の所得がさがり、貧困化が進んだ。しかし実際はそうした貧困化があったにもかかわらす消費水準を維持するために、無理な不動産バブルを演出し、それを担保に金融機関から融資を受け、消費を維持拡大していった」というものだ。

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 一般的な認識リーマンショック後世界の潮流は新興国に移ったというものだが、謝国忠氏はそれより早く約20年前から主役が変わっていたのに、それを認めたくない先進国が金融バブルを演出したとの認識である。
アメリカ人が聞いたら目を吊り上げそうな話だ。

 こうしてアメリカが行った金融資本主義、具体的には債権の証券化戦略は今やモンスターと化し、ディリバティブの規模は約300兆ドル、全世界のGDPの約5倍に膨れ上がっていると謝国忠氏は推定する。
しかももっとも問題なのはディリバティブ取引のほとんどが相対取引取引所を通さずその実態把握ができない。

 モンスターを制御するためには、取引を取引所を通すように改革し、しかもそこに税金をかけて少しでもモンスターの動きをマイルドにさせることが必要だという。
そうした組織改革なしにこのモンスターを押さえることは不可能だという。

注)実際はボーナス制限程度しか対応策が上がっていない。

 謝国忠氏にしてみれば、中国人が汗水たらして働いた資金を、ディリバティブという収奪方法で富を吸い上げるアメリカの方式が許せないらしい。
自身がモルガンスタンレーで実施してきたことだけに手の内が分かるということのようだ。

注)このあたりは共にアメリカに収奪されている日本とまったく同じ感覚だ。

 最後に謝国忠氏は東アジア経済圏構想を提案するが、これは鳩山首相の東アジア共同体の経済版だ。
中国と日本が未来を見据えて協力し合おうということだが、すぐに排日運動が起こる中国の体質から、鳩山首相へのリップサービスではないかと感じた。

注)今回始めて中国の経済学者の論説を分析して見てみたが、相応のレベルに達しており、「中国の経済学もなかなかやるじゃないか」との印象を持った。

 

 

 

 

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(22.1.7) NHK新春討論 マネーの奔流はどこに向かうか その1

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 NHKが放送した新春討論「マネーの奔流はどこに向かうか」を録画し、見直してみた。
この新春討論では現在もっとも著名な世界の知性3名が、上記のテーマで討論を行うという企画だったが、その世界の知性とは以下の3名である。

① ジャック・アタリ氏
フランス人。サルコジ大統領やミッテラン大統領の経済的顧問でEU統合にもかかわり、ヨーロッパ第一の知性といわれている。

② 謝国忠氏
中国人。モルガンスタンレーで勤務の後、現在上海で活躍。中国政府の経済顧問でアジア随一の知性といわれている。

③ ラグラム・ラジャン氏
アメリカ人。シカゴ大学で新古典派経済学を指導。IMFの最年少のチーフエコノミストで市場主義経済の旗手。

 上記の中で私が知っていた人はジャック・アタリ氏だけで、謝国忠氏ラグラム・ラジャン氏もまったく知らなかったが、いづれも金融危機を予測していた経済学者だという。

 このなかに日本やイギリスの経済学者が入っておらず、NHKの言う世界の3大知性から外れてしまったのは時代の流れというものだろう。
今は中国とアメリカとEUさえ抑えれば世界経済が語れるということのようだ。

注)この3大知性は、何か3大テノールみたいだが、この3名から外れた識者はきっと不満だったのではなかろうか。

 放送を見るまではジャック・アタリ氏はともかく、謝国忠氏は中国政府のプロパガンダーで中国政府の公式発表を繰り返すだけだろうし、ラグラム・ラジャン氏は自由すぎる市場主義経済の失敗に懲りて反省の弁を述べるのだと予想したが、かなり予想と違っていた。

 謝国忠氏は相当自由に発言しており、歯に絹を着せないという感じで中国経済学者のレベルがずいぶん向上したことをうかがわせた。
一方ラグラム・ラジャン氏は反省するというよりも居直っている感じで、アメリカの市場主義経済を声高に擁護し、まったく懲りないという感じだ。

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 ジャック・アタリ氏の主張は明確で、オーソドックスなものだ。

① 世界の市場はグローバル化されたが、それを制御するルールも法律も存在しない。
② まるでソマリアのようなジャングルの掟のような世界になっている。
③ 世界はこのグローバルな市場を制御するため、民主主義と福祉国家の理念を強化することが必要で、また組織論としてはIMFと世銀を統一し、さらにG20と安全保障理事会を統一する必要がある。
④ そうしておいて、商業銀行と投資銀行を分離し、商業銀行は産業に対する資金供給だけに限らせるべきである。


 金融資本は産業資本の補完だけの役目にさせ、それを監視するための新しい機構を作ろうという案で、金融を1980年代の投資銀行が金融商品を開発してマネーゲームに走り始めた以前の姿に戻そうという提案だ。

 私はジャック・アタリ氏の提案は妥当なものと思っているが、実現はかなり難しそうだ。アタリ氏はEU統合の経験から、監視機関として世界政府の走りのようなものを想定しているが、IMFと世銀の統一はともかく、G20と安全保障理事会の統一は、拒否権を持っている戦勝5国が反対することは確かだ。

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 一方謝国忠氏は中国経済の現状を以下のように分析してみせる。

① 国には有余る資金が集中しているが、個人はまったく貧困だ。このため個人消費が伸びず、またリーマンショック後アメリカへの輸出に急ブレーキがかかり、政府支出のみで経済拡大を行っている。
② 金融緩和による影響はもっぱら不動産投資に資金が回っており、バブル状態になってしまった。
③ 現状は中国が世界経済を牽引しており、国内投資が活発化し原材料をオーストラリアや中東、アフリカから輸入し、機械設備を日本とドイツから輸入している。
④ もし中国経済が失速すると、中国への輸出で経済回復を図っている多くの国が一変に不況に陥る。
⑤ だから中国経済の責任は重大なのだが、相変わらず国だけが金持ちで国民が貧乏という構図は変わっていない。一刻も早く富を国民に分配して消費拡大を図り、内需中心の経済発展に変えなければならない。


 謝国忠氏の論点は、中国共産党幹部と幹部に結託した一部富裕層だけが富を独占している現在の状況を改善しなければ、内需中心の経済発展はありえないというものだが、共産党幹部が易々と富を手放すとは思われないところが苦しい。

 また不動産バブルについてはドルが低金利政策によって世界中にばら撒かれ、ドルの価値が低下したためモノ(不動産)でヘッジしようという動きだという。
しかしそのバブル状態はあまりに急激で、たとえば上海では上半期中に70%も価格が上昇した。このバブルは早晩はじけるというのが謝国忠氏の予想だ。
早く富の分配が図られないと第二のリーマン・ショックが来る」と警告している。

 私は中国の経済学者は党中央の子猫ちゃんだと思っていたが、謝国忠氏の経済分析はなかなかのもので、見直すことにした。


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 ラグラム・ラジャン氏は市場経済に絶対の自信を持っており、金融危機が発生したからといって市場経済のメリットがいささかも失なわれていないという。

① リーマンショックで多くの富が失われたが、それ以前のグローバル経済のおかげで新興国は失う以上の富を得ている。
② 中国は豊かになることを目指しており、政治的挑戦をするつもりはないので、世界経済の仲間入りができる。
③ 今回の金融危機はグローバル経済の元ではアメリカの危機が全世界の危機につながったものだが、グローバル経済とはまさにそうしたもので、良いことも悪いことも世界に瞬く間に伝播する。
④ アメリカの住宅バブルは全世界で重要が伸び悩んでいたときに、アメリカがもっぱらその需要を引き受けたために発生したもので、誰かが引き受けなければ全世界の経済は失速しただろう。
⑤ 市場原理、規制緩和、民営化こそが世界に富をもたらす制度であり、このアメリカの方針は今回の金融危機があってもいささかもゆるぎない。
⑥ 大事なのは規制ではなく自由な市場だ。

 さすがシカゴ学派は市場主義原理の教祖的存在だと思ったが、アタリ氏に言わせると、GMAIGを国有化し、多くの銀行に資金を投入しておきながら、民営化とは片腹痛いということのようだ。

 ラジャン氏は何であれ規制はダメで、たとえばボーナスの支給は取締役会に任せるべきだという。
トレーダーのボーナスが高いというなら、映画スターや野球選手の年俸も制限しなければならない

 バブルこそが自由主義経済の特色であって、たとえそれがどのようなものであっても市場に任せておけば自然と元の最適状態に戻るというもので、何もしないのが一番という考えだ。

 これはアタリ氏との立場とは鋭く対立し、アタリ氏は絶対に規制が必要で、金融は地味な昔の産業資本に奉仕する昔のスタイルに閉じ込めようと提案している。

 産業資本がGMに見られるように急速に衰えているアメリカにとって、金融資本こそが最後の頼みの綱だから、アメリカがおいそれとアタリ氏の提案を呑むとは思われない。
ラジャン氏はアメリカを21世紀においても大国として維持するために、バブルがあろうがなかろうが自由な金融市場を確保しておきたいとの気持ちが強いようだ。

世界をだまして金を巻き上げることしかアメリカに残された道はない」というのが本音だろう。

注)なお、謝国忠氏の中国ならびに世界に対する提案はかなり興味深いものなので、明日のブログでまとめてみたい。

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

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(22.1.6) 経済成長神話の崩壊

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 経済成長神話が日本で始まったのはいわゆる昭和60年代高度成長期以降で、その頃から聞きなれないGNP(現在はGDP)と言う言葉がマスコミに登場した。
当初は何のことかさっぱり分からなかったが、そのうちに日本のGNPがイギリスを抜き、ドイツを抜きついに世界第2位になったということに日本全体が狂喜したものだ。

 ちょうど現在の中国がこの10年度中に日本のGDPを凌駕して、世界第2位の経済大国になることを中国人民が何か誇りを持って待っている気分とおなじである。

 今思えば日本の経済成長の期間は約30年間程度で、1990年前後のバブル崩壊以降成長は止まった。
その後も懸命な財政・金融政策を実施してきたが、1~2%の経済成長がせいぜいで、09年は先進国中で最悪のマイナス成長になってしまった。

注)一般に90年代を失われた10年、そして21世紀に入ってからの10年を輸出主導の実感なき成長期という。
ただしリチャード・クー氏はこの間の日本政府の財政金融政策は正しい措置で、日本は深刻な恐慌から免れることができたと評価している。

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 この間の日本の経験は何をやってもうまくいかないというもので、財政支出は天井知らずで、GDPに対する財政赤字は先進国中最悪になっている。
10年度の国家予算は散々で、税収より国債発行額が多いのだから、通常の企業であれば倒産してもおかしくない。

注)日本の財政赤字の累計額はGNPの約2倍で、他国が1倍以内であることから見て突出している。日本国債の格付はイタリア並みに低い。

 国債発行額のかなりの部分が公共投資に向けられたが、すべてといっていいほど不要な投資であった。
たとえば地方空港などは軒並み赤字で、飛行機の飛ばない飛行場さえできつつある。
飛行機などどうでもいいんだ。公共工事で土建会社に仕事があればいいんだ」これが公共投資の実態だった。

注)私の住んでいる千葉市では乗客予想を目いっぱいでっち上げたモノレールが建設され、市の財政逼迫の元凶になっている。

 こうして日本では約20年間に渡って次世代にほとんど何も生まない公共工事ばかりを行い、ただ水をためて水鳥の休憩所になるだけのダムや、熊や鹿が遊ぶ高速道路ばかりになってしまった。

 たしかに飛行場やダムや道路を作れば、工事会社には工事代金が入り、従業員は給与をもらえるが、作られたものは無駄なものばかりだから、道路を掘ってそれを埋めては賃金を支払っているのとなんら変わりが無い。

注)実際は作られた飛行場等は管理費が膨大にかかるので、道路を掘って埋めているほうが経済的ともいえる。

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 日本は1990年を境に実際は成長が止まった社会になったのだが、それを無理やり成長させようとしたため財政赤字は膨大なものになってしまった。

 現在、政府は毎年名目で3%実質で2%の経済成長を目指すといっているが、どうしてそのようなことが可能なのか信じられない。
日本の人口構成は毎年老人人口の割合が増え、しかも全体の人口は微減に転じている。

 老人は消費拡大に消極的だし、第一毎年3%づつ食料や衣料を増やすなんてことはできるはずがない。
そんなことをすれば身体はメタボになり、たんすは衣類であふれかえってしまう。

 マータイさんが「もったいない」と言う言葉を日本人に思い起こさせてくれたおかげで、耐用年数が来るまで自動車もテレビも洗濯機もパソコンも使用するようになった。
だから国内消費は減少こそすれ拡大するようなことはありえない。

注)09年度の百貨店の売上げは24年前と同じになり、輸入高級ブランド品の売上げは21年前と同じになった。新築住宅着工件数は45年前の水準だ。

 GDPのもう一つの構成要素は純輸出輸出-輸入)だから、輸出振興を行えば確かにGDPは増加するが、今後は円高が傾向的に進みそうなので、日本で生産するより中国やインドやブラジルに工場を建てて現地生産するほうが効果的だ。

注)アメリカはドルの価値を下げて輸出産業の保護に乗り出し、中国は自国通貨をドルに連動させているので、円はドルに対しても元に対しても円高になる。

 残りは政府支出だけで、実際ここ20年余りの日本政府の政策はそれだったのだが、無制限な国債発行にも限度があり、租税より借金が多い状況をいつまでも続けられない。

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 はっきりいえることは成長が止まった経済を無理やり政府支出の拡大や低金利政策で資金供給しても無駄だと言うことだ。
成長に限界があることを最初に発表したのはローマクラブで、「現在のままで人口増加や環境破壊が続けば、資源の枯渇や環境の悪化によって100年以内に人類の成長は限界に達する」と1972年に言っている。

 このローマクラブの指摘は悲観的過ぎると長らく思われていたが、1990年以降の日本や、現在の他の先進国の状況はローマクラブの見通しが正しかった事を示している。

 成長を遂げた人間の身長がそれ以上伸びないように、経済も成長期間が終われば停滞する。それを無理やり成長路線に乗せようとすると人間が肥満になるのと同じように、無駄な公共工事を行って、経済の活力をより一層低下させるだけだ。

 GDPは成長し、停滞し、そして減少していくのが当たり前であり、成長こそ善だと考える神話が日本人の精神を不安定にしている。
かつてトインビーは「歴史の研究」で文明は生まれ成長し、爛熟期をむかえてやがて衰亡し、死滅すると説明した。

 GDPが停滞し、そして減少していくのが善だとの認識が今ほど必要なときはない。

 

 

 

 

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(22.1.5) 海よ 俺の海よ

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 この年になって加山雄三になれるとは思っても見なかった。なにしろヨットを操縦したのだ。おゆみ野の森の友達のSさんは8m程度の舟艇のヨットを保有している。
千葉港の舟溜まりにこのSさんのヨットは係留されているのだが、毎年この時期になると新年会を兼ねて私を招待してくれる。

山崎さん、今年も仲間達と新年会をしますが来ませんか。もし天候がよければヨットを出します
昨年はすっかり酔ってしまったので、一瞬ためらったが基本的に招待は断らないので喜んでいくことにした。

 かみさんに話したら「私もヨットに乗ってみたい」という。Sさんに問い合わせると「冬の海は素人では危険なので、気候の良いときに招待してくれる」と言う。かみさんは残念そうだったが私が一人で行くことにした。

注)ヨットに乗るには細い桟橋から浮きいかだに飛び降り、さらに並んでいるヨットを何艘か経由しないと行き着けない。ちょうど義経の8艘飛びのようなイメージで、油断すると海に落ちてしまう。

 私は昨年クルージングの経験があるので、経験者と言うことになるらしい。
新年会用の食料をしこたま持って、千葉港の舟溜まりに出かけた。
ここには多くのヨットが係留されており、組合があってそこが管理しているのだそうだ。

 昨年と同様Sさんのヨット仲間が3人、すでに沖合いにヨットを浮かべており、私達はSさんの舟でそのヨットを追うことになった。
山崎さん、運転してみてください。簡単ですよ」Sさんが指導してくれた。

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 千葉港はまだ正月明けのせいかほとんど船舶の往来がない。
赤いブイと青いブイの間が航路で、ここは大型船が通り、小型のヨットはそのブイの外側を通る。
ちょうど歩道を自転車で走っているような感じだ。

 ヨットの操縦はパソコンゲームの飛行機シミュレータと同じで、大きく舵を切りすぎると蛇行する。
舵を切ってから実際に舟がその方向に向くまで若干のタイムラグがあり、未経験者はそのことを知らずにさらに舵を切ってしまうからだという。
始めての人は、ヨットのお尻が左右にふれて安定しないのです。山崎さんは上手ですね」褒められた。
思わぬところで飛行機シミュレータの練習が役に立った。
 

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 1時間程度沖合いまででて、引き返してSさんの仲間の舟のキャビンで新年会のパーティーをした。
仲間の舟はSさんの舟より一回り大きいが、その場合は一人では舟の操作が不可能なので数人のクルーが必要で、今回は3名で操作していた。

 今回Sさんのヨットは帆を張らなかった。帆を張る場合は張るための作業が1時間程度かかり、大変なのだと言う。
実際ヨットはロープだらけで、それで大きな帆や小さな帆を縛っており、それにもルールがあって、出るときも帰ってからも時間がかかる。
だから、簡単に済ますときは帆は張らない」のだそうだ。

 今日は海は穏やかで船酔いにもならず、気持ちの良いクルージングだった。なにしろ生まれて始めてヨットを操縦したのだ。
加山雄三にならって「海よ 俺の海よ・・・・・・・・・」なんて歌まで出てきたほどだ。

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左の細い桟橋から真ん中の浮きブイに飛び降り、次に近くのヨットに登って、目的のヨットまでヨットを伝わって行くので、油断すると海に落ちる

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(22.1.4) 文学入門 クラクラ日記 坂口三千代

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 今回の読書会のテーマ本は坂口三千代氏の「クラクラ日記」だった。この本を選んだのはこの読書会の主催者河村義人さんである。
坂口三千代といってもほとんどの人は知らないだろうが、作家坂口安吾氏の妻である。

 坂口安吾は戦前戦後を代表する作家で、特に堕落論によって知られているが、すでに文学史の範疇に入っており、こうした書物を好む一部の人を除いては読む人はほとんどない。
私はもともと読書量が多いわけではないので、当然のこととして坂口安吾の作品は読んだことはなかったし、坂口三千代氏のことも知らなかった。

 河村さんは自身が文学者だけにこのような作品に対する鑑識眼が鋭く、今回のテーマ本として選定したようだ。
クラクラ日記」の「クラクラ」とはこの本のあとがきによると「そばかすだらけで、いくらでもその辺にいるような平凡なありふれた少女」というフランス語だそうだ。

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 そういうありふれた少女が、たまたま坂口安吾という戦後を代表する私生活を省みない作家と結婚することになり、書いた私小説(あるいは報告書)が「クラクラ日記」である。
坂口安吾は小説を書くためだけに生きていたような作家だが、精神の緊張に耐えられず覚せい剤と睡眠薬を常用し、その結果うつ病(当時の診断)になって昭和30年48歳の若さで早世した。
三千代氏との結婚生活は戦後すぐから約10年間に及び、その間の坂口安吾との壮絶な結婚生活の報告になっている。

 この「クラクラ日記」は坂口安吾を取り巻く友人の文士たちの応援も得て世にでた「日記」で、たしかに坂口安吾という作家がいなければ、「面白い日記風読み物」といった程度で終わっていただろう。

 文章は巧みで、読む人の心を捉えるが、やはり坂口安吾が精神を病み、どのようにして彼自身の堕落論のように堕落し死去したかが読む人の興味の中心になる。
こうした著名人の妻が書く読み物を「日陰の文章」と私は呼ぶことにしているが、少なくとも坂口安吾という文学者の精神構造の分析のためには弟一級の報告書であることは間違いない。

注)天才には精神病者が多いという心理学をドイツ人心理学者クレッチマーが打ち立てている。

 最近は文学者といっても必ずしも風変わりな人ではなく、かえって普通のサラリーマンよりシャンとしている人が多いが、少なくとも昭和30年代頃までは、文学者は変人だった。
あるいは文学者は普通の人間とは違う異質な才能の持ち主と見られ、芥川賞の受賞者は今とは違って、マスコミの寵児だった。

注)映画オールウエイズ続三丁目の夕日で吉岡秀隆氏が扮する茶川竜之助が芥川賞候補になり、新聞社の記者が押し寄せる場面があった。この当時は芥川賞はノーベル賞の受賞と同じ程度に国民的関心事だった。

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 坂口安吾は東京大学病院精神科に入院して治療を受け、一旦は回復して退院したがすぐに再発している。
覚せい剤と睡眠薬の常用を止められなかったからであるが、この間の事情はこの日記の「闘病記」に詳しい。

 闘病記を読んで驚くのは、患者の周りの人すべてが精神的に病んでいくことで、いまであればすぐさま病院に駆けつけるところを、本人も周りの人もなかなか病院に行こうとしない。
精神病院に入ると世間的に抹殺される」という気持ちが強かったからだと思う。

 坂口安吾も真っ裸になって往来で近所の人を殴打しようとして警察沙汰になり、東大病院に入院している。
こうした対外的に隠しようもない事件があってはじめて精神科にかかるというのが当時の実態だったことが分かる。

注)松沢病院に行くように薦められたが、明らかに精神病院と分かる松沢病院は避けて東大病院に入院している。

Image0_3  私はこの「クラクラ日記」を読みながら、何か画家のビンセント・ゴッホと弟のテオの関係を思い出した。
ゴッホは生きている間認められることのない画家だったが、それを家族を持ちながら支えたのが弟のテオだった。

 ゴッホも坂口安吾も精神を病んだが、なぜかその人を献身的に支える人が現れることが不思議だ。
この坂口三千代氏の「クラクラ日記」も悲しいほど報われることの少ない人生の、それでも献身的に支えようとした狂おしいばかりの女性の報告になっている。

 戦前・戦後の文学史に興味のある方には薦めたい本だ。

 


(注)クラクラ日記の書評を河村義人さんとM.Tさんが書かれています。
特に河村さんの書評は坂口安吾その人まで及び、詳細ですので是非参考にして下さい。

http://yamazakijirou1.cocolog-nifty.com/shiryou/2010/01/post-309e.html


 

 


 

 
 

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(22.1.3) 2010年 日本経済再生の処方せんは

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 元旦の毎日新聞新春座談会と銘うって、「日本経済再生の処方せんは」という題目で、勝間和代氏、田中直樹氏、浜矩子(のりこ)氏が対談をしていた。
私は勝間氏の「デフレ脱却論」も田中氏の「投資メカニズム」に期待する論も、まったく賛同できなかったが、浜矩子氏の「右往左往」論には笑ってしまった。

 要するに10年度も経済はまったく安定せず「右往左往」すると言うのが氏の論で、「日本経済再生なんて夢のまた夢だ」というのである。
私の感覚と一番あっている。

 氏はその軽妙な語り口で読む人の心を引き付けてしまう独特の才能が有るが、私が氏に注目したのは「リーマンショックにいたるサブプライムローンバブルの一番の責任は日本にある」と言っていたからである。

 当初私は氏が何を言っているのかさっぱり理解できなかった。
日本じゃないだろう。アメリカの投資銀行やヘッジファンドの強欲のせいじゃないのか・・・・・、サブプライムローンのような回収不可能な債権をもとに証券化を図るからいけないんだ・・・・

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 氏はそうでないという。氏の論は以下のように展開されていた(説明は分かりやすいように私の言葉で置き換えてある)。

① 21世紀に入り、日本が6~7年におよびゼロ金利政策をとってきた。これは主観的には日本経済の低迷を何とかして資金面で支えようとしたもの。

② しかし実際は国内に資金はとどまらず、ほぼゼロ金利で円を借りて、高金利の他通貨で運用するビジネスモデルが定着してしまった。

③ アメリカの投資銀行やヘッジファンドの資金もこの日本の資金を主に投資活動を行っていたのであり、それがりーマン・ショックまで続いた。

④ 日本の資金が海外に出て行ったため、為替相場は円安になり1ドル120円程度で推移し、これが日本の輸出産業を潤し、輸出主導型の景気回復につながった。

⑤ しかしリーマンショック後は、各国が政策金利を一斉に下げ、日本の金利と差がなくなってきたことから、海外に出稼ぎに行っていた円が怒涛のように回帰してきた。

⑥ たちまち円高になり1ドル90円となって、日本の輸出主導の景気回復モデルが崩壊し、世界にまれに見るGDPの落ち込みにつながった。リーマンショックで日本が一番影響を受けたのは日本がもっとも多くのバブル資金を供給していたからだ。


 私は氏の論旨を聞いて驚いてしまった。金融緩和には信じられないような副作用があることを氏の指摘で知った。
実際、金融の世界の膨張はすさまじく、たとえばディリバティブの規模は世界全体のGDPの約3倍はあるといわれている。

これじゃ、実体経済をいくら分析しても、世界経済の動きが把握できないはずだ
金融が経済を動かしており、経済が金融を動かしているわけでない。

 浜氏の10年度の予想は明確だ
デフレが続き、ドルは価値を下げ、金融は再び大暴走をする
08年のリーマンショック再現するという。

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 実は私は昨年の1月3日に09年度の予想をブログに掲載したのだが、この中でもっとも当たらなかったのはアメリカ、中国、西欧、そして日本が行った低金利政策と金融の大幅緩和の影響だった。
いくら金融を緩和しても実体経済が悪いのだから金の借り手などおらず、お金は金融機関に滞留するだけだ

 しかし実際はアメリカや中国の資金が株式、不動産、金、プラチナ等に流れ、原油価格もバブル以前のような上昇をはじめてしまった。
特に中国やインド、ブラジルといった新興国はバブル状態だ。
なんということだ、リーマン以前と変わらないじゃないか・・・・

 氏は言う。「だから言ったじゃないの、低金利政策を長く続けると強欲な連中がその資金を利用してバブルゲームをするのよ

 氏の論旨を私なりに解釈すると、今必要なことは、金融を引締めバブルが再発しないように資金供給を絞ることになる。
そうすると国内経済が低迷すると心配する人がいるが、もともと国内経済が活況を呈することなどほとんど起こりえない。

 日本は成熟した高齢化社会でこうした社会では需要は増えない。なにしろ老人人国が毎年増え、一方若年人口は減少するのだからモノに対する欲求は毎年低下する一方だ。

 だから金融緩和を行っても国内投資はされず、一方バブル資金が世界を徘徊して悪影響だけが残り、日本経済にはなんら利益をもたらさないというのが、氏を読んだ私の感想だ。

 

 

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(22.1.2) なぜブログを書くのか

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 私がブログを継続的に書き始めたのは19年1月だから、ほぼ3年間に渡ってこのブログを書いていることになる。
その間毎日欠かさず書いてきたのだから、自分でも驚くような継続力だ。
注)実際はココログの障害で1日だけブログを作成できない日があった。

 記事数は1103件、コメントは491件になっている。ここまで記事数が増えると自分でも過去に書いた記事を検索するのが大変で、カテゴリーが詳細に分類されてないと分からなくなる。
同種類の記事が3件程度になるとカテゴリーを分けるので、とうとうカテゴリー99件になってしまった。
今ではカテゴリーの階層化が必要になっている。

 当初の記事は清掃ボランティアや近くの調節池の草刈ボランティアの記事がほとんどで、このブログの目的おゆみ野四季の道を「世界で一番美しい遊歩道になるように、定年パワーを全開させる」というものだった。
ぼくもがんばるからみんな協力してほしい」という意味だ。

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 あれから3年、当初の目的からはみて、世界一美しい遊歩道になったかと言えば、目標ははるか彼方というのが実情だ。
ほぼ毎日約6km四季の道の清掃をしているが、ゴミの量が減ったと言う傾向はない。
かえって増えてるのではないかと思われるが、この街が毎年5000名近くの人口増があるので、そうした自然増もあるのだろう。

 しかしこの清掃ボランティアには賛同者が毎年増えてきて、今では12名のメンバーが「おゆみ野クリーンクラブ」に参加している。
メンバーの参加条件は、自分で清掃する範囲と時間を自由にきめて自主的に実施することだから、まったく強制はない。
メンバーになるとおそろいのサッカーのビブスを配布しているが、これも着ても着なくても良い。

 そうした内容の記事を毎日書いていたら、だんだんと書くことがなくなってしまった。ボランティア活動はルーチンワークだから、そうは毎日変化があるわけではない。
こりゃ、困ったな、どうしよう

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 思い余って、自分の趣味であるマラソン登山についても記載するようにした。またかつてはシナリオを書いていた時期もあったので、それも公開してみた。
それでも毎日の記事を埋めることができない。

 もともとブログは自分の一存で書いているだけで、誰からも強制されている訳でないので休んでもよさそうだが、何か新聞の4コマ漫画の作者のような気持ちになってしまい止めることができない。

 そこで始めたのが評論を書くことだった。私は長く金融機関に勤めていたので最初はもっぱら経済関係の記事を書いてみたが、そのうち新聞・雑誌・テレビで気になった事柄や事件が発生するたびにそれを記事にしてみた。

 今では評論のカテゴリー32に増えている。この評論はもっぱら自分のために書いており、何か事件やイベントが発生するたびに、それを自分がどのように理解したかを確認するために書いたものだ。

 このブログの読者は良くご存知だが、私の記憶力はほぼ1週間程度しか残らないので、その都度文章に落としておかないと、すべてが砂漠の水のように干上がってしまう。

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 しかしこの評論を書いていたら思わぬ反響が出てきた。
読者層が飛躍的に拡大し、私の記事が他のブログの中で引用されることが発生したのだ。
研究論文が他の研究者に引用されるのが学者の世界では重要だが、それと同じようなことがブログの世界でもいえる。
へー、私の記事を参照している人がいるんだ・・・・・」自分でも驚いた。

 現在のこのブログの読者数は毎日ほぼ300名で、記事の検索数は約400件になっている。
時々信じられないほど検索が集中することがあるが、それは他の有名なブログで紹介された場合がほとんどだ。
年間では延べ人数で10万人を越えるのだから、本だったら立派な販売部数と言える。

 評論は自分のために書いてはいるが、こうしたものは書けば書くほど過去の蓄積もあってレベルが向上するらしい。
私自身も今まで知らなかったことをブログを書くことによって、認識を新たにしたことがいくらでもある。
書くことは知ることなのだ

 もっと早くにそれに気づいていたらと思うが、それはないものねだりと言うものだ。だから飽きもせずこうして毎日ブログを書き続けており、それが人生を生きている証のようなものになっている。

 私と同じようにブログを毎日書き続けている人に、「梅爺さんのブログ」があるが、面識はないものの梅爺さんと私はブログを通してすっかり友達になってしまった。
ブログを読めばその人のキャラクターや興味の有り様、そして人生の生き方まで分かるのだから、驚いてしまう。
この人と私は友達になれそうだ」ブログには人を知る効果もある。

 これからも病気や特別な事件が起こらない限り、このブログを書き続けていくことにしている。
定年退職者になってからのほうが、自分の生き方を表明して記録に残せるようになるとは、思ってもいなかった。
会社勤めが無駄だった」と言うのは言いすぎだが、今の人生のほうがはるかに楽しいことだけは確かだ。

 

 

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(22.1.1) ちはら台走友会のお礼参りラン

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あけましておめでとうございます。
このブログの読者の皆様には、拙文を読んでくださり心からお礼申し上げます。
今年も精一杯ブログの内容のレベルアップに努力するつもりですので、よろしくご指導ください

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 昨年の30日ちはら台走友会恒例のお礼参りランを行った。お礼参りランとはちはら台おゆみ野周辺の神社仏閣に、「怪我もなく無事1年間走れたこと」を感謝してランを兼ねてお礼の参拝をする行事である。

 走友会きっての信心深いマッスルさんがいつも企画を立ててくれる。
今年は30弱の神社仏閣を約5時間かけて回ることになった。
距離的には30数キロ程度だが、山門が高い場所にある場合が多く、上り下りには苦労する。

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 参加人員はすべての神社仏閣を回ったもの5名、半周者が2名だった。
新たに走友会に参加したフルを2時間40分台で走るSさんや、その他走友会が誇る高速ランナーが集まり、私がもっとも遅いランナーだったので目いっぱい走らされてしまった。

 当初の予定では1kmを7分という誰でも走れる速度を予定したのだが、走友会ではだんだんと早くなるのが普通だ。
今回も最後は1kmあたり5分になり、これは私のレース速度なので懸命についていかなくてはならなかった。
うぅーん、今回もタフだ」すっかりくたびれてしまった。

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 回ってみるとここちはら台おゆみ野周辺には立派な神社仏閣がある。また昔から人々が住んでいた場所には部落ごとに鎮守の森があり、その住人が大事に守り育てている。

 今回はじめて参加したSさんが「こんなに神社やお寺があったのですか」とびっくりしていた。

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 なお、Y会長グループメールでお礼参りランについて以下のような感想を記載しています。

 お礼参りランに参加のみなさん、お疲れ様でした。
天気にも恵まれ、7名でしっかりお参りできました。
時間もほぼ計画どおり。マッスルさん、企画ありがとうございました。

 行程のほぼ半分、誉田駅酒屋で飲んだビールと肉まんがおいしかったです。

 初めて回った誉田方面。
中野の光徳寺は立派でした。参道両側に干支の動物を携えた恵比寿さんみたいなふくよかな石の像。
立派な門をくぐると数多くの羅漢の石像がズラっと並んで圧巻。
近くにいながらまだまだこういう知らないお寺があるもんです。感服しました。
本泰寺のしだれ桜も圧巻でした。桜の季節に是非お参りしたいもんです。

 おゆみ野の日枝神社、平山薬師、最後の行光寺、大宮神社などなど、立派な神社やお寺に守っていただき、1年間ありがとうございました。来年もいい年でありますように。


 なお、私がお礼参りランをした結果として、おゆみ野、ちはら台、鎌取周辺で新年の初詣(参拝先)として推奨できる神社仏閣は以下の通りです。

① 平山薬師
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 この近在ではもっとも多くの参拝客を集めている神社。正月のしめ飾りも立派で美しい。いかにも参拝客を迎えると言う雰囲気をかもし出している。
なおここは厄除けの神社としても有名で、おおくの厄男が厄除けのために参拝している。

② おゆみ野日枝神社

 おゆみ野の住民がもっとも多く参拝する神社。ここは有吉地区の住民が氏子だが、境内の清掃活動や神木の保存を熱心に行ってきた結果、鎮守の森の雰囲気を残している。
この高台からは富士山も望まれ、ロケーションとしてもすばらしい。

③ 中野の光徳寺

 Y会長が記載しているように、石仏がすばらしい。5百羅漢の像と思われる石仏が並んだ様には圧倒される。
山門も美しく、鎌倉時代に建立された古い寺で、歴史とその寺の美しさは群を抜いている。

④ ちはら台大宮神社

 ちはら台の住民がもっとも多く参拝する神社。ちはら台走友会のメンバーのジョギングコースにもなっており、うっそうとした木立も美しい。
この高台からは村田川が臨まれ、そのかなた向こうに富士山が見えて夕日が沈むシーンは感動する。

⑤ 金城寺

 ちはら台とおゆみ野のちょうど中間あたりにある寺。新年を迎える行事がなかなか華やかで、毎年除夜の鐘を聞いた後に、落語会が開催されている。落語を聴き、振舞われるお汁粉を食べて帰るのが定番


(資料)お礼参りランのコース

コース; スタート(11:35)⇒本千葉カントリー横の日枝神社(11:55)⇒千手観音堂(12:00)⇒金城寺(12:05)⇒ちはら台線を渡って、神明神社(12:15)⇒長徳寺(12:20)⇒熊野神社(12:25)⇒細い道を駆け上がって白幡神社(刈田郷)(12:30)⇒常福寺(12:40)⇒聖寶寺、椎名神社(12:45)⇒有吉公園横の泉蔵寺(12:55)⇒日枝神社(13:00)⇒辺田十字路を渡って、三社神社、妙本寺(13:20)⇒東光院平山お願い薬師(13:30)⇒辺田十字路に戻って、都川沿いを遡り、旧袖カントリー横を通って誉田駅近くへ(14:20)⇒瀬又方面に下って、正蓮寺(15:00)⇒中野方面に登って、光徳寺、白山神社(15:15)⇒押沼に下って、押沼神社(15:30)⇒山王大権現(15:35)⇒永久寺(永吉)(15:40)⇒浅間神社(15:45)⇒市津支所近くの本泰寺(15:55)⇒ちはら台に戻って、川焼神社(16:05)⇒行光寺(16:15)⇒大宮神社(16:25)

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