(22.1.27) 草刈隊長奮闘記 おゆみ野の森
私が活動に参加している「おゆみ野の森」では、私は草刈隊長と呼ばれている。なにしろ草刈が好きでここおゆみ野の森の活動に参加したのだから、この名前は名誉だ。
実はここは市民緑地といって市民が管理運営する公園で、市町村が管理をする一般の公園と異なる。
今まではUR都市機構の子会社新都市ライフがこのおゆみ野の森をほとんど管理してくれていたのだが、この4月から完全に市民の手に委ねられることになっている。
そのための準備としてほぼ1年間をかけて、管理の主体を新都市ライフから主としておゆみ野地区の住民に移してきた。
「山崎さん、山崎さんは草刈隊長だから、草刈機作業者研修を受けてきてくれませんか。誰か一人は正式な草刈機の操作研修を受けた人がほしいのです」新都市ライフのUさんから頼まれてしまった。
私はここおゆみ野の森で草刈機(正式には刈払機という)の操作を覚えたのだが、見よう見まねで行っているだけで、何が安全で何が安全でないかまったく知らない。
それでも草を刈るには支障なかったのでちょっと面倒な気持ちもした。
「どうしても行かなくてはいけませんか」
「市民が管理しているといっても、安全教育を受けた人がしているということが望ましいのです」
仕方なく大網からさらにタクシーで15分程度行った、千葉県材木振興協会の研修を受けることにした。26日のことである。
しかし結論から言うと研修を受けてよかったと思う。
私の操作方法はかなり危うく、一歩間違うと事故につながる可能性があることをはじめて知った。
私は草刈機を操作するとき左右に約180度回転させて草を刈っていたが、これは特に問題があり危険だという。
実は草を刈る歯の場所は時計の針で9時から12時の間で刈り、しかも右利きならば12時から9時の方向に一方通行で刈るのが正式な刈り方なのだそうだ。
「もしそれを、12時から3時の歯まで使用すると、木の根っこや硬いものにあたった時に、キックバックが発生するのです」という。
このキックバックというのは草刈機を操作した人が一様に驚く草刈機の跳ね返りで、草刈機が真後ろの方向に非常なスピードで飛んでいくので危険なことこの上ない。
「うわー」思わず声が出るほどだ。
注)肩掛けでとめているので、完全に飛んでいくわけではないが、イメージはそんな感じだ。
そばに人が居れば確実に事故につながるような草刈機の突発的な動きだ。
「そうか、私は草刈機を往復運動で操作し、12時から3時の間の歯を使用していたため、キックバックが起こっていたのか」はじめて納得した。
午前中は「刈払機取扱作業者必携」という教科書での講習、午後は草刈機のメンテナンスの実習だった。
昔自動車教習所に通ったときに運転以外に整備の基礎を学んだが、メンテナンスはそれと同じような講習だった。
空気吸入口のフィルターのゴミの清掃と、燃料吸入口のフィルターの清掃、それに歯を回す部分にグリースを塗る方法を習得した。
私は今まで草刈機の操作はしていたものの、整備などまったく知らなかったのでこれは勉強になった。
「よし、これで俺も草刈隊長として自信を持っていい」
注)整備さえしっかりと行っていればスタータは一発でかかるが、そうでないと何回スタータの紐を引っ張ってもかからない。
一日がかりではあったが、振りかえって見れば有意義な研修だったといえる。
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コメント
おつかれさまでした!
僕の叔父もキックバックでけがをしたことがありました・・・
なかなかおおごとに。こんごもばりばりお願いします!
※子供心に救急車の隊員はきびきびしててかっこういいなぁとか不謹慎なことをおもいましたが。
(山崎)次回の草刈の日に研修の結果を披露いたします。
投稿: ささき | 2010年1月27日 (水) 09時32分