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(22.1.26) 宇宙人鳩山首相にウルトラCはあるか? 普天間基地問題

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 さすがの鳩山首相も窮地に陥ったのではなかろうか。24日の沖縄県名護市長選で、名護市辺野古への移設に反対して県外移設を主張し、民主党も推薦した稲嶺進氏が当選したからである。

 鳩山首相は先に「普天間基地問題は5月までに決着させるが、その際名護市長選の結果を考慮したい」と言っていたが、これで辺野古への移設は困難になった。
民意を尊重すれば「辺野古へはNO」だが、問題はアメリカが「辺野古だけYES」で、民意と外交が水と油のような関係にあることだ。

 鳩山首相の判断が待たれるところだが、私の予想は「鳩山首相は判断を留保する」である。
鳩山首相の指導力・決断力のなさはほとんど危機的で、特に10年度予算作成では亀井金融・郵政担当相にあたかも総理大臣のような指導力を発揮されてしまっていたが、普天間基地問題でも同様だった。

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 北澤防衛相がさかんに辺野古への移設しか選択肢のないことを強調すれば、岡田外相が嘉手納基地への移設を強調し、社民党の福島党首からは「県外・国外移設が3党連立の確約だった」と詰め寄られ、切羽詰って5月まで結論を先延ばしをした。
さりとて名案があるわけではなく「ぼく、決断できないや」というのが本音だろう。

 名護市長選の結果が「辺野古へはNO」となっても、だからといって他県に移設先などあろうはずがなく、グアムに帰ってもらうといってもアメリカがおいそれと応ずる気配がない。

 もともと民主党が普天間基地の県外・国外を主張したのは自民党政権を揺さぶるためで、社民党のように本音ではない。
政権を担当すれば、外交はそれまでの国と国との約束の積み重ねだからおいそれと覆すことはできないのは当然のことだ。

 この段階で鳩山首相がとれる選択肢はほとんど存在しないが、そのことが鳩山首相の選択肢になる可能性が高い。
5月段階になっても再び結論を先送りして、現行の普天間基地をアメリカ軍にそのまま使用させ続ける」という案である。

 普天間基地は周りを住宅街が取り囲み、事故が実際に発生したことから移設を検討することになったのだが、辺野古もダメ、県外もダメ、グアムもダメなら他に選択肢などあるはずがない。

 考えてみれば回りに住宅が密集している飛行場などは他にいくらでも存在し、大阪国際空港などはその最たるものだ。
危険な飛行場が許されないなら、大阪国際空港は真っ先に閉鎖しなければならない。

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 だから「まあ、問題はあるけれどそれなら普天間基地をこのまま使ってもらおう」ということで、「ゴルディアスの結び目」のような話になりそうだ。
アメリカとしても本音は基地の移設などという手間隙かかる話に応ずるよりは、現行の普天間基地を利用し続けることがベターなのだから、クレームをつけてもそれ以上のことはない。

注)ゴルディアスの結び目とは誰もほどくことのできなかった結び目をアレクサンダー大王が剣で一刀両断に切断したという故事

 鳩山首相は宇宙人で、不決断の人だ。結局この問題は鳩山首相の不決断によって、結果的に普天間基地存続に落ち着く可能性が高い。
鳩山首相の不決断こそがウルトラCだとはなんとも皮肉だが、どうにもならないことは時間の経過に任せるより仕方ないのも確かなことだ。






 

 

 

 

 

 

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評論 日本の政治・経済 鳩山内閣」カテゴリの記事

コメント

基地はどうするのでしょうか? 鳩山首相は辺野古の移設案を政権奪取後凍結、社民党にブラフを掛けられ、米国からは現行案での決着を迫られ、判断できず5月まで勝算のない先送り。暫定税率などマニフェストで約束していた国内重要政策は早々に旗を降ろしたにもかかわらず、相手国、或いは日本の安全保障のみならず、東アジア情勢に影響与える本件について首相の責任はともあれ、世界に対する日本の威信・責任・信頼はどうなるのでしょうか? とはいえ、辺野古移設頓挫は普天間の固定化でしのぎ、一旦は辺野古移設で合意をやむを得ず得られた沖縄の民意も再び分裂が顕在化し、だれも「得」とならない事態になるのでしょうか? 写真はとっても良いです、少し解説頂ければ嬉しいです、けけ

(山崎)米軍は今世界的規模で再編成を行っており、基本的方向としては沖縄と韓国の駐留米軍をグアムに引き上げるつもりです。
これは中国軍のミサイル攻撃に第一線の部隊が耐えられないからで、グアムならば迎撃体制が取れるからです。
従って普天間基地については米軍にとって不必要な基地になるのですが(もちろん辺野古への移設も必要ない)グアムへの移転費用を日本に負担させるために、クレームをつけているのです。
この問題はやはり時間が解決するはずで、鳩山首相が決断をしないことが最大の決断だと私は思っています。

写真についてほめていただいてとても嬉しいです。本当は本文と写真がマッチしているのが最高なのですが、うまくマッチする写真がないときは関係のない写真を掲載しています。

今回の写真は2年前の早春に東伊豆の山間をRUNしたときに撮ったものです。桜は河津桜です。

投稿: keke | 2010年1月27日 (水) 06時08分

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