(22.1.19) おゆみ野の森の餅つき大会
昨日(17日)おゆみ野の森で餅つき大会が開かれた。おゆみ野の森では毎月1回定例活動があるのだが、今回はその34回目の活動日だった。
定例活動ではジュンジュン姉さんがいつも張り切り、今回は餅つき大会ということもあって、餅つき用の臼と杵の確保に奔走していた。
現在では農家でも餅つきは行われておらず、臼も杵も倉庫に放って置かれることが多い。昨年はおゆみ野の森のメンバー、オータム兄さんの実家から借りてきたが、実家は養老渓谷なので遠い。
「何とか近場で臼と杵を調達できないだろうか」
幸いにここおゆみ野周辺には昔ながらの農家が点在し、古民家苅田郷から大型の臼と杵を借りることができた。
とても大きな臼で運ぶのに大人数人でようやくおゆみ野の森まで持ってくることができた。
しばらく使用していなかったので、表面が汚れておりまた乾燥していたりしていたので、これも数日前から水洗いをしたり、もちをつく場所に水を張ったりして準備に余念がなかったようだ。
今回は持ちつき大会がメーンだったが、正月明けと言うこともあってベーゴマやコマ回しなどのイベントも行ない、子供たちはずいぶん楽しんでくれたみたいだ。
もっともベーゴマなどはそれなりの訓練がいるので、実際に回していた人はかつて子供だった人ばかりだった。
この森の活動ではインストラクターの斎藤さんがなにかと自然観察の指導をしてくれる。事前に森にやってきては定期活動のためのネタ探しに余念がない。この様子は斎藤さんのブログちば公園のベンチから(リンクが張ってあります)に詳しい。
ここおゆみ野の森は市民緑地といって、市民が管理運営する公園で、一般の公園と異なる。
実際はUR都市機構の子会社新都市ライフがこのおゆみ野の森をほとんど管理してくれていたのだが、この4月から完全に市民の手に委ねられることになっている。
そのための第1回総会が定例活動の後に開催された。私も実行委員の一人に選出されたのだが、この森の草刈と会員へのイベントの通知等が私の役割になった。
今までは会員への通知は郵送で、かつ色刷りの立派なパンフレットを作っていたが、これも新都市ライフの職員やバイトの方がいたからできた作業で、市民ボランティアだけになればかなり手抜きが必要だ。
できるだけ合理化した中での活動になるが、実際どのようにして運営していくかはこれからの試行錯誤になりそうだ。
市民緑地とはあまり聴きなれない言葉だが、実際はここ千葉市にも数箇所ある。公園といえばかつては市町村が自ら管理運営していたのだが、予算的にも人員的にも対応が難しくなっている。
そのためボランティアで市民が率先して公園管理をすることが期待されており、ここおゆみ野の森にもそうした人たちが約50名登録されている。
市民参加の一形態で、街も公園も自分たちで守り育てる時代が来たと言うことだ。
こうした市民の取り組みは今後の日本社会の大きな動きの一つになるのだろう。
市民も行政に対する文句ばかり言っていても始まらないので、自分で行政サービスの一環を担うことが必要になってきており、ボランティアの時代と呼ばれる社会に変わってきたのだと思う。
注)一般に「税金を払っているから行政サービスは当然だ」と言う人がいるがそれは間違いだ。現在国家予算の税金割合は50%を切っており、残りは国債で財政がまかなわれている(市町村も同じようなもの)。
だからボランティアでの市民参加は、この借金割合を少しでも縮小するのに役立つことになる。
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