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(22.1.16) 小沢一郎氏は田中角栄になるのか?

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(小沢一郎氏と田中角栄氏のイメージ

 小沢一郎氏が元総理大臣田中角栄氏に似てきた。1月13日に東京地検特捜部強制捜査に乗り出したからである。強制捜査の直接の理由は小沢一郎氏が世田谷の土地代金疑惑にかかる任意捜査に協力しなかったからではあるが、これで小沢氏と東京地検は全面対決になった。

 もともと検察庁小沢氏犬猿の仲で、西松建設による献金偽装事件企業献金を個人献金として偽装したと言う事件)でも小沢氏の第一秘書大久保氏が逮捕起訴され、現在裁判で争われている。
したがって今回の強制捜査は小沢氏と検察庁の第2ラウンドと言うことになる。

 今回の小沢氏に対する疑惑は、陸山会04年10月に購入した世田谷の土地代金3億4千万円の資金がどのようにして捻出されたかにかかっており、東京地検はこの資金が鹿島等の建設会社からの闇献金ではなかったかと疑っている。

 この会計処理を担当した石川知裕衆議院議員当時は小沢氏の秘書だった)は当初「金融機関からの借入金で土地代金を支払った」と説明したが、借入以前に土地代金の支払いがあったことを指摘されると「小沢氏のタンス預金を使用した」と供述を変えた。

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(小沢氏と東京地検の対決のイメージ

 特捜部の狙いは小沢氏だったから、これで特捜部は色めきたった。
「小沢のタンス預金の実態を洗えば闇献金が明るみに出て、政治資金規正法違反で追い詰めることができる
それでも当初は任意での取調べをしようとしたが、小沢氏が応じないため強制捜査に乗り出したものだ。

 東京地検特捜部としてはよほどの自信があるのだろう。通常東京地検が強制捜査に乗り出すときは十分な証拠固めをした後に、最後の確認の意味で行う場合がほとんどだ。
注)ただし今回は十分な証拠固めがあったとは思われないと、元検事の一人がコメントを述べていた。

 なにしろ小沢氏は大物だから、失敗すると検察庁が手痛いしっぺ返しを食らう。長官の更迭担当検事の左遷は覚悟しなければならないだろうし、組織そのものも大幅に改編されてしまうだろう。
このような冤罪を生むような捜査が許される検察庁のあり方を見直す必要がある」小沢氏がほえることは確かだからだ。

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東京地検に登場せよとの達しのイメージ

 さて、小沢氏は田中氏になるだろうか?
かつて田中角栄氏はいわゆるロッキード事件1976年逮捕されたが、逮捕を容認した当時の首相は三木武夫氏だった。
田中氏三木氏は同じ自民党とは言え犬猿の仲で、田中氏の金にモノを言わせた党運営を三木氏は常に苦々しく思っていた。

 そして何よりも三木氏にとって我慢できなかったのは、選挙で三木派をことごとく冷遇したからである。田中氏は党の実力者として田中派の拡大のために、三木派の議員の追い落としを図ることも辞さなかった。
田中氏の逮捕は三木氏の怨念がさせたものだ。

注)ロッキード事件とは、ロッキード社による日本空輸に対する航空機売り込みで国際的リベート疑惑が浮上した事件。5億円の受託収賄罪と外国為替・外国貿易管理法違反の容疑により、田中角栄氏が秘書と共に逮捕された。

 さて今回の強制捜査に対する鳩山首相の対応は「自分からコメントする立場にない」というもので、三木氏の対応とはまったく違う。
なにしろ鳩山氏小沢氏がこの夏の選挙で民主党の参議院議員を過半数にしてくれることにかけている。

 そうしないと社民党からは普天間基地で突き上げられ、国民新党からは実質的な総理大臣の立場を亀井氏に奪われたような失態を演じている。
何としても小沢氏が健在であってくれることが一番で、小沢氏抜きで選挙を戦う気力など鳩山首相にはない。

 通常大物議員の逮捕に当たっては検察庁と官邸サイドのすりあわせが行なわれる。鳩山首相としては小沢氏の逮捕に同意するわけに行かないが一方検察庁にも面子がある。
両者の妥協としてこの事件は実質的な資金担当者だった石川知裕衆議院議員の逮捕起訴で終わるのではなかろうか。

注)石川知裕議員は1月15日に逮捕された。

 いわゆるトカゲの尻尾切りで、首の皮一枚残して小沢氏は田中氏にならないと私は思っている。

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(
お白洲のイメージ)

注) 検察庁のトップ検事総長は内閣が任命する認証官(
天皇の認証が必要)で法務大臣の指揮命令を受ける立場にある。
もっとも通常は法務大臣が指揮権を発動することはないが、政府の高官や大物議員が相手の場合は、検事総長は官邸サイドとの事前すりあわせを行なう。

 もし内閣が異をとなえて指揮権の発動をされては、検察庁の立場がなくなるからだ。
過去に1回、この指揮権が発動された事例がある。1954年のいわゆる造船疑獄で時の法務大臣犬養健が、時の自由党幹事長佐藤栄作の逮捕請求を無期限停止した。


 

 

 

 

 

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コメント

宇都宮の菅家氏(足利事件)の件、鈴木宗男氏の件、そして取り調べが「可視化」がなされていない点で、各報道は距離を置いています。
鳩山さんの献金が意外な結末だったように、今回も意外な結末があるのではと想像しています。

投稿: 横田 | 2010年1月16日 (土) 23時04分

わはは、コメント付きの写真が新境地ですね。ぐっと身近に読ませます。
果たして闇献金は暴かれるのか。民主党、なかなか上手く進みませんねぇ。せっかく政権交代したのだから、もう少し頑張ってもらいたいのですが。

(山崎)うまい写真を探すのが難しいのですが、今後はできるだけコメント付きにします。

投稿: yokuya | 2010年1月16日 (土) 10時50分

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