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(21.12.24) 痴漢防止カメラの設置は実に喜ばしい 埼京線

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 毎日新聞によるとJR東日本は28日から、東京と埼玉を結ぶ埼京線の一部の電車内に防犯カメラを試験的に設置すると言う。
なぜ埼京線かというと都内の電車内で痴漢行為が最も多い路線がこの埼京線で、痴漢仲間を募るネット掲示板があり、それを見て痴漢集団が集まり、痴漢行為を繰り返しているのだと言う。

 痴漢行為の多発にたまりかねた警視庁、埼玉、千葉、神奈川県警が首都圏の鉄道事業者を招き、電車内に防犯カメラを設置するように要請したのが10月で、それを受けて埼京線が防犯カメラ設置の第一号になった。

 痴漢行為はされる女性にとっては大変な被害だが、それと同時に男性にとっても思っても見なかった被害にあうことがある。
最近特に問題になるのが、間違って痴漢行為の加害者にされてしまった場合で、満員電車の中で急に「この人痴漢です」なんて大声をあげられたら頭が真っ白になってしまう。
一旦間違えられて加害者にされてしまうと、人生を棒に振ることは間違いない。

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 私などはいい中年のおっさんで、頭などはげているし、どちらかというと好色な感じなので、周りの人から「この助べえ爺ならやりそうだ」と思われることは間違いない。

 満員戦車に乗り込んだような場合は、できるだけ女性のそばにいかないようにし、運悪く女性のそばにいる場合は両手でつり革を必ず持つようにして、身の潔白を明かしておかなければならないので実にわずらわしい。

 だから今回埼京線防犯カメラが設置されたと聞いて安堵の胸をなぜ下ろした。
やれやれ、これで痴漢にされずに済みそうだ
最も今回の措置は埼京線の一部だけだが、これを機会に首都圏の鉄道の痴漢被害が多い路線に順次設置されるだろう。

 防犯カメラについては「プライバシーの侵害問題」がいつも言われるが、たとえばコンビニの防犯カメラについては「撮影や録画に違法性がない」とした名古屋高裁の判決(05年3月)が有り、私が元勤めていた金融業界では防犯カメラの設置を金融庁から厳しく指導されていた。

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 私は防犯カメラの設置こそは社会の安全のために絶対必要と考えている。
ここおゆみ野近辺ではちはら台の遊歩道防犯カメラが設置され、その結果ちはら台は非常に安全な町になっている。

 ちはら台の自治会長に聞いたことがある。
どうしたら防犯カメラの設置を遊歩道にできるのですか、その効果はどの程度ですか?」
それはね、自治会の要請で警察と折衝して設置してもらっているんだが、おゆみ野はそうした自治会のまとまりが良くないのではないのかい。
効果については、ここちはら台とおゆみ野を比べて見ると、犯罪件数は圧倒的にちはら台の方が少ないだろう。この防犯カメラの設置の効果は大きいよ

 防犯カメラは犯罪者にとっては脅威だが、反対に通常の市民にとっては自分を守る手段といえる。
おゆみ野南警察も犯罪の多い場所には防犯カメラを設置してほしいと指導しているが、四季の道などへの設置は市が協力的でないらしい。

 そうした意味で埼京線に防犯カメラが設置されたことは何よりも喜ばしいことだと心から思ってしまった。

 

 

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評論 日本 防犯」カテゴリの記事

コメント

オーストラリアのブリスベンから郊外へ行く列車にも監視カメラが設置されており、車内に案内文が記されてました。こちらは飲食物で汚したり設備を損傷したりする狼藉者の検挙というのが主目的のようです。
(国際線のファーストやビジネスの足元の散らかりっぷりは目に余るものがある)

京葉線には、今のところ女性専用車両は導入されてませんが、これは言い換えると「この路線には不審者が出没しますよ」というのを宣告するようなものにも感じるところです。

青柳さんのコメント、古本でもどうぞ、というのは好印象でした。

(山崎)青柳武彦氏は情報学の世界では大変著名な方で、このような方からコメントをいただいたのは、とても嬉しい気持ちでした。
ブログを書いてきた甲斐があったというものです。
喜んで青柳さんの本を読むつもりです。

投稿: 横田 | 2009年12月25日 (金) 15時55分

山崎様

> 推薦された図書を早速取り寄せて読ませていただきます。読みましたら感想文を書かせていただきます。

 楽しみにお待ちしております。なお、拙著「個人情報『過』保護が日本を破壊する」(ソフトバンク新書)については
http://www.ht21.co.jp/news/press/kahogo_sinsyo_2006_12.pdf
をご参照ください。書評ですが内容がかなり詳しく紹介されています。
「情報化時代のプライバシー研究」は、高価(3990円)な研究書ですから、専門に研究されるのでない限り必ずしも必要ではないかもしれません。「サイバー監視社会」(2400円)で十分でしょう。いずれも古本であると思います。よろしくお願いいたします。   青柳武彦

(山崎)ありがとうございます。書評についてはすぐに見てみます。

投稿: 青柳武彦 | 2009年12月25日 (金) 09時26分

山崎さま
 早速の前向きのコメントを有難うございました。 青柳武彦

(山崎) 読みましたら感想文を書かせていただきます。

投稿: 青柳武彦 | 2009年12月24日 (木) 13時33分

同感です。公共の空間におけるプライバシーの権利は縮小するか無しになります。また、公共の利益に優越するプライバシーの権利は存在しません。したがって、車内に防犯カメラを設置することは法律的にも倫理的にも何の問題もありません。産経新聞の記事に某教授が「痴漢行為というプライバシー侵害行為をプライバシー面で賛否がある防犯カメラ設置で防ぐというのは本末転倒。(中略)防犯カメラで犯罪率が下がったというデータはない」などという見当違いのコメントを発表していますが恥ずかしい話です。犯罪率が下がったというデータはあふれるほどあります。勉強不足を暴露したコメントというしかありません。
ともあれ、プライバシー問題、監視社会問題、個人情報保護問題に関心が寄せられているのは好ましい傾向ですが、間違った方向の議論が多いのは本当に残念です。拙著「サイバー監視社会」(電気通信振興会)、「個人情報『過』保護が日本を破壊する」(ソフトバンク新書)、「情報化時代のプライバシー研究」(NTT出版社)をご参照いただけると幸いです。必ず参考になると思います。
                            青柳武彦(情報法、情報社会学、学術博士、元国際大学教授)

(山崎)コメント、ありがとうございます。
推薦された図書を早速取り寄せて読ませていただきます。

投稿: 青柳武彦 | 2009年12月24日 (木) 10時35分

この記事へのコメントは終了しました。

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