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(21.12.15) 鳩山首相の不思議な戦略 なぜかくも優柔不断なのか

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 連立政権の民主党の影が薄い。あたかも国民新党社民党の政権のようで、亀井総理、福島副総理のような状況になっている。
いったい民主党はどこに行ってしまったのだ。選挙で選択したのは国民新党でも社民党でもないのだが」有権者が当惑しだした。

 このような状況を作り出した最大の責任は鳩山首相にあり、特に鳩山首相の優柔不断な発言や態度に有るのだが、鳩山首相本人は「連立政権維持のためじっと我慢をしている」境地だろう。

 もともと鳩山首相は資産家のおぼっちゃんで、政治資金ももっぱら母親から贈与されていたことがばれてしまったほどだが、この育ちのよさが優柔不断の態度をつくりだしていることは分かる。
何か戦前の近衛文麿首相を彷彿とさせるようなキャラクターだが、なぜかくも優柔不断でいられるのだろうか。

 なにしろ政治の世界は弱肉強食の世界で選挙は武力を用いない戦争なのだが、鳩山首相はもっぱら友愛しか説かない。
鳩山はお坊ちゃんだ。この機会に民主党をかき回せ
亀井氏福島氏が、連立政権の主導権をとってしまった。

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 亀井金融・郵政担当相の豪腕は自民党にいた頃から周知の事実で、とくに守旧派の代表として、あらゆる変化に反対してきた。郵政改革を元に戻して国有化し、整備新幹線はすべて再開して土建国家を再建しようというのが、亀井氏の戦略だ。
小役人の言うことなんか無視だ。国債をじゃんじゃん発行して国中道路だらけにしろ

 一方福島消費者・小子化担当相は日本を代表する左翼で、かつて「ダメなものはダメ」と言っていた土井たか子氏の直系だ。
県外・国外以外に普天間基地の移設を認めない。もし県内だったら政権離脱だ

 そして民主党は自民党反主流派が中心になって結成した党であり、ここに旧民社党と旧社会党右派、および今回大量に当選した小沢チルドレンが加わった寄せ集めのような党だ。
あえて特色を言えば「アンチ アメリカ、アンチ自民」ということだろう。

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 こうした本来は連立などとても組めない政党同士が、参議院で過半数を取るという目的だけに連立を組んでいる。
そして民主党の持っているこのあいまいさと、鳩山首相の優柔不断さの間隙をついて、亀井金融・郵政担当相がいいように内閣を揺さぶってきた。しかしついに菅副総理の堪忍袋の緒が切れてしまった

 12月4日に行う予定だった3党の「基本政策閣僚委員会」を亀井氏が欠席し、菅氏の再三の招集要請を蹴って電話にもでなかったからである。
亀井氏は自ら主張した「10兆円規模の第二次補正予算を了承しなければ閣僚委員会にはでない」と尻をまくったのだが、これはかつての旧陸軍と同じ方法で、「昔陸軍、今亀井になっている。

 結局閣僚委員会12月8日に延長されて、亀井氏の要望を入れて7.2兆円で決着しようとすることになったのだが、亀井氏はそれでも不満で「閣僚委員会では了承しない。閣議で鳩山首相が決めるのであれば了承する」と菅副総理の心を逆なぜした。
菅、お前の案など飲めるか」と言うことだ。

郵政株式売却凍結法案も通過させ、斎藤次郎のような元大蔵官僚を日本郵政社長にすることを了承し、こんなに国民新党の顔を立てているのに、また予算規模で駄々をこねるとは何事だ菅副総理が切れた。
うるせい、おれは鳩山総理とさしで決めたのだ。菅ごときにあれこれ言われる筋合いはない」大喧嘩になってしまった。

 しかし鳩山総理のコメントは落ち着いたものだった。
政策論議は大いにやってもらうのがいい

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 一方普天間基地問題では現状の辺野古以外に行く場所がないことは当初から分かっているのに、「県外・国外」の選択肢を検討しているそぶりをみせ、福島党首からはエールを送られている。
しかしアメリカとの「バラク・ユキオ」の関係は家庭内離婚の状態になってしまい、オバマ大統領からは「ユキオの顔も見るのもいやだ」と嫌われてしまった。

 連立政権は国民新党社民党にかき回され、オバマからは「顔も見たくない」といわれても、それでもまったく動じない鳩山総理にはただただ感服してしまう。
育ちのよさがそうさせるのだろうか、それとも何らかの目算があるのだろうか?

 おそらく鳩山氏としては来年の参議院選までは何とかこの姿勢で政権を引っ張っていくつもりなのだろう。
今は普天間基地の移設先は決めようもないし、予算の規模も亀井の顔を立ててやろう。
それも来年7月の参議院選挙までの我慢だ。民主党が過半数をとれば、すぐさま国民新党や社民党との連立を解消してやる。小沢さんが着々と手を打っているから、過半数は絶対に取れる


 さて、この鳩山首相の戦略は成功するだろうか。その前に決断をしなければならなくなって、連立崩壊というようなことが起こらないのだろうか。
優柔不断な態度で逃げ惑う首相がどこまでのらりくらりと逃げられるか見ものだ。



 

 

 

 

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