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(21.11.1) 人間の精神力はどこまで強いのだろうか  第一幸福丸の3名の生還

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 今回ほど驚いたことはなかった。キンメダイ漁船幸福丸3名の漁船員の生還についてである。

 なにしろ台風の大波で転覆してから約92時間後に救出されたというから、ほぼ4日間も転覆した船内に閉じ込められていたことになる。
この船には8名の乗組員がいたが、他の4名は同じ船内にいたが、すぐに脱出している。
注)最新の情報では、乗組員4人はすばやく船から逃げ出したが、3名は船倉に閉じ込められて逃げることができなかったという。また船長は救命いかだで脱出していた。

 私が一番驚くのは、いつ沈没するかもしれない船内に残こされ、かつ酸素が限界がある中で精神的なパニックを起こすことなく4日間も耐えたその精神力である。
この人たちは、何でこんなに精神が強いのだろう」驚嘆以外に言葉がない。

 今回救出されるまでの92時間という時間は過去に例がなく、71年に北海道稚内沖で転覆した第18幸徳丸の25時間が最高だそうだから、ほぼその4倍も耐えていたことになる。

 専門家も一様に驚いているが、生還できた原因として以下のような理由をあげている。
① 海水温が25度と高かったこと
② 直射日光を浴びなかったため、体内の水分が保持できたこと
③ 空気の消費を最小限にとどめたこと
④ 互いに励ましあったこと
⑤ ペットボトルに水が残っていたこと

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 しかし私が見たところ最大の要因はこの3名の漁船員の精神力の強さのように思える。
というのも、私のような精神力が極度に弱いものは、こうした状況におかれるとまず間違いなくパニックに陥り、次にはこの暗い船内から外にでようともがくのに違いないからだ。

いつ、海底の藻屑になるかわからない船内にいるのはいやだ」恐怖感に襲われる。
もっとも外は外で台風の大波が荒れ狂っていたわけだが、とりあえずは暗闇と転覆の恐怖には打ち勝てない。
救命着もなく、救命いかだも発見できなければ、まずおぼれて死んでしまうのだが、それでも私の場合は船外に脱出を試みるはずだ。

 かつて私が見た潜水艦映画では、浮上できなくなった艦内でだんだんと空気がなくなり、兵士の一人がパニックに陥ってピストル自殺をする場面があった。なにか自分の姿を見ているようだった。

 一方、第一幸福丸の船長牧山さんは救命いかだの中で死亡してるのが見つかったが、このいかだは船が沈んだ際に、自動で船から離脱する膨張式救命いかだだそうだ。
おそらく船長は船を操縦していたはずだから、転覆と同時に海に放り出されたのだろう。

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 今回は船内に残こされた3名は救出され、一方脱出したか海に放り出された5名は死亡したか行方不明になっている。
今回の救出劇を見ると、日本の海上保安庁の捜索能力や救出能力が非常に高いことがわかったから、船さえ沈没しなければ荒れた海に飛び込まずじっと船内で待つ方が生存率が高いといえる。

注)発見は海上保安庁ではなく海上自衛隊だとのコメントをいただきました。
「捜索能力についてですが、発見したのは海上自衛隊の航空機です。
捜査は、海上保安庁と海上自衛隊、発見が海上自衛隊、救出が海上保安庁になります


 しかし一般的には船のどこかが破損してそこから大量の水が浸水し、沈没するほうが多いのだから、実際の判断はやはり難しく、私の場合はまず間違いなく生き残れないだろう。

(今日のYou Tubeは銚子漁協と外川漁協です)
http://www.youtube.com/watch?v=0EeY10LMDJ0

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コメント

>今回の救出劇を見ると、日本の海上保安庁の捜索能力や救出能力が非常に高いことがわかったから、

捜索能力についてですが、発見したのは海上自衛隊の航空機です。
(海上保安庁の操作能力が低いという意味ではありません)
捜査は、海上保安庁と海上自衛隊、発見が海上自衛隊、救出が海上保安庁になります。

「第一幸福丸発見、救出の3人「4人は船外に」  関連情報⑤/佐賀のニュース」より
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1459188.article.html
>また海上自衛隊の航空機が午前10時ごろ、八丈島の北北東約55キロで、
>幸福丸とみられる船体を発見したという。幸福丸とみられる船体を転覆した状態で発見した。

行方不明の第1幸福丸 洋上でブイ発見 海上保安庁 佐賀 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/kyushu/saga/091028/sag0910280303000-n1.htm
>海上保安庁によると、海上自衛隊の航空機が上空から漂流するオレンジ色のブイ4個を発見。
>第3管区海上保安本部の特殊救難隊員が調べたところ、「第1幸福丸」の札が付いていた。

(山崎)情報ありがとうございます。本文に注意書きを入れておきます。

投稿: 通りすがりのメモコメント | 2009年12月24日 (木) 11時24分

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