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(21.10.27) 万引きの被害は止まるところをしらない

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 日本経済にとって万引きの被害は座視できないほどに大きくなっていることがわかった。警視庁がNPO法人「全国万引犯罪防止機構」に依頼して調査した推計では、東京都内での万引きの被害は推定で670億円になるという。

 東京都の人口は全国の約1割だから、日本全体では推定で6700億円程度の万引き被害が発生していることになる。
特に万引きの被害がひどいのはスーパー、コンビニ、本屋だそうだが、そのロス率来店内にあるものがなくなっている割合)は全体で約1%で、そのうちの約半分の0.5%が万引きによるものだという。

 なかでも本屋の被害は深刻で、別の調査では万引率は1.5%程度と推定され、利幅率が低いため1冊万引きにあうと、その損害を取り戻すために10冊の販売が必要になるのだそうだ。

 ここおゆみ野では書店がしばしば閉店している。すべてが万引きのせいだというのは言いすぎだが、それが原因の一部ではありそうだ。
というのも私が四季の道の清掃活動をしていて、明らかに万引きにあったと思われる本がよく茂みの中などに捨てられているのを見ているからだ。

 ほとんどがマンガ本で、まったく新品のマンガ本がそれも大量に隠されるように捨てられている。
仕方がないのでゴミとして処分するのだが、なにせ本は重たいのでゴミ袋に入れて運ぶのも一苦労だ。

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 こうしたマンガ本を万引きする理由は、中古書店に買い取ってもらい現金化するためだが、途中で怖くなって捨てたというケースではなかろうかと私は思っている。
捨てるぐらいなら、万引きなどするな」思わず叫びたくなる。

 推定では万引きは年々多くなっているそうだが、よく本屋が思い余って万引き現場の映像を公開するようなことがある。
この子が万引きをしました」と写真を店頭に張り出すような事例だが、たいていの場合は「子供の人権を無視した」なんて本屋の方が袋叩きに会うことが多い。

 この国では加害者の人権は守られるのだが、被害者の人権は守られないのが普通だから、万引きはとどまることを知らない。
私などは被害者の人権も加害者と同程度に守られるべきだと思っているが、法律の基本が加害者の人権を守る規定しかないので、被害者はどこまでも被害者のままだ。

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 しかしこうした万引きを放置しておくと、商行為そのものが成り立たなくなっていき、善良な書店などは次々に倒産してしまうのだから、警視庁もようやく本腰を挙げて防止策に乗り出すことになったようだ。

 ただし問題は被害届を出すのに手間隙がかかって、通常の商行為に支障が出てきてしまうことにあり、被害者が被害届を出さない場合が多い。
私も四季の道で、明らかに万引きにあったと思われるゴミの跡を見るのだが、警察に届けていちいち現場に立ち会う面倒くささや、住所・氏名・年齢・連絡先等をその都度伝えなければならないわずらわしさを思うと、さっさとゴミとして片付けてしまっている。

注)実際一番いやなのは発見者が犯人ではないかと疑われることで、そんなリスクを犯すくらいならゴミとして処理したほうが気がらくだ

 万引き被害をなくすためにはこうした実務上の問題点の解決も必要で、たとえば事前に万引き監視員制度を作って登録し、いちいち住所・氏名・年齢・連絡先等を伝えるわずらわしさをなくし、また発見者が万引き者ではないかと疑われるリスクを軽減する措置が必要だろう。


(今日のYou Tubeは昭和の森です)
http://www.youtube.com/watch?v=vZ3Tgo7hmCc
 

 

 

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評論 日本の政治・経済」カテゴリの記事

コメント

権利や体面のみを主張することが正しいことではないはずだ。万引きは悪いこと、してはいけないこと。罪を犯したら謝罪し償う。当たり前のことが、当たり前と言えない国。被害者が当たり前の権利を得て、加害者に対峙するには幾つもの扉を自ら押し開かねばならない。なにもなかったことにしたい。もう終わりにしよう。自分の弱さや世間の目を気にしながら。その弱さが次の不正を許してしまう。法律が守ってくれないことを言い訳に、疲れたことに安息を求めてはいないか。被害者が被害者であることから逃げだしてはいけないのだ。時には、法律との戦いも心の片隅で覚悟しつつ。

投稿: TADA | 2009年10月27日 (火) 23時20分

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