« (21.10.22) 郵政民営化崩壊 西川殿切腹めされ | トップページ | (21.10.24) You Tube にはまってしまった »

(21.10.23) マニフェストは単なる紙切れ 郵政民営化と鳩山首相の判断力

21913_025

 民主党の言うマニフェストとは国民に対する公約ではなくて、単なる紙切れだということが分かった。
日本郵政社長の後任人事にこともあろうに元大蔵事務次官斎藤次郎氏を指名したのである。

 これには日本中が驚いた。毎日新聞は22日の社説で「いったい、この人事をどう受け止めればいいのだろう。驚きとともに、鳩山政権への不審の念がわく」と言ったが、誰もが同じ気持ちを持ったはずだ。

 何しろ民主党は選挙前のマニフェストで「脱官僚政治」を歌い、鳩山政権の政権構想の5策の中で「天下り、渡りの斡旋を全面的に禁止する」と書いた。
ここでいう「全面的に」という言葉が「例外がある」という意味だとは日本語の新解釈だ。

 亀井担当相は「私の長い友人で、以前から将来の郵政事業について話し合ってきた延長線上でお願いした。役人出身というだけで、どんな仕事をしてもいけないというのはおかしい」と述べたが、元自民党守旧派の代表のような亀井氏ならば当然の判断だ。

 しかしこれに対する鳩山総理の「昨日の夜、亀井氏から話をいただいた時には驚きながらも、相当なつわものだから面白かろうと思った」という言葉にはまったく同意できない。

21913_007

 鳩山総理はすっかり忘れているようだが、昨年の日銀総裁人事で民主党が福田政権にとった態度を、私を含め国民は覚えている。
福田元首相に対し「元財務事務次官、武藤敏郎副総裁の昇格なんてとんでもない。元大蔵事務次官田波耕治氏も当然認められない」と蹴ったため、最後に妥協案として出された国際金融畑の元財務官渡辺博史氏についても「財務省出身者は絶対にダメだ」と一蹴したはずだ。

 その時の民主党の代表は小沢氏で、幹事長は鳩山氏だったはずだ。
いったい、武藤氏田波氏渡辺氏と今回社長に就任する斎藤氏とがどう違うのかさっぱり分からない。
平野官房長官が「回の人事がイコール天下りという理屈にはならない。財政と金融という部分でも違う」と説明したが、おそらく本人も何をしゃべっているのか理解できなかっただろう。

 私は鳩山総理が友愛を説く態度はとても好きで、友達だったら最高の友だと思うが、一方で政治家としての鳩山氏の判断力についてはまったく信用していない。

 なにしろ先日のIOCの総会において、東京が落選することを私でさえ分かっていたのに、石原都知事の要請を受けてのこのこ総会に出て行き、自身の影響力の無さを痛感して帰国したばかりではないか。

 今回はさらにひどく、自身が日銀総裁人事で「大蔵(財務)官僚は一切ダメ」と福田元総理に言い渡したことも忘れ、さらに民主党のマニフェストに何が書いてあるかもすっかり忘れて、「相当なつわものだから面白かろうと思った」とはあきれて物が言えない。

 もっとも政治は生き物だから、当然今まで言ってきた事を訂正しなければならないこともある。それならばそうと総理大臣が国民に説明して了承を求めるのが筋だ。
私が今回驚いたのは、鳩山首相が「斎藤社長の人事がマニフェストに書かれていることと異なる」との認識をまったく持っていないことだ。

マニフェスト、そんなものあったけ? 亀井君がそういうならいいだろう
この判断力の欠如をどのように評価したらいいのだろうか。

21913_033

 実は亀井担当相はそうとうな食わせ物だ。たった3名国民新党を率いて、鳩山内閣の鼻面を引っかきまわしている。
先の中小企業に対する「融資の元本と利息の免除」は鎌倉幕府の徳政令と同じで、金融秩序を崩壊させる試みだったが、こんどは「民主党のマニフェスト」をまったく紙切れ同然にしようとしている。

 日本郵政の社長人事は、国民に対する「官僚政治の打破」という約束を守るのか、それとも国民新党のようなもっとも古い政党に組して「官僚政治に戻るのか」の判断の分かれ目になるはずだ。
本来は率先して自らが社長後任人事をすべきなのに、亀井担当相に丸投げしただけでなく、元大蔵事務次官をあっさりと社長に据えてしまった。

官僚政治の打破はいったいどこに行ってしまったのだ!!!!」叫びたくなる。

 私のように引退して四季の道の清掃活動をしているだけものでさえ分かるこの理屈を、鳩山総理が理解しないことは信じられない思いだ。
私はあきれてしまったが、このような鳩山総理の判断力のレベルでは国民の信頼感が大幅に低下することだけは確かだ。

注)日銀総裁の人事でも鳩山氏はチョンボをやっている。幹事長として元財務官渡辺博史氏をいったん了承したが、小沢代表に一蹴され福田元総理に断りをいれなければならなくなった。
このときの福田元総理の言葉が「誰と話せば信用できるのですか。かわいそうなくらい苦労しているんですよ」であり、政治家としての鳩山氏の判断力の甘さを露呈した場面だった。


(今日のYou Tubeは苅田郷です。画面上部の←→をクリックすると画面を大きくすることができます。また宣伝がでてきますが×をクリックすれば消えます)
http://www.youtube.com/watch?v=l2-3AGqn0ew

 

 

 

 

 

 

 

|

« (21.10.22) 郵政民営化崩壊 西川殿切腹めされ | トップページ | (21.10.24) You Tube にはまってしまった »

評論 日本の政治・経済 郵政民営化」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (21.10.22) 郵政民営化崩壊 西川殿切腹めされ | トップページ | (21.10.24) You Tube にはまってしまった »