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(21.8.30) 今日は総選挙

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 今日は総選挙の日だ。民主党にとっては待ちに待った選挙だし、一方自民党にとっては本当はしたくもない選挙だ。
麻生総理は当初選挙管理内閣と思われていたが、直後に発生したリーマンショックを逆手にとって「政局より経済だ」と半分は国民をおどしながらここまで政権を維持してきた。

 その間に神風が吹くことを期待し、実際民主党小沢前代表の政治献金問題で優勢に立ったものの、自らの舌禍や中川前金融担当大臣の酩酊会見等の失点が大きく作用し、国民の信頼を失ってしまった。

 民主党が断然優位を保って総選挙を向かえており、今日の深夜には大勢が判明しているだろう。
私は今回の総選挙は小泉郵政選挙逆バージョンで、民主党中心の内閣が組閣されることは間違いないと思っているから、次のステップは民主党政権の今後のあり方にかかってきたといえる。

 先日の金曜日の夕刻母の介護から帰ってきたとき、鎌取駅前で民主党公認候補の岡島一正氏が民主党のマニフェストを配布していた。私は岡島氏本人からマニフェストを受け取って読んでみた。
実を言うと私がマニフェストをまじめに読んだのは今回が初めてだ。
最もマニフェスト選挙は民主党の小沢前代表が前回の参議院選挙のときから本格的に始めたのだから、それほど歴史があるわけではない。

 しかしマニフェストはいいものだと思う。言った事と実際の比較が可能になるので、政権運営をするほうは、「ありゃ、選挙のときだけの口約束だ」なんて言えなくなるし、一方野党も「マニフェストと違うではないか」と攻めることができる。

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 今回の民主党のマニフェストを読んでみて、子育て支援、官僚の排除、地方分権が民主党のキーワードだということがよく分かった。

 子育て支援についは、日本の出生率が世界的に見て最も低い国の一つであることは間違いないからその必要性はわかる。
子供を育てるのが難しい社会ということで、実際私も子供は2人だが3人目を作るには経済的に躊躇した。
子供手当てや出産支援で今後出生率が上向く可能性は高い。
私の息子は「年額31.2万円の手当ては大きい」と言っていた。

 官僚支配からの脱却は自民党政権ではまったく不可能だったのだから期待ができる。
官僚がいかに力を持っていたかは「事務次官会議」と言うものを見ると分かる。
日本の政治の実質的な決定機関はこの「事務次官会議」でここを通過した案件だけが、内閣の了承事項になる。

 はっきり言ってしまえば事務次官が「NO」と言えば、法律もあらゆる政策も何一つ決まらないのだから、政治家は官僚のスポークスマンのようなものだ。これを今回政治家主導の「閣僚委員会」に権限を移そうと言うものだ。
昔陸軍、今官僚と思えばイメージがわく

 日本で天下りや外郭団体がやたらに多いのも、この日本の実質的な支配者が官僚組織であることからきている。こうした官僚支配の構図が民主党政権で変わることを期待しよう。

 地方分権はこれも官僚機構に対する挑戦の一つで、中央集権の方が何かと中央官庁にとってやりやすい。地方に権限を与えてしまうと、中央官僚が地方官僚を抑えることができなくなってしまう。

 全国一律の金太郎飴のような日本を目指している中央官僚にとっては、地方ごとに特色ある地方自治などが発生してしまうと面倒だ。
地方分権のイメージは江戸時代の幕藩体制のようなもので、幕府は藩の内政には関与しなかった。その結果地方は地方独特の文化が芽生えたのだが、それを中央集権の明治政府がことごとくつぶしたと言うのが実態だ。

 さてここまで民主党のマニフェストを読んでみて、外交問題にほとんど触れていないことに驚いた。民主党政権は完全に内向きの政権であり、世界のことについては何も考えないか、考えようとしない政権だと言える。
(注)正確に言うとマニフェストの最後の項目で外交政策が少しだけ記載されているが、いかにも付け足しという感じで意欲はまったく感じられない。

 おりしも海の向こうではオバマ政権と言うこれも完全な内向き政権が誕生し、世界のことよりも自国の経済の建て直しと医療保険制度の確立だけに邁進している。
リーマンショック以降の世界は地政学の世界だと言われているが、地政学とは日本で言う戦国時代と同じだと思えばイメージがわく。

 アメリカが世界の警察官から降りてしまい、それぞれの国家が自国の責任で、その防衛をはからなければならない時代で、日本にとりならずもの国家北朝鮮と覇権国家中国との対応を、アメリカの支援抜きでしなければならない時代に入ってきた。

 民主党政権はそうした難しい外交戦略をとらなければなら時に政権運営をするのだが、アメリカの軍備に全面的に頼った自民党政権ほど外交が上手だとはとても思われないのが気がかりだ。

 

 

 

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