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(21.7.28) ちはら台走友会の飯豊山登山

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  ちはら台走友会では毎年、春と夏に登山をすることになっているが、今年の夏は東北の名山、2105mの飯豊山(いいでさん)だった。福島県、山形県、新潟県にまたがる飯豊山系のなかの主峰の一つで、古くから信仰の山として崇められてきた。

 深田久弥によれば「文禄4年、時の領主蒲生氏郷が信仰して、登山路を開き、社殿を修め、それ以後この山が大いに栄えた」そうだから、今から約400年前に信仰登山が始まったことになる。

 従来ちはら台走友会では槍ヶ岳剣岳のようなアルペン的な登山を好んでおこなって来たが、今回は女性的で秀麗なこの山に登山をすることにした。
その理由は「もう、きつい山は止めて、楽しい登山をしようじゃないか」という意見が多かったからである。
走友会のメンバーは走ることは長けていても、必ずしも全員が登山好きというわけではない。

 走友会の登山のパターンは決まっていて、金曜の夜に出発して日曜の夜遅く帰宅する、2泊3日(うち車中一泊)の登山なのだが、これはメンバーのほとんどが現役で仕事を持っている為の配慮である。

 走友会は酒豪が多く、車中では大いに盛り上がり、特に2年前の槍ヶ岳登山の時は眠ることができなかったが、最近は私が酒を飲まず早寝であることを配慮してくれる。
今回はチャーターしたマイクロバスの一番前に席を設けてくれた。ありがたいことだが、車中では熟睡というわけにはいかない。

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 今回の登山は弥平四郎口から三国岳を経由して切合小屋で一泊し、翌朝飯豊山に登山をして、飯豊鉱泉のある川入口へ下山する計画になっていた。全員で15名の参加である。

 夜の11時に出発して、順調にいけば弥平四郎口に朝の6時ごろには到着する予定だったが、朝の5時ごろから運転手さんが盛んに地図を確認し始めた(なぜかナビゲータを動かすことをしなかった)。
そして運転席の横に座っている私に聞いたのだ。
このルートでいいはずですよね

 急に眠気が覚めてしまい、私は運転手さんが持っていた地図と首っ引きになってしまった。
弥平四郎口はどう行けばいいんだ」すっかりナビゲータにさせられてしまった。
それでも1時間程度遅れて弥平四郎口に到着できた時は実にほっとし、運転手さんとともに到着を喜んだものだ。

 飯豊山への登山道は何本かあるが、後でこの弥平四郎口からの登山路が最も容易であることを知った。他の登山道は相当に厳しく、特に帰りに通った川入口からの登山道は道が雨水で大きくえぐられ、大小の段差の連続で「ここから登るのはさぞきつかろう」と誰もが思うような登山道だった。

 登山のリーダーOさんはベテランの登山家だが、全員が十分な登山経験があるわけでない。Oさんから事前に持ち物の連絡がされており、「できる限り荷物は軽くすること」という注意がされていたが、酒豪仲間は「酒は必需品」となっている。
一人でウィスキーや焼酎を何本も持参している人がいた。
私はいつものように軽装に徹していて、寝袋を含めても7KG程度でいたって軽かったが、多くの男性が10kgを越えていた。

 実は登山において最も重要な技術は、この荷重をどこまで減らせるかにかかっている。必要最低限の持ち物にするのだが、これは経験がものを言う。
特に登山暦の少ない人は、いざという場合を想定してあれやこれや詰め込み、その結果重い荷物を持つことになって登山を楽しめない。

 私はいつものように、雨具で防寒衣を兼用し、水は途中の水場で確保できるので1Lとし、食糧は3食分だが小食なので多くなく、羽毛の寝袋も最も軽いものにした。
全体で7KG程度なので、いたって軽快だがこれで十分なのである。

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 飯豊山系は過去に一度登山仲間のタムさんと縦走したことがある。そのときは3泊4日かかったが、千葉から登山口に到着するまでまる1日かかったからである。
この山はアクセスに時間がかかり、今回のようにマイクロバスをチャーターしないと、とても効率よい登山はできない。

 しかし飯豊山は相変わらず草花が美しかった。険しい山ではないが奥深さを感じさせる山だ。
途中で足をくじいた人もいて全員が登頂したわけではなかったが、十分山行を楽しめた。
最近は登山といえばちはら台走友会の登山だが、仲間達のおかげで登山を継続できることは嬉しい限りだ。

 今回の写真は飯豊山の花が中心です。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/21726?authkey=Gv1sRgCNa2upeJrbCgXA#

 

 

 

 

 

 

 

 

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