(21.7.2) タムさんと登山 登山NO 25
2000年 54才
大雪山系縦走および利尻岳 タムさんと 8月の夏休み 2週間
この年初めて北海道の山に登った。タムさんにルート選定を依頼したところ、白金温泉から美瑛岳2052m、オプタテシケ2013m、トムラウシ2141m、白雲岳2230m、旭岳2290mのルートを作成してくれた。
北海道までは大洗からフェリーで苫小牧(料金は5000円で高くはないが,水戸までの電車賃4500円と,苫小牧から札幌までのバス代1000円がかかる)に出て,そこから札幌から旭川まで電車で行った。当日は旭川の駅頭で寝て翌朝早く美瑛に出、そこからバスで白金温泉に入った。
当初は時間短縮のためタクシーで登山口まで行こうとしたが、タクシーのネイちゃんが帰りのタクシー代まで吹っかけてきたので断って歩くこととした。
「ネエ、あんた達、歩くと遠いよ」
「いえ、いいです。最初から歩くつもりでしたから」
北海道の山は人の入山が少ないせいか非常に美しく太古のままの趣がある。
こんな美しい山容があっていいのだろうかというほどだ。 タムさんとはトムラウシまで一緒に言ったが,トムラウシの稜線で天候が崩れ2日間風雨にさらされた。たまたまテントを張った場所が風の通り道だったため、夜中中おきてテントを支えていなければならなかったほどだった。
タムさんは時間の関係でトムラウシから下山し,私はさらに稜線伝いに大雪山の主峰旭岳まで行くことにした。
しかし風雨が特に強かったのはトムラウシの側だけで,そこから離れるにしたがって天候は改善し、気持ちよい登山となった。
北海道は熊が多いため、いたるところで「熊に注意」とか「残りの食べ物を捨てると熊の餌付けになるので捨ててはいけない」とかの注意書きがある。
登山者は熊よけの鈴か、ホイッスルを必ず携帯して、それを鳴らしながら歩いていた。
途中のキャンプ場で夜半にテントの外で動物のうなり声がしたのには震え上がった。
「すわ、熊だ!!!!!」
思わずホイッスルを鳴らそうとしたが、慌てふためくとホイッスルもならないらしい。空気が漏れる音しかしなかったので、そばに置いてあった食器をたたいたら、テント場中全員が食器をたたき始め、大変なことになってしまった。
翌日テントの外を確認すると、キタキツネが私のテントの外に出していたゴミ袋を加えて持ち去ろうとしていたようだった。
夜中だと熊とキタキツネの区別もできない。
大雪からおりてもまだ時間が十分あったのでさらに利尻岳に登ることとした。稚内からフェリーに乗って利尻島まで行き,キャンプ場にテントをはって登山をした。一番厳しいルートは登山禁止になっていたため、もっともポピュラーなルートで登って、次に険しいといわれているルートを下った。
帰りは青森によって大学時代の同窓会に参加した。たまたまT君が青森の支店長になっていたのでここで同窓会をすることにした。
| 固定リンク
「個人生活 登山」カテゴリの記事
- (22.8.3) 日本テレビ報道局の無謀な取材 奥秩父滝川(ブドウ沢)の三重遭難(2010.08.03)
- (22.8.1) 山岳遭難と救助依頼の是非 秩父山系ブドウ沢のヘリの事故(2010.08.01)
- (21.7.20) トムラウシは魔性の山(2009.07.20)
- (21.7.10) 剣岳登山 走友会 登山NO 33(2009.07.10)
- (21.7.9) ちはら台走友会の登山 登山NO 32(2009.07.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント