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(21.6.6) 犯人逮捕は喜ばしい  泉谷中ガラス破壊事件

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 昨年12月
泉谷中の校舎のガラス99枚が割られたが、その容疑者が逮捕されたとのニュースが新聞に掲載されている。

 私が見ている千葉日報によると「千葉南警察署は・・・千葉市内に住む泉谷中卒業生の無職の少年(15)といづれも同校3年生で14歳の男子生徒3名を逮捕した。
・・・・・4人の逮捕容疑は共謀の上、鉄パイプやブロック片で校舎1階の窓ガラス99枚(約123万円相当)を割るなどした疑い
」だという。

 私は(21.1.2)のブログ「千葉南警察は市民の期待に答えられるだろうか」(リンクが張ってあります)で、千葉南警察が青少年の犯罪に積極的に関与したがらないのではないかと疑問を呈しておいたが、今回の逮捕を見てそうした見方が必ずしも正しくなかったと反省した。

 まずは犯人逮捕を喜びたい。
犯罪が起こった場合最も大事なことは、誰であれ犯人を逮捕することで、それが青少年であろうと、同校の生徒であろうと関係はない。

 しばしば青少年の犯罪の場合は、関係者が隠蔽したがるがそうした行為は単に犯罪を助長するだけで何のメリットも無い。
実際、窓ガラスが99枚割られた後も、泉谷中では執拗に窓ガラスが割られ続け、また校舎にペンキの落書きが繰り返された。

 通常犯罪者は逮捕され無い限り、犯罪行為を何度でも繰り返すもので、この4人に余罪が有ることはほぼ確実だ。

 泉谷中としては容疑者が同校の卒業生と在校生のため、教育指導の問題が発生するとは思われるが、限界を越えた犯罪行為について教育指導の問題を前面に持ち出すのには無理がある。

 教育現場でよく言われる性悪説性善説もその極端な主張は何の意味も無い。人間は適当に悪く、適当に良いのが実態であり、それが一方に振れたときに適切に対処するのが実務的だ。

 今回のような何度でも繰り返された破壊行為については、警察の逮捕が最も適切な対応で、「おゆみ野は犯罪がはびこっているのではないか」という世間の評価を皮一枚のところで押し止めたようなものだ。

 ただし、青少年の更正方法については、私も単に少年院等に送るだけでは無理があると思っている。

 こうした青少年はガラスを破壊したり、壁にペンキで落書きを塗りたくったり、公園のベンチを燃やしたり、公園に花火の燃えカスやゴミを大量に放置したりしてきた。
そしてそれがどのようなことか、まったく理解していない。
単に「面白いからやった」のだという。

 問題なのは破壊する人はいつも「面白がって」徹底的に破壊し、一方それを修繕したり落書きを消去する人は常に「当惑しながら」修繕と消去に追われるということだ。
考えても見て欲しい。これほど理不尽なことは無い。

 私は公園に散乱するゴミを毎日片付け、壁に塗りたくられた県警に対する悪口を消し去る作業をするたびに、思わざる得なかった。
世の中は何と不公平なのだろうか

 青少年の更正のため重要なことは、自身が行なった行為がどのような影響を社会に及ぼしているのか経験させる以外に、適切な教育方法はない。
窓ガラスを割った人間には窓ガラスを入れさせ、ペンキを塗りたくった人間にはそれを消去させ、ゴミを散乱させた人間には清掃を義務づけることだ。

 人は自ら痛みを感じないと、人の苦しみなど分からないものだ

 最後にもう一度言おう。犯人逮捕は実に喜ばしい。限界を越えた破壊行為には逮捕以外の適切な対応は無い。
これにより泉谷中は破壊行為から免れることができたのだから、地域の住民としてほっとしている。



 

 

 

 

 

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地域活動 泉谷中学」カテゴリの記事

コメント

昨年6月14日息子が被害に遭った事件以降、私が知るだけでもおゆみ野・誉田地区での少年犯罪による逮捕は10件近くを数えます。
南署は本気モードです。千葉県全体では少年犯罪は減少していますが、南署管内は増加しています。その6割が自転車などの乗り物盗難です。
平均すると一晩の夜勤中に少年に関する南署への通報が10件あるそうです。自ずと南署の最重点課題は少年犯罪撲滅です。
この春、署長と生活安全課長が交代しました。新任のお二人とも、少年犯罪には毅然とした取り組みを行うと話していました。
さて、次に考えなければならないのは再発防止への取り組みです。警察は事件を立証し検察に加害者を送致、検察が家裁への送致を決めるまでの捜査で
その役割は終了です。家裁による審判処分決定によっては少年院での教育を受ける場合もありますが、いずれは保護観察となり保護司などの指導のもと
家庭で更生を図ることになります。地域社会の問題に帰るのです。
今回の逮捕を受け、今までの視点では目の届かなかった切り口での取り組みをはじめようと思います。
先に示した10件近い少年犯罪の中に、息子の事件と同じ因縁を付けられ暴行を受けたり、金品を奪われたりした事件が複数あります。残念です。
被害者、加害者ともにその家族を含め大きな消すことのできない傷を負うのです。この過ちを繰り返してはならない。
子どもたちのエネルギーを間違った行動に走らせてはならない。思いを新たにしたしだいです。

(山崎)いつも丁寧なコメント、ありがとうございます。

投稿: Aの父親 | 2009年6月 6日 (土) 11時02分

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