(21.3.23) サンチャゴ巡礼 その3
友達のTさんとこの夏サンチャゴ巡礼に行く約束をしている。もっともルートはスペインではなく、フランスだ。
中世にはフランス各地からスペインを通って大西洋に近いサンチャゴまで巡礼路が有ったのだが、Tさんはすでにスペインの巡礼路約800kmを踏破しているので、今度はフランス路約500kmを踏破したいという。
Tさんはすっかり巡礼モードになっており、先日私のところに巡礼路の大地図と詳細地図、および巡礼の旅行記を送ってきてくれた。
「山崎さん、これで十分事前準備をして置いてください」という意味だ。
今日(22日)は天候が不順だったこともあり、一日家にいて資料に目を通している。
これによるとフランスの巡礼路は大きく4本有ったようで、今回私達が行くル・ピュイからの巡礼路はそのうちの一つということになる。
ル・ピュイはフランスの南部の高原地帯にある人口2万の小さな町だが、マリア信仰の篤い町で、中世巡礼路の出発点の一つだという。
ここからGR65という巡礼路がスペインのバスク地方に向かってほぼ一直線に伸びている。途中で自動車道によってかなり寸断されているが、それでも日本の旧中仙道や旧東海道よりはよく残っている感じだ。
私はしばらく前までよく日本の旧街道をRUNしたものだが、そうした昔の街道はほぼ直線に道ができており、少々の山道なんかも迂回せずまっすぐに伸びている。
「どうやらGR65も同じような道だな」感度が分かった。
当初私はGR65はまともな道標もなく、地図にもなく路頭に迷うのではないかと心配したが、旅行記を読んだ限りでは杞憂のようだ。
思いのほかルートが整備されており、ちょうど日本の自然遊歩道のような感じに見える。
「よかった、これなら単なる体力だけで勝負できる」安心した。
さらに私をほっとさせたのはこのところの円高でユーロの価値が下がって、日本人の目から見ると全てが安価に見えることだ。
たとえばジットと呼ばれる宿に安ければ10ユーロ程度で泊まれる様なのだが、これだと約1300円イメージだ。
食事も4ユーロ位でできそうで約500円イメージだ。
「こんなに安い時はそうはないので旅行するに限る」すっかり私もサンチャゴモードになってきた。
いまはTさんから送られてきた詳細地図と先人の旅行記を見比べながら巡礼のシュミレーションをしている。
これを事前に十分行なっておけば、旅行そのものは問題なさそうだ。
あとは如何に相応のレベルの巡礼記を残せるかが問題になりそうだが、今見ている先人の巡礼記もなかなかのレベルだからそれに負けないようにするのは大変だ。
とりあえず資料集めと写真だけはばっちりと撮っておいて、先人の旅行記を凌駕できるように努力しよう。
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