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(21.2.5) なぜ日本の株価はアメリカの株価より低迷するのだろうか

 正直に言うが私は株式投資で成功したことがない。前に失敗記12(リンクがはってあります)に記載したとおりまったく金儲けの才能とは無縁の人間だ。

 バブル期の終わり頃、信じられないことに時流に流されて一攫千金を夢見て失敗してから、株式投資からは完全に足を洗っていた。
それでも退職金が入った段階で、僅かな金額だったが日本株の投資信託を購入した。

まあ、投資信託なら危険性はなかろう」2年前のことである。
しかしこれが完全に裏目に出て、日本の株式の低下は止まるところを知らない。残高はコンピュータで検索できるのだが、見ることもいやになった。

 しかしこのブログを書くために久しぶりにのぞいてみたら半額以下になっている。
なんということだ」あらためてうなっている。たった一つの慰めは購入金額が僅かなため生活に支障がないことだけだ。

 このように私の投資の才はまったくあてにならないのだが、投資信託を購入してみて不思議な事象に気がついた。
世界経済を見てみると、今回の金融危機の発生元はアメリカで、日本よりはるかに悪い。それなのにその悪いアメリカより日本の株価の低下がはなはだしいのはなぜか」ということだ。

 たとえばサブプライムローン問題が発生した07年8月前後のピークから現在までの日米の株価を見ると、日経平均が07年7月9日の18261円から約8000円に、一方NYダウ平均は07年10月9日の14164ドルから約8000ドルに低下している。
低下率は日本が約54%、アメリカが約44%で、日本の低下率のほうが約10%高い

 実に不思議な気がした。
アメリカの5大投資銀行は消滅し、大手のシティバンカメに公的資金が投入され、実体経済ではGMクライスラーが政府の公的資金でかろうじて命脈を保っている。

 一方日本ではまだ大手銀行を含め全ての金融機関にはまったく公的資金は投入されていない(投入予定はある)。また実体経済のトヨタもホンダも日産も、経営状況は極度に悪化しているが、だからといって公的資金が投入されているわけではない。

 明らかに経済の実態は日本が上なのに、株価は日本の方が悪い。
悩んでいたら「金融大崩壊(アメリカ金融帝国の終焉)」(NHK出版)の著書である水野和夫氏が以下のように答えてくれた。

東京株式市場では外国人投資家の売買シェアが6割前後ありますが、外国人が日本株に投資するときは、当然、円レートの変動を織り込んだドルベースでリターンを考慮しているはずです。
 
 そこで、日経平均をドル建てに換算して、ダウ平均と重ね合わせると、まったく同じ動きをしてることが分かります。
グローバルな運用をしている投資家は、ドル建て利益で世界の企業を比較しています。

・・・投資家の多くは、日本の企業の収益は海外利益が大半であるとみなしていて、アメリカの企業と同じように対応してかまわないと考えているわけです
(以下のグラフ参照)」

 試みに計算してみた。07年8月頃の円レート120円から、最近の90円まで約25%の円高になっているので、現在の8000円を07年8月ベースに引きなおすと、8000円×125%=10000円となり、これを18261円で割ると、確かに約45%の値下がり率になってしまった。

本当だ。ドルベースでは値下がり率はアメリカと同だ」納得した。
そうなれば今後の日本の株価について予測が立てられそうだ。

 09年度はアメリカを始め先進各国はマイナス成長は確実だから、株価は基本的に下降する。さらにアメリカは景気対策として赤字国債をジャブジャブ増発するから円高はさらに進む
従って日本の株価はアメリカの株価の低下より円高分だけさらに低下して推移する。

こりゃ、大変だ」そうなると私の僅かな投資信託の将来は風前の灯になってしまいそうだ。
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(水野和夫氏の同書 p167より転載)




 

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評論 日本の政治・経済」カテゴリの記事

コメント

なーるほど、ストンと納得いたしました。

投稿: yokuya | 2009年2月 5日 (木) 07時55分

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