(21.1.31) 千葉市まちづくり公開講座の講師になった
人生長く生きていると信じられないような経験をするものだ。今度は「千葉市まちづくり公開講座」の講師になってしまった。
この講座は千葉市のまちづくり推進課が主催して、地域住民に「まちづくりで地域デビュー」を図ってもらおうと企画したもので、都合3回開催される。
私はその第1回目の講師で、他に江戸川区で「すきま南風」という地域活動をされている高木さんと一緒に、事例紹介をすることになった。
参加人員は当初30名程度を予定していたようだが、実際に応募してきた方は20名弱で、今回出席してくれた方はさらに少なかった。しかし地域デビューにとても熱心な方が多かった。
私の知り合いも多くいて、おゆみ野の森のインストラクターの齋藤さんや、同じくメンバーのYさん、それと地域でよく活動が一緒になるNさんまでいた。
「齋藤さんやNさんは、いつも地域活動を実践しているのに」と一瞬思ったが、なお研鑽を励む態度には頭が下がる。
また、参加した住民以外にUR都市機構の担当の方も来ていたが、今回の私の事例紹介が「おゆみ野地区の清掃活動」で、この地域の開発をしたのがUR都市機構だったからだと思う。
それに今回の講師依頼も新都市ライフ(UR都市機構の関連会社)のOさん経由でされたものだ。
私の事例照会は「おゆみ野クリーンクラブ」の立ち上げから、現在までの活動と、仲間作りの広げ方、また問題点等で、30分程度説明した。
幸いに私はブログを継続して記載してきており、クリーンクラブについてもその都度エポックになるようなことを記載していたので、それを元に話をすることができた。
たまたまこの講座に出席しているYさんは、この1月からクリーンクラブのメンバーになっている。私の講義の印象をメールで送ってくれたので一部を抜粋して掲載する。
「ゆっくり、はっきり、とても聞きやすく、おゆみのクリーンクラブの立ち上げから現在の様子まで順序立てて解りやすくお話し下さった、という印象でした。
皆さん一様にその日々の取り組みに感心され、地道な努力が大切なことを実感なさった様子でしたが、お話を聞けば聞くほど‘なんだかもったいない。どうしてご自分たちだけで活動なさっているのか?もっと小学校や自治会等、地域に広めないのか?’という疑問?歯がゆさ?が、特に女性から聞こえ、質問が上がっていました。
しかし一貫して山崎さんは‘強制しないというのが私たちのスタンス’とおっしゃって、その考え方もなるほど納得でした」
やはり話してみるものだと思う。このクリーンクラブの活動はあくまでボランティア精神でしてもらっており、誰が何時どこで活動するのかもあくまで自由意志に任せている。
確かに学校や自治会や地域に積極的に広めようとはしておらず、自ら進んで協力してくれる人の集団であり、それでもいつの間にか13名が参加してくれた。
ボランティアという意味では最も原初的な形態を維持しており、ボランティア精神だけで維持されている活動ともいえる。
私はそれでいいと思っているのだが、一方こうした活動方式を採用しているのは、本音を言えば「私が人に命令されたり、命令したりすることを極度に嫌う性格」からきていることも確かだ。
私がかつて勤めていた会社は、とても家族主義的な会社だったが、それでも会社員であることに最後までなじめなかった。
「引退してまでも指示命令はないだろう」
もしかしたらそうとばかり言っていられない状況が来るかもしれないが、それまでは現状の方針を維持するつもりだ。
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