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(21.1.10) 中東戦争の終わり   ガザ紛争を見て

画像を最大化 今回のイスラエルとガザ地区を実行支配しているイスラム原理主義組織ハマスの戦闘を見て、この地区では「二度と中東戦争は発生しないな」という観を強くした。
紛争は起こっても、国家間の紛争は起こらず、イスラエルとテロ組織との紛争と言う構図になることが分かった。

 かつてイスラエルアラブの間では4回に渡って国家間で中東戦争を繰り返してきたが、一方の当事者だったエジプトが今回は仲裁に乗り出す等様変わりの様相を見せている。

 一方他のアラブ諸国の動きは、国連の安保理での停戦決議案の採択を求めるだけだこれはあくまでも国内の民衆の不満を和らげるためであり、ハマスを支援してイスラエルとの戦争に乗り出す気持ちはさらさらない。

 すでにアラブは穏健派のサウジアラビア・エジプト強硬派のシリア・イランに分裂しており一枚岩とはとても言えない。強硬派の中でもイランガザ地区から遠く離れているため、とても直接介入は出来ない。
ミサイルを撃ち込むとの脅かしは出来るが、イスラエルのミサイル反撃にあったらとても勝ち目はないだろう。

 現時点でイスラエルと直接交戦する可能性があるのはシリアだけだが、シリア第4次中東戦争イスラエルにこっぴどくやられて、一時ゴラン高原を失っている。
イスラエルと戦っても何も得るところはない。国が滅んでしまう」各国首脳の共通認識だ。

 この結果、イスラエルとの闘いを本気で信じて行なっているのはガザ地区を実効支配しているハマスだけになってしまった。
だからハマスをいくらたたいてもアラブは反撃してこないというイスラエルの読みは完全にあたった。
12月27日からの空爆、1月3日からの地上戦で800人近いガザ地区住民が死亡したが、アラブに出来ることは国連に泣きつくことだけだ。

 現在イスラエルにとっての最大の脅威は主としてエジプト国境の地下トンネルを通って運び込まれているロッケット砲その他の武器である。
武器さえなければハマスはどこにでもいる単なる小うるさい集団に過ぎない。

 ガザ地区でなぜハマスが優勢なのは、豊富な資金で食糧と武器を調達できるからである。ハマスは湾岸諸国やイランから多額の資金援助を受けている。
アラブの正義のために戦っている我々を支援するのは神の意思だ
本当は金を出さないとテロの対象になるので、金持ちはハマスに多額の資金援助をしており、これがガザ地区の住民の生活費と武器の調達に向けられている。

 イスラエルにとってはとても我慢が出来ない状況だ。時間が経つにつれてますますハマスの軍事力は強化されるので、その前にたたいて潰してしまおうとしたのが、今回のガザ紛争の発端だ。

 イスラエルは十分ハマスをたたいた。その間の時間的余裕はアメリカが国連決議の採択を邪魔して作ってくれた。
あとは現在エジプトから出されている調停案の中に、エジプトの国境からの武器持込禁止が入れられ、それが確実に保証されればイスラエルとしては満足だ。

 一方アラブ穏健派としてはハマスの力が弱くなることは大歓迎だ。オイルダラーで世界最高級の生活を享受しているのに、戦争に巻き込まれては元も子もない。

 ハマスとしては踏んだりけったりだが、これ以上イスラエルと地上戦を繰り返して消滅するのは本望でないだろう。
結局両者ともエジプトの和平案を呑んで戦闘は終了しそうになってきた。

 

 

 

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