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(20.12.15) 小学校のパソコン教育  驚きと感動と

043754501 私は近くの小学校でパソコンの特別講師をしているのだが、驚いたり感動したりすることが多い。
先日の1年生の授業で算数の切り上げ、切り下げの復習をパソコンですることになった。小学校には学年別算数の練習ソフトが入っており、それを使用して復習するのだ。

 ある女の子が手を前に出して盛んに首をかしげている。
先生、指が足らないから計算できない」泣きそうな顔だ。この少女は繰り上がりや繰り下がりの概念が理解で出来ず、10本の指の範囲でしか計算できない。
そうか、それなら先生の指を貸してあげよう。これなら計算できるだろ

 かつて私もこうして指を数えて計算していたことを思い出した。今では暗算でいとも簡単に成し遂げていることも、当初はこうして指計算機で計算していたわけだ。
人類はいかにして計算が出来るようになったのか」人類の歴史を追体験してしまった。

 これも1年生の男の子の話である。ペイントと言うソフトを使用してクリスマスカードを作成する授業だった。学校にはパソコンが20台しか配置されていないため、生徒は交代でパソコンを使用する。

 授業が終わる頃になって、ある男の子がさめざめと泣いていた。目から鼻から涙が流れ出し、ぐじゅぐじゅになっている。
どうしたの」聞いても要領を得ない。

 授業の最初の頃に、隣の女の子に足をけられて泣きそうになっていたのを知っていたので、隣の女の子に注意し「君は男の子なんだから、泣いたりしちゃーダメだ。男の子は強くなくちゃー、ダメだぞ
頭をなぜ、さとして教室に帰らせた。

 その日はこの授業だけだったので、パソコンの電源を落とし、電気を消してパソコン教室から出ようとしていたら、例の男の子と他に女の子と男の子計3人が、息せき切ってドアーを開けて入ってきた。

あっ、先生がいた。よかったね、A君。先生、A君はクリスマスカードが作れなかったの」女の子が息を切らしながら説明する。
どうやらA君はパソコンを操作する時間が取れなくてクリスマスカードが作れなかったようだ。

そうか、それで泣いてたんだな。よし、ここに座れ。先生と一緒にクリスマスカードを作ろう」A君は気を取り直して操作を始めた。
A君、よかったね。クリスマスカードがつくれて。後でみててやるからね。本当に良かったね」嬉しそうに少女が言う。

 私は思わずその少女の顔をしげしげと見てしまった。
これが小学校1年生の言える言葉だろうか・・・・・・・

 この話をクリーンクラブでいつも一緒に活動している小太郎姉さんに話した。
小太郎姉さんによると「女の子のほうがはるかに早熟で、特に下に弟がいるような場合はお姉さんとしていつも面倒を見ていることが多く、小学校低学年では男の子は本当に子供なの」だそうだ。

 小太郎姉さんの話で、先日読書会で取り上げた平岩弓枝さんの「ちっちゃなかみさん」を思い出した。この小説の主人公は11歳の少女だが、「兄の結婚話の障害にならないようにと、弟と二人で家を去り、自分は女郎をしてでも弟を育てるので、兄の結婚を承諾してほしい」泣きながら訴える話である。

あの小学校1年の少女は、本当にちっちゃなかみさんだなあ
目から鼻から涙を出して泣いていたA君も、孫のようにいとおしかったが、さらに少女が示した男の子をいたわる気持ちには、思わず胸が熱くなってしまった。

 パソコン教育には驚きも感動も多い。

 

 

 

 

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